1994年12月に発売されたSFC「ロックマンX2」を今回はレビューします。
SFC「ロックマンX2」は2Dアクションゲーム「ロックマンX」シリーズのナンバリング2作目です。
2018年7月に発売されたPS4/Xbox One/Switch「ロックマンX アニバーサリー コレクション 1+2」のレビューはこちら。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
目次
良いところ
前作プレイヤーなら気になって夜も眠れないストーリー
本作の舞台は前作の半年後。
つまり、ストーリーは前作と完全に繋がっているんですが、前作をクリアしてから本作をプレイすると気になって夜も眠れないような展開が待っているんです!
鍵を握るのは前作をプレイした人の多くが好きなキャラ上位に入れるであろう”彼”。
ひょんな事から”彼”と対立し、宿命の対決をすることになるんです。
前作の終盤で別れることになり、涙を飲んだ者としては”彼”が戻ってくることばかりを祈っていました。
このような見どころある展開のストーリーなので、今作→前作の流れでプレイするのと前作→今作の流れでプレイするのでは印象がガラッと変わります。
Cx4チップによって生まれる新たな表現
今作のカートリッジには新たにCx4チップが搭載されています。
Cx4チップが搭載される事で何が変わるのでしょうか?
なんと、立体的なキャラクター描写が可能になるんです!
ボスや中ボスの中にはまるでポリゴンで作られているかのような立体感のある動きをする者が存在し、プレイヤーに新鮮味を与えてくれます。
オープニングステージのボスは弱いですが、明らかに前作では見られなかった動きをしてきたので驚きました。
新たに加わったカウンターハンターの驚異
今作も8ステージを好きな順番でクリアしていくゲームデザインとなっています。
もちろん、8ステージの最後にはボスが潜んでいますが、それとは別に3体のカウンターハンターが潜んでいるんです!
カウンターハンターはステージを出入りすることで移動をするようになっていて、いずれも隠し部屋的なエリアに潜んでいます。
そのためこれまでの作品では見られなかったボスキャラクターを追いかけて探す楽しさが生まれていました。
カウンターハンターを倒すことで何か良いことが起きるかも!?
さらにパワーアップしたアクション性
前作で素晴らしかったアクション性はさらなる進化を遂げていました!
ダッシュは最初からできるようになったので序盤から気持ちの良いアクションを楽しめるようになり、ゲームを進めていくことでエアダッシュができるようになったんです!
さらに特定の場所にあるアイテムや隠し通路を見つけだす能力も身に付けられるようになり、探索要素が強い今作では重宝します。
今作に慣れてしまうと過去作には戻れません!
さらに強化された探索要素
今作にも各ステージには様々なアイテムが隠されています。
全8個のライフアップ、全4種のアームパーツ、全4個のサブタンク。
いずれも8ステージのどこかに隠されていて、難易度が高い本作では何としてもすべてを獲得しておきたくなります。
しかし、前作よりも入手難易度が難しくなっていて、コンプリートは一筋縄ではいきません!
単純にアクションスキルが必要になるのはもちろん、スペシャルウェポンや敵を活用した謎解き要素が強化されていてノーヒントで入手するのが難しくなっています。
そんなところに隠されていたのか!?
友達からアイテムの隠し場所を教わった時は驚いたものです。
ちなみに今作では「ストリートファイター」シリーズの昇竜拳を覚えることが出来ます。
これまた入手難易度が非常に高く、入手するには高度なトゲトゲエリアを抜けなければなりません。
ある意味前作の波動拳よりも入手難易度が高いので、当時入手出来た子はそれだけで尊敬されたものです。
惜しいところ
凶悪過ぎるトゲトラップ
難易度は前作よりも上がっていると思いました。
その大きな要因が即死ポイントの増加です!
トゲに当たって即死。ブロックや壁に挟まって即死と今作では何かと即死で残り人数を失うことが多くあります。
最初の8ステージでもやや多いんですが、本格的に牙を剥き始めるのがシグマステージ!
ステージ1から容赦なく即死トラップでプレイヤーを苦しめさせ、ボスの部屋まで行くことすらも一苦労です。
個人的にはやり過ぎだと思った。
「ロックマン」シリーズの醍醐味であるボス戦を楽しみにくくなりますし、何のために体力ゲージを上げているのか分からなくなってきますからね。
「ロックマン」シリーズで道中は添え物だと思っているので、せめて大ダメージを受けるだけにしてほしかった。
ファンの間ではあまりにも有名(?)なコの字トゲエリア。
クリア必須ではありませんが、今作から加わったエアダッシュで通り抜けること前提のエリアで、何度も命を落としたものです。
相変わらずパスワード制
※画像はイメージです。
1994年末になっても本作はパスワード制を採用しています。データセーブをすることは出来ません。
1994年末といえばプレイステーション1やセガサターンが発売された頃なのに。
というかパスワード画面は前作の使い回しw
全体のまとめ
前作から順当に進化した作品。
アクション要素や探索要素の強化はポイントが高く、コアなプレイヤーを唸らせる要素だと思います。
しかし、ステージ構成は陰湿になり、ちょっとついて行けないところがありました。
良作ではありますが、前作よりも人を選ぶかも。
色んな意味で”トゲ”のある作品に進化した鬼畜ゲー!
こんな人には特におススメ。
・高難易度アクション好き。
・前作ファン。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
ロックマンX2/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約50時間
このゲームのトゲと、ゲーム性に対するトゲをかけているのですかw上手いですw
カウンターハンターは確かに画期的ですね!
探索する要素が強いのは、心がくすぐられます。
まあ、問題なのはアクション苦手なので十分に楽しめるかと言われると首を傾げざるを得ないところですが…