【レビュー】怪獣が出る金曜日 [評価・感想] 見た目が良いだけのハリボテみたいなゲーム

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2013年3月に3DS向けダウンロードタイトルとして800円で配信された、
怪獣が出る金曜日」。「ぼくのなつやすみ」で知られる綾部和さんが
手がける作品なんですが、個人的に好きな昭和の田舎を
描いているので手を出してみました。本記事では
本作の感想を書いていきたいと思います。

▼ノスタルジーに浸れる雰囲気の良さはバッチリ!

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本作の主人公は「そうた」という10歳の少年。
彼を操作して昭和40年代の東京を
探索することになるんですが、その風景が素晴らしい!

今では珍しくなって来た木造住宅。
レトロな文字フォントで記された看板。
レトロな車。そして、沢山の自然。

そんな懐かしい風景を2Dグラフィックで魅力的に、とても細かく、
様々な視点から描いていて、街を歩いていると
ちょっとだけ古き良き日本にタイムスリップしたかのような気分になれます。

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あと、爽やかで元気いっぱいのお姉さんが音声付きで色々説明してくれるのも、
まるで昭和時代の子供向け番組のような雰囲気で
最近のゲームでは感じられないものを味わえますね。
主題歌である「ボクは子供」もレトロ調たっぷりでGood!

▼舞台は怪獣が出るヒーロー番組の世界

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本作には怪獣が出るヒーロー番組の世界という設定があり、
街には巨大な足跡や隕石があって探索心を高めてくれるんです!
こんな面白設定でどんな物語が展開されるんだろう?
序盤ではそんなワクワク感もありました。しかし・・・。

▼ゲーム性、ストーリー共に薄っぺらい内容

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ストーリーは特定のキャラクターと会話をすることで進んでいきます。
この辺は他のゲームと同じなんですが、本作ではほとんどこれだけなんです。
たまに本作独自のカードバトルを行ったり、カードの欠片となる
ピースを集めることにもなりますが、基本的には会話をするだけ。
ゲームを進めるのにテクニックなんてものは必要ありません。

まあ、この辺は「世界体験シミュレーター」と名乗っているので
納得できる部分もありますが、じゃあ肝心のストーリーは
どうなのかと言うと、本来描くべきところ端折りまくっていて、
気がついたら終わってしまうような薄いものでした。
早ければ1時間半。長くても3時間程度で終わりますからね・・・。

▼1度ひっくり返すだけの単純すぎるカードバトル

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キャラクターに話しかけるとたまに始まる本作独自のカードバトル。
ルールはジャンケンの要素に数値を加えたものとなっていて、
まずはジャンケンを行い、あいこだったら数値で勝負となります。

これだけ見るとそれなりに戦略性が高そうなんですが、
本作のカードバトルはオートとなっていて、
プレイヤーができる事は2つのカードの位置を1回ひっくり返すだけ。

オートバトルが終わった後は両者のカードは
裏面になっていて、勝敗が分かるヒントを頼りに
自分と相手のカードが何なのか予測してひっくり返す事になるので
少しだけ頭を使いますが、やっている事は非常に単純です。

あと、先ほども触れたように新しいカードは各地に落ちているピースを
複数集めることで手に入るんですが、必要なピースの数が多く、
カード収集をするために各地をくまなく歩かされて面倒に感じます。
ポジティブに考えれば、子供の頃によくやっていた
BB弾やどんぐり集めを彷彿させてくれて、懐かしい気分になれますけどね。


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最後にまとめさせていただくと、見た目が良いだけのハリボテみたいなゲーム。
ストーリーは明らかに端折りまくっているし、ゲーム性も乏しい。
800円と考えたらまだ納得できますが、このゲームはフルプライスにして
内容を5倍くらい増量させて、初めて完成した内容になる気がする。
今のままでは欠けたピースだけを売っているような・・・。

こんな人には特におススメ。
・昭和40年代の日本が好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・ゲーム性を重視する人。
・ボリュームを重視する人。

怪獣が出る金曜日/お気に入り度【40/100%】
プレイした時間・・・約4時間
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