
ルイージマンション/GC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2001年9月に発売されたGC「ルイージマンション」のレビューをしていきます。
本作はマリオの弟として知られるルイージが主役の探索型アクションアドベンチャーゲームですが、ホラーゲームに類似したルイージ待望の主演作でした!
世界のスーパースター、マリオ。
これまでに数え切れないほど彼が主役の作品が発売され、そのほとんどが大ヒットを記録しました。
そんなマリオの弟となるルイージは1983年のAC/FC「マリオブラザーズ」で初登場して以来、ずーっと主役にはなれなかったんです。
しかも作品によっては出番すらも与えられず、後輩であるハズのヨッシーやワリオが主人公のゲームが発売されてしまい、不遇の時代が続きました。
そんな中で発売されたのが今回レビューするGC「ルイージマンション」。
最初から最後までルイージが全面に押し出されており、紛れもなく彼が主人公の作品でした。
そのためルイージファンとしてはこれだけでも大きなプラス要素になるのです!w
個人的にもマリオよりルイージ派で、FCD「スーパーマリオブラザーズ2」では彼ばかり使っておりました。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズでもマリオより使う頻度が多く、好きか嫌いかで言ったら好きな部類なので、本作が発売されたのは嬉しく感じます。
が、発売をゲームキューブ本体に合わせた故にボリューム不足だったんです。
ここからはそんなGC「ルイージマンション」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- お化け屋敷を探索するアクションアドベンチャーゲーム。
- 掃除機とライトを使って部屋に潜むオバケを退治する。
- 各部屋には様々な仕掛けが設置されている。
初リリース日 | 2001年9月14日 |
対応ハード | GC |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 5~10時間 |
売上 | 初週11.7万本/累計60.4万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
ルイージのキャラクター性を活かしたゲームデザイン
ルイージと言えば双子の弟です。
マリオとビジュアル的な差はそれほどなく、帽子の色を赤から緑に変えてノッポにしたくらい。
ですが、本作は彼のキャラクター性を見事に活かしたゲームデザインを採用していたんです!
それがお化け退治!
ルイージは陰湿で臆病者な性格だったりします。
本作ではお化け退治をルイージに任せることで彼の臆病な性格がコミカルに描かれていました。
おかげで世界観が暗くても怖さを感じられず、ハロウィンのようにホラー要素をコミカル系に昇華していたんです。
もし、本作がマリオを主人公に据えた「マリオマンション」として発売されたら魅力が半減するでしょう。
「ルイージマンション」はファンに向けたお情けで発売したのではありません。
主人公がルイージだからこそ実現出来た作品なんです。
ゲームキューブの機能を活かしたゲームデザイン
このように本作は主人公がルイージであることが最大のセールスポイントですが、ゲーム内容も見どころが多く感じられます。
特筆したいのが、ゲームキューブの機能を活かしたゲームデザイン。
ゲームキューブはCスティックという2本目のアナログスティックが搭載されています。
本作ではこのCスティックを使ってライトや掃除機(オバキューム)の方向調節を行うことができるんです!
それでいて3Dスティックでルイージを動かすことができるので、前世代機となるN64では実現できないゲームデザインに感じます。
加えて光の描写や細かく設置されたオブジェクトの表現もゲームキューブならではに感じました。
もし、N64で同じことをやろうとした場合、光の描写はショボくなるでしょうし、ここまで多くのオブジェクトを設置出来なかったでしょうから。
本作はルイージが主役であることばかりが目立っていますが、実は新ハードのベンチマーク的な側面も強かったりします。
秘密がいっぱいのお化け屋敷
舞台となるお化け屋敷には数多くの秘密が隠されています。
たった1つの部屋にも驚くほど沢山の秘密が隠されているので、探索に重点を置いた作品に感じられました。
ポイントなのが、オブジェクトの干渉方法。
普通のゲームだったらアイコンが出てきて調べる形になりますが、本作の場合、強引にも掃除機で吸い込んで調べる形になっているんです!
掃除機でオブジェクトを吸い込もうとしたらどうなるのでしょうか?
なんと、コインがポロポロ出てきたりお化けが現れたりするんです!
本作ではこれを繰り返してお化け屋敷の謎を解いていくことになります。
これが任天堂のゲームらしい触れる楽しさが詰まっていて、無意識に各部屋のオブジェクトを掃除機で吸い込みたくなるんですよ。
え?なんでも吸い込むだけで良さそうだから簡単そうだって?
その辺は上手く調整されていて、吸引範囲が狭い関係で細かく角度調整しないと吸い込めないようになっているんですよ。
加えて一定の手順を踏まないとクリアできないよう部屋が多く、一筋縄ではいきません。
例えば
- ライトを使ってお化けの弱点を露出させる。
- ゲームボーイホラーという機器を使って周辺をスキャンする。
といった手順を踏まないといけないんです。
おかげで一定の奥深さは感じられました。
ちなみに題材はホラーですが、お化けがカラフルにデフォルメされているうえルイージがコミカルに動くので全く怖くありません。
ハイクオリティなグラフィック
「すげぇ・・・グラフィックのレベル高過ぎ!」
本作の映像を初めて見た時、プリレンダリングムービーなのかと錯覚しました。
ルイージのモデリングは完成形と言いたくなるほど丸みがあり、光の描写もリアル。
発売から15年以上が経過しましたが、今見ても通用するほどのレベルです。
全体的に映像が暗いので、暗さで粗いポリゴンを隠している部分があるとは思います。
が、それでもアートワークのセンスは古さを感じさせず、前世代機からの進化ぶりが凄い!
それでいてロード時間も全くと言って良いほど存在せず、メディアがロムカセットから光ディスクに移行したことによる違和感は全くと言って良いほど感じられません。
惜しいところ
ボリュームが少なすぎる
本作最大の弱点がここ!
ゲームの舞台となるのはたった1つの屋敷なので、探索型アクションアドベンチャーゲームとしてみても狭すぎました。
1つ1つの部屋の密度が濃いので、これでも時間稼ぎ出来ているほうだと思いますよ。
が、クリアまでのプレイタイムは2001年に発売されたフルプライスゲームの基準に達しているとは言えず、その気になれば一日でクリア出来ます。
この薄いボリュームはゲームキューブ本体の発売に合わせた影響だと思われます。
スコアも記録されるので、アーケードスタイル的な感覚で作られているのかも知れませんが。
スコアに応じて解禁されるささやかなおまけ要素も存在するので、そちらを極めたら長く楽しめます。
全体のまとめ
平たくと言うとルイージが主役の怖くないホラーアドベンチャーゲーム。もしくはホラーアドベンチャーの類似作。
任天堂のゲームらしくインタラクティブ要素を追求しており、ルイージファンじゃなくても見どころがあります。
惜しいのがボリュームの少なさ。
ゲームキューブのロンチに間に合わせるためかあっという間に終わるので物足りなく感じます。
でも、過度な期待はせず、軽い気持ちでプレイしたら割と楽しい作品です。
ホラーゲームに類似したルイージ待望の主演作!
こんな人には特におススメ。
・ルイージファン。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。
ルイージマンション/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約8時間
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マリオ2ではマリオに先んじた物の毒キノコに倒れマリオに冒険を譲っていたルイージだな。
バキュームとポンプと対照的な能力を持っていたのも特徴的な3DGC時代は体験版程度だったがね。
グラフィックの良さはGCの得意分野がテクスチャではなくシェーディング性能に振られているお陰だろうか。
この辺の都合でPS2やX箱との高性能論争が起きていたのは面白い昔話だな。
Cスティックは余りアナログっぽくないがね。
個人的にはあれは弾くボタンと思っている。