2019/10/16/12:00 | ゲームレビュー

【レビュー】アッシュと魔法の筆 [評価・感想] ペインティングに主眼を置いた子供にもおすすめのアクションアドベンチャー!


アッシュと魔法の筆/PS4

おはっく~!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2019年10月に発売されたPS4「アッシュと魔法の筆(Concrete Genie)」のレビューをしていきます。

本作は魔法の筆を使って”かいぶつ”とコミュニケーションを取るアクションアドベンチャーゲームになりますが・・・

「なんでこれをロンチタイトルに持ってこれなかったんだ!」

と言いたくなるくらいDUALSHOCK 4の機能を活かした意欲作になっています。

グラフィックのタッチも温かく、大人だけではなく子供にもおすすめしたい作品。

ここからはそんなPS4「アッシュと魔法の筆」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 箱庭世界を探索するアクションアドベンチャーゲーム。
  • 主人公は魔法の筆を使って”かいぶつ”を壁面に描ける。
  • “かいぶつ”は壁面しか移動出来ないが主人公の行く手を阻む仕掛けを解いてくれる。
初リリース日 2019年10月10日
対応ハード PS4
ジャンル アクションアドベンチャー
発売元 SIE

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良いところ

「魔法の筆」によって開かれた風穴

新規タイトルなのでイメージしにくいと思いますが、実は本作、基本的な部分はよくあるアクションアドベンチャーゲームだったりします。

左スティックで移動、右スティックでカメラ操作、×ボタンでジャンプ、突起した部分に掴まるとクライミング。

SIEのアクションアドベンチャーゲームとしてはよくある形式ですが、「魔法の筆」によってゲームデザインに新しい風穴を開けてくれました!

それがペインティング!

主人公は「魔法の筆」を使って”かいぶつ”を壁面に描くことが出来ます。

でも、わざわざスティックで描くのは難しそうですよね?

本作の場合、DUALSHOCK 4に内蔵されたモーションセンサーを使って描くことになるんです!

コントローラを傾けることで画面上のポインターが動くので、それを利用して”かいぶつ”を描くことになります。

最初は苦戦しましたが、慣れてくるとスティック操作よりも細かい操作が出来るのでこれは良いですよ!

しかもペインティング中はDUALSHOCK 4から「シュー」という音が鳴るので描いている感が凄いw

オプションからスティック操作に切り替えることも出来ますが、快適性が全然違う!

何故、モーションセンサーの操作がデフォルトなのかよく分かりましたw

“かいぶつ”の力を借りて謎を解く楽しさ

「”かいぶつ”を描いてどうするの?」

なんて思われる方も居そうですが、本作では”かいぶつ”の力を借りないとフィールドの奥へ進めないようになっているんです。

例えば赤い布が主人公の行く手を阻むとしましょう。

その場合、”かいぶつ”が燃やしてくれるので先へ進めるようになります。

しかし、”かいぶつ”は壁面の中しか移動出来ません。

そのうえ黒く染まった壁を見かけた場合、怯えて進めなくなってしまいます。

「如何に”かいぶつ”たちを誘導して仕掛けを解くのか!?」

個人的にはそこに面白さを感じられました。

ゲームを進めていくと仕掛けや”かいぶつ”の種類も増えていくので使い分けも重要になっていきます。

命を吹き込んだ”かいぶつ”たちとのコミュニケーション

このように謎解き要素が強いPS4「アッシュと魔法の筆」。

ですが、最大の魅力は”かいぶつ”たちとのコミュニケーション要素にある気がしました。

本作はペインティングが大きなテーマになっているので、”かいぶつ”たちをプレイヤー自らが描くことになります。

と言ってもイチから描くわけではありません。

あらかじめ用意された”かいぶつ”の絵にスタンプを引き伸ばして貼り付けるだけだったりします。

そうなるときちんと絵になるのか不安ですよね?

「適当にスタンプを貼ってしまったけど、まともな”かいぶつ”になるのだろうか?」

なんてぼくも思いましたよ。

ところが”かいぶつ”たちに命を吹き込んででみたところ、予想以上にそれらしい姿で動いてくれたんです!

何故、そうなるのか分析してみたところ、

  • 蛍光色で輝きを放っているから。
  • グニャッと曲がるようにデザインされているから。
  • それらしくアニメーションしてくれるから。

だと思いました。

下手だと思った絵でも命を吹き込んだら愛着が湧いてしまう。

これって何気に凄いことだと思います。

指定された絵を描く楽しさ

主人公が描けるのは”かいぶつ”だけではありません。

それ以外にも用意されたデザインを使って様々な絵を描けるんです。

基本的には見えている壁面すべてに描けるので、まるで巨大なキャンバスが箱庭マップに存在するかのよう。

とは言え「好きなように描いてください!」なんて言われても何を描いたら良いのか分かりませんよね?

ストーリーモードでは様々な形で指定された絵を描くことになるのでそれが”動線”となっていました。

例えば”かいぶつ”たちはフィールドの仕掛けを作動出来るんですが、大抵は彼らが希望する絵をまずは描かないと行動を取ってくれないんですよ。

また、各地には「看板」「思い出のスケッチ」といったサブ要素が存在し、そこでも指定された絵を描くことになります。

と言っても用意されたスタンプを引き伸ばして貼っていく程度なので簡単ですが、ペインティングを上手くゲームに落とし込んでいると思いました。

描けるデザインはゲームを進めていく毎に増えていきますぞ

ゲームの性質が変わる終盤

このように「魔法の筆」を使ってのペインティングに主眼を置いているPS4「アッシュと魔法の筆」。

しかし、終盤になるとゲームの性質が大きく変わり、戦闘要素が加わります。

さらに箱庭マップを素早く移動出来るようになるので、もはや別ゲーですw

でも、これはこれでゲームとしての起伏が生まれているので良いアクセントに感じました。

戦闘要素が加わってからはマップの再利用が目立ってきますが、ゲームの性質が大きく変わる関係で気になりません。

本作は小規模なタイトルなので、あまりマップの作成にリソースを割けなかったのでしょう。

それを考慮に入れると遊びの構造を切り替えたうえでのマップの再利用は理想的なボリュームアップに感じます。

箱庭マップの探索が楽しい!

ゲームクリア後は残されたサブ要素の回収が主な目的になっていきますが、箱庭マップでの探索に楽しさを感じられました!

本作のマップは箱庭形式を採用しています。

つまり、一本道ではなく、ある程度開けた空間の中を自由に探索出来るんです!

その中には200以上の収集アイテムが隠されているので、ゲームクリア後はそれらを集めることに楽しさを感じられました。

イメージ的にはN64「スーパーマリオ64」などの箱庭探索型の3Dアクションゲームをプレイしているかのよう。

マップに表示されない収集アイテムもあるので、コンプリートは骨が折れますw

ですが、すべてを集めきった時の達成感はかなりの物でした。

温かなタッチのグラフィック&ストーリー

本作のグラフィックはレトロ調のジオラマ風となっており、キャラクターデザインは人形風のタッチを採用しています。

これらの組み合わせによって独特の温かさを醸し出していました!

まるで本作が発売された2019年秋に合わせているかのよう!w

実は本作、当初は2019年春に発売予定でしたが、絵のタッチ的には秋発売がマッチしています。

ストーリーの主なテーマは子供たちのイジメ。

主人公は冒頭で悪ガキ達からイジメを受けてしまうので、ハッキリ言って胸クソ悪いです。

なんて酷いことをするんだ!主人公が可哀想じゃないか

 
なんてぼくは思いました。

その後も主人公は行き着く先で悪ガキ達からイジメを受けますが、「魔法の筆」によって彼らの過去が垣間見えてからは見方が変わっていきます。

そうか、アイツラにも色々あったんだな

 
なんて心を開いていくようになり、最後には・・・。

子供たちの間で巻き起こる話ではありますが、様々なメッセージ性が込められているストーリーに感じます。

VRモードで感じられた可能性

実は本作、PSVRにも対応しています。

と言っても本編が対応しているわけではありません。

小規模なゲームモードが追加で収録されているんです。

VRモードで出来ることはチュートリアルも兼ねたショートストーリーとフリーペイントくらい。

本編とは違ってマップの中を移動することは出来ず、ずっと同じ場所で描くことになるので制約は多く感じます。

ですが、360度映像によって生まれる没入感、2本のPS Moveを使ったペインティングから来る一体感は本編とは比べ物にならないレベルでした!

VRモードに慣れてしまうと本編でのペインティングが物足りなく感じて来ますよw

あと、VRモードでは2Dの壁画だけではなく3Dフィールドに立体的な絵を描くことも出来ます。

例えば周辺に立体的な草を生やすことが出来るんですよ。

これはこれで触れる楽しさがあってVRゲームの新たな可能性を感じられる作りになっています。

トロフィーは本編とは別枠(DLCのような形式)になっていますぞ

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個人的に合わない&気になったところ

蛍光色が強くて分かりにくい

蛍光色を多用することで幻想的な映像表現を実現しているPS4「アッシュと魔法の筆」。

しかし、指定された絵を描くことになる場合、蛍光色の強さは余計に感じてしまいました。

ゲームを進めていくと似たようなデザインを選んでペインティングをすることになるので、

「あれ?このデザインを貼り付けるんじゃないの?」

「あ!こっちのデザインか!」

なんて戸惑うこともありましたから。

あと気になったのが、指定された場所に指定されたデザインを貼り付ける「看板」のペインティング。

前述の問題点に加えて感度の悪さを感じてしまい、思うように反応してくれなかったので後回しにしましたから。

「看板」は5ヵ所にしかないうえサブ要素になるのでそこまで大きな問題点ではないかも知れませんが。

プレイヤーの創作性に委ねられたゲームデザイン

多くのアクションアドベンチャーゲームは「戦闘」が駆け引きの大部分を占めます。

一方、本作は終盤を除けば「ペインティング」が駆け引きの大部分を占めており、サブとして「アスレチック」「探索」が用意されているくらい。

「戦闘」の要素も終盤になると出てきますが、それまでは前述の要素がゲームの主役になります。

が、駆け引きとしては弱く、地味な印象が強く感じました。

じゃあつまらないゲームなのかと言われるとそうではなく、プレイヤーの創作性に委ねられているように感じます。

例えばストーリーモードでは指定された絵を何度も描くことになりますが、その通りに書いてもあまり面白くないんですよ。

自分なりのアレンジを加えるなど工夫しないと漢字ドリルの文字をなぞってるようにしか感じられません。

SIEのゲームらしくフォトモードも搭載されているので、それらを組み合わせて自分だけの作品を作ることで真価を発揮するように感じられました。

全体のまとめ

ペインティングに主眼を置いたアクションアドベンチャーゲーム。

題材としては珍しくありませんが、アクションアドベンチャーゲームの目玉に据えてくる発想に驚きました。

どうしてもプレイヤーの創作性に委ねられてくるところはありますが、なぞってプレイしても退屈しないギリギリのラインで展開が変わるように作られています。

PS4専用ソフトとしては珍しくDUALSHOCK 4の機能を活かしまくっており、子供も楽しめるので何故ハード初期に出さなかったのかと突っ込みたくなりましたw

価格はパッケージタイトルであるにも関わらず3,000円を少し超えるくらいと安いので、多くの人に触れてほしい作品。

殺伐としたゲームばかりに触れている人の息抜きとしてもおすすめします。

ペインティングに主眼を置いた子供にもおすすめのアクションアドベンチャー!

こんな人には特におススメ。
・心を温めたい人。
・創造力のある子供。

こんな人にはおススメできない。
・殺伐さを求める人。

アッシュと魔法の筆/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約8時間

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コメント広場の住人(2)

  1. 赤鳥 より:

    凄い気になってたんですよ!
    アッシュと魔法の筆!!
    先週ドラクエ11Sを買ってしまったので、今こっちを遊んでしまうと、もれなく積みそうで迷ってたんですが…

    KENTさんがオススメするってことは、恐らく面白いんでしょうね…。

    明日買ってきます。

    • KENT より:

      はい!これは赤鳥さんにもおすすめします!

      心が寂しくなった時、プレイすると気持ちが温まりますよ(^o^)

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