
スーパーマリオサンシャイン/GC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2002年7月に発売されたGC「スーパーマリオサンシャイン」のレビューをしていきます。
本作は南国を舞台にした箱庭探索型の3Dアクションゲームですが、まずはひとこと言わせてください。
このゲーム、スーパーマリオの冠を付けるにはあまりにも尖りすぎています。
マリオと言えば誰もが安心して楽しめるブランドというイメージが定着していますが、本作はアンバランスでツッコミどころ満載ですw
思わず「誰がこんなコース作ったんだ!?」と言いたくなるほどぶっ飛んだところもあれば簡単過ぎるところもあり、ある意味で見どころ満載でした。
初心者には厳しいポンプアクションといい、マリオの劣等生という印象ですが、妙な魅力があり、嫌いになれません。
ここからはそんなGC「スーパーマリオ サンシャイン」の良いと思った点からまずは語っていきます。
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- 南国を舞台にした箱庭探索型の3Dアクションゲーム。
- 箱庭マップ内に隠された「シャイン」を集めていく。
- ポンプを使った様々なアクションが追加された。
初リリース日 | 2002年7月19日 |
対応ハード | GC |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
売上 | 初週28.1万本/累計78.9万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
ポンプを使った新しい遊び
プレイしてまず良いと思ったのが、ポンプを使った新しい遊びです。
今作では「スーパーマリオ64」にあったアクションに加え、ポンプを使った様々なアクションを行えるようになりました。
ポンプは複数の種類が存在し、
- ノーマルノズルで放水する
- ホバーノズルでホバリングを行う
といった感じで生身のマリオでは絶対にできないことができるようになり、今作ではこれらのアクションを使い分けてステージを攻略することに重点が置かれています。
面白いのが、ポンプアクションは通常のアクションと組み合わせることで化学反応を起こすことです。
例えば
- ノーマルノズルで放水したあと濡れた床に向かってヘッドスライディングを行うとズルズルと滑る
- スピンジャンプを行った後にノーマルノズルで水を発射すると全方位に放水できる
といった感じ。
攻略に役立つのかと言われると微妙なところですが、単純に動かしていて楽しいので、前作よりも遊び場という印象を強く持ちました。
マリオシリーズにしては高いストーリー性
マリオと言えばストーリーは添え物みたいな感じですよね?
クッパにさらわれたピーチ姫を救うためにマリオが旅立つ。
なんて一行で説明できてしまうほどのストーリーで、ゲームプレイの動機付けに過ぎませんでした。
一方、今作の場合は従来の作品よりもストーリーが複雑化し、ミステリアスなシーンも用意されています。
それに伴いイベントシーンも増加。
オープニングシーンはもちろん、ステージ攻略中にも挿入されるようになり、ゲームプレイのモチベーションが増しました!
各ステージのチャレンジにも連続性が生まれ、明らかに従来のシリーズ作品よりもストーリー性が増している印象です。
南国の再限度
本作の舞台となるドルピック島は南国のリゾート地で、従来のマリオシリーズよりも行楽に出かけた気分を味わえるようになっています。
涼しげなデザインの建造物、屋台を彩るフルーツ、透き通るほど透明な水、色鮮やかなサンゴ、見ているだけで暑さが伝わる陽炎etc…
ゲームキューブのマシンパワーを活かした表現によって夏の季節感を見事に演出しており、ポンプアクションと相まって箱庭マップを探索している時のワクワク感は前作をさらに上回っていました。
本作が発売されたのは2002年7月19日でしたが、世界観を考慮に入れると最高の発売日に感じます。
だって、7月19日と言えば学生にとっては夏休み直前なんですよ?
当時のぼくは当然のごとく本作で夏休みを満喫しました。
完全クリアをするのに1ヶ月ほど掛かりましたが、2002年夏と言えば本作とGBA「黄金の太陽 失われし時代」を楽しんでいた記憶が強く残っています。
歯ごたえのあるアスレチックステージ
ある程度ゲームを進めるとアスレチックステージをプレイすることになります。
このアスレチックステージがとにかく難しく、人によってはトラウマになると思いますが、ぼくは大ハマリしました!
何故かと言うと、スーパーマリオ元来のアスレチックを堪能できるからです。
アスレチックステージではポンプが使えないので、ホバリングで足場から足場へ飛び移るなんてことはできません。
そのうえ落ちたら一発アウトなので、難易度が非常に高いんですね。
でも、何回もミスした末にゴールできた時の達成感が素晴らしく、「これぞマリオだ!」って思いました。
当時は友達を家に集めてみんなでアスレチックステージを交替で楽しんだんですが、めちゃくちゃ盛り上がったのをよく覚えています。
相手のプレイを見て茶々を入れたり、誰が一番先にゴールできるのかを競ったりして、アスレチックステージの交替プレイだけで3~4時間は過ぎ去りました。
まあ、真夏の時期にエアコンが掛かっていない部屋で遊んでいたうえ、全員、男なので、むさ苦しかったのもよく覚えていますけどねw
惜しいところ
全体的にアンバランス
全体的にアンバランスな作りで、ツッコミどころが多くなっています。
例えば「○○のヒミツ」という名のアスレチックステージはどれも難易度が非常に高く、数十人ものマリオを失うほど鬼畜です。
その一方で「モンテマンレース」「ニセマリオを追え」といったチャレンジのほとんどが簡単で、アスレチックステージの鬼畜さに慣れてしまうと拍子抜けしてしまいます。
あと気になったのが、コインを100枚集めるチャレンジです。
前作と同じく各ステージでコインを100枚集めることでキーアイテムを入手できるんですが、今作ではコインを無限に入手できる正規の方法が存在します。
その影響で各ステージをくまなく探索する必要性が薄れてしまい、探索好きとしては残念に感じました。
これはこれでツッコミどころがあって面白いんですが、ゲームバランスは良いとは言えません。
ステージ数が少ない
ステージの数は前作「スーパーマリオ64」の約半分しかないので、もう少しバリエーションがほしかったです。
その分、各ステージの密度は増しているんですが、一方ではチャレンジの種類が減ってしまい、数合わせの印象が強くなっています。
具体的には
- 赤コインをすべて集めろ
- アスレチックステージをクリアしろ
- ニセマリオをおえ
- モンテマンレース
- ボスを倒せ
といったチャレンジばかりになってしまい、前作で見られた謎解き要素は薄れています。
もう少しフィールドと連動したチャレンジを増やしてほしかった。
水増し感が凄い青コイン集め
キーアイテムとなるシャインは全部で120枚が存在します。
が、そのうち24枚は「青コインを10枚集める」というものなので水増しに感じてしまいました。
その青コインにしても隠し場所が
- 落書きを消す
- 特定のオブジェクトに放水する
など安易なものが目立っており、理不尽な場所に隠されている場合もあるので、もう少しなんとかならなかったのでしょうか?
こういうところを見ると、本作は開発期間が足りなかったのかなと感じてしまいます。
慣れるまでコツがいる
ポンプアクションをマスターするのは難しく感じます。
ただでさえ3Dマリオは距離感を掴むのが大変だと言うのに、そのうえでアクションシューティングゲーム的な要素が加わったことでライトユーザーにとってはかなり難易度の高いゲームになってしまいました。
しかもこのポンプアクション、一般的なアクションシューティングゲームとは勝手が大きく異なるんですよ。
近年のアクションシューティングゲームは移動しながら撃ちたい方向に撃てますよね?
一方、本作の場合、好きなところに発射(放水)したい場合は立ち止まる。もしくはカニ歩きをする必要があります。
一応、移動しながら放水することはできますが、その場合、正面にしかできません。
こんなにも癖が強い操作方式のゲームを「スーパーマリオ」のブランドで売り出すとは・・・w
個人的には成長する楽しさを味わえたのでそこは良かったんですが、慣れるまでに時間が掛かります。
思うように操作できないのが苦手な場合、投げ出すかも知れません。
スーパーマリオ サンシャインのレビューまとめ
「スーパーマリオ」ブランドで売り出すにはあまりにもアンバランスなゲーム。
最近のマリオに慣れていると洗礼を受けてしまう作りで、改めてプレイしてミリオンセラーにならなかったのも納得してしまいましたw
しかし、この尖りっぷりがまた魅力的で、ポンプアクションによる遊びの幅広さと合わせて妙な魅力を持っています。
マリオ=優等生と感じている人にほどプレイしてほしい作品です。
アンバランスだが嫌いになれない劣等生!
こんな人には特におススメ。
・南の島へ旅行に行きたい人。
・トライ&エラーが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・コンプリートを目指してしまう人。
・アクションゲームが苦手な人。
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かなりのポテンシャルがあるゲームなので、やや作り込みが甘いのが本当に惜しいですよね。ポンプアクションと既存アクションの融合は慣れるとかなり面白いと思うのですが。
特に青コインはきつい!こんなのわかるわけないだろって場所に何枚もありますし、枚数もやたらと多いので良い印象が持てなかったです。流石に投げてしまったのでコンプリートはできなかったなあ。
アスレチックや一部の高難易度ミッションの達成感は3Dマリオ随一だと思います。特にアスレチックはポンプの有り難みに気が付ける上手いやり方でしたね。
ステージ数は大きく減りましたけれど、ロケーションは豊富ですし、どれもしっかり南国感があるのでここは流石だなと思います。特にシレナビーチがお気に入りです。(同時にマンタやおおそうじのトラウマが思い浮かびますが笑)