【レビュー】ソニックオリジンズ [評価・感想] やや割高だが、ゲキムズの2Dソニックを遊びやすくアレンジ!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

ぼくは2Dアクションゲーム好きですが、苦手なタイトルもあったりします。

それが「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」です。

このゲーム、海外では爆発的な人気を博していますが、めちゃくちゃ難しいんですよ。

嫌らしい場所に敵が配置されていますし、水中エリアに一定時間入っていると溺死しますからね。

ダッシュ移動のスピード感はありますが、ステージの至るところに障害物が設置されているので、ごく一部のエリアでしか爆走できませんw

このように「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は尖った作りなので、万人にはおすすめできません。

ですが、今回レビューする「ソニックオリジンズ」に関しては比較的多くの方におすすめできます。

このゲーム、過去作をまとめて収録したコレクションパッケージなので完全新作ではないんですが、遊びやすくアレンジされていて、今の時代に合った内容になっているんですよね。

内容の割にやや割高ではありますが、2Dソニックの入門用としておすすめしたい作品です。

ここからはそんな「ソニックオリジンズ」の良いと思った点から語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • メガドライブで発売された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズ4作を収録した作品。
  • 60fps/1080pにリマスター化されている。
  • 描き下ろしのアニメや新モードを収録。
初リリース日 2022年6月23日
対応ハード PS5/PS4/Xbox Series/Xbox One/Switch
ジャンル 2Dアクション
価格 4,389円(税込み)
推定クリア時間 8~12時間(全作品クリア)
発売元 セガ

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良いところ

遊びやすくなったアニバーサリーモード

本作には以下のタイトルがリマスター化されて収録されています。

  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ(1991年)
  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ2(1992年)
  • ソニックCD(1993年)
  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ3&ナックルズ(1994年)

いずれもメガドライブ黄金期を築き上げた名作で、全世界で大ヒットを記録しました。

ゲームジャンルはいずれも2Dアクション。

平面的なステージを走ってスタートからゴールまでを目指していくのが目的となっています。

言ってしまえば「スーパーマリオブラザーズ」に影響を受けたゲームなんですが、スピード感やステージの長さは桁違いで、突き詰めていくとレースゲームをプレイしているかのような感覚を味わえるんですよね。

本作にはそんな「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズ4作がまとめて収録されているので、一気にプレイしたい方には嬉しいパッケージです。

でも、「ソニック」シリーズに詳しい方ですと

また「ソニック」のコレクションパッケージを出すの?
今までに何度も出したじゃん!

と思われるかもしれませんね。

確かに「ソニック」のコレクションパッケージは今までに何度も発売されてきました。

セガサターンの「ソニックジャム」と収録タイトルが丸々被ってますし、ゲームキューブやPS2には「ソニックメガコレクション」という10タイトル以上も収録された豪華なコレクションパッケージが発売されています。

しかし、ぼくは今回レビューする「ソニックオリジンズ」の方を勧めたいです。

というのも、本作には今のゲームに慣れ親しんでいる人に向けた調整が行われているんですよね。

特に大きいのが、ゲームオーバーの概念をなくしていることです。

昔のゲームに付き物だったゲームオーバー。

一定回数ミスをすると発生するバッドエンド的な物で、めちゃくちゃ前に戻されるというペナルティを受けてしまいます。

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズの場合、初期の作品でゲームオーバーになったら一番最初のステージからやり直しになってしまうので、超が付くほどのトラウマイベントでした。

それだけに本作では何度ミスをしてもチェックポイントから再開できるので随分と優しくなったものです。

制限時間の概念がなくなったことで各ステージをじっくり探索できるようになりましたし、現代のユーザーに向けた調整が行われています。

また、真エンディングを見るうえで必須になるスペシャルステージにはリトライ機能が追加。

カオスエメラルドを入手するために必要なチャレンジに失敗してもコインを支払えばリトライできるので、真エンディングを見るまでのハードルがグッと下がりました。

こんな神機能、オリジナル版には存在しなかったので、物凄い救済措置に感じます。

でも、オリジナル版の手応えや緊張感も捨てがたいですよね?

本作にはそんな人のために従来通りの遊び方ができるクラシックモードが収録されています。

こちらは画面比率もオリジナル版と同じ4:3になっているので、当時の雰囲気を味わいたい方におすすめです。

以下、収録タイトルをひとことでレビューしてみました。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ
⇒スピード感はあるが、ステージ構成は陰湿。溶岩地帯や水中地帯はトラウマ!

ソニック・ザ・ヘッジホッグ2
⇒1作目よりもステージのバリエーションが大幅にアップ!まだまだ鬼畜だが、完成度は着実に向上。

ソニック・ザ・ヘッジホッグCD
⇒走っていると色んな時代にワープできる不思議な作品。CD-ROMを供給媒体にしているということで1993年のゲームにしてはBGMや演出のクオリティがずば抜けている!

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3&ナックルズ
⇒メガドライブの限界に挑戦!ステージは超ロングになり、グラフィックやBGMはさらに洗練。欠点の小ボリュームも2作セットでカバー。

豪華なアニメを収録

コレクションパッケージは付加価値が重要です。

そういう意味で本作は十分すぎるほどの付加価値を持たせていると思いました。

特に大きいのが、描きおろしのアニメを収録していることです。

各タイトルのオープニングとエンディングにはアニメが挿入されます。

このアニメは各タイトルのストーリーを描いているんですが、当時の作風を再現しているんですよ。

セル画調のタッチとか、二頭身のソニックとか。

鮮明なのに1990年代の香りが漂っています。

また、アニメが挿入されることで各タイトルの時系列がわかりやすくなっているのも良いと思いました。

実は本作に収録されているタイトルはストーリーが繋がっていまして、時系列順にプレイすることで連続性のある体験を味わえるんですよね。

ストーリーモードでは時系列順に各タイトルを連続でプレイできるので、1本の壮大な2Dアクションを楽しんでいるかのような感覚を味わえました。

アニメの長さは1本辺り30秒前後。

1993年に制作された「ソニックCD」収録のアニメと比べたら短いですが、コレクションパッケージのためだけにアニメを描き下ろすとは気合が入っています。

大量の追加要素

他にも本作には様々な付加価値があります。

やり込み好きにおすすめしたいのが、ミッションモードです。

このモードでは指定されたお題をクリアしていくのが目的で、各タイトルに収録されたステージの一部を切り取ったような構成となっています。

お題クリア時には4段階のランクで評価。

高ランクでクリアすると沢山のコインが貰えるので、できるだけ良い記録を残したくなるんですよね。

やっていることは「ロックマン クラシックス コレクション」のチャレンジモードや「New スーパーマリオブラザーズ U」のおだいモードと変わりませんが、遊びの幅を広めてくれるモードです。

やり込み好きに向けた追加要素としてはそれ以外にも

  • ボスと連続で戦う「ボスラッシュモード」
  • ステージが反転した「ミラーモード」
  • 「3」のスペシャルステージを好きなだけプレイできる「ブルースフィア(新作ステージ付き)」

を収録。

ボスラッシュモードはありがちですが、ミスをせずに連勝するのが燃えますし、ミラーモードは慣れているステージほど手こずって意外な発見があります。

資料的な追加要素としてはミュージアムモードを収録。

当時の資料やBGM、秘蔵映像などをまとめていますが、めちゃくちゃ豪華な内容となってます。

例えばコンサートの映像(ショートバージョン)を3つも収録していたりするんですよ。

こういう資料的なものをまとめたモードってコレクションパッケージではよく見られますが、本作は気合の入れようが違います。

ファンであればあるほど興奮すると思うので、ソニック好きはミュージアムモードだけで元が取れるかも!?

ちなみにミュージアムモードのコンテンツはゲームを進めることで解禁されるタイプとコインを支払って解禁するタイプの2種類があります。

いずれにしてもやり込まないと解禁されないようになっているので、収録タイトルをプレイする動機付けにもなっていると思いました。

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惜しいところ

やや割高

本作の価格は約4,400円となってます。

いくら追加要素が多いとはいえ、30年前のゲームを4タイトル収録してこの値段は割高に感じました。

しかもですね、2種類の有料追加コンテンツも存在しまして、そちらと合わせたら5,000円以上もするんですよ。

前述の通りソニックシリーズのコレクションパッケージは過去に何度も発売されているうえ、10タイトル以上を収録した豪華版もあったりします。

そんな中で、いくら美しくなって追加要素があっても4タイトル収録でこの価格設定は価値を感じにくいです。

まあ、ミュージアムモードのコンテンツとか、豪華なところは本当に豪華なので、根本はファン向けのタイトルなのかもしれません。

まだ理不尽

アニバーサリーモードはオリジナルモードとくらべてめちゃくちゃ遊びやすくなっています。

しかし、「1」と「2」に関してはまだまだ理不尽な感じがしました。

特に最終ステージはリングが1個も設置されておらず、ライフ1の状態で最終決戦に挑まないといけないので、初心者には厳しいです。

セガサターンの「ソニックジャム」版ではステージの最初にリングが設置されていたようなので、本作も調整してほしかった。

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ソニックオリジンズのレビューまとめ

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズのコレクションパッケージとしては決定版的な内容。

やや割高ではありますが、往年の名作が遊びやすくアレンジされているのは大きなプラス要素に感じます。

初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が発売されてから約30年。

近年は映画のヒットで日本でもソニックの注目度が少しずつ上がっている印象なので、本作をプレイして原点を体験してみるのも良いかもしれません。

こんな人には特におススメ。
・ソニックファン。
・ソニック初心者。

こんな人にはおススメできない。
・コスパを重視する人。

お気に入り度【75/100%】

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