2015年6月に発売されたPSV「ペルソナ4 ダンシング・オールナイト」を今回はレビューします。
PSV「ペルソナ4 ダンシング・オールナイト」は
人気RPG「ペルソナ4」を題材にしたリズムアクションゲームです。
2008年に発売された「ペルソナ4」。
本作はスタイリッシュなビジュアルと楽曲の評価も高く、ゲーム面以外での評価も高かったりします。
今回レビューする「ペルソナ4 ダンシング・オールナイト」は
そんな「ペルソナ4」の楽曲を演奏できるリズムアクションゲームなので、ファンとしてはたまりません。
収録されている楽曲はリズムアクションゲーム用にアレンジされていて、よりダンサブルになっています。
個人的にお気に入りなのが「specialist」。本編では授業中に流れていた記憶ですが、
スタイリッシュさとノリの良さを併せ持っているため勉強が捗りやすく、
聴いている時はなんだか自分に酔いしれる感覚さえも味わえました。
他にも本編で流れたボーカル付き曲が多数収録されていて、
本作だけでも楽しめますが先に本編をやっておくと
「この曲はあそこで流れていたなー」と感じられてより楽しめます。
リズムアクションゲームとしての出来はもう一歩~及第点ですが、
リズムに乗る楽しさやコンボを繋げる楽しさはちゃんと存在して、
最後の方はオールクリアを目指すため夢中でプレイしてしまいました。
リズムアクションパートでは、3Dモデルの各キャラクターが踊ります。
その出来がPSVITAソフトとしては驚くほど高く、モーションも超自然でビックリしました。
SD化されていた本編の3Dモデルとは比べ物にならないレベル。
コスチュームやアクセサリーも色々用意されているので、
リプレイ機能を使って眺めたくなってしまいます。
久慈川りせ (くじかわりせ)にヒラヒラの服を着せたらちゃんとなびいてくれたから驚いた。
「ペルソナ4」と言えば、ストーリーの評価も高かったりします。
本作ではそんな「ペルソナ4」の番外編とも言えるストーリーも収録されていて、
ノベルゲーム感覚で楽しむ事もできるんです。
内容の方はリズムアクションをやらせたいからそれらしい設定や展開にしている感は否めませんが、
本編にあった推理要素やオカルト要素をリスペクトしたような展開も多く、
先の展開見たさに進めてしまう事もありました。
新キャラクターも登場しますが、特にお気に入りなのが落水鏡花 (おちみずきょうか)。
サバサバして攻撃的で嫌われやすいタイプですが、決して悪い人ではなく、
よく分からない例えを切り出してアイドルをしごいていくその姿が面白くて気に入りました。
最初は感じ悪く感じましたが、最後までプレイすると見方が変わっていきます。
ストーリーモードのリズムアクション比率は大体2割程度。
ノベルゲーの合間にミニゲームとして挿入される程度です。
リズムアクションゲームとして考えると物足りなさを感じてしまいそうですが、
収録曲を好きなだけ演奏できるフリープレイを
いきなりプレイする事も可能なのでそこはあまり気になりません。
僕の場合、番外編となるストーリーよりも
「ペルソナ4」のリズムアクションゲームとして楽しみたかったので、
まずはフリープレイで好きなだけ楽しみました。
もちろん、その後はストーリーモードも楽しみましたよ
(こちらをクリアしないといくつか解禁されない曲があるので)。
「ペルソナ4」のスピンオフタイトルという事で、ファンサービスも充実していました!
ストーリーモードではお馴染みのキャラクターが続々と登場して
本編のネタを頻繁に持ってきてニヤリとしますし、
コスチュームやアイテムを購入できるショップはあの時価ネットたなかネタが満載です。
あのBGMが流れてたなか社長がボイス付きで叫びまくるだけではなく
アイテム名も本編に出てきた書籍にちなんだネーミングで、
「ペルソナ4」らしい遊び心が満載に感じました。
ゲームクリア後もいくつかのおまけ要素がアンロックされて、ファンサービスが満載です。
無料ダウンロードコンテンツとして用意されている追加曲もファンは必見!
リズムアクションゲームとしての出来は、もう一歩~及第点と言えるレベルでした。
難易度を上げて加点を狙うようにプレイすると
楽曲に合わせた忙しいリズムアクションを楽しめるんですが、
効果音が手拍子のような爽快感に欠けるものなので地味な譜面だと物足りなさを感じがちです
(譜面自体は違和感なく作られていると思いますが)。
また、中央からマーカーが飛んできて
画面端にある固定マーカーと重なった時にボタンを押していく
ユーザーインターフェースは分かりにくく、最初の方は戸惑いました。
難易度は4つ用意されていますが、
ユーザーインターフェースが分かりにくく、
判定が厳しくて演奏時間が全体的に長い関係で3つめの難易度(ハード)が限界です。
良いところに挙げたように、何だかんだ言ってリズムアクションゲームとしても楽しめましたけどね。
第一印象はあまり良くありませんでした。
メインのストーリーモードは、「ペルソナ4」本編と比較したら面白さは数段落ちます。
リズムアクションをやらせたいからそれらしい設定や展開にしているところがある関係で
無理やり感があるのは否めませんし、中盤からは展開がテンプレ化して
ある程度先の事まで分かってダレてしまいました。
キャラクターは相変わらず良い味出していますが、無駄話もよくするためテンポはよくありません。
本作に収録されている曲は27曲(無料DLCを含めると29曲)。
「ペルソナ4」単体のリズムアクションゲームとしては十分な数に感じますが、
そのうち半数はリミックスなので楽曲自体は重複しまくっています。
その癖ダウンロードコンテンツとして高値で追加曲を配信しているからモヤモヤしてしまった。
「Never More」くらいは最初から収録してほしかったんだけどなぁ。
限定版の特典として付けて、その後はダウンロードコンテンツとして
配信している事からあざとさを感じてしまった。
ストーリー「可」。リズムアクション「可」。キャラクターモデリング「優」。
決して絶賛できるレベルではありませんが、どの要素も及第点としてまとまっていると思います。
例外的にキャラクターモデリングだけは非常に良く出来ていて、
キャラゲーとしての完成度は高く感じました。
リズムアクションゲームとしては及第点だが、キャラゲーとしては優秀!
こんな人には特におススメ。
・「ペルソナ4」ファン。
・リズムアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・リズムアクションゲームが苦手な人。
ペルソナ4 ダンシング・オールナイト/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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