※本記事は少々過激なスクリーンショットが含まれています。


NINJA GAIDEN 3: Razor’s Edge/Wii U / PS3 / Xbox 360(Z指定)
2012年12月に発売されたWii U「NINJA GAIDEN 3 Razor’s Edge(ニンジャガイデンスリー レーザーズエッジ)」を今回はレビューします。
Wii U「NINJA GAIDEN 3 Razor’s Edge」はアクションゲーム「NINJA GAIDEN 3」のバージョンアップ版です。2013年4月にはPS3/Xbox 360版も発売。
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- ストーリーに沿ってチャプターをクリアしていく3Dアクションゲーム。
- スケールが大きいステージをテンポ良く進むことができる。
- PS3/Xbox 360「NINJA GAIDEN 3」からゲームバランスが大幅に改善された。
初リリース日 | 2012年3月22日 |
対応ハード | PS3/Xbox 360 |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週1.0万本(PS3) |
発売元 | コーエーテクモ |
目次
良いところ
危険過ぎる爽快感
こんなにヤバくて爽快なゲームはかつて存在したのだろうか?
本作は徹底したバイオレンス表現と残虐描写、部位破壊によってゲーム史上最高の爽快感を実現していました。
忍者やくノーとなって向かってくる敵を容赦なく斬り刻んで行き、ダメージを与えることで服は真っ赤に染まり、様々な部位をバラバラにすることができます。
これが気持ち良いなんの!
こうして書くとバイオレンス表現が過激だから爽快感があるように感じるかもしれませんが、本作の場合はそれだけではありません!
効果的に発生するヒット&ストップやスローモーション、カメラの切り替え、派手な効果音、エフェクトも爽快感を高める役割を果たしていて、鬼に金棒と言える程です。
もう、究極の爽快感を味わってもらうためにできる事は全部やったんじゃないですかね?
それだけ爽快感に拘って作られていると思います(もちろん、過激な表現が苦手な人は拒否反応を示すと思いますが)。
こんな過激過すぎるゲームを良い子のゲーム機、Wii Uのロンチに持ってくるコーエーテクモは頭おかしい!(←褒め言葉)
テンポよく楽しんで貰うための気配り
え?ニンジャガイデンってこんなにテンポ良いゲームだったの!?
そう感じてしまうくらい、本作はテンポ良く作られています。
キャラクターは60fpsでサクサク・ヌルヌル動いてくれますし、ミッション中はロード時間がほぼ存在せず、シームレスに展開されますからね。
通信での会話もキャラクターを動かしながら聴くことができるのでプレイを止める必要もなく、行き先が分からなくなったら優秀なナビゲート機能によって迷うことはないので余計な探索をする必要もありません。
ゲームジャンルは異なりますが、派手な環境破壊描写がふんだんに盛り込まれている点、クイックタイムイベントで構成された迫力あるミニゲーム的なシーンがシームレスに挿入される点といい、まるで海外産FPS/TPSのキャンペーンモードみたい。
良い意味で影響を受けていると思いました。
リスクとリターン、爽快感と達成感を両立させた「断骨」システム
ニンジャガイデンといえばハードコアなアクションゲーム!
本作も基本難易度は非常に高く、敵は容赦なしに攻撃をしてきます。
もう、プレイヤーを倒すことしか脳がないのかと突っ込みたくなるくらい。
基本的には攻撃とガード、回避を使い分けて戦う事になるんですが、特に面白いと思ったのがカウンター攻撃の「断骨」システムです。
敵は時々、赤いオーラに纏った攻撃をしてくる事があります。
この攻撃に当たると大ダメージを受けてしまい、危険なんですが、敵が攻撃を発動する瞬間にカウンター攻撃(強攻撃)を決めると一撃で倒す事が可能なんですね。
リスクとリターンを両立させている点も素晴らしいですし、何より、カウンター攻撃が決まった時の演出が最高過ぎる!
ズバッ!
バシッ!
グサッ!
といった感じで気持ち良すぎる効果音と共にカメラがドアップになり、必要以上に真っ赤なエフェクトが飛び散ってテンションが上がります。これを連続で決めた時の爽快感と言ったらねぇ!
ポイントなのが、テクニックによって決める演出である事。
ボタンを連打しているだけでは発生しにくく、意識をしなければ決まらないので達成感と爽快感を同時に味わうことができるんですね。
全体的なテンポが良く、アクションも歯ごたえがあって爽快で第一印象は非常に良い作品でした。
なんでもアリのなんちゃってジャパンな世界観
一体、この国はどうなっているんだ?
思わずそう突っ込みたくなってしまいくらい本作の世界観は何でもありで、様々な時代が入り混じっています。
忍者が主人公なので江戸時代なのかと思ったら戦車や戦闘ヘリが登場してミリタリー物になったり、恐竜が出てきてジュラシックパークごっこが始まったりと突っ込みだしたらキリがありません。
いかにも外国人が好きそうな”なんちゃってジャパン“で、エンターテイメント性が高く感じられました。
ゲームクリアまでのプレイタイムはそこまで長くありませんが、多彩なステージや歯ごたえあるアクションによって短い時間の中にも濃厚な体験が詰まっています。
個人的に合わない&気になったところ
面白さを削がす一部の敵とAI
基本的な部分は非常に面白い作品ですが、一部の敵がそんな面白さを削がしてきます。
代表的なのが錬金術師。こいつらは盾を持っているので攻撃が通りにくく、カウンター攻撃をする事もできないので地道に倒さなくてはなりません。
あと、全体的に敵のガード率、回避率が高く、コンボが決まりにくいです。
敵が強いのは歯ごたえあって嬉しいけど、コンボが決まりにくいのは爽快感のあるゲームでは良いとは言えず、改善の余地があると思います。
ノーマルモードとヒーロモードの難易度差が激しすぎる
本作にはヒーロモードという主人公がほぼ無敵のモードが存在します。
どんなにダメージを受けても体力がゼロにならない代わりにクリア時の評価が低くなりやすくなっていて、このモードの存在自体は否定しません。
しかし、ヒーローモードよりも1ランク難易度を上げたノーマルモードが難しすぎるのは問題です。
他のゲームで言うなら、ヒーローモードはベリーイージー相当。ノーマルモードはベリーハード相当ですからね。
個人的にはノーマルモードとヒーロモードの中間的な難易度が欲しいと思いました。
ノーマルモードだと回復アイテムが存在しないなど理不尽なくらい難しく、途中でヒーローモードにしましたが、こちらはほぼ無敵なので達成感がありませんからね。
全体のまとめ
とにかく爽快感が素晴らしい作品でした!
Wii「斬撃のレギンレイヴ」やXbox One「ギアーズ オブ ウォー 4」と並んでマイベスト爽快ゲームにしても良いくらい。
しかし、ゲームバランスはバージョンアップ版でも改善の余地があって、良いところと悪いところが極端な作品でした。
爽快感を味わうためヒーローモードでサクッと楽しむのも良いですが、それだと達成感を味わいにくく、せっかく「断骨」システムで一時的にそれらの楽しさを両立しているだけに勿体無い。
でも、初めてプレイした時の衝撃度はかなり大きく、忘れた頃に序盤のステージだけをプレイしたくなります。
バランス調整は理不尽でもマイベスト爽快ゲーム!
こんな人には特におススメ。
・爽快なゲームが好きな人。
・戦闘特化のアクションゲーム好き。
・マゾゲー好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
・グロ表現が苦手な人。
NINJA GAIDEN 3 Razor’s Edge/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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