flOw
2007年5月に配信されたPS3専用のダウンロードゲームです。
その後はPSP、PSVITA、PS4向けにも移植。価格は約800円。
本記事では様々なプレイステーションフォーマットで遊べる本作をレビューしていきます。
モーションセンサーを使ってプランクトンを操作!
本作最大の特徴は、モーションセンサーを使った操作性です。
キャラクターの移動はコントローラ、もしくはゲーム機を使って行い、十字ボタンやスティックを使っては出来ません。
そのため最初は慣れが要るものの、モーション操作を使って水中に住む生物を食べて徐々に大きくなっていくゲーム性は妙に中毒性があってついついやり続けてしまいます。
本作が発売された2007年頃はまだPS3が発売されて間もなかったので、モーションコントローラの機能を活かすために作られたデモンストレーションソフト的な役割もあったのでしょう。
色んなプランクトンを操作!
本作はステージクリア型のアクション(?)ゲームです。
プランクトンをモーション操作で動かして水中に住む生物をどんどん食べていき大きくしていきます。
赤いプランクトンを食べるとステージの下層へ。青いプランクトンを食べると上層へ移動します。
下層へ行くのが目的なので、言ってしまえば赤は進む。青は戻るという事になりますね。
操作するプランクトンのタイプはステージによって異なり、ボタンを押す事でダッシュするタイプもいれば他の生物の動きを止める技を発動するタイプもあってそれぞれ特徴的な操作感覚で楽しむことができます。
あえて感じさせないゲームっぽさ
どんなにリアルなゲームで実物と区別が付かなくても、「あ!これはゲームなんだな!」と分かってしまうところってあると思います。
例えばポーズボタンを押したらメニューが表示されたり、ステージ選択画面が用意されていたり。
本作でもそのような画面は存在するのですが、最初見た時は全然気が付きませんでした。
ポーズボタンを押すとプランクトンが上昇して赤と青のプランクトンが出現するのみ。
一体なんだこれはと思ったんですが、赤のプランクトンを食べるとゲームに戻り、青のプランクトンを食べるとステージ選択画面に戻るようになっているんですね。
そのステージ選択画面もパッと見はそう感じさせず、色んなタイプのプランクトンが並んでいるのみです。
それぞれのプランクトンに触れる事でバトンタッチが可能で、さらに近くを彷徨っている赤いプランクトンを食べる事で専用のステージに行けるという訳ですね。
2007年当時はまだグラフィックの向上はあってもゲームっぽい表現のタイトルは多かっただけに、いち早くそれを排除してアート性の高さを見せつけたのは凄いと思いました。
ミニゲームっぽいのは否めない
このゲームは非常に割り切って作られていると思います。
モーション操作でキャラクターを動かして、好きなボタンを押してダッシュなどをするのみ。
ゲーム要素もあってないようなもので、極端な話、水中に住む進化した生物を食べずに赤いプランクトンをひたすら食べて奥へ進んでいけばステージクリアになってしまいますから。
早ければ10分程度でゲームをクリアする事だって可能です。
トロフィーの獲得を狙えば色んなプレイをする事になって楽しみ方は広がると思いますが、いくら800円のダウンロードタイトルとは言えゲーム性は低いです。
いわゆる雰囲気ゲーなのでそこに惹かれるのかどうかがすべてなんですよね。
個人的に本作の映像や世界観には惹かれませんでした。
水中をテーマにしているという事で地味ですし、水中を彩るサンゴなどのオブジェクトの表現もなし。
PSPで発売できてしまうのも納得できるくらいシンプルなグラフィックで、アート性の高さは感じられたものの惹かれませんでした。
ここに魅力を感じなければ800円の価値は感じられませんね。
全体のまとめ
極力無駄を排除した雰囲気ゲー。スッキリまとまっているとは思いますが、個人的にはあまりにもスッキリまとまり過ぎていてフリーゲームかと思ってしまいました。
好きな人には申し訳ありませんが、お気に入り度は低めにしてあります。
こんな人には特におススメ。
・プランクトン好き。
・モーション操作好き。
こんな人にはおススメできない。
・ゲーム要素を求める人。
・モーション操作が苦手な人。
flOw/お気に入り度【30/100%】
プレイした時間・・・約2時間
プランクトン好きにお勧めなゲームですか、中々ニッチな商品ですねw
ハマる人はハマるけど、駄目な人は駄目と人を選ぶ極端なゲームですね。
例えるなら、昔のゲームの「LSD」ですかね?
ストーリー性はなく、夢の中をさまよう主人公。
内容そのものをアートと見れる人とかじゃないとハマれないゲームでしたね。
あれは中々すごかった(どちらの意味でも)