1995年12月に発売されたSFC「ロックマンX3」を今回はレビューします。
SFC「ロックマンX3」は2Dアクションゲーム「ロックマンX」シリーズのナンバリング3作目です。
1996年4月にはPS/SS版が発売。
2018年7月に発売されたPS4/Xbox One/Switch「ロックマン アニバーサリー コレクション 1+2」のレビューはこちら。
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目次
良いところ
ゼロが復活!
「ロックマンX」シリーズで人気のキャラクター、ゼロ。
今作では第0特殊部隊の隊長を務めており、主人公エックス(ロックマン)の心強い味方となりました。
ゲームを進めていくとそんなゼロをプレイアブルキャラクターとして使用できるのだから嬉しいですね!
ゼロはロックマンとは違ってビームサーベルという近距離攻撃を発動することが可能で、かなりの高性能です。
あと、ゼロのテーマソングがめちゃくちゃカッコイイ!
それも単にカッコイイのではなく、カッコよさの中に切なさも含まれていて刹那ロックという表現がしっくり来るBGMです。
ゼロ自体の素晴らしいルックスと相まって当時の僕は厨ニ心をくすぐられました。
「ロックマンX」シリーズは固定ファンが強いですが、その要因の何割かはゼロの存在が大きいと思います。
当時の僕は補助輪を外したばかりの自転車に乗りながらゼロのテーマソングを口ずさんでカッコつけていたものです笑
ライドアーマーをカスタムできる!
シリーズ1作目から登場しているライドアーマー。
一時的ではありますが、乗り物として使用することが可能で敵を無双出来ます。
今作ではそんなライドアーマーを転送装置から任意で呼び出せるようになり、しかも3タイプも存在するんです!
前作ではライドアーマーの出番が少なかっただけに、任意で呼び出せるようになったのは嬉しいですね(都合上、使えるようになるのはだいぶ後ですが)。
ゼロの活躍といい、シリーズファンのニーズに応えた新要素を盛り込んでいる印象です。
謎がいっぱいの各ステージ
各ステージの隠し要素はこれまで以上に増しました。
ステージ自体は一本道なんですが、思わぬところに隠し部屋が存在するんですね。
しかもスペシャルウェポンだけではなくライドアーマーを使わなければ進めない隠し部屋も存在し、すべてを発見するのは一筋縄では行きません。
「X1」のように特定のステージをクリアすることであるステージの構造が変化する仕掛けも復活しましたし、細かいところまでよく作り込まれています。
ステージに隠し要素が沢山盛り込まれた2Dアクションゲームは好きだなぁ♪
相変わらずの歯ごたえ
アクションゲームとしてはこれまで通り歯ごたえ抜群でした。
敵の攻撃が激しいので全滅させながら進むこと前提のバランス調整ですし、高度な壁キックアクションを駆使しなければスムーズに進めないエリアも多く感じます。
ボスも攻撃パターンを覚えなければノーミスで倒すのは難しく、1ステージをクリアするのに最低数回はゲームオーバーになって最初からやり直すのを繰り返さないといけないレベルです。
だが、それが良い!
何度もミスしてやり直すことになるからこそ攻略の糸口を見つけてクリア出来た時の達成感が大きく、楽しさに繋がっていきますからね。
ちなみに今作も一部のステージでは即死トゲエリアがプレイヤーに牙を剥いてきますが、前作よりはマイルドに感じました。
それでも何度か引っかかってブチ切れそうになりましたけどねw
シリーズ初のマルチエンディングを採用
実は本作、シリーズ初のマルチエンディングを採用しているんです!
しかもプレイヤーの行動次第で後のステージに登場する敵が変化する場合もあり、ゲームの奥をより深めています。
各ステージの隠し要素も増していますし、前作以上に噛めば噛むほど味が出てくる作品になりました。
にも関わらずやり込んでいる途中で友達に借りパクされたから悲しかった・・・(泣)
惜しいところ
周回プレイをするうえで気になる要素
今作は周回プレイを促進するような要素(マルチエンディングなど)がいくつか存在します。
しかし、周回プレイをするうえでちょっと気になる改悪点もいくつかあったんですよね。
まず気になったのが、中ボスを倒した時に爆発する演出が加わったこと。
爆発する演出自体は爽快感があって良いんですが、その間は操作ができないだけに中ボス戦でそれをやられるとテンポが崩れてしまいます。
一回くらいならまだしも、何回も同じステージをプレイするとなったら気になりますね。
あと、ステージ乱入ボスは前作とは違って本道で必ず遭遇するようになったのも気になりました。
前作のステージ乱入ボスは倒しても倒さなくても良かったのに今作では必ず倒さないといけないので難易度が上昇していますし、テンポを崩しています。
ステージ乱入ボスはゲームに慣れていない序盤から出てくるので、下手をしたら嫌気が差して投げてしまうかも!?
乱入系のボスでは唯一VAVAだけは秘密のエリアに行かないと戦えないので助かったw
相変わらずパスワード式
※画像はイメージです。
もはや恒例となりましたが、今作もデータセーブは出来ず、パスワード式です。
ただし、後発移植のPS/SS版ではようやくデータセーブができるようになりました。
これにて「ロックマン」シリーズはパスワード式から卒業するのであった。めでたしめでたし。
全体のまとめ
前作からさらに隠し要素が増して奥深い作品になりました。
普通に一周プレイするだけでは分からないような要素も多く、当時は子供ながらも隠し要素の多さに驚いていたものです。
それだけにもっとやり込みたかったんですが、引っ越した友達に借りパクされて出来なくなったから悔しかった(泣)
あれから20数年。PS4/Xbox One/Switch「ロックマン アニバーサリー コレクション」でようやく無念を晴らすことが出来ました。
そんな思い出があるので僕にとって「ロックマンX3」はかなり思い出深い作品です。
基本はそのままに深化したゼロファン必見の作品!
こんな人には特におススメ。
・高難易度2Dアクションゲーム好き。
・ゼロファン。
こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションゲームが苦手な人。
ロックマンX3/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約30時間
3は未プレイです。スーパーファミコン終盤で内容は円熟してきているのに、まだパスワードだったんですね。アクションでもセーブ方式が増えていた時期にしては意外ですね。
マルチエンディングは面白そうです。進行状況で他のエリアの様子が変わるのも、実際に物語を進めている感じが深まって面白いですね。