2014/10/21/12:00 | ゲームレビュー

カエルの為に鐘は鳴る【レビュー・評価】開発者の手のひらで遊ばされているかのようなゲームバランスをどう捉えるか

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カエルの為に鐘は鳴る [オンラインコード]

1992年9月に発売されたGB「カエルの為に鐘は鳴る」を今回はレビューします。
GB「カエルの為に鐘は鳴る」はサブレ王国の王子が主人公のアドベンチャーゲームです。
シナリオは「メトロイド」の坂本賀勇さんが担当。

良いところ

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ユニークなストーリー

本作の目標はさらわれたお姫様を救う事!一見すると王道のストーリーに見えますが、
自分よりも剣術が優れているライバル王子の存在やなんでも金で解決しようとする主人公の性格、
そして至る所に用意されているブラックジョークによってユニークな内容になっています。

今となってはゲームにブラックジョークを取り入れる作品は珍しくありませんが、
1992年のゲームにこれだけのネタを仕込むのは驚きました。
任天堂のゲームなので真面目な王道作品!なんて甘く見ていると痛い目にあります。
随所で黒い任天堂節が炸裂するので、王道の作品に慣れていると新鮮です。

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ゲームならではの演出が満載

このゲームは演出も秀逸だと思います。
例えば時々本当に喋っているかのように感じられるようなリズムで文字が流れたり、
文字が大きく表示されたりとゲームだからこそ実現出来た演出が満載なんです。
この秀逸な演出がストーリーの面白さをさらに盛り上げてくれていると思いました。
テキストの量が丁度良いため冗長に感じることはほとんどなく、テンポ良く楽しめました。

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心に残るBGM

「どうぶつの森」などで知られるあの戸高一生さんがサウンドを担当しているだけあって、
BGMは耳に残るものが多いです。まさに1990年代を象徴するようなゲームミュージック。
プレイした方はきっと何年経っても本作のBGMを忘れられないと思います。
ゲームボーイでこのクオリティのBGMを作れるとは凄い。

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変身能力を使い分ける楽しさ

ゲームを進めると、主人公は人間以外にもカエルとヘビに変身することが出来ます。
それぞれ「ジャンプ力はあるが力は弱い」、
「狭いところを通れるがジャンプ力は低い」などのメリットとデメリットが存在するので、
ダンジョンでは変身能力を使い分ける楽しさがありました。この辺りはちょっとゼルダっぽい。

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遊びやすい

・戦闘はオートで行われ、すぐに終わる。
・戦闘がすぐに終わる関係上お金稼ぎが楽。
・ダンジョンの奥に進んで目的を果たしたらイベントシーンが始まり、
 自動で戻るべき街へワープしてくれる。
・自由度が低く、道に迷いにくい。

本作は2Dの「ゼルダの伝説」シリーズに近いシステムとなっていますが、
様々な部分が簡略化されているため、同シリーズと比較して遊びやすくなっている印象です。
なので、「ゼルダの伝説」シリーズでよく詰まって積んでしまう人も楽しめるのではないでしょうか?
ある意味、初心者向けの「ゼルダの伝説」と言えると思います。

個人的に合わない&気になったところ

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簡略化によって感じる物足りなさ

「ゼルダの伝説」シリーズのシステムが簡略化されているということで、
物足りなさを感じる部分もありました。例えば行動面・戦略面ともに自由度が低い点。
このゲームでも一応自由にマップを移動できるんですが、
行動範囲が狭かったり、寄り道してアイテムを集める要素がほとんどなかったりと、
息抜きをする事がほとんどできないんです。

終盤からは狭いマップで少しだけ脇道の探索が可能でアイテムが見つかりますが、
実はこれ、クリア必須だったりします。
前述の通り本作の戦闘はオートのため、テクニックや戦略は一切必要ありません。
そのため勝敗は完全にプレイヤーのパラメーターによって決まるので戦う前から結果は分かっており、
十分に強化アイテムを回収していないのであれば負けますし、回収しているのであれば勝てます。

終盤の戦闘は周辺にある強化アイテムをすべて回収した事前提でのバランス調整になっているので、
わき道の探索は寄り道では無いんです。寄り道とは、プレイヤーが能動的に行うものですからね。
完全に開発者の手のひらで遊ばされているかのようなゲームバランスなので、
自由度が高い「ゼルダの伝説」に慣れてしまっていると”やらされている感”は強いです。

ただ、一方ではこの開発者の手のひらで遊ばされているかのような
ゲームバランスは本作の作風にも感じられ、
そこで「ゼルダの伝説」との差別化を図っているようにも見えました。

また、物語がギャグテイストなので、
ゲームバランスが完全に仕組まれているのは壮大なギャグにも感じられ、
実際、「あいつ強いなぁ。何か強化出来るアイテム無いかなぁ」→
「すぐそばにあった!」→「なんだ、この都合良過ぎるアイテム配置はw」と、
突っ込みながらプレイしてしまう事もありました。


見た目が「ゼルダの伝説」に似ているのでどうしてもそちらを比較対象にしてしまいがちですが、
アクションRPGや横スクロールアクションの要素が入ったアドベンチャーゲームとして見ると
ゲーム性とストーリー性を上手く融合させた作品に感じられ、
名作と言われるのも納得できる作品です。「ゼルダの伝説」と比較したら歯ごたえはないけど、
その分だけストーリーで楽しませてくれます。個人的にはやっぱりゼルダのバランスが好きですが。

こんな人には特におススメ。
・ユニークなストーリーを楽しみたい人。
・変身アクションを使い分ける楽しさを味わいたい人 。

こんな人にはおススメできない。
・マップに密度を求める人。
・ゼルダの伝説並の歯ごたえを求める人。

カエルの為に鐘は鳴る/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約7時間
※当ブログのゲームレビューの採点についての方針はこちら をご覧下さい。

※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。

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コメント広場の住人(6)

  1. koji より:

    戦闘が完全オートなぶん、確かにやらされている感はありましたね。
    シナリオがギャグテイストなのは良かったですけど。
    ずっと気になっていた作品だったので、今になって遊べたのは凄く嬉しかったです。

  2. pp より:

    カエルはRPGとして見るとつまらないこと極まりないですが超一本道のアドベンチャーゲームとして遊べば良いゲームなんですよねー。
    なによりゲームボーイらしさ満点の古臭さが良い。あまりの懐かしい雰囲気になんか泣けるw
    世界観や見た目こそ子供向けって感じですが大人にこそ遊んでもらいたいゲームです。黒いジョークも満載ですし。
    忘れた頃にまたやりたくなるようなゲームなんで一本道や少ないボリュームも逆に利点になるとも思います(笑)
    ストーリーをテンポよく楽しめるとも言えますし。(ストーリーを楽しめなかったら終わりですがw)

  3. kentworld より:

    >kojiさん
    王道のRPGとして期待してしまうと
    シナリオ的にもゲーム性的にもガッカリするでしょうね。
    意外と癖が強い作品に感じられました。
    プレイする価値はあると思います。

  4. kentworld より:

    >ppさん
    カエルは求めるジャンルによって印象が変わる作品でしたね。
    アドベンチャーゲームとして見たら良い作品だと思います。
    ゲームボーイ全盛期に発売された作品なので、
    グラフィックやBGMは当時のセンス全快ですね。
    今、プレイしても楽しめますが、懐かしさも味わえます。
    王道のストーリーでは無いので、
    陳腐なストーリーに飽き飽きしている
    大人にもおススメの作品ですよね!
    実はプレイしたのは2年前になるので、
    記事を公開したらまたプレイしたくなりました。
    色んなゲームをプレイしているせいで、
    2年経つだけで少し忘れてきてしまうw

  5. みっこ☆ より:

    Kentさん、お疲れ様です。
    以前おっしゃってたカエルの記事をこのタイミングで放出されたんですね。(笑)
    まあ、今となってはレトロな作品ですけど、当時のゲームボーイといえばテトリス等のパズルばかりで、本格的にゲームをやりたい人は据え置き機でという状況で発売された意欲作品の一つなんですよね。ファミコンを持っていなかった自分としてはとても恵まれていたと思います。
    任天堂の最後の最後までゲームボーイにこだわる姿勢が無かったらきっとポケモンも生まれていなかったと思います。

  6. kentworld より:

    >みっこ☆さん
    はい、Amazonでダウンロード版のセールをやっていたので、
    新作が出ない以上は放出するこれ以上ないチャンスでした!
    当時のゲームボーイにしては確かに凝った内容ですよね。
    同時期にはメトロイド2、ゼルダ夢島、スーパーマリオランド2、
    海外限定ですがパルテナ2が発売されて、
    この頃からゲームボーイに本格的なゲームが増えてきた印象です。
    いえいえ、今プレイしても凄い作品だと思いますよ!
    かなり捻った作品なので、幼い頃にプレイしたらさらに印象的でしょう。

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