1993年12月に発売されたSFC「ロックマンX」を今回はレビューします。
SFC「ロックマンX」は2Dアクションゲーム「ロックマン」の100年後を描いた作品です。
2018年7月に発売されたPS4/Xbox One/Switch「ロックマンX アニバーサリー コレクション 1+2」のレビューはこちら。
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目次
良いところ
あのロックマンがシリアスに!?
ファミコンで人気を博した「ロックマン」シリーズ。
そんな「ロックマン」シリーズがスーパーファミコンでも発売される事になりました。
しかし、今までの「ロックマン」シリーズとは大きく異なるんです!
最大の違いは登場人物や世界観。
ロックマンはカッコ良くなり、宿敵や仲間も一新され、世界観はよりSF調になりました。
ストーリーはシリアス寄りに変更。時には別れの描写も描かれ、無印の「ロックマン」シリーズよりもストーリー重視になっています。
これらの変更点によってコアなユーザーほど受け入れやすくなりました!
かくいう僕も「ロックマン」では「X」シリーズが特に思い出深く、それだけの魅力が詰まっていると思います。
新アクションの追加で変化したステージ構成
「X」になった事で変化したのは世界観やストーリーだけではありません!
アクション面でも大きな変貌を遂げています!
無印の「ロックマン」シリーズと同じく基本は弾丸で攻撃しながらジャンプアクションで進んでいくスタイルですが、新たに壁キックができるようになったんです!
しかも壁キックジャンプを繰り返す事で同じ方面を登り続ける事が可能で、一部の壁を除けばどこまでも登っていけます。
このようなアクションが追加された影響からかステージ構成はより高低差が生まれていました。
最高に気持ち良いダッシュジャンプ
新アクションの中でも特に気持ち良いのがダッシュジャンプ!
ある条件を満たすとダッシュができるようになり、その勢いでジャンプをすると遠くへ飛ぶことができるんです!
これが凄い気持ち良くて慣れてくると移動のスタンダードになってしまいました。
最初は大変ですが、マスターすることで無印では味わえなかった移動する楽しさが生まれてきます。
スーパーファミコンによってパワーアップした表現
それまではファミコンを中心に発売されていた「ロックマン」シリーズ。
対応ハードがスーパーファミコンになった事で表現面も大きくパワーアップしました!
単純にグラフィックの描き込みが増したほか、ボス戦を除いて画面切り替えスクロールが無くなったんです!
おかげでステージをノンストップで移動できるようになり、ストレスが軽減されています。
また、一部のステージでは乗り物に乗って高速で移動するシチュエーションが用意されていました。
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズほどではありませんが、高速でステージを移動できるのは気持ち良いですね♪
表現面の進化でそれ以外に触れておきたいのが、ボスを倒した時の演出。
大袈裟なくらい爆発するので、それが爽快感に繋がってきます。
今作のボスもかなりの強さなので、倒した時の演出が凝っているのは嬉しいです♪
相変わらずの戦略性
無印の「ロックマン」シリーズに存在した戦略性の高さはしっかり残っていました!
今作でも8ステージを好きな順番でプレイする事が可能で、奥に潜むボスを倒すとスペシャルウェポンが手に入ります。
そしてそのスペシャルウェポンを特定のボスで使用すると大ダメージを与えることができるので、戦略性の幅が広がっているんですね。
ここは「ロックマン」シリーズの醍醐味なので、「X」になっていても残っていて良かった!
強化された探索要素
それまでの「ロックマン」シリーズは割と一本道で一度クリアしたステージは用済みでした。
しかし、今作の場合は違います。
全4種のパワーアップパーツや全8個のライフアップ、全4個のサブタンクが8種のステージに隠されているんです!
いずれも入手する事でゲームを有利に進められるので、一度クリアしたステージでも取り逃しがないか探索する必然性が生まれました。
アイテムによってはスペシャルウェポンが無いと入手できない場合もあるので、「メトロイド」シリーズのような徐々に行動範囲が広がっていく楽しさが生まれたんですね。
ちなみに隠しアイテムとしてあの「ストリートファイター」シリーズで知られる波動拳も存在します。
この波動拳なんですが、なんとボスに当てたら一撃で倒せるんです!
しかし、入手方法はもちろん、発動方法もかなり難しく、ボスに当てるのは一筋縄ではいきません。
そのため波動拳でボスを倒した子はちょっとしたプロゲーマー扱いされていたものです。
僕は当時友達から教わりましたが、入手方法が難しいのでどのようにして伝達していったのでしょうか?謎です。
惜しいところ
シグマステージ1のステージ構成がイマイチ
8ステージをクリアした後に挑戦できるシグマステージ。
全部で4ステージ存在しますが、その中でステージ1が苦痛でした。
まず、苦痛なのがスタート地点の硬すぎる敵。
硬いのでなかなか倒せないし、複数居るのでテンポ良く進めません。
極めつけはその直後の大穴ゾーン。
大穴に落ちないよう狭い足場を壁キックジャンプで飛び移っていくんですが、空飛ぶ敵が邪魔してくるんですよ!w
そのせいで大穴に落ちてしまうケースが非常に多く、ロックマンを1体失ってしまいます。
敵の攻撃を受ける→穴に落下してミスになるというコンボはシリーズの定番ですが、これはトラウマですw
一体、今までに何体のロックマンがあの大穴に落ちて命を失ってしまったことかw
相変わらずパスワード式
スーパーファミコンになってもここは変えられなかったのでしょうか?
セーブ機能は付いておらず、無印シリーズと同じくパスワード式となっています。
しかも12桁の番号式となり、無印のシリーズよりも覚えにくくなってしまいました。
全体のまとめ
マンネリ化していた「ロックマン」シリーズに新たな風を吹かせた記念杯的存在。
決してスピンオフなどではなく、上位版「ロックマン」に位置付けても良いほどの進化具合で当時は驚きました。
「ロックマン」シリーズは派生を含めて数多く存在しますが、その中でも好きな部類です。
対応ハードが変わってあらゆる面が大幅に進化した新生ロックマン!
こんな人には特におススメ。
・SF好き。
・2Dアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションゲームが苦手な人。
ロックマンX/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約100時間
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小学生の時にかなりやったイメージで、パワーアップパーツなどの探索要素に惹かれてずっとプレーしていた覚えがあります(≧Д≦)
よくパスワードを新聞に入っている広告の裏に記入して保存してたのを鮮明に覚えてます(*´Д`*)