LEGO (R) ムービー ザ・ゲーム/PS4 / PS3 / Wii U / 3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2014年11月に発売されたPS4/PS3/Wii U「レゴムービーザ・ゲーム」のレビューをしていきます。
本作は映画「レゴムービー」を題材にした3Dアクションゲームですが、ストーリー主導でアクションの平凡さが際立っていました。
ゲームエンジン自体は前年に発売されたWii U「レゴシティ アンダーカバー」(以下、レゴシティ)と大差ないんですが、今作はステージクリア型のリニア式ゲームなので探索する楽しさがスポイルされていたんですよ。
それ故に「レゴシティ」で気になっていたアクション部分の平凡さが際立ってしまい、個人的にはあまり楽しめなかったんです。
そんなPS4/PS3/Wii U「レゴムービーザ・ゲーム」の良いと思った点からまずは書いていきます。
※3DS版もありますが、そちらは別内容となっています。
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- 映画「レゴムービー」を題材にした3Dアクションゲーム。
- ストーリーに沿ってステージを攻略していく。
- 世界はレゴで出来ている。
初リリース日 | 2014年11月6日 |
対応ハード | PS4/PS3/Wii U |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
売上 | 初週1.0万本(PS4/3DS/Wii U) |
発売元 | ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント |
目次
良いところ
映画版を追体験できる!
2014年3月に公開された映画「レゴムービー」。
レゴを題材にした映画で日本でも好評を博しました。
今回レビューするPS4/PS3/Wii U「レゴムービー ザ・ゲーム」は映画のストーリーを元にしているんですが、これが実にゲーム向きだったんです!
何故なら映画「レゴムービー」では冒険が主題となっていて様々なロケーションを訪れるから。
砂漠、雲の世界、水中、敵の基地。
ストーリーに沿ってこれらの世界を冒険することになるので、映像面では退屈しませんでした。
再現度も抜群で、事前に映画版をチェックすることで
といった感じでニヤリとできるかも!?
キャラクターを切り替えて謎を解く楽しさ
今作では能力が異なる操作キャラクターを切り替えて謎を解いて行くのがメインになっています。
「レゴシティ」でも能力が異なる職業を切り替えて先に進む事になっていましたが、今作では操作できるキャラクター全員が共に行動するのでちょっと違います。
先に進むには全員を連れて行かないといけないので、例えばジャンプ力が高いキャラクターが段差を登ってはしごを降ろすなどをしないといけません。
先へ進むには全員の特殊能力を使い分けないと難しいので、ちょっとしたアクションパズルを楽しんでいるような感覚を味わえました。
探索する楽しさ
前作はオープンワールドマップを採用していましたが、今作はステージクリア形式のリニア式ゲームになっています。
そのため奥へ奥へ進んで行く感じなのでステージ攻略中の自由度はさほどありません(あるとしたら収集アイテム要素くらい)。
が、ステージ間のエントラス的なフィールドはそれなりに広く、そこではアイテム収集やサブイベントの攻略といった寄り道を楽しめました!
この部分に関しては「レゴシティ」のような自由度を感じられたので個人的には嬉しかった!
もちろん、「レゴシティ」と比べたらスケールがグッとダウンしていますが、マップの広さが普通になった分、遊びやすさは増しています。
巨大な部屋の探索が最高!
探索で特に楽しかったステージが、ある条件を満たすと行ける巨大な部屋。
まるで現実世界の部屋を小さくなって冒険しているような感覚を味わえたので、GC「ちびロボ!」やPS2「ボクは小さい」を彷彿しました。
ここではゴールドのレゴブロックが10個隠されているので、それらを集めるのが楽しかったです。
ここだけはまんま探索型箱庭3Dアクションなので、個人的にドストライクでした!
前述の通り本作は基本的にはステージクリア型のリニア式ゲームなので、こういったステージがもっと欲しかったなぁ。
レゴブロックによる唯一無二の表現
今作は「レゴシティ」よりもレゴっぽさを感じました。
「レゴシティ」ではNPCや一部のオブジェクトしかレゴブロックで出来ていなかったんですよ。
ところが今作の場合、大半の背景がレゴブロックで作られているんです!
水中の泡、床、バラバラになったブロックの組み立て。
あらゆる表現がレゴの集合体であることを実感するように作られていて、唯一無二の映像を楽しめます。
惜しいところ
メリハリに欠ける
低年齢層向けに作られているのでしょうか?
本作は難易度が非常に低いです。
例えば体力の概念。
ゼロになってもすぐにその場から再開可能なので、緊張感が全くありません。
ミニゲームや戦闘の難易度も総じて低く、基本的にはワンボタンでこなすことが出来ます。
サクサク進めるという意味では良いんですが、さすがに過保護過ぎるんじゃ?
ストーリー主導になった分、「レゴシティ」よりもギミックが強化されているのは良いと思います。
ただ、いずれも簡単なアクションパズルを淡々とこなしていく感じなので、個人的には様々な具が揃った薄味料理を食べているかのような印象を強く感じてしまいました。
「レゴシティ」の場合はオープンワールドでアイテムを探す楽しさがあったからまだ良かったんですよ。
しかし、本作の場合はその部分が弱く、基本的にはストーリーに沿って奥へ奥へ進んで行くタイプなだけにやらされている感じがしました。
もちろん、これは良い歳をした大人ゲーマー目線での話です。
快適にサクサクとゲームを進めたい人によっては心地良さを感じられるかも知れませんし、「おもちゃ」感覚で楽しめる子供だったらまた違う印象を持つかも知れません。
唐突過ぎるストーリー
本作のムービーシーンは映画版のシーンを切り取った物になっています。
が、寄り道要素によって生まれる乖離(かいり)感が気になりました。
前述の通り本作ではエントランスで探索することが出来ます。
そのためステージクリア後はエントランスで探索をしてしまいがちなんですが、そのあとに次のステージを進むと唐突に映画のストーリーが挿入されるので「あれ?」って感じるんですよ。
これは安易に寄り道要素を作ったことで生まれた問題だと思います。
確かにステージクリア後にエントランスで寄り道ができるのは嬉しいんですが、安易に盛り込むとストーリーとの整合性が取れなくなるような?
加えて登場キャラクターの多くは早口言葉で次から次へと話を進めるのでのんびりしていると置いてきぼりにされますw
端折っている部分も多いですし、映画版を観ていること前提で作られているような気がしました。
ゲーム版から入られる方はとりあえず
伝説のヒーローに間違われた普通の青年エメットがレゴシティを救う物語なんだ!
ということだけは頭に入れておきましょう!
初見では収集アイテムをすべて取れない!
各ステージには収集アイテムが隠されています。
しかし、初見では絶対に入手できない収集アイテムがそこそこあるので、ある程度進めてから再び同じステージをプレイしないといけないんです。
こういった要素は他のゲームでも見られるし、リプレイ性の向上にも繋がっているんですが、本作では決定的な問題がありました。
それは、気が付いたら新しい能力を持ったプレイアブルキャラクターが追加されていくことです!
徐々に広がる行動範囲から生まれる楽しさって、自力で新しい能力を身に付けている感覚があるからこそ生まれてくると思うんですよ。
今作の場合はその辺りが弱いので、初見では絶対に入手できないことによる理不尽さの方が勝っているように感じました。
全体のまとめ
映画版に合わせてストーリー主導にしたレゴのゲーム。
そのコンセプトは良いと思いますが、ゲームプレイは前年に発売された「レゴシティ」から探索要素をスポイルした感じがしました。
その穴をストーリーやギミックで埋めてくれたら良かったんですが、そこまで埋まっているようには感じません。
それ故に過保護過ぎる難易度の低さが際立ってしまい、メリハリに欠けているように感じました。
ただ、ストーリー主導になったことで「何をすれば良いのか分からない」といった状況には陥りにくく、3Dアクションゲームの入門用としては良いと思います。
3Dアクションゲームの練習がしたい!
子供に3Dアクションゲームの楽しさを伝えたい!
そんな想いを持たれている方は本作を選択肢の一つに加えるのも悪くはありません。
ストーリー主導によってアクションの平凡さが際立ってしまった初心者向け3Dアクションゲーム!
こんな人には特におススメ。
・レゴムービー好き。
・アクションゲーム初心者。
こんな人にはおススメできない。
・淡々としているゲームが苦手な人。
レゴムービーザ・ゲーム/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約12時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
最近これの映画見たんですけど、世評に違わずとても面白かったです。
見終わった後しばらくあのテーマソングが頭から離れませんでしたw
ゲームの方も評判が良かったら迷わず遊んでみたかったんですが…。
プレイアブルキャラが豊富なのはファンアイテムとして魅力的ですね。
時間とお金に余裕が出来たら購入を検討しようかなと思っています。
>mameさん
映画版は僕も楽しめました。
あのテーマソングはオリジナルがあるのか?
と思うくらいキャッチーな曲ですよね。
ゲーム版はゲーマーだと簡単すぎるかなぁ。
プラチナトロフィーは簡単だと思いますけどね。
あとはファンアイテムとしても良いと思います。
このゲームは、原作となる映画が凄かったなぁ…。映像のインパクトもさる事ながら、全く注目していなかったストーリーにガツンとやられた。
ゲームに関しては、レゴシティをクリアした後にもう一本何かやってみようと思ってこれを買うか悩んでましたね。当時出ていたラインナップの中では一番馴染みがあったんですよ。
どちらかと言うとレゴシティの方が亜流で、確かこちらの方が本流のレゴゲーといった感じでしたっけ。しかし、あのストーリーを端折るとなると割と大変なことになってそうだな…。でも、ビジュアルは映画の雰囲気がうまいこと再現されていて良い感じだなぁ。
レゴゲーの難点と言うと、キャラの多さで把握しづらい能力ですよね…。マーベルスーパーヒーローズはそのせいで投げてしまった…!レゴシティはキャラを一本に絞ることで解決していましたがこっちは上手くいかなかったか。
少々難点も多いですが、個人的には機会さえあればプレイしたいゲームではありますね!
原作映画は良かったですよね!ぼくも評判を聞いてあとからチェックしていましたが、かなり楽しめました!
同じく数あるレゴゲームの中では比較的馴染みがあったのでレゴシティに続いて手を出しました。
当時は知りませんでしたが、実はレゴシティの方が亜流なんですよねw
日本ではレゴシティが一番売れたのであちらが本流と思っている人が多そうですが・・・
キャラの多さはまいりました。みんなレゴなので区別が難しくってw
近日にレゴムービー2が公開されますね!
題材もとのレゴムービーは映画が期待以上の出来でびっくりした思い出。
レゴブロックの独特な世界観と動きもいいですよね(^^)
この手の映画を題材にしたゲームはピクサー作品のゲーム版が酷くて苦手意識が強いのですが、それよりはマシな感じですね。
まぁレゴが題材のゲームはいつのまにか何作も出てますからそのノウハウがあるのかな。
WiiU時代にも「レゴシティ」でまさか任天堂が販売元になる日が来るとは思いもしませんでした。WiiUのときはレイマンレジェンドの販売元になったりとあの時期はあの時期でなかなか特殊でした。
レゴムービー2に合わせて再レビューしました!前作の映画は本当に期待以上でしたね~。
ゲーム版の出来は最低限に達しています。
あとは難易度調整をどう感じるのかですね。トモフミさんがプレイしたらどう感じるのかな?
任天堂も意外と洋ゲーのローカライズを手掛けるんですよね。Wii Uの頃は弾不足なのも大きかったとは思いますが、確かに今となっては特殊です。
明日はこのゲームの続編発売ですね。マーベルに続きこれも2が出るのは驚きでした。すぐに買う予定は無いものの、購入候補には入れてあります。この当時はWii Uにも希望を抱いておりました。ある程度ソフトは有りましたから。しかし、この頃から既におまけやVC主流になっていた上、翌年からはソフトも大幅減少。おまけに何処を探しても、この時代や少し前の時代に発売された万人向けゲームは、いずれもボリュームそこそこなミニゲームなどがどの機種でも多く、長く遊べるゲームは無かった感じでした。この記事のソフトも、Wii U版をやった後でしたがPS4版をDLして遊んだ程です。マーベル1やバットマンもです。トロフィー取れて楽しかったですからね。マジで重大な「任天堂離れ」を、末期では起こしていましたね。
映画版が公開されるとは言え、ゲーム版の2作目も発売されるとは思いませんでした!
Wii Uは2014~2015年がピークだったのは否定出来ません。今では考えられないくらいソフト不足でしたもんね・・・