ドンキーコング リターンズ 3D/3DS
2013年6月に発売された3DS「ドンキーコング リターンズ 3D」を今回はレビューします。
3DS「ドンキーコング リターンズ 3D」は2Dアクションゲーム、Wii「ドンキーコング リターンズ」の3DS向け移植作です。
移植はモンスターゲームズが担当。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ゴリラを操作してゴールを目指していく2Dアクションゲーム。
- Wii「ドンキーコング リターンズ」の移植作。
- 立体視に対応してステージも追加された。
初リリース日 | 2013年6月13日 |
対応ハード | 3DS |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 15~20時間 |
売上 | 初週10.5万本/累計36.5万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
ドンキーコング リターンズとは?
「ドンキーコング リターンズ」とは、2010年12月にWiiで発売された2Dアクションゲームです。
スーパーファミコンで人気を博した「スーパードンキーコング」のリブート作で、同作品を意識した懐かしのネタが満載でした。
難易度が高い事も特徴的で、その歯ごたえはWiiソフトの中でもトップクラスと言っても良いほど。
Wii版の詳しいレビューはこちらをご覧ください。ここからは3DS版のレビューをしていきます。
良いところ
驚異的な移植度
移植作品という事で、気になるのはその再現度。
プレイしてみた感じではグラフィックの面ではWii版を上手く移植していて、劣っている感じは全くと言って良いほどしませんでした。
ポリゴンの作りはもちろん、エフェクト周りの再現度もバッチリ!
何気にオリジナル版はWiiのスペックを限界まで引き出したと言っても過言ではないほどパワフルな作品なので、これが3DSでそのままプレイできるのは凄いですよ。
ジャンルこそは横スクロールアクションと悪く言えば古臭さを感じますが、演出周りが凄く派手で明らかに同系統の3DSソフトとはレベルが違います。
奥の背景はダイナミックに動くわ、フェードイン、フェードアウトの演出も凝っているわ、コースクリア後の演出も派手だわ・・・。
3DSの実機でプレイすると、改めて本作を3DSに移植する事の凄さを実感させられます。
↑こちらはWii版のスクリーンショット。どうでしょう?解像度を除けば3DS版とほとんど大差ないですよね?
立体視によって映える演出
ニンテンドー3DSと言えば裸眼立体視!
もちろん、本作にも対応しているんですが、ゲームの特性上、相性抜群でした!
本作は奥行きを活かした仕掛けが満載で、ステージによってはタル大砲で手前から奥へ飛んだり、奥から津波やトーテムブロックが押し寄せてくる事があるんです。
この演出を実機で見るとまるで「ドンキーコング リターンズ」は3DSのためだけに作られたんじゃないかと錯覚してしまうくらい。
ただ、このゲームは難易度が高く、夢中で画面を見ないといけないので、視線を少し外して3D画面が2重に見えてしまうとミスをしてしまいがちで困りますね。
プレイする場合は立体視の視野角が広いNewニンテンドー3DSがおすすめです。
ボタンでローリングができる嬉しさ!
Wii版はモーション操作を強要させられるゲームでした。
ハンドスラップ。ローリング。息を吹く。
これらの操作をWiiリモコンのボタンが少ないせいでリモコンを振って行わなければならなかったんです!
慣れの問題もありますが、やはり初見は手こずりました。
その点3DS版はこれらのアクションをボタンを押す事で可能になっているので、凄く快適なプレイができるようになっていましたよ!
むしろ当たり前の事なんですが、Wii版のモーション操作に慣れていると快適になっていて嬉しいんです!w
「スーパードンキーコング」でハマっていたボタンを押しての連続ローリングを行える日が来るとは、俺氏、感涙!
より幅広くなった難易度調整
ドンキーコング リターンズと言えば高難易度!
ですが、Wii版の時点で救済措置は満載で、便利アイテムの存在やお助け機能が存在しました。
本作の場合はさらに救済措置が追加されて、体力の最大値がWii版から1個増え、落下してもやり直しなしで再開できるアイテムを入手できるモードが存在します。
腕に自信が無い方はそちらを選んでみましょう♪
まあ、本作はダメージを受けてのミスよりも奈落の底に落ちてミスをするケースの方が多いので、言うほど有り難みを感じられないかもしれませんがw
オリジナルステージを追加!
そして3DS版最大のセールスポイントが追加ステージ!
Wii版では1ステージしかなかったワールド9に8ステージが追加されました!
Wii版は全72ステージだったので、トータルでは全80ステージ(※)になっています!
※ボスステージを含む。
1ステージが長いだけに、携帯機でこれだけのボリューム感を実現出来たのは大したもんです。
気になる追加ステージの内容なんですが、通常ステージをモチーフにしつつも新たな仕掛けが追加されていて新鮮に楽しめました♪
特に印象的だったのが、一定時間経過する毎に縦・横と向きが変わる足場。タイミング良く飛んでいかないとミスになるので戸惑います。
これら追加ステージのためだけにWii版プレイヤーが3DS版を買う必要があるのかと言われると微妙ですが・・・。
惜しいところ
やや低下したフレームレート
Wii版を上手く再現している本作ですが、完全には再現されていない部分があります。
それはフレームレート。体感的にですが、Wii版よりも4~5fpsほど落ちている気がします。
そのため僅かにWii版よりもカク付いている印象です。といっても大きな差はないので、気にならない人は気にならないかもしれませんが。
キャラクターの表示が小さい
Wii版の移植作なので、3DSの画面でプレイするとキャラクターが小さく見えます。
まあ、過去に据え置き機から携帯機に移植された2Dアクションゲームはキャラクターの表示を変えなかったせいで全体を見渡しにくく、不本意な難易度の上げ方をしていたのでそちらと比べたらマシですが。
据え置き機向けに作られた2Dアクションゲームを携帯機で同じような感覚で楽しめるよう移植するのって実は相当大変な事だと思います。
全体のまとめ
ゲームとしての出来はもちろん、移植度の点で見ても90点はあげても良いレベルの作品。
今まで据え置き機から携帯機へ移植された2Dドンキー作品は数多くあるけど、その中では一番の移植度だと思います。
ゲームボーイやゲームボーイアドバンスで「スーパードンキーコング」がプレイできるのは魅力的でしたが、移植作品は画面がフルカラーじゃなかったり、画素数が落ちていたりしましたもんね。
そういう意味で今作は限りなくオリジナル版を再現しているうえ、3D映像にも対応しているのだから相当頑張っています。
驚異的な移植度で発売された最強の携帯機向けドンキー!
こんな人には特におススメ。
・高難易度2Dアクションゲーム好き。
・本気を3DSソフトを楽しみたい人。
こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションゲームが苦手な人。
ドンキーコング リターンズ 3D/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約20時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
この3DS版でようやく操作が原点に戻りましたよね(笑)
ケントさんだけじゃありませんよ、僕もボタンで普通にローリングできることが「おお!!(°▽°)」となりました。
確かに過去のGBやGBAのドンキーの移植作と比べると本作は移植の水準が高めですね。あの当時は僕ももとはWiiのゲームにしては再現度が高くて驚きましたよ。携帯機でもついにこういうゲームまでできるようになったのか〜と。おすすめ度は前のコメントでも書きましたけど、DKTFと同じく☆7ぐらいです。
微妙な点は3DS版カービィと同じでちょっと演出過剰で1ステージごとにお腹いっぱいになっちゃうんですよね。
あともとが据え置きのゲームなので画面が見づらくてノーマルの3DSでは見にくいですね。今はもうLLシリーズがポピュラーなので問題ないのかもしれませんがね。
ボタンで普通にローリング出来る喜びを味わえるのは、Wii版をプレイしたからこそでしょうねw
携帯機向けにドンキーコングシリーズは色々と発売されていたので、それを思うと今作の移植度は目を見張る物があります。
おかげで3DSソフトの中でもかなりの完成度になっているのではないでしょうか。
作りは据え置き機のゲームなので、携帯機のプレイにそぐわない点もいくつかありますが。
自分がゲームに復帰した神ゲーですね。
豊富なステージギミック。収集したくなる要素。高い難易度からくる中毒性。そしてタイムアタックの面白さが最高でした。
200%達成のために3ヶ月かかりましたよ。4-Kのミラーと9-9ステージだけはもう二度とやりたくないほど難しかった。
2Dアクションでは一番好きですね。トロピカルフリーズも楽しみにしています。
そう言えば、過去のコメント欄で本作に関して触れていましたね。
追加要素も加わってやりこみ要素もさらに強化されましたので、極めようと思ったらトコトン楽しめると思います。
タイムアタックはハマりだすとヤバイですよね!グリグラさんとガチバトルしたい!すぐに負けそうだけどw