どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年9月に配信されたXbox One「Cuphead(カップヘッド)」のレビューをしていきます。
本作は1930年代のアメリカンアニメーション映画をモチーフした2Dアクションシューティングゲームですが・・・
カートゥーンアニメーションとハードコアなアクションが融合した芸術品でした!
ゲームというものは複数の要素が組み合わさることで芸術性が増していくように感じます。
本作の場合はそれを見事にやってのけているので極上の逸品に感じました。
そんなXbox One「カップヘッド」の良いと思った点からまずは書いていきます。
※2019年4月にはSwitch版が配信。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ボス戦中心の2Dアクションシューティングゲーム。
- ボスに攻撃を当てて体力を0にしていく。
- 地上戦ではジャンプができるなど2Dアクションゲーム的な側面もある。
初リリース日 | 2017年9月29日 |
対応ハード | Xbox One/Switch |
ジャンル | 2Dアクションシューティング |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
価格 | 1980円(税込)(Switch) |
発売元 | StudioMDHR |
目次
良いところ
ぶっ飛んだアニメーションのボス
な・・・なんだこのボスキャラは!?
思わずそう口に出したくなるほど本作のボスキャラはぶっ飛んだアニメーションを見せてくれます。
ゲーム自体は2Dアクションとシューティングを融合させたような感じなんですが、ボスキャラの動きがとにかく面白い!
どれだけ面白いのかさっく~を使って表現させていただきますと・・・
これがこうなって・・・
こうなり・・・
こうなるんです!
どのボスキャラも最初はそこまで凶暴には見えないかも知れません。
が、ダメージを与えて形態が変わるとそれまでの姿からは想像も付かないほど豹変し、攻撃パターンが変わっていきます。
その過程を見るのが非常に面白く、プレイしていると
コイツはどんな感じで狂ってくるんだろう?
なんて想像が膨らむから視覚面での楽しさが強いと思いました。
なので、プレイするだけではなく、ギャラリーとしても楽しめます!
ユニークなシチュエーション
ボス戦でユニークなのはキャラクターデザインだけではありません。
ボスのモチーフやシチュエーションもユニークでツボにハマりましたw
例えば序盤に戦う事になる野菜のキャラクター。
じゃがいも、玉ねぎ、ニンジンの順番で戦うことになるんですが、以下のように攻撃手段が面白いんです!w
- じゃがいも → 口から泥玉やミミズを吐き出す
- 玉ねぎ → 大泣きして涙の雨を降らす
- ニンジン → 狂った顔をしてニンジン型ホーミングミサイルを放つ
一体、何を食べたらこんなにぶっ飛んだシチュエーションのボス戦を作れるのでしょうか?
開発者の発想力に驚かされましたw
凄いのが、チグハグさを感じられないこと。
攻撃手段はユニークですが、それぞれの題材に合わせて考えられているので、プレイしている時の違和感はありませんでした。
25種類以上用意されたボスのバリエーション
ボス戦メインの「カップヘッド」ですが、どれだけのバリエーションがあると思いますか?
なんと、25種類以上も用意されているんです!
凄いのが、それぞれに細かい形態が用意されていること。
ダメージを与える毎に形態が細かく変わって攻撃手段が変わるので、様々な立ち回りが求められます。
そのうえどのボスもユニークなアニメーションをするので引き出しの多さに驚きました。
特に印象的だったのが、サイコロを振って次に戦うボスを選択できるすごろく風のステージ。
なんと、マス毎に異なるボス戦が用意されているんです!
こういうところは既存のボス戦を使い回すものなので贅沢な作りに感じます。
1930年代のアニメーション映画を再現!
本作のキャラクターデザインを見て古臭いと感じませんでしたか?
それもそのハズ、本作は1930年代のアメリカンアニメーション映画を意識した作風だからです!
ぼくは最新の洗練されたアニメに慣れていたので当初は抵抗を持ってしまいましたが、今は慣れて気に入りました。
特に気に入ったのが、レトロとコミカルの融合。
全体的に表現が大袈裟なので見ているだけでも面白いですし、随所で感じれるレトロな味付けも気に入っています。
例えば画面上には細かなノイズが表示されるんですよ。
これは当時のフィルム映像を再現しているようで、なんとBGMにも意図的にノイズを入れているんです!
極めつけはジャズ調のBGM!
1930年代のアメリカ=ジャズという方程式があるようで、本作のBGMはジャズ成分を取り入れています。
また、使用されている楽器もレトロ感溢れるもので、カートゥーンアニメーションの雰囲気に良く合っています。
敵の行動パターンを読み取って戦う面白さ
ここまで映像や演出、BGMなどゲームの調味料について語ってみました。
しかし、「カップヘッド」は決して雰囲気ゲーではありません!
ゲームとしての出来も素晴らしく、個人的にはそこが最大の加点ポイントとなりました!
何が素晴らしいのかというと、レベルデザインが絶妙すぎることです。
敵の行動パターンを読み取って少ないダメージ量で勝利する!
そこに至るまでの糸口がとても洗練されていて、プレイしていると上達を実感出来ます。
全体的に難易度は高めに調整されているので、初見は苦戦するかも知れません。
が、慣れてくると行動パターンを覚えて勝てるようになるんです!
この感覚は「ロックマン」などの2Dアクションシューティングゲームそのもので、古典的な面白さを感じました。
武器を使い分ける楽しさ
「ロックマン」というワードが出てきましたが、同作品との共通点としては他にも武器の切り替えというものがあります。
ゲームを進めていくと複数の武器を装備できるんですが、それぞれに特性があるので切り替えるとボスとの駆け引きがガラッと変わるんです!
どの武器を装備し、どのタイミングで使用するのか?
武器の切り替えによってこのような駆け引きが生まれていますし、攻略の自由度を高めているように感じました。
高ランククリアを目指す楽しさ
ステージをクリアすると成績がランク式で表示されます。
普段はこの手のランクはあまり意識しないんですが、システムがシンプルな本作では意識して楽しむことが出来ました!
以下、本作で高ランクを達成するための条件になります。
- できるだけ早く敵を倒す。
- できるだけ体力を残したまま敵を倒す。
- 敵や敵弾にパリィを決める。
- EXアタック/スペシャルアタックを敵に決める。
- 高難易度モードでクリアする。
この中で特に面白いと思ったのがパリィ。
パリィはピンク色をした敵の攻撃に当たった瞬間にジャンプボタンを押すと発動します。
敵の激しい攻撃を回避しつつパリィを決めるのは難しいんですが、慣れてくると譜面が多いリズムアクションゲームをプレイしているかのようでツボにハマりましたw
見た目のインパクトが強い作品ですが、ゲームデザインもかなり洗練されています。
惜しいところ
もっとプレイしたかった2Dアクションステージ
ボスステージは非常に多彩な一方、2Dアクションステージは僅かしかありません。
ジャンプアクションを駆使しての2Dアクションを楽しみたい場合は物足りなさを感じます。
そもそも、本作は2Dアクションシューティングゲームなんですけどねw
攻撃が当たっている時の手応えがもっと欲しい
2Dシューティングでは常識かもしれませんが、敵に通常攻撃を与えても少し点滅するくらいであまり手応えがありません。
カップヘッドの弾も小便みたいでチョロチョロしていますし、もっと通常攻撃も当てている感触が欲しかった(特殊攻撃はある程度の手応えを感じられます)。
ちょっと長いロード時間
ステージ開始時、終了時のロード時間は少し長く感じました。
オープンワールドゲームなどと比べたらそこまで長くはないですが、2Dアクションシューティングゲームとしてみたら少し気になります。
全体のまとめ
躍動感溢れるアニメーション。
レトロチックなデザインや演出。
歯ごたえある2Dアクションシューティング。
すべてが見事なくらいに融合し、ゲームの枠を飛び出た芸術作品としても通用しそうなクオリティに感じます。
全体的に難易度が高いので、2Dアクションシューティングゲームが苦手な人にはオススメ出来ません。
しかし、躍動感溢れるアニメーションは見ごたえがあって面白いので、ゲームとして苦手な人でも後ろから眺めて楽しめるところに懐の深さを感じられました。
カートゥーンアニメーションとハードコアなアクションが融合した芸術品!
こんな人には特におススメ。
・レトロアニメ好き。
・高難易度2Dアクションシューティングゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・難しいアクションゲームが苦手な人。
Cuphead(カップヘッド)/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約10時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
Cupheadは実はノーマークだったんですよ。
Oneくん(とPC)のみのゲームだったのに~www
なんかすごい世間の評価が高いですね。それだけ凄いのか。
昔の海外アニメって好きなんですよね。独特なノリで。
ディズニー以外だと、ルーニーテューンズにトムとジェリーにピンク・パンサーと結構見てましたしw
ウッディー・ウッドペッカーとかスポンジボブとかは見てないんですけどねw
クラッシュが好きな理由もおそらくそういうノリが好きだからかなぁ?w
自分に合ってるかなぁ・・・。でもなんでノーマークだったのか・・・www
話脱線しちゃいますけど、トムとジェリーはホントの初期の頃が一番好きですね。
最初期の頃の差別的表現が強かったり暴力的表現の多さがむしろ好きなんですよ。今でこそ不謹慎ですけどだからこその面白さというか。
途中からなにか違う気がして、新しいトムとジェリーは見なくなりましたね・・・。
話脱線して申し訳ないです。