
スターフォックス アサルト/GC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2005年2月に発売されたGC「スターフォックス アサルト」のレビューをしていきます。
本作は地上戦から空中戦まで楽しめるシューティングゲームですが、マルチプレイにリソースを割き過ぎたことで過小評価された惜しい作品でした!
マルチプレイモードの作り込みは素晴らしいと思います。
しかし、楽しむまでのハードルが高く、それでいてシングルプレイは軽視されていたのでファンが求めている作品じゃなかったんですね。
ぼくも発売当時プレイしてコレジャナイって感じでした。
そんなGC「スターフォックス アサルト」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- アーウィンに乗って敵機を撃ち落とすシューティングゲーム。
- 今作では好きなタイミングでアーウィンから降りて地上で戦えるようになった(一部のステージは除く)。
- 地上戦はTPS風の操作形式を採用。
初リリース日 | 2005年2月14日 |
対応ハード | GC |
ジャンル | シューティング |
推定クリア時間 | 5~6時間(1周) |
売上 | 累計19.0万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
帰ってきたシューティングゲームのスターフォックス!
1997年に発売され、大ヒットを記録したN64「スターフォックス64」(以下、N64版)。
個人的に本作がシリーズ最高傑作だと思っているんですが、それ以降、正当な続編がなかなか発売されなかったんです。
2002年に発売されたGC「スターフォックスアドベンチャー」にしても洋風のアクションアドベンチャーで別ゲーでした。
そんな中で発売されたのが今回レビューするGC「スターフォックス アサルト」。
N64版を彷彿とさせるステージクリア型のシューティングゲームで、パッと見は正当進化した作品に見えたんです。
実際、ステージ1は「スターフォックス64-2」と言っても良いくらいN64版を踏襲していました。
強制スクロールしていくステージ。
チャージショットを駆使することで発生するボーナススコア。
仲間たちの賑やかな日本語音声。
GC「スターフォックスアドベンチャー」ではチャージショット廃止&英語音声だったので、「これだよこれ!」って感じでした。
本作のゲーム映像を初めて見たのはGC「クラブニンテンドー オリジナルeカタログ 2004」に収録されていたムービーでしたが、当時、興奮していたのをよく覚えています。
ステージ1だけでこんなにも密度があるのか!?
うぉぉぉ~ランドマスターだ!
製品版が待ちきれねぇ!
↑当時の興奮を文章にしてみました。
実際、本作のステージ1はかなり良く出来ています。
時間にすると15分程度なんですが、非常に密度が高い体験を味わえますから。
シームレスに楽しめる空中戦と地上戦
アーウィンに乗って空飛ぶ敵を撃ち落としていく空中戦。
マシンから降りて銃で敵を倒していく地上戦。
一見するとこれらのシーンは独立していそうですよね?
ところが今作の場合、それぞれがシームレスに展開されるんです!
つまり、同じステージでマシンを乗り降りして戦うことができるんですね。
しかも乗り降りの最中はロード時間が挿入されず、画面切り替え無しで展開されます。
その影響で戦闘のスケール感や自由度が増しており、大規模な戦いを描くことができるようになりました。
N64版の流れで今作をプレイするとゲーム機の進化を感じられることでしょう。
自由度が高いスコアアタック
「スターフォックス」シリーズと言えばスコアアタック!
今作ではシステムがリニューアルされ、続けて敵を倒すことでボーナススコアが加算されていく仕様になりました(一部のステージは除く)。
N64版のように敵を誘爆して倒す楽しさは薄れてしまいましたが、どのような順番で敵を倒せば良いのかの駆け引きを生み出しています。
フィールドは一部を除いて広大な箱庭マップに変更。
いずれも入り組んでいるので、どの位置に敵が配置されているのかを覚えるのが大変でした。
ボーナススコアの仕様やマップの作りといい、同時期に発売されたGC「バイオハザード4」の「ザ・マーセナリーズ」によく似ています。
フルオーケストラのサウンド
今作のBGMはフルオーケストラアレンジとなっています。
「スターフォックス」シリーズは宇宙が舞台なのでとてもよく似合っていました!
広大なフィールドマップといい、随所でスケールの大きさを実感できる作品です。
これぞ大作ゲーム!って感じですね。
バトルモードの作り込みが凄い
そして今作で最も特筆したいのがバトルモード!
バトルモードはおまけ程度の出来だったN64版から大幅にパワーアップしており、一本のゲームとして成立するレベルでした。
全体のクオリティが増しているのはもちろん、ステージやルール、武器の種類が飛躍的に増えています。
惜しいのが、オフライン専用のうえコンピュータを派遣できないこと。
身近に対戦してくれる人が居ない限りは楽しめないので、良さを発揮しにくくなっています。
ファミコンゲームを収録
なんと本作にはファミコンゲームがおまけで収録されています!
それも「バトルシティー」「ゼビウス」「スターライター」といったナムコのシューティングゲームが収録されているんです!
何故この3タイトルなのかと言いますと、本作はナムコとの共同開発だったからなんですね。
特に嬉しかったのが「ゼビウス」。
名作と名高いシューティングゲームですが、実は本作で初めてプレイしたんです。
空中戦と地上戦を融合させたゲーム性は本作にも通ずるものがあり、色々と比較しながら楽しみました。
ただ、これらのファミコンゲームをアンロックするには条件があるんですが、それがめちゃくちゃ難しかったw
例えば「ゼビウス」の場合、シルバーエンブレムをコンプリートしないといけないんですよ。
シルバーエンブレムをコンプリートするには難易度「シルバー」で全ステージの目標スコアを越えなければならないので大変でした。
ですが、「ゼビウス」という大きなご褒美があるからこそスコアアタックをするモチベーションが生まれたのも確かで、誘導手段としては良かったと思います。
惜しいところ
1人用モードのボリュームが少ない
「スターフォックス」シリーズと言えばシングルプレイがメインです。
ところが今作の場合、マルチプレイメインだったんです!
シングルプレイモードはマルチプレイのおまけみたいな感じでボリュームが少なめでした。
ボリュームが少なく感じた理由は大きく分けて2つあります。
1つめはステージ数。
N64版は15ステージ以上ありましたが、今作は10ステージしか無いんです。
2つめはリプレイ性。
N64版はアーケードスタイルとなっていて、好きなルートから7ステージを攻略する形式でした。
ところが今作の場合、分岐要素を廃止してステージ選択式になったことでリプレイ性が低下してしまったんです。
時代の流れ的にアーケードスタイルにはしにくかったんだと思いますが、この辺りは変えてほしくなかった。
強制スクロールステージが少ない
個人的に「スターフォックス」シリーズでは強制スクロールステージが一番面白いと思っています。
ステージが強制スクロールするからすべての敵を撃墜するのが難しく、スコアアタックがはかどりますからね。
ところが今作の場合、強制スクロールステージは全体の3割程度しかありません。
ただでさえステージ数が少ないというのにたったの3割とは・・・。
紹介ムービーでは強制スクロールで展開されるステージがピックアップされていたからこそ期待が高まっていただけにガッカリしました。
安っぽい挙動
地上戦はいわゆるTPSとなっています。
が、ゲームキューブソフトとしてみても安っぽく感じました。
動きが軽く、銃弾も安っぽく、効果音も地味。
今作は地上戦と空中戦を読み込みなしで楽しめるので仕方がないところはありますが、地上戦単独で見ると厳しいです。
ファンサービスとしてGC「スターフォックス アドベンチャー」で舞台となったステージが登場しますが、比べてみたらクオリティの差にビックリします。
ロード時間が長い
ゲームキューブソフトにしてはロード時間が長く感じました。
ステージ選択後などには10秒以上のロード時間が発生します。
今となっては大したことないですが、ゲームキューブソフトはロード時間が短いだけに当時としてはキツかったw
全体のまとめ
マルチプレイに力を入れ過ぎた作品。
マルチプレイを楽しめる環境だったら良いんですが、残念ながらぼくにはその機会がほとんどありませんでした。
せめてコンピュータ戦やオンラインモードが収録されていたら・・・。
肝心のシングルプレイにしてもボリュームが低下しているだけではなく別ベクトルの進化をしている印象で、N64版をイメージして買うと痛い目に遭います。
力を入れているところは凄く入れているので駄作ではありませんが、開発者が作りたいものとユーザーが求めているものにズレを感じるところがありました。
ただ、近年はコンシューマーゲームでもインターネット普及でマルチプレイが主流になってきたので、オンライン対応にして再発売したら再評価されそうな気がします。
本作最大の問題点はマルチプレイモードを楽しむまでの環境を整えにくいことでしたからね。
マルチプレイにリソースを割き過ぎたことで過小評価された惜しい作品。
こんな人には特におススメ。
・対戦ゲーム好き。
・スコアアタック好き。
こんな人にはおススメできない。
・一人用モードを重視する人。
・N64版のシステムが好きな人。
スターフォックス アサルト/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
おっ零に向けたスターフォックスシリーズレビューですか。
スターフォックス64が面白かったのは強制スクロールとキャラ音声の組み合わせによる臨場感がかなり影響あると思うんです。だからそれで進化させれば良かったのになんか中途半端なパーティー要素を入れているのが残念ですね。