F-ZERO GX/GC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2003年7月に発売されたGC「F-ZERO GX」のレビューをしていきます。
本作は近未来を舞台にしたレースゲームですが、実は、「龍が如く」シリーズで知られる名越稔洋さんが手掛けているんです!
名越稔洋さんと言えば「龍が如く」の大ヒットで今やセガの代表的な存在となりました。
そんな方が任天堂の「F-ZERO」を作っていた過去があったのは今や立派なトリビアではないでしょうか?
ゲームとしての完成度も高く、当時は大ハマリしました!
名越さん率いるセガのアミューズメントヴィジョンが開発している関係上、任天堂と言うよりはセガのゲームっぽく感じられますが、これは知られざる傑作です!
ここからはそんなGC「F-ZERO GX」について詳しく語っていきます。
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- 近未来を舞台にしたレースゲーム。
- 時速2,000kmで走行できる。
- ステージクリア型のストーリーモードを収録。
初リリース日 | 2003年7月25日 |
対応ハード | GC |
ジャンル | レース |
売上 | 初週4.6万本/累計12万本 |
推定クリア時間 | 10~20時間(ストーリーモード) |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
圧倒的なスピード感
時速1,000kmを超える圧倒的なスピード感がウリの「F-ZERO」シリーズ。
今作は対応ハードがゲームキューブになったことでシリーズ史上最高と言えるほどのスピード感を実現しています。
大きな要因となっているのが、カメラの演出とエフェクトです。
ブーストでスピードアップするとカメラが遠くに離れ、ド派手な火花が飛び散ります。
この演出がスピード感を強調しているように感じられ、ブーストを決めた時の気持ち良さが過去作から大幅に増しました!
「F-ZERO」と言えばスピード感がウリなので、この点が進化しているのは嬉しいです!
大幅にパワーアップしたグラフィック
今作のグラフィックはゲームキューブソフトの中でも群を抜いてクオリティが高く感じられます。
骨組みまで描かれた道路、1つ1つ丁寧に描かれた高層ビル、激しい攻防によって生まれたマシンのキズ etc…
過去作の道路やビルはペーパークラフトのような感じで描かれていましたが、今作は丁寧に描かれています。
それでいて60fpsによる滑らかな動きを実現し、30台同時で走行できるのですから、セガの高い技術力に驚かされました!
この点は面白さの向上にも繋がっていて、前述のスピード感をさらに強調させる役割を果たしています。
やっぱり、背景のビルや道路のガードレールがペーパークラフトみたいだとスピード感に限界が出てくるんですよ・・・。
その点、今作は背景も含めてしっかりと描かれているので、コースをハイスピードで走行している感をバッチリ味わえます。
歯ごたえ抜群のストーリーモード
従来の「F-ZERO」シリーズはグランプリやタイムアタックモードがメインでした。
つまり、複数のコースを走行して順位やタイムを競い、記録を更新していくゲームだったんですね。
今作ではそれらのモードに加えてステージクリア型のストーリーモードが追加されました!
ストーリーモードを進めていくとCGムービーが挿入され、キャプテン・ファルコンを始めとするキャラクターによるストーリーを楽しむことができます。
素晴らしいのが、ストーリーモードで挑戦できるコースはオリジナルであることです。
つまり、グランプリやタイムアタックで普段、走行しているコースとは別に用意されているんですね。
しかも単にオリジナルコースを走行するだけではなく、
- 制限時間以内にカプセルを回収する
- マシンを破壊してトップでゴールする
など、様々な条件が課せられるので新鮮に楽しめました!
ステージ数は多くありませんが、難易度が非常に高く、クリアを目指そうと思ったら意外なくらい時間が掛かります。
難易度も3段階用意されており、それぞれクリア条件が異なるので、コンプリートは簡単にはできません。
ファンには嬉しいエンディングムービー
今作のグランプリモードには嬉しいご褒美が用意されています。
なんと、マスタークラスという最高難易度でクリアすると、選択したキャラクターのエンディングムービーが挿入されるんです!
本作のプレイアブルキャラクターは30体を超えるのですから、30種類以上もエンディングムービーが用意されているということじゃないですか!?
しかもエンディングムービーは単に映像を流すだけではなく、ギャグ要素も含まれているので全バージョン観たくなりましたw
マスタークラスでの優勝は非常に難しく感じられますが、当時はエンディングムービー目当てで何度も挑んだものです。
セガ流にアレンジされたカッコ良さ
「F-ZERO」シリーズと言えばカッコ良さが大きな特徴ですが、今作はセガ流に上手くアレンジされています。
BGMはテクノの色が強くなり、ボーカル曲も追加。
さらにはプレイアブルキャラクター毎に専用のBGMを用意するなど、セガらしく必要以上に力を入れています。
カッコ良いと言えば、リプレイ機能も忘れてはいけません。
この手の機能はレースゲームではよく見られますが、本作の場合、カメラワークのセンスが素晴らしいのですよ。
あまり上手くないプレイでもかっちょ良く別角度で映してくれるので、自分のプレイに酔いしれました。
また、走行時にはわからなかったコースの全体像も把握できるので、そういう意味でもレース終了時にはリプレイ映像を眺めたくなります。
本格的なマシンエディット機能を搭載!
本作には本格的なマシンエディット機能が搭載されています。
マシンエディット機能自体は64DD「F-ZERO X エクスパンションキット」にも搭載されてましたが、あくまでもオマケ的な位置付けでした。
一方、今作のマシンエディット機能は選択できるパーツの種類が大幅に増しています。
加えてエンブレムを自分で作成できる機能を追加。
より個性的なマシンを作れるようになりました!
惜しいところ
慣れるまでが大変
セガと言えばアーケードゲームの開発を得意としているので、同社が手掛けるゲームは難易度が高くなりがちな印象です。
今作も例に漏れず、最低難易度でプレイしてもめちゃくちゃ難しく感じます。
「F-ZERO」シリーズは難易度が高い傾向にありますが、今作は尋常じゃないくらい高いですw
ですので、初心者には絶対におすすめできません。
特にストーリーモードの難易度は異常で、難しいゲームに慣れていない人は2話辺りで挫折する可能性が高く感じます。
(個人的にはクリアした時の達成感があって好きですが)
今となっては足かせなアーケード版との連動
本作が発売された同時期に「F-ZERO AX」というゲームがアミューズメント施設にて稼働されていました。
そして、「F-ZERO GX」と「F-ZERO AX」を連動することで
- オリジナルコース
- オリジナルマシン
- オリジナルパイロット
などが「F-ZERO GX」に追加されるという特典があったんですが、今となっては完全クリアの足かせに感じます。
一応、「F-ZERO AX」のデータも収録されているようですが、正規の方法ではプレイできません。
(唯一、オリジナルコースだけは条件を満たせばプレイできますが)
ライバルをリタイアさせた時の爽快感が薄い
今作でも攻撃アクションを駆使することでライバルをリタイアさせられます。
が、ライバルをリタイアさせた時の効果音が地味になってしまいました。
N64版では「キラーン」といった感じの効果音が鳴って気持ち良かったんですが、今作では「キューン」と小さい音しか鳴らず、BGMにかき消されてしまいます。
ライバルに攻撃アクションを放ってリタイアさせるのが「F-ZERO」の醍醐味だと言うのに!
前作から劣化したという意味では
- ロード時間がやや長くなった(それでも昨今のゲームの中では速い方)
- コースのエディット機能の廃止
も残念に感じます。
ロード時間が長くなったのは供給媒体がロムカセットからCD-ROMになったので仕方がないことですが、コースエディット機能は残してほしかった。
F-ZERO GXのレビューまとめ
任天堂製タイトルとしてみたら異色と言えるほどハードコアなゲーム。
ですが、開発は名越さん率いるセガのアミューズメントヴィジョンが担当しているので、実質的にはセガゲーに感じます。
今や「龍が如く」シリーズのイメージしかない名越稔洋さんも過去にはこんなゲームを作っていたのですね。
「龍が如く」シリーズなどでお忙しいとは思いますが、「F-ZERO」シリーズも停滞していますので、また作ってもらいたいです。
個人的にはそのくらい楽しめました!
難易度が非常に高く、万人にはおすすめできませんが、スピード感のあるハードコアなレースゲームをプレイしたい方にはおすすめします。
「龍が如く」の名越さんと任天堂がタッグを組んだ知られざる傑作!
こんな人には特におススメ。
・スピード感のあるレースを楽しみたい人。
・歯ごたえのあるレースを楽しみたい人。
こんな人にはおススメできない。
・難しいゲームが苦手な人。
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セガニンテンドウナムコのトライフォースなAXと言うのも当時は凄いインパクトだったな。
GXはとにかく難しかった。
しかし当時は未来的な世界観が綺麗に表現されていたことに満足していたな。
ループコースやらブーストなど楽しい。
まあライトユーザーにはほぼ救済なしなので長続きしないのは残念だった。
この作品のとアニメのお陰でF-ZEROのキャラクター達の印象づけになったのではないだろうか。
まあ結果的に歯ごたえのあるレースなんだけど、難しいのは落下なんですよね…
だからなんかレースに負けたって感じが薄くてそこが嫌でしたね。
N64版から振り回して落下の方向性を強く感じてましたが面白くない方向性だと思います。
後、良い曲がほとんど無い、GXに限っては特定のコースセットのラストステージの1曲だけと言うレベル(個人的)しかも短いw
メモリカードの個人データが移動しか出来ないのもマイナスです。
GXの良いところは当時としては高い解像度とスピード感です。
しかし、龍が如くの人なんだ初めて知りました、アメコミって言うよりケバイ世界観に納得しましたw