
BIOHAZARD RE:2 Z Version/PS4 (Z指定)
BIOHAZARD RE:2/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年1月に発売されたPS4/Xbox One「バイオハザード RE:2」のレビューをしていきます。
本作は1998年に発売されたPS「バイオハザード2」のリメイク作になりますが、あらゆる部分が美しくまとまった傑作でした!
「バイオハザード2」という土台があるとは言え、この完成度はカプコンがオリジナル版から今作までの20年間に数多くの経験を得たからこそ実現出来たものに感じます。
それだけ本作はさじ加減が上手く、芸術的なゲームバランスを実現していました!
そんなPS4/Xbox One「バイオハザード RE:2」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ゾンビが徘徊する街からの脱出を目指すサバイバルホラーアクションゲーム。
- ゾンビを追い払いながら各地を探索して仕掛けを解いていく。
- 1998年に発売されたPS「バイオハザード2」のリメイク作。
初リリース日 | 2019年1月25日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | ホラー/TPS |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週24.5万本/累計35.9万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
最新技術によって実現した没入感と臨場感
1998年に発売され、一世を風靡したPS「バイオハザード2」(以下、バイオ2)。
今回レビューするPS4/Xbox One「バイオハザード RE:2」はバイオ2のリメイク作になるんですが、没入感と臨場感のレベルが違いすぎます!
まず大きいのが、カメラが固定式から肩越し視点になったこと。
おかげでゾンビを間近で見ることになり恐怖度が増しました!w
グラフィックのクオリティも素晴らしいですね!
個人的に感心したのがゾンビやクリーチャーの生々しさ。
「5」の頃から思っていたんですが、カプコンはヌルヌルした質感を描くのがウマすぎます!w
思わず「触ったらヌルヌルしそうだなぁ」とか「嗅いだら臭そうだなぁ」とか感じてしまいますもん。
そんなゾンビやクリーチャーとは対象的に美しくなったのがレオン、クレアといった主人公。
汚れさえ取ればスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズに出てきても違和感がないくらいの美形キャラに化けました!
特にレオンはオリジナル版の面長な輪郭が改善されて万人受けするイケメンと化していますw
レオンは「4」の頃から一皮むけた印象でしたが、今作ではさらに美形化した印象です。
地味に嬉しかったのが、各エリアの繋がりがシームレスであること。
本作では一部のシーンを除いてロード時間が発生しません。
そのためゲームプレイに没頭することが出来ました。
壮大なパズルを解いていく楽しさ
バイオハザードと言えば「怖い」が代名詞だと思います。
ゾンビが襲ってくるから「怖い」。
閉塞された空間が「怖い」。
本シリーズを語る時には何かにつけて「怖い」のワードが入りますが、ぼくが本作にハマった要因はそこではありません。
ぼくが本作にハマった要因。
それは、壮大なパズルを解く楽しさです。
本作では警察署を中心とした閉塞感のあるフィールドを探索して脱出を図るのがメインとなっています。
しかし、脱出までには数多くのアイテムを入手してストーリー進行のフラグを立てなければなりません。
これが非常に考え抜かれた配置で感心してしまいました!
全体を通して行動できる範囲は広いんですが、大まかなフローチャートを想定して作っているのか一本調子にはならなくなっているんです。
例えば複数のキーアイテムを入手することになる局面に何度も出くわすことになります。
普通なら淡々と集める流れになりがちですよね?
ところが本作の場合、例えば2個目のキーアイテムを入手したら新たな敵が配置されるなどして一筋縄ではいかないようになっているんです!
パズル的な要素を強調させるという意味では所有できるアイテムが制限されているのも良いですね。
なんと、ゲーム開始直後は武器を含めて8種類しかアイテムを持ち運べないんです!
そのため取捨選択が迫られるようになり、今は何を優先するべきなのか考える必要が生まれてきます。
このように本作はパズル要素が強いので早解きする楽しさを強く感じました!
バイオハザードらしい恐怖
こうして書くとよくある脱出アドベンチャーに感じるかも知れません。
が、そこはバイオハザード。
こだわり抜かれたサバイバルホラーのフレーバーを盛り込むことで唯一無二の絶品料理と化しました!
サバイバルホラーと言っても色々ありますが、ぼくは以下の2点が気に入っています。
- 耐久力が高いゾンビ。
- 使用回数が有限の武器。
「バイオハザード」シリーズの敵と言えばゾンビですが、本作ではめちゃくちゃタフなんです!
銃で撃ち倒したと思ったらまた起き上がり、さらに攻撃を加えて倒したと思ったら(ry
武器は有限なので、まともに相手をしていたら攻撃手段が無くなってしまいます。
そうだよ!バイオハザードのゾンビはこんな風だったんだよ!
最近のシリーズ作品では”しぶとさ”がイマイチだったので懐かしさを感じてしまいました。
攻撃手段が無くなった時、ゾンビたちが居る通路を素通りする時の恐怖感は格別ですよ~!
神がかったゲームバランス
タフなゾンビ、使用回数が有限の武器。
文章を読むだけで嫌に感じる人も居ると思いますが、実は本作、めちゃくちゃ親切なゲームなんです!
以下、本作で親切に感じた点をまとめてみました。
- マップ画面を開くと現在の目標を教えてくれる。
- 落ちているアイテムに近づくとマップ画面に表示されるようになる。
- マップ画面を見ればアイテムが落ちていない部屋が分かるようになっている。
- 役に立たなくなったアイテムにはチェックマークが付く。
- 2マス分のアイテムを入手した時は自動で整理してスペースを作ってくれる。
- マップ画面やアイテム画面を開くとゲーム内時間が止まる。
全体的に恐怖感よりもストレスが勝ってしまう要素を排除している印象で、過去作の反省を活かしているように感じます。
過去作ではアイテム画面を開いてもゲーム内時間が止まらなくてストレスを感じたことがありましたからねw
ここは厳しくするけど、ここは優しくしよう!
本作ではそんなさじ加減が絶妙で綺麗な高難易度を実現しています。
全体的に探索や謎解きが強めですが、親切なシステムによってやや難しい止まりに感じました。
なんというか、全体を通して薄っすらとした開発者の手のひらに包まれているような感じがするんですよ。
それが安心感に繋がって挫折しにくく感じます。
絶妙な敵の行動範囲と無敵時間の調整
綺麗な高難易度という意味では敵の行動範囲と無敵時間の調整も見事だと思いました。
実は本作でも一部の敵を除いて部屋間を移動できないようにプログラミングされています。
リアリティという意味では残念な仕様なんですが、行動範囲を限定させることでゲームバランスを成立していると分かってからは納得してしまいました。
敵が部屋間を移動できないことがバレないようタイラントなど一部の敵は移動できるようにして誤魔化しているのも上手いw
無敵時間の調整も上手いですね。
例えばはしごを降りる瞬間は無敵なので敵の攻撃を食らっても怯まないんです。
なので、「こういうところで当たり判定を付けるとストレスに感じてしまうことを分かっているんだなぁ」と思いました。
回避を上手く使えば同じ敵の攻撃を2回連続で食らわないようにしていますし、理不尽さを徹底的に排除している印象です。
もちろん、クイックタイムイベントやセーブの回数制限も廃止されていますよ。
周回プレイが熱い!
こんなにも周回プレイが熱いバイオハザードは久しぶりなんじゃないだろうか?
本作は周回プレイをすることでより楽しめるように作られています。
ポイントなのが、レオン・クレアという2人の主人公が存在すること。
各主人公のストーリーは基本的には同じなんですが、アイテムの配置や巡回ルートは微妙に違うんですよ。
そのためレオン編で通用していたことがクレア編では通用しないなんてこともあるんです。
さらにレオン編、クレア編をクリアすることで裏モードが出現します。
こちらもアイテムの配置が変わる関係で巡回ルートが変わるので、同じマップでも攻略法がガラッと変わってしまうんです!
正直な話、「バイオハザード RE:2」全体のボリュームは大してありません。
大きなダンジョンが数個ある程度でクリアまでのプレイタイムも10時間未満になることでしょう。
でも、周回要素が秀逸なおかげで長く楽しめるようになっているんです!
日本のゲームは繰り返しプレイのシステムを作るのが上手い印象ですが、本作はその代表格にあげても良いくらいです。
多彩なサブ要素
周回プレイが楽しい「バイオハザード RE:2」ですが、多彩なサブ要素によってさらにモチベーションが高まりました!
代表的なのが「The 4th suviver」(通称ハンク編)。
ある条件を満たすことで追加される隠しモードで、限られた武器を使ってゾンビの大群から逃げながら脱出路を探すことになります。
全長は非常に長く、クリアまで最低でも10分はかかるんですが、体力が減っている終盤は敵にやられる恐怖感を味わえました。
難易度は高めですが、本モードをクリアすると「The豆腐Survivor」が解禁されるのだから溜まりません。
こちらは関西弁を発する謎の豆腐が主人公の隠しモード。
進行ルートは「The 4th suviver」と同じですが、手持ちはコンバットナイフとハーブのみなので難易度が段違いなんですw
本モードをクリアするとさらに新モードが解禁されるので、どこまでもやり込めるように作られています。
さらにやり込みのモチベーションとなるのがフィギュアやコンセプトアートといったアンロック要素。
本作ではゲームをやり込むことで作中のキャラクターやロケーションをモチーフにしたフィギュアやコンセプトアートがアンロックされていきます。
これらはやり込みのモチベーションになっていると思いました。
もちろん、シリーズではお馴染みの隠し武器、コスチュームのアンロックも良いモチベーションとなっています。
惜しいところ
周回プレイ時はやや退屈なエイダ編とシェリー編
レオン編・クレア編では一時的に主人公が切り替わるパートが用意されています。
が、どちらも攻略の自由度が低くて周回プレイには不向きだと思いました。
確かに初見の時は透視やステルスといった本編にはない要素を取り入れていてアクセントになっていたんですけどね。
2周、3周プレイするとやや苦痛になってきます。
数十分程度で終わるのがせめてもの救いですが、2周目以降はスキップ機能があっても良かったかも!?
PSVRに対応してほしかった
これはワガママになりますが、PSVRに対応していないのは残念に感じます。
「7」の時はVRモードが収録されていたんですが、そちらの完成度がとんでもなく高かったんですよ!
あの没入感、臨場感は数あるホラーゲームを凌駕するほどのレベルでした。
それだけに本作でも一人称視点のVRモードが欲しかったorz
全体のまとめ
この20年間、カプコンは数え切れないほどのサバイバルホラーゲームを生み出してきました。
時には失敗もしてきましたが、その時の反省点が積み重なったからこそ本作が生まれたように感じるんですよ。
「バイオハザード2」という土台があるとは言え、あれから20年が経った今だからこそここまでの完成度になったんだと思います。
それだけ本作はさじ加減が上手く、バランス調整が素晴らしすぎる!
惜しむらくはVRモードに対応していないこと。
ゲーム自体の完成度は「7」を凌駕するほどのレベルなので有料でも良いから対応してほしいです。
そこさえなんとかなれば個人的には最高傑作に認定しても良いくらい。
オリジナル版から20年が経った今だからこそ生み出せた傑作!
こんな人には特におススメ。
・ホラーゲーム好き。
・パズル好き。
こんな人にはおススメできない。
・ホラーが苦手な人。
バイオハザード RE:2/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
おお!ホラゲとして楽しそうになってますね(^^)
今作がバイオシリーズの傑作になるのだろうか!?
設定やキャラを引き継いだリメイクとしては今後はバイオ3や4も期待したいところです!
バイオRE2の売上によって上記のことが実現する可能性あるので、売上が楽しみ♪