2013年7月に発売された3DS「マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー」を
今回はレビューします。3DS「マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー」は
マリオとルイージが主人公のアクションRPGシリーズ4作目です。
進化した戦闘システム
本作の戦闘システムは、オーソドックスなコマンドバトルです。
そこにアクション要素を加えた物となっており、
メリハリのあるバトルが楽しめるんですが、
新たに”奥行き”の要素が加わった事によって大きくパワーアップしていました!
これまでの戦闘は平面的で前後からの攻撃を避けるだけだったんですが、
今作では手前と奥からの攻撃も避ける必要が出て来たんです
(その影響で敵の攻撃時は手前と奥を移動する事も可能に)。
![P9020776](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/6/d/6d30a142.jpg)
また、一部の攻撃アクションは奥行きのある演出を取り入れており、
奥から新手の敵が出現すると言うアクシデントも発生するようになって、
ニンテンドー3DSの立体視を意識した作りになっています。
立体視をONにしてプレイするとより楽しめると思いますよ。
それと今作では表示されるダメージ数がこれまでよりもインフレ化していて、
SFC「スーパーマリオRPG」程度の数字(2~3桁)になったのも嬉しかった。
やっぱりダメージが20程度では、爽快感が薄いんですよね。
![100](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/6/9/69fab783.png)
迫力ある巨大化バトルの演出
ある程度ゲームを進めると、迫力ある巨大化バトルをする事になります。
これは巨大化したルイージを操作するターン制のバトルなんですが、
ニンテンドー3DSの2画面をフルに使った映像が
とても迫力あり、ゲームの山場として見応えがあるんです。
タッチ操作、ジャイロ操作を活かしたシステムもユニークで、
この点だけを見ると巨大化バトルは面白いですね。ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
![P7190455](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/3/2/32d82c01.jpg)
豊富なギミック
フィールドではこれまで通りマリオとルイージのアクションを使って先へ進んでいきます。
スピンジャンプで遠くまで飛んだり、ボールジャンプで高いところに登ったり・・・。
これまで以上に人間離れしたブラザーアクションを使用する事になるので
「こいつ等人間じゃねぇ!」感が半端ありませんが、
豊富なギミックのダンジョンは好きなので、その点は評価したいです。
![P9020770](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/2/0/2030f2b1.jpg)
より本家に近づいたグラフィック
これまでの「マリオ&ルイージRPG」シリーズは、イラスト風のドット絵を採用していました。
それが今作では背景にはポリゴンを。キャラクターはCG表現となっていて、
より本家に近いカラフルなグラフィックとなり、よりワクワクできる映像になっています。
また、マリオやルイージが歩くと足音が鳴るようになったのも、地味ながらも
“移動する楽しさ”が増していてGood!BGMが前作より耳に残るようになっていたのも嬉しい。
![132](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/a/1/a1a1f12d.png)
前作から大幅にボリュームアップ!
これまでのシリーズ作品は、大作RPGと比較したら少しコンパクトな内容でした。
それが今作では今までの2倍近くのボリュームとなっていて、
一般的な大作RPGと比較しても遜色のないボリュームとなっています。
さすが4年もかけて作っただけの事はありますね。ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
![P7190447](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/6/6/668f5f7e.jpg)
配慮が届いた救済措置
戦闘で負けると、イージーモードを選択してリトライする事も出来ます。
イージーモードにすると強くなったマリオとルイージで再挑戦する事が可能で、
簡単に勝つことができるんです!アクション要素が苦手な方にとってはありがたいですね。
また、イージーモードにすると敵キャラクターのヒントも教えてくれるようになります。
素晴らしい事に1体1体の特徴を細かく教えてくれるので、
その辺はユーザーフレンドリーに感じましたね。
ゲームのテンポを崩すチュートリアル
新しいアクションを使用する事になったら、必ずチュートリアルが入ります。
一見すると親切なように感じますが、試せばすぐに理解できるような事でも
イチイチ細かくガイドをしてくれるのでやらされている感が出てくるし、テンポが悪いです。
ゲームと言うものは自分で試行錯誤が楽しいのに、
ガイドに「これしなさい」「あれしなさい」とイチイチ言われたらやる気が無くなります。
開発者からしたら親切のつもりでチュートリアルは入れているんでしょうが、余計なお世話です。
前作の場合この辺はしっかりとしていたハズなのに、今作で悪化しているのはどういう事なんでしょうか?
![P9020775](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/5/2/52a71247.jpg)
しつこい敵の攻撃
これまで通りゲームを進めると、敵の攻撃がしつこくなります。
1回の攻撃で下手をしたら7.8回も攻撃を避けないといけないとは・・・。
アクションゲームが苦手な方は、イージーモードじゃないと厳しいでしょうね。
![99](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/d/8/d81bb355.png)
冗長すぎる巨大化バトル
巨大化バトルは迫力があるのは良いんですが、いかんせん冗長でテンポが悪いです。
そのうえ敵の攻撃がしつこくって、長い場合は2分くらい敵の攻撃を
避け続けなければならないのでイライラします。上手くかわすと敵にダメージを
与えられるとは言え、自分の出番が圧倒的に少なくて不公平ですよ・・・。
この不公正さは回を重ねるごとに増して行き、
特にラスボスの「ずっと俺のターン感」は酷かった・・・。
それと通常の戦闘ではイージーモードがあるのに、
巨大化バトルでイージーモードが無いのはおかしいと思います。
巨大化バトルの方が攻撃を避けるシーンが多く、レベルの概念もないから難しいのに・・・。
結構ガチでタッチペンで画面を回転させたり、スライドしたり、
ジャイロセンサーで本体を傾けないといけないので、
反射神経が鈍い人は、巨大化バトルで積んでしまうのではないでしょうか?
![P9020777](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/5/5/55dba2a5.jpg)
引き延ばし感のあるユメ世界
本作ではユメ世界と現実世界を行き来して進めて行きます。
ユメ世界は枕がある場所なら入る事が可能で、
場所によってマップが異なるんですが、トータルで50くらいあるんです。
中には攻略と関係のないユメ世界も存在するんですが、
基本的には中に入って謎を解く必要があります。
ユメ世界は横スクロールのステージとなっていて、専用のアクションを使って
謎を解いて行く事になり、この点に関しては良かったです。
しかし、クリア必須のユメ世界はどこも長く、背景もあまり変化が無くて
現実世界のダンジョンとセットでプレイすると胃もたれしてしまいます・・・。
なんでこんなに長いダンジョンをプレイしないといけないのか。
雑魚やボスとの戦闘もあるので、大抵は2~3時間かかると思います。
![P7190454](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/5/6/56e9c14a.jpg)
つまらないストーリー
マリオシリーズのストーリーはあってないようなものです。
しかし、このシリーズはジャンルがRPGである事から
ストーリー性はそれなりにあるのですが、これが全く面白くない。
やっている事はお使いのような物だったりして進行も無難になっているんですが、
各地で対面する事になるお助けキャラクターが「どーでも良い話」をして
無駄に会話シーンが引き延ばされるんですよ。例えば「○○を集める」ために
お助けキャラクターに会うとします。すると、「私は美しいと言いなさい」とか
訳の分からない事を言って話が脱線して行くんです。
淡々と話をしてアイテムを集めるのもどうかと思いますが、
だからといってわざとボケるような会話を入れなくても良いでしょうよ。
挙句の果てに「○○が欲しかったら私とミニゲームで
遊んでくれたら良いよ」といって強制的にミニゲームをプレイさせられる始末。
本編プレイ中にミニゲームの挿入は良いアクセントになる事もあるのですが、
それはストーリーの中に自然と入っていた時の話です。
例えばダンジョンが爆発して崩れようとする時、
時間制限ありのレースゲーム風ミニゲームを挿入するとかね。
「○○が欲しかったら私とミニゲームで遊んでくれたら良いよ」なんていって
無理やり挿入されても「面倒だなぁ」と思ってしまいますよ。
ユーモアを感じる部分もあるのですが、冗長すぎる会話。
強引な展開によって各キャラクターには全く感情移入できませんでした。
ルイージの弄りっぷりも度が過ぎていて二次創作レベル。
![P9020774](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/3/2/32b082b9.jpg)
バランスが極端
このゲームの難易度設定は極端だと思います。
前述の通り敵の攻撃が激しいため上手く攻撃を避けられないと
1ターンで全滅もありえるんです。その一方で一度でもゲームオーバーになると
一時的にイージーモードにしてやり直せるんですが、
その時のマリオとルイージが強すぎて一撃で倒せてしまうほど。
イージーモードを選択してもペナルティは無いので、
敵を倒せないと思ったらわざと負けて「イージーでやり直して楽勝♪」なんて
事もできるけど、それってどうなんでしょう?
本作では倒すと大量の経験値が貰えるレアなモンスターがいるんですが、
そいつを倒す時もわざと負けてイージーモードにするなんてインチキができるので、
もうバランス崩壊していますね。ノーマルモードの難易度をもう少し下げて、
イージーモードを選択した時ペナルティを付けた方が良かった気がする。
基本は良く出来ているのに、味付けがしつこ過ぎてやっていて
ストレスが溜まるゲームになっています。これだけの物量を用意できたのは
素晴らしいと思うけど、ロケーション自体は大して増えておらず、
引き延ばし感が強く感じました。味付けを間違えた、良作のなりそこない。
こんな人には特におススメ。
・ボリュームを重視する人。
・ギミック好き。
こんな人にはおススメできない。
・せっかち、短気な人。
・アクションゲームが苦手な人。
マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約32時間
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