
ゼルダの伝説 大地の汽笛/DS
2009年12月に発売されたDS「ゼルダの伝説 大地の汽笛」を今回はレビューします。
「ゼルダの伝説 大地の汽笛」は人気アクションアドベンチャー「ゼルダの伝説」シリーズのDS向け2作目となる作品です。
目次
良いところ
ゼルダ姫と協力していく謎解きの楽しさ
2007年に発売されたDS「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」。その2年後に発売された本作は前作の流れを組んだ作品になっていて、基本的にはタッチペン操作だけで楽しめるようになっています。
前作との大きな違いはゼルダ姫(の魂)と共に冒険できる事!
神の塔と呼ばれるダンジョンではゼルダ姫と協力して謎を解いていくんですが、リンクとゼルダ姫の魂が入り込んだファントムをタッチペンで交互に操るのが斬新で非常に楽しかったです!
ゼルダ姫が壁に引っかかって”もたつく”など、少々快適性に問題があったのは残念ですが、ボタン操作では味わえない面白さがあります。
ストーリーではゼルダ姫がこれまでの作品と比べて出番が多く、初めてタイトルに合った作品になったかもしれません笑
リンクもこれでゼルダと言い間違えられる事が少なくなりそうだね!w
今作のゼルダ姫はブロックを押す時の声が可愛かったですし、歴代シリーズの中でも好きな方です。
DSの限界に挑んだグラフィック
前作で頑張っていたグラフィックは、さらにパワーアップしていました!
DSのポリゴン能力をフルに活かしていて、2画面を使った大迫力のボス戦や汽車で移動する広大な3Dフィールドを見た時は「DSってこんなに頑張れるのか!」と驚いてしまいましたよ。アップになると粗く感じてしまうのはご愛敬。
BGMの良さ
ゼルダシリーズと言えばBGMの良さですが、今作のBGMも例に漏れず、歴代シリーズの中でもトップクラスのクオリティでした。
個人的に好きなのが汽車で移動する時のBGM。笛の音がたまらなく好きです。今後の作品でもアレンジを加えて使用してほしいと思ったくらい。
通信対戦が楽しい
前作同様、本作には一人用モードに加えて対戦モードが用意されています。
前作と違ってWi-Fiには対応していないので遊べる機会が減ってしまったのは残念ですが、これがかなり面白い!
ルールはステージを駆け巡って出現するフォースを集めてその数を競うというものなんですが、「マリオカート」のようなランダムアイテムによって一発逆転を狙える展開が続出して慌ただしく盛り上がりやすいんです。
本編は1周しかしていませんが、対戦モードが面白かったので本作自体は5年以上も外に持ち歩いて対戦用として重宝しました。すれ違い通信対応なのも有難い。
惜しいところ
タッチ操作の難点
革命的なタッチ操作ですが、前作同様タッチしている時に自分の手が邪魔に感じてしまう事がたまにありました。
また、神の塔ではリンクとゼルダ姫を交互に操り時には敵と協力して戦わないといけない場面があり、煩雑に感じてしまう事もあります。
この辺りはタッチ操作の根本的な問題のため、慣れるしかないのが辛いところ。
面倒な汽車での移動
乗り物を使っての移動は前作よりも面倒に感じました。本作では前作とは違い、汽車に乗ってマップを移動しますが、レール移動になっていてマップが広く、上画面に全体マップが表示されている事もあり、汽車の進行速度が遅く感じてしまうんですよ。
ゲームを進めると同じマップを行き来しないといけなかったし、ラストのステージで使えたダッシュ機能を通常ステージでも使えるようにしてほしかった。
汽車での移動が面倒に感じられたので、寄り道をあまりする気になれませんでした。ゼルダシリーズでは寄り道が醍醐味なんですけどね。
コツが必要なマイク操作
今作では前作以上にマイク操作を要求されます。それだけでも抵抗があるのに、大地の笛でメロディーを奏でる場合はタッチペンとマイクを合わせた独特な操作をする必要があって慣れないと厳しいです。
この操作はゲームクリア必須だから困った困った。賢者とのセッション時は何度もミスをしてしまいトラウマになってしまいました。
地面に埋まっている物を掘る時や眠っている石像を覚ます時にはいちいち笛を吹かないといけないのも勘弁してほしい。ハッキシ言ってマイクとタッチペンを使った笛の操作は蛇足でした。
ゲーム中盤にはマイクを使って住人と会話しないといけないシーンもあったし、ちょっとマイクを使った操作を取り入れ過ぎだと思う。
マイクを使った操作は前作にあったローソクの火を消す程度にしてほしかった。このゲームを外でプレイするのは難しいです。
序盤の退屈さ
本作ではゲームを始めてから剣を入手するまでに30分近くかかり、その30分の間に体験できる大砲を付けていない汽車での移動や笛の操作に失望して、個人的に序盤はあまり楽しむ事が出来ませんでした。
全体のまとめ
DSの機能をフルに活かした作りになっていた前作からさらにDSの機能を活かした作品に進化していましたが、今回はちょっとやり過ぎだったと思います。
マンネリ化の恐れもありますが、これだったら無理にDSの機能を使わず前作のバージョン違いとして出した方が良かった気がする。
基本的には非常に良く出来た作品ですが、DSの機能を良い意味でも悪い意味でも活かしまくった作品なので、非常に好みが分かれる佳作だったと思います。
DSの機能を必要以上に活かしまくった作品。ただし対戦ゲームとしてはおススメ!
こんな人には特におススメ。
・DSならではのゲームを求めている人。
こんな人にはおススメできない。
・ゼルダの伝説初心者。
・ボタン操作にこだわる人。
・携帯機は主に外で遊ぶ人。
ゼルダの伝説 大地の汽笛/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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同じような感想ですね〜
ゼルダ姫と協力して攻略するのが新鮮で楽しかったです。特に、ファントムは前作で中々苦しめられたしw
笛の操作は私も微妙に感じました。
というかやりにくかったですね。
あとはちょうどその時期DSのマイクが壊れてしばらく進行不可になったという苦い思い出が笑
あとは列車の時間も、長い割に放置してると敵の列車にぶつかってゲームオーバーというのも気に入らなかったなあ。