真・女神転生V/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はSwitch「真・女神転生V」のレビューをしていきますが、先に言わせてください。
ぼくは「真・女神転生」シリーズをほとんど触ったことがありません。
シリーズのプレイ経験は「IV」を少し触ったくらい。
「ペルソナ」シリーズも「4」と「5」くらいしかプレイしておらず、そこまで詳しくはありません。
その一方で「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」などの3Dアクションゲームは大好きだったりします。
そんなぼくがSwitch「真・女神転生V」をプレイしてみたところ・・・
なんだこのゲームは!?
探索がめちゃくちゃ楽しいじゃないですか!?
ジャンルとしてはRPGですが、フィールド探索は3Dアクションそのもので、時間を忘れてプレイしちゃいました。
マップも予想以上に広く、オープンワールドゲーム的な面白さが詰まっています。
メガテンのマップって閉鎖的なイメージが強かったので、思わぬ進化に驚きました。
ストーリーがメリハリに欠けていたり、終盤の急な難易度の上昇など、課題もありますが、ハマる人はハマるゲームです。
ここからはそんなSwitch「真・女神転生V」の良いと思った点から語っていきます。
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- 異世界ダアトに迷い込んだ高校生を中心に描いたRPG。
- 広大なフィールドを探索しながら悪魔を仲間にしていく。
- 戦闘はターン制のコマンド式。
初リリース日 | 2021年11月11日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | RPG |
売上 | 初週14.3万本 |
推定クリア時間 | 40~60時間 |
発売元 | アトラス |
目次
良いところ
探索が面白い
本作をプレイして特に良いと思ったのが、探索の面白さです。
メガテンシリーズは3DダンジョンRPGが原型なので探索の面白さには定評ありますが、今作はずば抜けています。
何がそんなに面白いのか?
ぼくはマップデザインにあると思っています。
本作の舞台となる異世界ダアトはオープンワールドに近い形式となっていて、ロード時間を挟むことなく広大な世界を駆け抜けることができます。
マップの構造も複雑で、狭いエリアでも何層にも分かれていたりするので、後から意外な抜け道が見つかることもありました。
この感覚は「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」のハイラルや「ゼノブレイド」の巨神界を夢中で探索していた頃に通ずるものがあります。
マップ機能は搭載されていますが、頭上視点では把握できないような抜け道が満載なので、目的地までは簡単には進めません。
そんなマップデザインの魅力をさらに高めているのが豊富な収集アイテムです。
フィールドを探索していると
- 主人公たちのステータスを回復してくれる「マガツヒ」
- 換金アイテムとなる自販機の「掘り出し物」
- 集めることで様々な特典が貰える「ミマン」
- 便利なアイテムが入っている「宝箱」
- 触れることで仲間のレベルが1ランク上がる「悪魔の石像」
など、冒険が楽になる報酬が手に入ります。
RPGではお馴染みのサブクエスト、強敵といった要素も健在なので、マップの密度が凄いことになっています。
少し進むだけで色んなアイテムを拾えたり、隠し通路が見つかったりするので、夢中で進めてしまいましたw
前提として、本作の難易度は高めに調整されています。
ザコ敵の攻撃でさえも強烈で、数発食らったら倒れてしまうくらい。
恐ろしいことに主人公の体力がなくなってしまうとゲームオーバーになってしまい、最後にセーブしたところまで戻されてしまいます。
ここまでの話を聞かれた方の中には
と思われるかもしれませんが、本作は戦闘難易度の高さが探索の面白さに直結していると思っています。
戦闘難易度が高いからこそ主人公たちのレベルを上げたり、フィールド探索を積極的に行いたくなる訳ですからね。
難易度の高さがゲームの面白さに直結しているという点では「ペルソナ」シリーズにも共通していますが、本作は探索に面白さの重点を置いている印象です。
弱点を突いて戦う戦闘バランス
先程も話したように、本作の戦闘難易度は高めに調整されています。
基本はターン制のコマンドバトルなので反射神経は求められませんが、成功と失敗がハッキリしたバランス調整になっているんですよね。
大きな要因となっているのが、相手に不利な攻撃を与えるとこちらの残り行動回数が減らず、最大で8回まで自分のターンにできるシステムが搭載されていることです。
自分たちが相手に不利な属性の攻撃を与えている分には良いんですが、逆に食らってしまうと情勢が一気に悪化。
連続で行動されてしまい、大ダメージを受けてしまいます。
この辺りのバランス調整はシリーズ伝統ではありますが、今作では2つのシステムが追加されています。
1つめは、「マガツヒスキル」です。
マガツヒスキルはゲージを溜めることで使用できる特殊スキルで、様々な特殊効果が発動します。
ターン中、全ての攻撃がクリティカルになる効果を付与されたり、全スキル適性が上限まで上昇する効果を付与されたり。
ここぞという時に使うと戦況を逆転させることができます。
恐ろしいことに敵も使ってくるので、
どのタイミングで使うか?
使われたらどう対処するのか?
を考えなければならず、戦闘の駆け引きを高める役割を果たしています。
2つめは、「写せ身」です。
写せ身は悪魔の能力を写し取ったもので、主人公に合体させると属性の相性やスキルを変更することができます。
ということはですね、炎攻撃を得意とする敵と戦う時は炎属性に耐性がある写せ身を使えばダメージを軽減することができるので、勝率がグッと上がるんですよ。
様々な特殊効果が発動するマガツヒスキル、主人公の相性やスキルを変更できる写せ身。
どちらの要素も弱点を突いて戦う戦闘バランスを強調させる役割を果たしている印象です。
愛着が持てる悪魔たち
戦闘のお供となる仲間は悪魔が中心となっています。
人間ではなく、悪魔なので見た目は不気味ですが、行動を共にすることで愛着が湧いてきました。
ぼくがそう感じた理由は2つあって、1つめは動きが作り込まれていることです。
ダメージを受けた時は苦しそうにしたり、何もしていない時は色んな仕草を見せたり。
作り物ではなく、生きているかのような動きをするので、仲間の悪魔はペットのように思えてきましたw
2つめは、交渉時のセリフです。
悪魔を仲間にするには戦闘中に「TALK」を選択して交渉する必要があります。
その際には専用の会話が展開されるんですが、悪魔の性格が垣間見えて愛着が湧くんですよね。
ある悪魔はコギャルのような口調だったり、王様のように貫禄があったり。
どいつもこいつも癖が強く感じますが、そこが魅力になっている印象です。
正直なところ、悪魔たちの姿を初めて見た時は「何だこいつ」「気持ち悪い」と思っていたので、愛着を持ってしまったことに驚いています。
だって?腹がポッコリ出ているうえ股間にウインナーが付いた悪魔とか、
巨大な男性器を荷台に乗せたような見た目の悪魔が出てくるんですよ?
そんな奴らをペットのように愛おしく思えてくる時が来るとは、プレイする前は想像できませんでした。
だからこそ、悪魔合体をする時はためらってしまいます。
悪魔合体とは、複数の悪魔を合体させて新しい悪魔を生み出すシステムです。
合体させることで強力な悪魔が誕生することもありますが、時には愛着を持っていた悪魔を犠牲にしないといけないので、寂しくなることがありました。
これは、悪魔の見た目を作り込んだ弊害ですねw
惜しいところ
メリハリに欠けるストーリー
ストーリーはメリハリに欠ける印象です。
内容としては現実世界と異世界の二部構成なんですが、「ペルソナ」シリーズとは似て非なるものとなっています。
学生たちの人間ドラマは控えめですし、展開もゆっくりしていますからね。
宗教を背景とした世界観など、興味深い描写もありますが、もう少し盛り上げてほしかったのが本音です。
お調子者の太宰イチロウとか、世話好きな磯野上タオとか。
魅力的なキャラクターも登場するだけに、もっと深くまで掘り下げたら面白くなるんじゃないかと思いました。
ただ、考察の余地はあると思うので、少ない情報を紐解くのが好きな人は楽しめるかもしれません。
相性が悪いジャンルの融合
本作は3Dアクション、コマンドRPGといったジャンルをミックスさせたような作りとなっています。
しかし、この2つは相反する特性を持っているので、ミスマッチに感じました。
終盤になるとカメラをグリグリ回し、足場から足場へ飛び移っていくようなダンジョンを攻略していくことになります。
ぼくとしてはN64「スーパーマリオ64」のような3Dアクションが好きなのでワクワクしながらプレイできましたが、コマンド形式のRPGが好きな方にとってはどうでしょうか?
カメラをグリグリ回したり、不安定な足場から足場へ飛び移っていくような体験は必ずしも求めていないでしょうから、2つのジャンルが喧嘩しているように感じます。
ちなみに、カメラの距離はアップデートによって調整できるようになりました。
カメラが近すぎて3D酔いを起こしてしまった人はオプションで調整してみてはいかがでしょうか?
急激に上昇する推奨レベル
終盤になると敵が急激に強くなるので、道中でレベル上げをすることになりました。
こんなことを言うと
と思われるかもしれませんが、本作にはレベル補正というものが存在するので、低レベルではどうやっても勝てなかったりします。
戦闘や探索が楽しいので10時間や20時間程度の寄り道は苦ではありませんが、それを強制させるようなバランス調整はどうかと思いました。
一応、難易度を極限まで落とした「SAFETY (セーフティ)」や経験値やお金が大量に貰える「御魂神楽」が追加コンテンツとして配信されているので、救済措置はあるんですけどね。
使いどころを誤るとゲームバランスが崩壊してしまうので、もう少しプレイヤーに歩み寄るような調整はできなかったのかと思います。
真・女神転生Vのレビューまとめ
戦闘と探索に全振りしたようなRPG。
戦闘は手応え抜群で燃えましたし、フィールドには色んな秘密が隠されているのでワクワクしながら探索できました。
反面、ストーリーが描写不足だったりと何かが欠けている印象で、人を選ぶところがあります。
個人的には探索型の3Dアクションゲームが好きなので、予想以上に楽しめました。
まさか、メガテンがこんな形で進化を遂げるとは!?
ファンが求めていたものとは違うのかもしれませんが、ぼくとしては嬉しい誤算です。
今後のメガテンはオープンワールドゲームになるのでしょうか?
そんな片鱗が垣間見える作品です。
こんな人には特におススメ。
・3Dアクション好き。
・高難易度なコマンドRPG好き。
こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションが苦手な人。
・難しいゲームが苦手な人。
・意外性のある人間ドラマを重視する人。
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