
1997年9月に発売されたN64「爆ボンバーマン」を今回はレビューします。
N64「爆ボンバーマン」は3Dマップを採用した
「ボンバーマン」のアクションパズルゲームです。

良い意味でマップが規則的じゃなくなった
これまでの「ボンバーマン」シリーズはブロックの配置が規則的で、
一つの部屋の中で爆弾を使って敵と戦うようなゲームでしたが、
今作は360度自由に動き回る事が可能で、様々なオブジェクト・ギミックが
配置されるようになりました。そのためよりアドベンチャー色が
強くなっており、冒険している感を味わえるようになっています。
もちろんちゃんとしたストーリーも用意。


パズル要素が強い
「ボンバーマン」と言えば自力でジャンプできないことも特徴ですが、
3Dアクションゲームになった本作でもそれは変わらず、
「段差」や「くぼみ」がある場合はボム(※)を使わなければ先に進めません。
そのためステージによってはどのようにボムを配置して
先に進めるのか考えなければならず、パズル要素が高くなっています。
ほぼノーヒントで挑む事になるので詰まりがちですが、
このパズル要素こそが本作最大の醍醐味で、
当時は様々な試行錯誤をしてクリアーを目指していました。
※ちなみに自分でボムを爆破するタイミングを決められる
「リモコンボム」というアイテムが存在します。


探索要素・やり込み要素が強い
本編はステージクリア型となっており、ゴールを目指せば良いのですが、
それ以外にも集めると良い事がある「ゴールドカード」集め、
ボンバーマンを着せ替えすることができる
「カスタムパーツ」集めというやり込み要素が存在します。
どちらもステージのどこかに隠されている他、
「ゴールドカード」は一定時間内にクリア、ボスの特定部位を破壊という
条件を満たさなければ手に入らない場合もあり、
探索要素・やり込み要素共に強い作品でした。
ご褒美が多く、どれも豪華な物だったので、
当時は各ステージをくまなく探索して、やり込みも極めてしまいましたね。
そういうのもあってこの作品は非常に思い入れが強いです。
一人用モードの他に、シリーズではお馴染みの
バトルモードも収録されています。アイテム数やルールは
従来のシリーズと比較したら少なめですが、一人用モードだけでも
十分なボリュームがあるのに収録されているのは嬉しいですね。
発売当時は友達と対戦で楽しんでいました。
今となっては少々ちゃちい演出かもしれませんが、
イベントシーンは印象的に残る物ばかりで、
BGMも名曲が多く、そう言う意味でも思い出に残る作品になれました。
各ステージを始める時の爽やかなBGMが凄く好き。


理不尽な難易度
単純にクリアするだけだったらそれほど難しくは無いのですが、
「ゴールドカード」をすべて集め、隠しステージを極めようと思ったら
超難解なパズルエリアを攻略しなければならず、その難易度の高さは
攻略本が必須なほどです。ただ、この理不尽な難易度によって
パズルが面白くなっている所もあるので、一概に悪いとは思っていません。
バトルモードは高低差が出来てしまったため
必然的に高い所にいるプレイヤーが有利となる作りとなっており、
また、ボムの爆発も球状となっていてブロックに隠れてかわす事が
出来なくなっているので、従来のシリーズと比較したら
バランスが悪く、大味な作りになっています。
あと、ボンバーマンの見た目を変えられるのは良いけど、
能力に変化が無いのは物足りない。このようにバトルモードは
それほど完成度は高くないのですが、それでも
発売当時は友達とワイワイ楽しんでいたりしまいました。
決して万人向けの作りではありませんが、
見た目とは対照的な骨太さ、BGMの素晴らしさなどによって
個人的にはとても思い入れのある作品です。作り込みも細かくて、
当時はあまり多くのゲームをプレイできる環境になかったため、何周もプレイしてしまった。
こんな人には特におススメ。
・3Dパズル好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・3Dパズルが苦手な人。
爆ボンバーマン/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約50時間
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
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