

キャサリン/PS3 / Xbox 360
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2011年2月に発売されたPS3/Xbox 360「キャサリン」のレビューをしていきます。
本作は大人の恋愛をテーマにしたストーリーが特徴的なパズルアクションゲームですが、プロモーションとゲーム内容が噛み合っていないように感じました。
発表時はアダルトな世界観やストーリーを楽しむのがメインかと思っていたんですが、実際には硬派なパズルアクションがメインのゲームだったんですね。
これはこれで面白いとは思いますが、個人的にはストレスを溜めながらプレイしてしまいました。
そんなPS3/Xbox 360「キャサリン」の良いと思った点からまずは書いていきます。
累計1,000記事越え!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 大人の恋愛をテーマにしたストーリーが特徴的なパズルアクションゲーム。
- ストーリーパートとパズルアクションパートの大きく分けて2つが存在する。
- エンディングは選択肢やメール返信で変化する。
初リリース日 | 2011年2月17日 |
対応ハード | PS3/Xbox 360 |
ジャンル | パズルアクション |
推定クリア時間 | 15~20時間 |
売上 | 初週16.4万本(PS3/Xbox 360) |
発売元 | アトラス |
目次
良いところ
アダルト&ホラーなストーリー
な・・・なんだこの生々しい展開は!?
本作は大人をメインターゲットにしているだけあってストーリーは生々しいものでした。
本作のテーマ。それは、アダルティです。
主人公となるのは32歳の男性会社員ヴィンセント。
彼には交際5年目となる恋人のキャサリン(32歳)がいます。
そんな2人の間に突如現れた2人目の「キャサリン(22歳)」。
勘の鋭い方だとこのあとどうなるのか分かりますよね?
そう、週刊誌でよく見かけるあんなことやこんなことが巻き起こるんです!
しかもホラー要素もあるので、そっち方面でも楽しむことが出来ました。
本作は「ペルソナ」の開発チームが手掛けていますが、こんなストーリー展開はオリジナルタイトルじゃないと出来ませんわw
CEROはZではないので子供でも購入出来ますが、キャサリンはセクシー過ぎますし、ちょっと刺激が強過ぎるかもしれません。
センスが良い
全体のセンスは「ペルソナ」チームが手掛けているだけあって凄く良いと思いました。
キャラクターデザインは媚びておらず、スタイリッシュな感じ。
文字フォントや演出もセンスの塊で、アートワーク的な価値を感じられました。
実は本作、「ペルソナ」チームにとって初のHD機向け作品になるんですよ。
なので、当時としては「ペルソナ」みたいな作風の作品をHD機でプレイできるだけでも価値を感じられました。
中毒性の高さ
お・・・意外と面白いぞ!?
ゲーム部分の中毒性は高く感じられました。
本作のゲーム部分はパズルアクションがメインとなっていて、素早くブロックを押したり引いたりして頂上を目指して行くことになります。
評価システムの存在もあってリプレイ性が高く、慣れて来るとハイスコア更新のためについつい何度もプレイしてしまいました。
ステージのバリエーションも意外なくらい豊富。
様々な種類のブロックやアイテムが用意されていて、単純なゲームシステムの割に長く楽しめます。
本作はストーリーがメインでゲーム部分はミニゲームレベルと思っていたので、この点には驚かされました!
しかし、ぼくはとんだ勘違いをしていたのでした・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
豊富なやり込み要素
本作はやりこみ要素も充実しています。
代表的なのがバベルモード。
こちらは条件を満たせばプレイできる高難易度のステージになります。
特徴的なのが、プレイする度にステージの構造が変わること。
そのためリプレイ性が高く、長く楽しめます。
2人プレイ&オンラインランキングにも対応しているので、最終的にはこちらのやり込みがメインになる方も多いのではないでしょうか?
続いて紹介するのがミニゲームのラプンツェル。
こちらはレトロチックなグラフィックで楽しめるパズルゲームで、本編を簡略化させたような感じ。
短くてサクサク楽しめるうえに制限時間がないので詰め将棋的な感覚で楽しめました!
そのため本編をそっちのけてプレイしてしまうくらいw
いっそ、単品で売り出しても良いくらいです。
「ペルソナ」スタッフはビジュアル面のセンスだけではなく、面白いゲームを作るセンスもありますね。
選択肢やメール返信で変化する結末
本作のエンディングは複数用意されています。
ゲームを進めていくと様々な場所で選択肢が現れたりメール返信を行うことになりますが、そこでの回答によって結末が変わるようになっているんです。
エンディングの数は意外と多く、すべてを見るには最低3周する必要があるのでアドベンチャーゲーム的な楽しさもあると思いました。
個人的に合わない&気になったところ
高過ぎて理不尽な難易度
わぁ・・・またゲームオーバーかよぉ。
全体的にパズルアクションパートは理不尽に感じます。
ぼくはマゾゲー好きなので普段はむしろ好印象になるんですが、このゲームの場合はダメでした。
そう感じてしまった理由が大きく分けて3つあるのでここからは細かく語っていきます。
謎の残機制とセーブシステム
昔のゲームは残機制のシステムを搭載しているケースが多く、残り人数が0になったら物凄く前からやり直しになるのが常でした。
本作ではそんな古臭いシステムを搭載しているんです!
そのため残り人数がゼロになったらゲームオーバーになってセーブしたポイントからやり直しになります。
問題なのが、セーブできるポイントが少ないこと。
下手をしたら何ステージも前のところからやり直しになるので、リカバリーがキツイんです。
おまけにそれまでに見た長いムービーやイベントシーンをもう一度見なければなりません。
すべてをスキップしたとしての2分ほどかかってしまうので物凄くテンポが悪く感じました。
操作性の悪さ
パズルアクションパートは操作性が悪く感じます。
例えばブロックの奥にぶら下がった時の横移動が左・右どちらを入力すれば良いのか分かりにくいんですよ。
それ故に何度誤作動を起こしてしまったことか。
全体的にキャラクターの動きがちょっと軽過ぎるのも操作性の悪さに拍車をかけている気がする。
焦っている主人公を演出しているのは分かるんですけどね。
ストーリー要素との干渉
リカバリーがキツイレベルデザイン、操作性の悪さ。
これだけでもストレスを感じますが、さらに問題なのがストーリー要素との干渉です。
広告を見れば分かるように本作はアダルティなストーリーを全面に押し出しています。
それ故にそちらを重視してしまいがちなので、ファミコンライクなゲームバランスはストーリーの邪魔をしているように感じてしまうんですよ。
このように本作の難易度設定は作品のコンセプトに合っておらず、思わぬストレスを生み出していました。
ただ、難易度が高いだけあってファミコン時代のゲームみたいな中毒性は感じられる作りになっているとは思います。
なので、ストーリーを気にせずパズルアクションゲームメインでプレイしたらまた印象が変わるかも!?
また、ぼくがプレイした頃はとんでもない難しさでしたが、現在は難易度低下の修正パッチが配信されたので少しはクリアしやすくなっています。
意外とアッサリなストーリー
「ペルソナ」スタッフの新作なんだからストーリーはさぞ深いものなんだろう!
プレイする前は思っていましたが、これが意外と短く、アッサリな感じでした。
「ペルソナ」シリーズのストーリーはボリュームがあるだけに尚更。
なので、ストーリーに期待しすぎると肩透かしを食らってしまう可能性があります。
パズルアクションゲーム部分が鬼畜なのはストーリーのボリューム不足を誤魔化すためなんじゃないかと邪推してしまいました。
全体のまとめ
アダルティなアドベンチャーゲームなのは仮の姿。
真の姿はファミコン時代を彷彿とさせる鬼畜なパズルアクションゲームで、ストーリーや世界観に惹かれて手を出したプレイヤーを振り下ろしてきますw
個人的にこの手のマゾゲーは好きになりやすいんですが、本作は全体的に噛み合わせが悪くて合いませんでした。
中毒性はあるのでハマる人はハマると思うんですけどね。
「ペルソナ」スタッフのゲームは難易度が高くなりやすく感じますが、本作では悪い方に作用しているような?
もし、今後プレイされる方が居ましたら鬼畜なパズルアクションゲームであることを頭に入れておいたほうが良いです。
コンセプトからズレた難易度設定で評価を下げた惜しい作品。
こんな人には特におススメ。
・パズルゲームを楽しみながらストーリーを楽しみたい人。
・パズルゲームが得意な人
こんな人にはおススメできない。
・ストーリーだけが気になる人。
・パズルゲームが苦手な人。
キャサリン/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・約20時間
累計1,000記事越え!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
コメントする