2005年5月に発売されたPS2「ドッグズライフ」を今回はレビューします。
PS2「ドッグズライフ」は犬が主人公の3Dアクションゲームです。
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犬になって冒険できる!
今までに犬を題材にしたゲームは数多く発売されてきましたが、
多くは直接犬を操作するのではなく、
コマンド選択をして犬を育成していくゲームばかりでした。
しかし、今回紹介するPS2「ドッグズライフ」は、犬が主人公の3Dアクションゲームなんです!
それも本格的な内容で、草原、村、湖、牧場、スキー場、公園、
都会など15以上の広大なエリアを探索して事件を解決したり、
謎を解いたり、水中を泳ぐ事が出来たり、家の中に入って行く事になり、
犬を題材にした作品としてはオリジナリティあふれる作品でした。
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におい探しが面白い
本作の目的は、さらわれたメス犬を探し出す事。
探し出すには各地に隠された骨を集める必要があり、各エリアをくまなく探索して行きます。
骨を入手するには困っている人の手助けをしたり、
怪しい場所を掘り返したり、ミニゲームに勝つ事で手に入ります。
骨を入手するのに便利なのが、犬の視点に切り替える事。
犬の視点に切り替える事で「におい」を確認する事が可能で、
これを頼りに骨を探し出すことができるんです。
ミニゲームをプレイするには同じ色の「におい」を一定数集める必要があるので、
効率よくゲームをプレイするには常に犬の視点でも良いくらい。
「におい」はかなり近づかないと出現しなかったりするので、
1エリアだけでも完全攻略するのは少々大変だったりします。
でも、「におい」探しに夢中でだらだらとプレイし続けてしまうんですよねぇ。
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多彩なミニゲーム
用意されているミニゲームのバリエーションはそれなりにあります。
おいかけっこ、レース、ものまね、綱引き、縄張りなど、
いずれも犬だからこそできる内容で、題材に良く合った内容だと思いました。
個人的に好きなのが、指定の場所にマーキングをして行く縄張り。
ライバルよりも多くの場所をマーキングして行くのが単純に面白いです!
クリアすると2度目はプレイできないのが残念。
鋭い人はすぐに気が付くと思いますが、このゲームは海外産タイトルです。
でも、日本向けに上手くフルローカライズされていて、吹き替えボイスが数多く収録されています。
その吹き替えボイスがひと癖もふた癖もあるから、面白いですよー。
主人公の吹き替えはまるでコメディ映画に登場する陽気なキャラクターで、
何かをやる度に喋ってくれるので、思わず「クスリ」としてしまいます。
見た目は爽やかな雰囲気の作品ですが、妙な吹き替えによって独特な雰囲気を醸し出していました!
効果音が少ない
このゲームは開発中なの?と言いたくなるくらい効果音が少ないです。
例えば犬の足音が全く鳴りません。犬が主人公だからこそ、
この辺りには拘って欲しかったのですが・・・。
どこを歩いても全く足音が鳴らないので、歩いている感が薄いです。
また、扉を開ける音、効果音のカーソル音も鳴らない関係で
終始BGMが鳴り続けるだけで、キャラクターを動かすゲームとしては寂しいです。
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モデリングが粗い
背景のグラフィックに力を入れ過ぎたからか、
人間キャラクターのモデリングは手抜き感が酷いです。
写真の男の子はまだ良い方で、ゲームの黒幕はまるで怪物のようなレベルでした。
2005年に発売された海外作品なので、この辺りは「THE 洋ゲー」って感じです。
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骨を入手するまでのパターンが少ない
ゲームをクリアするには各地に隠された骨を集める事になるんですが、
100以上も隠されている割には入手するまでの手順がバリエーション不足です。
においを集める。人間が探している物を集める。ミニゲームに勝つ。穴を掘る。
大体はこの手順を踏めば入手できるので、もう少しバリエーションが欲しかった。
長くプレイしていると単調な流れによって飽きてしまいます。
骨を入手するまでに行う手順の長さにバラツキがあり過ぎるのも不満。
そこらへんに転がっている物もあれば、
クリアに10分かかるミニゲームをクリアしないと入手できない物もあるって・・・。
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もう少しシステムを凝って欲しかった
題材こそは面白いものの、全体的に練り込みが足りません。
例えば犬らしく様々な芸を覚えることができるんですが、
ゲームクリアで役立つ事はほとんどありませんでした。
フンを使って悪い奴を追い払うとか、もっとユニークなネタがあっても良かったのですが。
あと、しばらく何も食べていないでいるとお腹が減って動きが遅くなるんですが、
各エリアにあるセーブポイントの横には餌が無限に出現するため
餌が見つからない事による緊張感や探す楽しさは薄く、その辺りも練り込み不足に感じます。
珍しいタイプのゲームではあるものの、
本来は作り込んで当たり前のところを作り込んでいなかったり、
練り込み不足なのが残念な作品。もっと面白くなる可能性を十分に秘めているので、
続編の発売を期待したいところです。
こんな人には特におススメ。
・犬好き。
・風変わりな3Dアクション好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・3D酔いが激しい人。
ドッグズライフ/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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犬の視点でみる世界という着眼点はすごくいいだけに惜しいですよね。毎度のことですが、日本向けに徹底的にリメイクしていたらまた違った気がします。例えるなら、往年のトリスウイスキーのCMのあの感じ。あるいは手塚プロとのタイアップで、オープンワールドな続編が「ワンサくん」のゲーム化として出ていたら……とか。
懐かしいw
しかし、プレイしたのに思い出せないゲームですねw
トワプリHDDやってる時にこのゲームをなんとなく思い出したなぁ。
たしかに印象に残る部分は少なかったですが不思議と忘れることのできないゲームでしたねw
ラストはたしかに怪人張りだったのは覚えてますw
>ほにょさん
仰る通り日本向けにリメイク・カルチャライズは必要だと思います。
せっかく素材が良いだけに勿体ないです。
>ブルーさん
このゲームを御存じだったとは!?
そうそう、トワプリでも犬(狼)になって冒険出来るから、
このゲームに近いところはありますね。
ラストはなんか不気味でしたねぇ。
話題とは直接関係はないのですが、最近のゲームちょっといい話を。
石川県の金沢市で、マリオの格好をして赤いゴーカートで公道を走る人があちこちで目撃され、街の話題になっていました。そこで地元の放送局が取材したところ、マリオに扮しているのは60歳を過ぎたおじさんで、過去に脳梗塞を2度やって要介護認定4。普通の車はもう運転できないので、足を伸ばしたまま運転できるゴーカートにしたとのことです(もちろんナンバーは取っています)。加えて安全のために目立つ格好をしなくちゃというわけで、リアルマリオカートの誕生となったという。
要介護認定が4から5に進むと寝たきりになってしまうので、おじさんにとってマリオカートで外に走りに出るのは自分との闘いなんですね。でも今では街の人気者で、マリオと街の人々がおじさんに生きる力を与えているという話でした。
>ほにょさん
そんな出来事があったんですか!?
マリオのコスプレは安上がりで目立つので、
費用対効果としては非常に良いんでしょうね。
僕もマリオのオーバーオールセットは持っていますが、
費用は1万円未満になりました。
面白い話ですが、おじさんにとっては必死なものなので、複雑ですね。