【レビュー】スーパーマリオ3Dランド [評価・感想] 裸眼立体視の可能性を感じさせてくれたコンパクトな3Dマリオ!

ae305404.jpg
スーパーマリオ3Dランド/3DS

2011年11月に発売された3DS「スーパーマリオ3Dランド」を今回はレビューします。

3DS「スーパーマリオ3Dランド」は3D機能を活かしたステージクリア型の3Dアクションゲームです。

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

このゲームを3行で説明すると?
  • ヒゲオヤジを操作してゴールを目指していく3Dアクションゲーム。
  • ステージがリニア式になり制限時間が加わったことで2Dマリオっぽくなった。
  • 3DSの立体視を活かした仕掛けが多数用意されている。
初リリース日 2011年11月3日
対応ハード 3DS
ジャンル 3Dアクション
推定クリア時間 4~8時間
売上 初週34.3万本/累計211.5万本
発売元 任天堂

スポンサーリンク

良いところ

3D映像を活かしたギミック

今作最大の特徴は、何と言ってもニンテンドー3DSの裸眼立体視を活かしている事です!

3D機能をONにしてプレイすると迫力や臨場感が大幅にアップします。

うわぁぁぁ~キラー大砲が飛び出してきたよ!?

うわぁぁぁ~奥からトゲ玉がぁぁぁぁ~!!!!!

3DSの3D映像は「飛び出す」というよりも「奥行き」を感じられるものと言われていますが、本作の場合はしっかりと飛び出しているように感じられました。

あれ?なんだこれは????

うわぁぁぁ~落ちるぅぅぅ~!!!!

この他にもだまし絵ギミック、高さがハッキリわかる頭上視点ステージといった3Dを活かした仕掛けが用意されていて、過去作では得られなかった体験が詰まっています。

このゲームをプレイして3DSの可能性を感じました!

裸眼立体視は単に立体化するだけではなく、ゲーム性にも絡めることができるのだと。

記事では3D映像にできないため、魅力を100%伝えられないのが残念です。気になった方はぜひ、実際にプレイしてみてください!

携帯機ならではのお手軽感

3Dマリオと言えば、これまでは箱庭マップをじっくりと探索して行く事が多くてお手軽感はあまりありませんでした。

どこにクリボーがいて、どこにブロックが浮いているのかもある程度プレイして空間認識を持たなければ分からず、ポップな見た目とは裏腹に少しハードルが高めだったと思います。

しかし、今回の3Dマリオはそんなハードルを大幅に下げていました!

まず、特筆したいのがステージ構成です。

Wii「スーパーマリオギャラクシー2」よりもさらに1本道になっていて、球体マップではなくなり、平面的な形になったため全体を見渡しやすくなりました。

矢印などのガイド機能も充実しているので、これで迷うことはほぼありません。

3D映像によって空間認識が簡単になった事もポイント。

それまではクリボーを踏めなかった人も、3D映像をONにすることで距離感が分かって踏めるようになるかも!?

1ステージのクリアにかかる時間も2.3分程度と短くなりましたし、「スーパーマリオギャラクシー2」とは別の形で3Dアクションゲームのハードルを下げる努力をしています。

徐々に難しくなっていく難易度

前述の通り、このゲームは3Dマリオが苦手な人も楽しめるよう徹底して作られています。

そのためある程度3Dアクションゲームに慣れている方は序盤だけをやると簡単に感じるかもしれません。

しかし、最後のステージをクリアすると上級者向けのスペシャルステージが出現し、さらにはスターコイン集め、そして真の最終ステージというやり込み要素が存在するので、3Dアクションが得意な方でもある程度は満足できる内容になっていると思います。

腕に自信のある方は、ぜひ真の最終ステージを「タヌキのしっぽ」なしでクリアしてください。僕は43人ものマリオを失ってやっとクリア出来ました。

DS「New スーパーマリオブラザーズ」は難易度の低下が顕著でしたが、Wii「New スーパーマリオブラザーズ Wii」やWii「スーパーマリオギャラクシー2」辺りからは上にも下にも難易度の幅が広がっていて初心者だけではなく、上級者も楽しめるようになって良い傾向です。

タイムアタックが面白い!

各ステージをクリアするとクリアタイムが表示されます。

ステージが3Dになっている本作ではショートカットできるポイントが2Dマリオよりも多く、レースゲームのようにこれを極めて行く事もできるんですね。

同じステージを何度も挑戦していると、意外なショートカットポイントが見つかるかも!?

すれ違い通信でクリアタイムを交換できるので、本作が発売された当時は街ですれ違った人と競い合っていたものです。

スポンサーリンク

目次へ戻る

惜しいところ

ボリュームが少ない&使いまわしが目立つ

本作には100近くのステージが収録されています。

これだけを見てしまうとボリュームが凄そうですが、後半のスペシャルステージは大半が通常ステージの使い回しで、1ステージ辺りのクリア時間も短いので物足りなく感じました。

敵キャラクターもWii「スーパーマリオギャラクシー2」の半分以下となる約56種類しか存在せず、開発期間の短さが響いている印象です。

マリオ3のオマージュネタが多すぎる

3Dを活かしたギミックは良いのですが、ちょっと過去作から持ってきたネタが多すぎるように感じました。特にFC「スーパーマリオブラザーズ3」ネタ。

Wii「New スーパーマリオブラザーズ Wii」やWii「スーパーマリオギャラクシー2」であれだけFC「スーパーマリオブラザーズ3」ネタがあっただけに、マリオファンとしては「またか・・・」と思ってしまいました。

新鮮味と言う意味では「スーパーマリオギャラクシー」シリーズの方が圧倒的にあります。

目次へ戻る

全体のまとめ


過去作と比較して新鮮味は少なく、ボリュームも少なめですが、それでも3Dを活かしたギミック。そして今までの3Dマリオには無かったお手軽感、お気軽感によって満足できる内容でした。

気軽にできて、ミスをしてもすぐに再チャレンジできるので、難易度が高いステージの中毒性は凄かった!

最後の方は2時間以上ぶっ飛ばしでプレイしてしまいました。3DSを持っていたら買って損の無い、お手本ともいえるアクションゲーム。

裸眼立体視の可能性を感じさせてくれたコンパクトな3Dマリオ!

こんな人には特におススメ。
・時間が無い人。
・気軽に3Dマリオをやりたい人。
・3D映像の恩恵を味わいたい人。

こんな人にはおススメできない。
・ジャンプアクションが極端に苦手な人。
・箱庭マップを走り回る3Dマリオをやりたい人。
・マリオに新鮮味を求める人。

スーパーマリオ3Dランド/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約17時間

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

ハードメーカー別レビュー記事リスト
Nintendo PlayStation
Xbox etc




14件のコメント

横スクロールでも箱庭でもない中途半端なマリオでした
3Dを切っても視覚的に酔ったので人によってはゲーム酔いするかもしれませんね

この頃からリニア式の3Dアクションゲームが主流になったんですよね。
スーパーマリオギャラクシーからの流れで楽しいけど、戸惑いは隠せませんでした。

いつも積んでた3Dマリオで初めて
クリアまで行けた作品だったので思い入れ強いなー、このタイトルは。
1ステージ1ステージとてもテンポが良くて
怒涛の勢いで進めていたのを思い出します。

立体視もとても生かしていたし、個人的には
未だに3DSタイトルの中でも上位のゲームです。

このゲームは3Dマリオの入門として最適なんじゃないかと思います。
この頃の任天堂はギャラクシー1→2→ランドと段階を踏んで3Dアクションのハードルを上げていて、本作はその完成形になっていますね。
僕としては物足りないところもあるけど、いつもの名無しさんのように3Dマリオを始めるきっかけを生んでいますので、
Newマリオと同じくこういう作品もアリなのかなと思います。
立体視の活かし方はとても印象的でした。

3D機能を生かした3DSゲームを遊びたい人には確実におススメできる1作ですね!ほんとに当時はこのゲームを遊んで3DSのゲームの可能性や今後のコンシューマゲームの方向性を感じられてほんとにおもしろかったです(^^)
またステージが1ステージ2,3分以内にクリアーでき、携帯機としても非常に相性がいいです!
それに終盤のクッパ戦はこれほどまでにない、マリオとクッパの一騎打ちなので、(またBGMもちょっとダークでかっこいいです)エンディングまでは間違いなく傑作です。
欠点はケントさんも言うように使い回しが後半(特にエンディング後)に出てくる点ですね。
マリギャラ2を否定するつもりはないですが、もっと前作が早めに発売されてインターバルが長ければ、神ゲーになってたと思います。まぁそこは個人的に次回作の3Dワールドで改善されたと感じたのでそこは不満には思っていません。
今、はじめる人には是非、New3DSLLもしくは旧3DSでもいいので3Dのアクションゲームがやってみたい人には確実におすすめです!ほんとは☆9よりですが、多めにみて☆10です!!おすすめです(≧∀≦)

このゲームは作り込みが足りないですが、
2Dマリオの「Newスーパーマリオブラザーズ」的な位置付けの3Dマリオだと思いますので、入門用として良いかなと思います。
言われてみるとトモフミさんとの相性は最高に良さそうですよね笑

クッパ戦は軽薄短小な本作の内容とは対象的に大作感がありました。
あんな熱いクッパ戦は初めてでしたね。

本作はマリギャラ2から1年ちょっとで発売されたんですよね。
開発期間はかなり短かったと思いますし、比べるとどうしても劣っているように感じました。
この頃はマリオシリーズも乱発でしたねぇ。

こんにちは。
アクションゲームがヘタクソな私が
久々にクリアできたスーパーマリオ作品です(笑)
そういう事もあって、好きなゲームですね~
やっぱり立体視がすごいですよね。
空中の雲やブロックに乗ると上空からの視点になって、
多少高所恐怖症の気がある私は、怖かったです(笑)

このゲームもクリア出来ましたか!?
シリーズの中では比較的、クリアしやすい部類ですもんね。
コメントを読んでいると本当にこういうゲームの重要性を感じます。
立体視は快適性だけではなく、臨場感を高めてくれて、確実に面白さを高める役割を果たしていましたね。

これは家電量販店の店頭で試遊して驚きましたねー。触るまではイメージできなかったんですご、実際に動かしたら3Dって凄い!って感心しましたね。
3DSではあまり立体視は使わないんですが、これは使ったら面白いですよね!

このゲームは試遊台で体験できますもんね。
あれは良いプロモーション展開だったと思います。
携帯機なので、友達にちょっとやらせる事が出来るのも良いですよね!

このマリオは立体視が楽しかったですね。色々出来るものだなと関心にしました。
立体視の可能性を充分に示してくれたのですがその後は立体視を活かしたゲームは続かず…
日本人はただでさえ3Dゲームが苦手なのに更に立体視となったら厳しいですよね…
せめて3DSにブレ補正機能が始めから付いていれば…

立体視のゲームはこの後に出たパルテナとキングダムハーツ、ゼルダくらいかな?印象的だったのは。
今こそ、立体視が素晴らしいゲーム特集をしようかなとコメントを見て思いました。

ある意味自分の3DSライフの始まりといっていいほどの作品でした。

ギャラクシー2よりさらに2D寄りになっていて2.5Dマリオみたいになってました。箱庭派ですけどここまできたら別ゲーと割り切ってプレイしてたらこれもいいなと思いましたし立体視を生かしたステージ構成も良かったです。

最後のステージはかなり苦戦しました、こちらは一回でもダメージ受けたらミスではないだけまだギャラクシー2ほどではありませんでしたけどそれでも犠牲者は2桁は軽くいきました。

3DS発売時に発表された段階ではこのタイトルはなくてE3でポッと出で発表されて年内に発売されただけあって開発期間が短かったのが伺えますね、ボリューム不足以外は特に不満点はありませんでしたし当時の熱量からしてみたらこれで十分だと思いました。

このゲームが入口になったのでしたら、
改めてこういうコンパクトな作品も必要なんだなーと思います。
まあ、裏ステージの使いまわし感は擁護できないんですけどねー。

最後のステージはなかなかの難易度でした。
また、挑戦してみたくなりましたよ。

そうそう、このゲームは発表から発売までの期間が短めだったんですよね。
今、思うと本体発売後に3Dマリオを発表するって凄いことだよなー。
それだけ、当時の任天堂は悠長だったんです。