2011年5月に発売された3DS「スティールダイバー」を今回はレビューします。
3DS「スティールダイバー」は潜水艦を題材にしたゲームが
3種類収録されたアクションゲームです。元々はニンテンドーDS用に
開発されていたタイトルで、開発期間は実に6年。
メインとなる横スクロールアクションの「潜水艦」モードではタッチスクリーンの
レバーを操作してスピード調整、高さの調整を行いますが、
水圧の影響もあってレスポンスが悪く、先を読むように動かす必要があり、
複雑な地形を移動する場合は微妙なレバー調整が問われ、
非常に忙しい操作が要求されます。
慣れていないと凄く操作に戸惑ってしまい、面倒に感じてしまうと思いますが、
個人的にはこの面倒さ、レスポンスの悪さ、忙しさこそが本作の魅力に感じました。
慣れて来ると本当に潜水艦を操作しているかのようで、結構楽しいんですよ!
ステージによっては海の深くまで潜ってボスと戦う事もあって
本当に潜水艦を操作して冒険をしているかのようでした。
「潜望鏡」モードではジャイロセンサーを使って向きを変えて
敵戦艦を倒す事になります。向きの調整はタッチスクリーンをスライドする事でも
可能ですが、ジャイロセンサーの方がより正確に向きの操作が出来て
このゲームで改めてジャイロセンサーの良さを知りました。
こちらは「潜水艦」モードとは違ってすぐに楽しさが分かるので、
本作をプレゼンテーションしたい場合はこれをやらせると良いでしょう。
・タイムを競うランキング機能を搭載。
・スタッフゴーストとの対戦も可能。
・操作感覚が違う3種類のマシンが存在。
・「ボーナスステージ」で手に入るデカール集め要素。
同じコースでも上記のような要素によって何回でも楽しめるので、
自分は各コースを平均10回は遊んだ気がします。
コースにはタイムを縮めるためのちょっとした仕掛けが用意されていたり、
水圧の計算をしてマシンの向きを変えるテクニックがあったりするので
タイムアタックも結構奥が深かったりするんですよね。
また、全体的に難易度が高いのですが、デカールという
30種類以上存在するシールを一定数集める事でマシンを強化できる要素もあるので、
コースクリア後にプレイできる「ボーナスステージ」を何度もプレイしたりもしました。
同じコースを何度も遊ばせる工夫は、全体的にされていた気はしますね。
見た目は地味な本作ですが、各コースの背景は細かい所まで描かれており、
あるコースではサンゴ、あるコースでは水草が綺麗だったりして
時々背景を眺めてしまう事もありました。魚の群れも、ミサイルを発射すると
逃げて行ったり本当に細かく書き込まれています。
また、ニンテンドー3DSの裸眼立体視によって
ステージが水槽のように感じられて臨場感が増しましたね。
水中の効果音もリアルなので、ヘッドホンを付けてプレイすると
より潜水艦を操作している感覚を味わえると思います。
これは誰もが口を揃えて言う事だと思いますが、とにかく少ないボリューム。
「潜水艦」モードで遊べるステージが7つ。短いコースの
タイムを競う「チャレンジモード」で遊べるステージが8つ。
「潜望鏡」モードで遊べるステージはたったの3つ。
これだけでは4,800円のパッケージタイトルとしてはいくらリプレイ性があっても少ないです。
隠し要素は一応あるのですが、その出現条件も
何度も同じコースをプレイさせるための時間稼ぎに感じられて作業的な面もありました。
3つ目のモードとして「海戦」モードというチェスの要領で楽しめる
対戦ゲームが収録されていますが、相手の攻撃を受けているシーンを飛ばせなかったり、
攻めるか待ち伏せするかの2拓で単純だったりして作り込みの甘さが目立っています。
ダウンロード対戦に対応しているため1つのカードで2人対戦が可能になっていますが、
テンポが悪いし、そこまで楽しくないので大戦ツールとしては弱いと思います。
タイムアタックでランキングに登録する場合、
なぜかセーブに10秒以上もかかってしまいます。
保存するデータ量が少ないハズなのになぜここまでかかるのか!?
これは仕方が無い事なのですが、「潜水艦」モードでの操作は癖があり過ぎて
ゲームのテンポがゆったりのため、触って楽しいいつもの任天堂ゲームに
慣れているとすぐに楽しさを感じるのは難しいと思います。
なので、万人向けのタイトルとは言えないですね。
見た目は地味で、取っ付きが悪い作品ですが、
スルメのように面白さが分かって来る地味に面白い作品。
ただ、ボリューム不足なのでハマらないとすぐにプレイを
止めてしまう人が多そうな事は否めません。
全体的に京都の頑固職人が関わったような作りで、
色々な意味で男らしさを感じられます。こう言うゲームもある意味任天堂らしいですね。
こんな人には特におススメ。
・潜水艦を実際に操作してみたい人。
・3DSの機能を活かしたゲームをやりたい人。
こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。
・すぐに面白さが分からないとダメな人。
スティールダイバー/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約11時間
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
3DSでのオリジナルたいとるは希少なので、注目はしていました(^-^)b
こういったゲームは、どうしてもボリュームが少なくなってしまいがちですよね…。
機会があれば、プレイしてみようと思います。
ケントさんの解説を見ると、しっかりと「潜水艦」を操作する雰囲気が伝わって来ますね。
自分も体験会でプレイしましたがちょっとした質問として、製品版と比べて何かしらの「違い」とかは有りましたか?
ボリュームの少なさは否めませんけど、「3DSならではの機能」を活かしたゲームで有るのは確かです。
勿論、自分も本体を購入した際はスティールダイバーも購入しますよ~。
こんにちは。
まだクリアはしてないんですけど、チョコチョコ遊んでます。
リモコン操作が出来る「バルーンファイト」という感じで、
面白いですね。
背景の立体視がきれいですよね~
ただ、コースがないので、もうちょっと欲しかったですね。
>マージさん
ボリュームはそうなんですよね。
そこを承知した上でプレイすると良いと思います。
3DSらしさは感じられますよ。
>龍鬼さん
おお!伝わったようで嬉しいです!
潜水艦を操作している感覚はしっかり味わえました。
いや、実際に操作した事は無いのですが、
凄く説得力のある操作方法・感覚なんですよね。
体験会から変わったことですか・・・。
基本的には同じだったと思います。
デカールとか、スタッフゴーストの要素が
あの頃にあったのかどうかは忘れましたが。
今出ている中では1.2を争うくらい
3DSらしさを味わえますので、機会があったらぜひ!
>くっぞこさん
その例えは凄く新鮮ですw
背景は地味に綺麗なんですよね~。
じっくりと見物しながら・・・って
そんな事をしたら壁にぶつかってしまいますよねw
コースは本当にもっと欲しかった。
色んな海を見たかった。
売れないと駄目ですよね。3DSの独自機能はゲーム制作の足枷になっているかと。
投資の割にリターンが少ない。
立体視のこだわりがユーザーをひかせている気がしますから。
そのこだわりは本当にユーザーの為なのか、疑問が残ります。
>水無瀬千鶴さん
えっと・・・この記事に関するコメントには思えませんが。
この記事ではゲームの中身について語っています。
3DSの裸眼立体視については
まだ見せるための演出としてしか
ほとんど使われていませんので、
早くゲームに反映させた作品をやりたいですよね。
潜水艦可愛い。飼いたい。
と、たぶん多くの人に伝わらない感覚を味わいました。
3Dになることで無機物の可愛さというかなんというか。
電車のミニチュアとかが画面の中で沢山動いていたらきっと楽しいだろうし、可愛いだろうなと3DSの可能性を妙なところで感じたソフトでした。
>なーさん
大変コメント返信が遅くなってスイマセン・・・。
潜水艦は、確かにあまり大きく表示されていないので
可愛いと言う感情は・・・微かにあったりしましたw
3D表示になる事で、意外と色んな物が活きて来ますよね!