2017年11月に配信されたPSVR「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」を今回はレビューします。
PSVR「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」は「ファイナルファンタジーXV」を題材にしたVR釣りゲームです。
ダウンロード専売で、価格は約4,000円。
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- 「ファイナルファンタジーXV」を題材にした釣りゲーム。
- ストーリーに沿って大物を釣り上げていく。
- 360度映像で作られたマップを探索できる。
初リリース日 | 2017年11月21日 |
対応ハード | PSVR |
ジャンル | シミュレーション |
推定クリア時間 | 3~5時間 |
価格 | 4,176円(税込) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
ファイナルファンタジーXVの世界がVRに!?
ファイナルファンタジーXVの釣りゲー?
本作の第一印象を一言で表してみました。
「ファイナルファンタジーXV」のVRゲームがなぜ、釣りメインになるのでしょうか?
そもそも、釣りゲームは本編のミニゲームとしても収録されているのに。
そこにスポットを当てたVRゲームなんてねぇ・・・
正直なところ、本作の第一印象は決して良くはありませんでした。
が、実際にプレイしてみると「ファイナルファンタジーXV」を題材にしたVRゲームとしては正解の一つに感じます。
何故ならVRゲームは酔いやすく、派手なアクションゲームを作りにくいからです。
そうなるとゆったり楽しめる釣りにスポットを当てるのは悪い選択肢には感じられませんし、フィールドを探索する必然性も生まれてくるので、これで良いと思います。
肝心のゲーム内容は一人称視点によるフィールドの探索+釣りで構成されていました。
用意されているフィールドの多くは「ファイナルファンタジーXV」にも登場したものなので、そちらをプレイしていると懐かしくなってきます。
移動方法はクリックゲーム形式で簡略化されていますが、本編と比べても遜色ない描き込み量のフィールドを360度自由に見渡せる感動は大きいです!
「ファイナルファンタジーXV」らしくフィールドには多数のモンスターが存在します。
襲ってくることはありませんが、間近で見た時の迫力はかなりの物で、「ファイナルファンタジーXV」の世界を散策する楽しさは十分に味わえました。
お馴染みのキャラクターをVR映像で眺められる!
ファイナルファンタジーXVと言えば魅力的なキャラクター!
本作ではノクティス、プロンプト、イグニス、グラディオ、シドニーなどお馴染みのキャラクターが登場し、間近で眺めることができるんです!
しかもプレイヤーキャラはアバターなので、本編の主人公だったノクティスもこちらを向いて話しかけてくれます。
まるでノクティスと本当にお話をしているかのようなので、これは本編ファンほど嬉しい要素です!
あのプロンプトとだって話をすることができますぞ!
プレイヤーキャラへの接し方はキャラクターによって異なるので、それぞれの性格を垣間見れて面白かったです。
そしてセクシー過ぎる衣装が特徴的なシドニー!
本作でもセクシーさ全快で、腰を前に出して胸の谷間を見せつけたり、後ろを向いてはみ出したお尻を見せつけてくるので、ガン見していたらノックアウトさせられます!
キャラクターの大きさはやや小さめ。調整ミスなのか、VRで各キャラクターを見ると小人に見えました。
カジュアルな釣り要素
肝心の釣りは比較的カジュアルな作りで初心者でも安心の作りとなっています。
基本的には青サークルで表示されたところに釣り竿を振ってルアーを投げ入れればOK。
ルアーやリールの種類は多いですが、天候や水の濁り、気温など細かい要素は存在せず、比較的簡単に釣れます。
ヌシを釣るのが目的のストーリーミッションにしても魚がどこにいるのかソナーを使えば分かるようになっているので、現実世界の釣りみたいに数時間コースにはなりません。
単品販売で売り出しているので肩透かしな部分はありますが、長時間プレイしにくいVRゲームの特性や「ファイナルファンタジーXV」のファン層を考慮に入れると上手い調整です。
謎のシューティング要素
ストーリーミッションではボウガンを使ってのシューティング要素が用意されています。
普通の釣りゲームだったら「?」ですが、本作は「ファイナルファンタジーXV」を題材にした釣りゲームなのでこういうのもアリなんですねw
シューティング戦ではガードをする事は出来ず、敵の攻撃を避けるには弾を撃ってかき消す必要があり、特に終盤の戦闘では敵の弾幕を意識しつつ戦う必要があって燃えました。
惜しいところ
ロード時間が長い
全体的にロード時間が長く感じられました。
ゲーム起動時はもちろん、拠点からフィールド移動時の待ち時間も長く、割りと頻繁に発生するのでテンポは良くありません。
VRゲームは没入感が重視されるだけに、ロード時間でぶつ切りされてしまうのは勿体無いです。
癖が強い操作形式
釣り竿を振って指定の場所に投げ入れる操作は癖が強く感じました。
投げ入れる時はコントローラを振り、その間に○ボタンを押さないといけないんですが、なかなか思うような場所に投げ入れられません。
一応、○ボタン操作をカットしたカジュアル操作モードが用意されており、飛びすぎた時は○ボタンを押せば距離を止められるようになっていますが、それでも最初はコツが要ります。
VRゲームの特性上、PSカメラとの位置調整も必要ですし、最初は操作周りで手こずりました。
全体のまとめ
発表当初は「VR版FFXVが釣りゲー?」なんて懐疑的に見ていましたが、プレイして納得。
VRの大きなウリとなる「キャラクターと触れ合う楽しさ」「散策する楽しさ」を堪能しつつ「3D酔い回避」「ゲーム性」「世界観との整合性」といった課題を解決させるためには安全牌と言える選択をされています。
VRは登場してまだ日が浅く、開発者・プレイヤー共に初心者ですので、特にこういったファン向けコンテンツとしては非常に上手い落とし所に感じられました。
釣りゲームは本編にも登場している事もあって敬遠してしまいがちですが、「ファイナルファンタジーXV」の世界をVRで堪能したい方にはおすすめです。
少々粗削りでクリアだけならすぐに終わってしまう(※)ので、定価で購入するのはややキツイですが。
※やり込みを要素を含めると10時間以上は楽しめます。
VR初心者の開発者がVR初心者のFFXVファンに贈る釣りゲー!
こんな人には特におススメ。
・ファイナルファンタジーXV。
・VRで釣りゲームがしたい人。
こんな人にはおススメできない。
・コストパフォーマンスを求める人。
・短気な人。
MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約6時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
このゲームは釣りゲーとしてみたら、かかった後の駆け引きがないに等しいなどかなり微妙なんですよね。
投げにくい、ルアーをうまくなれるかどうかがすべてになっている感があります。
UIの出来もあまりよろしくはない。
ただ、このグラフィックの良さは有無を言わせないものがあり、VRコンテンツとしてみると正しい方向性の一つだと思います。
もう少しだけ、釣り周りを練りこんでいればもっと遊べたと思うだけに、ちょっともったいないタイトルかなと思います。
釣りゲームとして期待しての購入はしないほうが良いですね。
個人的には釣りゲーに見せかけたFFXVのファンアイテムに感じました。
VRゲームはまだコンテンツ不足ですよねぇ。
本作はFFXVの関連作なので、もっと磨けば魅力的なコンテンツになったとは思いますが。