どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年10月に配信されるSwitch「A Hat in Time(ハット イン タイム)」のレビューをしていきます。
本作は宇宙船で帰国しようとしている少女Hat Kidが主人公の3Dアクションゲームですが、懐かしいだけでは終わっていない20年越しのN64ソフトでした!
なんてツッコミを受けそうですが、随所でN64愛を感じられる内容だったんですよ。
それでいて”懐かしい”だけには留まっておらず、2010年代後半のゲームだからこそ実現出来た試みも感じられました。
それでも新世代のユーザーがプレイしたら古臭く感じるかも知れませんが、ぼくは好きです!
ここからはそんなSwitch「A Hat in Time」の良いと思った点からまずは書いていきます。
プレイ日記はこちら。
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- 箱庭マップでチャレンジをクリアしていく3Dアクションゲーム。
- 同じマップでも選択したチャレンジによって地形が変化する。
- 主人公の帽子を変更することで異なる能力が使える。
初リリース日 | 2019年10月18日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 15~20時間 |
発売元 | 架け橋ゲームズ |
補足 | 今回のレビューはXbox One海外版をプレイしたうえでの内容になります。 |
目次
良いところ
随所で感じられるN64ソフト臭
「わぁぁぁ・・・!懐かしい!」
本作は2010年代後半に発売された作品ですが、プレイしていると20年以上前のN64ソフトを彷彿とさせてくれます。
N64。
1996年に任天堂から発売されたゲーム機で、様々な箱庭アクションゲームが発売になりました。
スーパーマリオ64、ゼルダの伝説 時のオカリナ、バンジョーとカズーイの大冒険 etc…
今回レビューするSwitch「A Hat in Time」はこれらのN64ソフトに大きな影響を受けています。
ゲームデザインの場合、
- 箱庭マップでのアイテム収集。
- ジャンプアクションを駆使してのアスレチック。
- NPCとのやり取りで生まれるストーリー性。
辺りはまさにそれ!
「ジャンプアクションでアスレチックをこなし、高いところにあるアイテムをゲット!」
・・・出来たかと思ったら惜しくも足を踏み外し、ふもとからやり直しをくらう。
なんて苦い経験を味わった時は20年前にN64「スーパーマリオ64」をプレイしていた頃を思い浮かべてしまいましたからw
グラフィックのテイストに関してもN64ソフトの影響を大きく受けています。
例えばテクスチャがベタ塗りでポリゴンもあまり割かれていないんですよ。
いくらデフォルメ系タイトルとは言え本作は2010年後半に発売した据え置き機向けのタイトルです。
見栄えを良くしたいのであればライティングを凝るなどいくらでもやり方はあったでしょう。
にも関わらず主人公Hat Kidの顔パーツはツルツルで目はシールで描かれていますw
一見すると古臭くも感じますが、N64好きとしてはドツボでした!
N64は使えるポリゴンに限りがあったので、キャラクターの顔を細かく描くことは出来ません。
大抵の作品は苦渋の策として楕円で作られたポリゴンに目や口のシールを貼っていたものです。
そんな副産物を2010年代に再現するとはw
さらに
- ダメージを受けた時の漫画チックなエフェクト
- メロディアスなBGM
これらの要素も良い意味でN64時代を彷彿とさせるものばかりで開発者の64愛を感じられました。
趣向を凝らしたギミック
このようにゲームデザインからグラフィックまでN64臭が半端ないSwitch「A Hat in Time」。
ですが、きちんと現代向けに上手くアレンジされている部分もあります。
特にそれを感じられたのが、趣向を凝らしたギミック。
本作はN64「スーパーマリオ64」のように各ステージへ突入する時にはいくつかのチャレンジを選択することになります。
同作品の場合、異なるチャレンジを選択しても箱庭マップに大きな変化はありませんでした。
ところが本作の場合、同じステージでもそれぞれに専用のイベントが発生してテイストがガラッと変わるんです!
あるステージでは事件の証拠集めをする探偵ごっこをすることになり、またあるステージではステルスアクションゲームごっこをすることになり・・・
N64「スーパーマリオ64」の続編となるGC「スーパーマリオ サンシャイン」でもチャレンジによってステージの様子が変化することがありました。
本作の場合、それをさらに上回るほどチャレンジの内容によって同一ステージの様子が変化します。
ここまで様子が変化するとチャレンジ1つにつき専用のアトラクションが用意されているかのよう。
N64時代は箱庭マップを作るだけで精一杯だったので、ここまでアトラクション性が高い作品はほとんどありませんでした。
なので、この辺りの作り込みは2010年代後半のゲームっぽく感じます。
このように本作は1つのチャレンジに力を注いでいるので、ステージ数、チャレンジ数共にN64「スーパーマリオ64」ほど多くはありません。
でも、1つ1つの密度が濃く感じられました。
箱庭マップを探索してアイテムを集める楽しさ
なんてツッコミを受けそうですが、確かにそういう面もあります。
でも、各地を探索して隠された「魔法の毛糸」や「カプセル」などのサブアイテムを集める楽しさはあるので、箱庭マップならではの遊びは完全には失われていません。
「魔法の毛糸」は主人公Hat Kidの新たな帽子を作成するために必要なアイテム。
帽子は飾りではなく、それぞれ特殊能力を秘めています。
例えば遠距離攻撃ができるようになったり雪だるまになってジャンプ台を利用できるようになるんですよ。
イメージ的にはN64「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」のお面みたいな感じ。
「カプセル」はお店で「バッジ」と交換するために必要なアイテム。
「バッジ」は使用することで新たな道を切り開けるのでとっても重要だったりします。
イメージ的にはN64「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のフックショットに代表される装備アイテムみたいな感じ。
魔法の毛糸、カプセル。
これらのアイテムはサブ的な存在ではありますが、ゲームをクリアするには一定数集めなければなりません。
なので、チャレンジのクリアと並行してこれらのアイテムも集めないといけないんです。
おかげで寄り道をする必然性を生み出していて箱庭アクションゲームらしい楽しさを感じられました。
歯ごたえあるボス戦
各ステージではボスと戦うこともありますが、驚くほどの難易度なんです!
あまりにも難しいので「DARK SOULS(ダークソウル)」をプレイしているかのようw
大きな要因となっているのが攻撃パターンの多さと耐久力。
いつしか箱庭アクションゲームのボス戦は3回ダメージを与えたら倒せるなんてお約束が生まれました。
ところが本作の場合、10回近くも攻撃を与えないといけないんです!
しかも「ラスボスですか!?」と突っ込みたくなるほどの形態チェンジをして初見殺しの激しい攻撃をしてきます。
そのうえダメージを与えられるスキはほとんど存在しないのでなかなかダメージを与えられません。
このように本作のボス戦は難易度が高めに設定されていますが、だからこその達成感と面白さを感じられました。
箱庭アクションゲームは探索やアスレチックに面白さのフォーカスが当てられがちですが、本作の場合、戦闘にも当てられています。
これはN64「スーパーマリオ64」では見られなかった要素です。
Hat Kidが可愛い!
本作の主人公となるHat Kid。
見ての通り彼女はとっても可愛いです!
等身の低さが幼女っぽいのでロリコンとしては溜まりませんし、強調された目と眉毛が可愛い!
目と眉毛は髪の上に描かれていますが、この辺りはGC「ゼルダの伝説 風のタクト」を上手く参考にしている印象ですw
本作ではそんな彼女のコスチュームを変更できるほか、ゲームを進めると色の設定も出来ます。
Hat Kidを自分色に染める!
そこも本作の醍醐味に感じられました。
あと、チャレンジ選択後のロード時間中にはHat Kidを中心としたイラストが挿入されるんですが、そちらも彼女の魅力を強調しています。
というのも挿入されるイラストはコミカルなうえチャレンジ毎に異なるからです!
この力の入れ具合からしても本作はキャラクター性も大きな魅力に感じました。
惜しいところ
人によっては古臭さを感じる
コンセプトがコンセプトなので、本作のゲームデザインを見て古臭さを感じる人も出てくるでしょう。
グラフィックは言わずもがな。
オープンワールドとは言えない中途半端な広さのマップ、倒すまでのパターンが固定化されたボス戦などは2010年代後半のゲームとしてみたら古臭く感じます。
冗長な一部のチャレンジ
1つ1つが濃すぎる故、一部のチャレンジは冗長に感じてしまいました。
探索要素が強いのもありますが、目的地まで行くのに時間がかかってしまい、中にはクリアまで30分近くかかったものもあります。
一応、キーアイテムの「タイムピース」がどこにあるのかが分かる能力も存在しますが、それでも仕掛けの解き方が分からず詰まって長引いてしまったこともありました。
もう少し「タイムピース」の数を増やして1つ1つを切り分けても良かったのかもしれません。
全体のまとめ
「N64時代の3Dアクションゲームを再現しました!懐かしい!」
では終わっておらず、2010年代後半に作られた作品だからこそ実現出来た仕掛けも多くありました。
そういう意味で同じくN64の箱庭アクションゲームをトコトン意識して作られたPS4/Xbox One/Switch「Poi」とは似て非なる作品。
それでも古臭く感じる部分はありますが、思い出補正を抜きにしても印象に残る作品でした。
3Dアクションゲーム好きならプレイして損はありません。
懐かしいだけでは終わっていない20年越しのN64ソフト!
こんな人には特におススメ。
・3Dアクションゲーム好き。
・N64時代が恋しい人。
こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションゲームが苦手な人。
A Hat in Time(ハット イン タイム)/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約20時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
nasturtiumです。今後ハンドルネームを変えようと思いますのでよろしくお願いします。この下から感想を書きますねー。
↓
見事に僕と同じくらいのタイミングでコンプリートしていましたね笑
今作はリニア進行と箱庭探索が絶妙だったと思います。手に入るアイテムが重要なので探索意欲が湧きますし、マップも広過ぎず狭過ぎず適度なので進行をしながらの探索は苦にならなかったですね。
全体的なシステムは同じくスーパーマリオサンシャインの要素を強く感じました。選択したミッションによるステージの変化もそうですし、一部のアスレチックステージの構造も何処と無く似ていましたね。
ボスは全体的にかなり強かった!この手のゲームのボスなんて大体3発で倒せるだろうって予想を裏切るタフなボスばかりでしたね。攻撃パターンも豊富で印象に残るボスばかりでした。
Hat Kidはかなり魅力的なキャラクターでしたね!髪の色や、帽子のデザインなどを変更できる着せ替え要素が豊富でしたし、コミカルなモーションやロード中のイラストも可愛らしくて印象的でした。まあ実は途中まで勝手に男の子だと思い込んでいましたけれどね笑
全体的に64ライクなゲームシステムを踏襲しつつも新しさもしっかり兼ね備えている良作でした。これは間違いなく日本でも評価されるタイトルだと思いますのでローカライズされて知名度が上がるのを期待したいですね〜。