Teslagrad(テスラグラッド)
2015年2月に配信されたPS4/PS3向けダウンロードタイトルです。
価格は約1,500円で、ジャンルは2Dアクションゲーム。
2015年3月にはWii U版も配信されました。本記事では本作のレビューをしていきます。
磁気を使ったギミックが面白い!
本作最大の特徴は、磁気を使ったギミック!
ゲームを進めると主人公は赤と青、2種類の磁性を使い分けて先に進む事になります。
磁気の特性は現実世界と同じ。赤と赤、もしくは青と青の場合は離れ合い、赤と青の場合はくっ付きます。
本作にはこの特徴を活かしたギミックが非常に沢山詰め込まれていて、思わず「こんなネタがあったのか!?」と思ってしまうくらいです。
例えば磁気を持った生物がいるのですが、こいつを利用して主人公が入れないところにある磁石の色をチェンジさせて仕掛けを作動させたりとか。
ゲームを進めると主人公の周りに磁気を発生させて遠くまで飛ぶシーンが出てきたり、磁性が頻繁に変わる影響でトラップが左右を行き来するエリアを突破したりと、最後までユニークな仕掛けが登場して飽きませんでした。
塔の中を探索!
このゲームの主な舞台は、巨大な塔です。
塔の中は非常に入り組んでいて、いくつもの部屋で構成されています。
ある程度の自由度が存在して好きな部屋から挑戦する事が可能で、収集アイテムも存在するので形式としてはメトロイドヴァニア系ですね。
収集アイテムでうれしいのが、1つ獲得する度にPS4/PS3版の場合トロフィーを獲得できる事。
中にはシルバー、ゴールドトロフィーを獲得できる収集アイテムも存在して、しかもすべて集めるとプラチナトロフィーが手に入るのだからトロフィーブーストゲームですよ!
確かに収集アイテムの中には少し頭を捻らないと入手できないものもありますが、取り方が分かってしまったらさほど難しくはなく、プラチナトロフィーの獲得は比較的簡単です。僕も入手出来ましたしねw
歯ごたえ抜群のボス戦!
塔の中を探索していると、何度かボスに遭遇します。
ボスはいずれもパターンを覚えて弱点を攻撃していく事になるのですが、このゲームの主人公は攻撃が一発でも当たったら死んでしまうためちょっとしたミスが命取りになってしまいます。
ボス戦に限らず死んでも同じ部屋からやり直しになるうえすぐにリトライできるのでそこまでストレスは溜まりませんが、その分だけ難しくて最終的なミスの回数は100回は超えるでしょう。
ストーリーを想像する楽しさ
このゲームはテキストが一切表示されません。
ストーリーはキャラクターの表情の変化やしぐさ。そして、色んな所で見かける背景のアートを見て想像することになります。
こういうストーリーを押し付けてこないゲーム、好きだなぁ。
背景のアートには色んなメッセージが込められているので、しっかりチェックしているとゲームの深みが出てくると思います。
瞬間移動アクションの強要によってシビアなゲームに
ある程度ゲームを進めると、瞬間移動が可能になります。
瞬間移動といっても移動できるのは1.2メートル程度。
問題なのは、瞬間移動を使用している最中に発生する無的時間を活用してピンチを切り抜けるシチュエーションが多い事です。
前述の通り無敵時間は非常に短く、一回でもダメージを受けてしまうと死んでやり直しになってしまうので凄くシビアに感じました。
すぐ前からやり直しが可能なうえにリトライの時間も一瞬とはいえ、瞬間移動アクションで何度も攻撃を避けるのは厳しいなぁ。
何度「あれ?これでミスになるの?」と思った事か。
あと、気になったのが終盤に収集アイテムが必要になる事。
そこまで多い訳ではありませんが、収集アイテムって「良かったら集めてね」という位置付けだと思っているので集めるのを強要されるのは気持ち良くありません。
ちなみにすべてを集めてクリアすると真のエンディングを確認出来ます。
全体のまとめ
アクションゲームとしての難易度は高めで少し納得が行かないところはありますが、磁気を使ったギミックは素晴らしく、アートを使って表現されたストーリーも魅力的です。
少しシビアだが、魅力も多い磁気アクションゲーム!
こんな人には特におススメ。
・ギミック好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・反射神経が鈍い人。
Teslagrad(テスラグラッド)/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約6時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ