【クリアレビュー】賛否両論な「百英雄伝」について本音で語る!【Switch/PS5】

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「百英雄伝」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。

このゲーム、色々と勿体ないです!

1990年代のJRPGを現代の技術で蘇らせるというコンセプトは素晴らしいのですが、

  • クラウドファンディング支援者への対応がイマイチ
  • いくつかの不具合が報告されている
  • Switch版の移植度が完璧ではない

などネガティブな面が話題になってしまい、本質的な部分が評価されにくい状況となっています。

ですが、60時間プレイした者から言わせて頂くと、これは古き良きJRPGが好きな人はたまらない作品です!

昔遊んでいた国産RPGの香りが随所で漂っているので、「これだよ!これをやりたかったんだよ!」と言いたくなりました!

ただ気になるところもいくつかあるので、本記事では惜しいところを深堀りしたうえで本作の魅力を語っていきます。

ネガティブな面について先に語ってしまいますが、それを踏まえたうえでもプレイする価値がある作品ですので、ぜひ最後までご覧ください。

※バージョン1.03時点でのレビューです。アップデートによって仕様が変わる可能性があります。
※プレイ映像はSwitch版とPS5版の両方を使用しています。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ファンタジー世界を舞台にしたRPG。
  • 戦闘はターン制コマンド式。
  • 100人以上の英雄がすべて仲間になる。
初リリース日 2024年4月23日
対応ハード Switch/PS5/PS4/Xbox Series/Xbox One
ジャンル RPG
推定クリア時間 35~45時間
発売元 505 Games

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百英雄伝とは?

まずは「百英雄伝」の概要を簡単に紹介します。

本作はファンタジー世界を舞台にしたRPGで、SwitchのほかにPSやSteam、Xboxプラットフォーム向けにも発売されています。

開発は「幻想水滸伝」シリーズを手掛けたスタッフが担当。

ストーリーは王道の戦記物で、「オールラーン」という大陸を舞台に3人の視点から展開されます。

情熱的な警備隊士「ノア」、クールな帝国士官「セイ」、ルーンの遺跡を守るガーディアンの「メリサ」。

彼らはそれぞれ違う勢力に属していましたが、作中で発生する戦火に巻き込まれていくなかで共闘することになります。

戦闘システムはターン制のコマンド式を採用。

「攻撃」「防御」などを選択することで自動で戦ってくれるシステムを採用しており、「素早さ」のステータスが高い順番に行動していきます。

これだけだとよくあるRPGって感じがしますが、本作で特徴的なのが、100人以上存在する「英雄」が全て仲間になることです。

明るくて元気いっぱいの女性格闘家「リャン」、獣人部族のベテランの戦士「ガオウ」、ストイックで無口な女剣士「ミオ」 etc…

冒険を進めていくことで次から次へと仲間が加勢してくれまして、強大な敵に立ち向かっていきます。

そんな「百英雄伝」ですが、ちょっと賛否が分かれていて、不満点を口にされている方が目立っている状況なんですよね。

個人的にも「ここはちょっとどうなのかな?」と思うところもありましたが、最後までプレイしたところ、グッと来るものがありました。

ここからは本作の惜しいと思った点を挙げたうえで何が面白いのかを語らせていただきます。

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惜しいところ

対応機種によってゲーム体験の質が異なる

本作をプレイして真っ先に惜しいと思った点。

それは、対応機種によってゲーム体験の質が異なることです。

ぼくはSwitch版とPS5版を購入して遊びましたが、Switch版の完成度がちょっと低いんですよね。

まず映像の動きが滑らかじゃないです。

微妙にスローモーションが掛かったような感じでモッサリしています。

フレームレートで言うと20fpsを下回るくらい。

昔の3Dゲームみたいにカクカクしているので、処理が追いついていないと思いました。

また、戦闘発生時。エリア切り替え時には8秒前後のロード時間が発生します。

めちゃくちゃ長いってほどではありませんが、「百英雄伝」はクリアまでに何百回も戦闘やエリア移動をします。

そう考えるとこのロード時間はボディーブローのように効いてくるので、せっかちだと厳しいです。

あとYボタンやXボタンを押すとメニュー画面になりますが、開く時やタブを切り替える時には1秒前後の待ち時間が発生します。

この1秒が地味に厄介で、処理が重いパソコンを操作している時のような気持ち悪さを感じました。

ゲーム中は頻繁にマップを確認したり、アイテムを使ったりするので、もう少しサクサク動作してくれると良かったですね。

他にもデータ量が24GB以上とやたらと大きかったり、キャプチャーボタンで動画を撮れなかったり、ちょくちょくエラー落ちをしたり。

Switchでも遊べるよう無理をして移植しているような印象を受けました。

実際、PS5版はこれらの問題がほとんど全て解決していて、ロード時間は1秒前後ですし、メニュー画面を開いた時のモッサリ感も薄れています(不具合は散見されますが)。

なぜ、こんなにも完成度に差が出てしまったのでしょうか?

要因としては、Switch版の性能が他機種と比べて低いことに加え、後から追加されたことにあります。

実は本作、当初はパソコンやPS・Xboxプラットフォームのほか、Switchの次世代機向けに予定されていました。

そのためSwitchのスペックを超えたゲームとして設計されていたんですが、いつまで経っても発表されないということで予定を変更。

Switch向けに最適化すべく移植をすることにしました。

しかし、発売までに上手くまとめることができなかったようで、他機種と比べてゲーム体験の質が下がっています。

問題なのが、本作はクラシックなRPGであることです。

マップは大して広くありませんし、キャラクターはドット絵なので、それでこの処理の重さは「どうなんだ?」って思いました。

いくら対応機種が多いとは言え「ユニコーンオーバーロード」など同系統のゲームはSwitch向けに上手く最適化していましたから、発売を延期してでも他機種と同等の水準にしてほしかったです。

一応、発売日までにアップデートを3回も行っているので、今後改善される可能性があるとは思いますけどね。

少なくとも発売日付近に商品として売るのは厳しい水準の物を販売してしまった訳なので、そこは残念に感じました。

ただ、この移植度でも遊び方によっては許容できるところはあります。

TVモードでじっくり腰を据えて遊ぶうえでは厳しいんですが、携帯モードで楽な姿勢でながらプレイをするとこのテンポでも遊べなくはないです。

幸いにも本作は戦闘やイベントシーンをオートで進める機能が搭載されています。

これらの機能を使いながらスマホを弄って遊ぶとか、現代にありがちなマルチタスクで遊ぶ分には良いと思いました。

そうではなく真剣にプレイしたいのでしたら高性能なゲーム機やパソコン版の方が良いでしょうね。

一部のシステムが不便

ここまでSwitch版が最適化されていない件について語っていきましたが、あくまでもそれは外側の話です。

「百英雄伝」本編にも惜しいと感じる部分があります。

それは、一部のシステムが不便であることです。

このゲーム、古き良きRPGを意識して作っているのは良いんですが、システムまで当時の仕様を踏襲しているので、現代を基準にすると厳しいと思うところがありました。

まず戦闘の切り替わりがランダムエンカウントってところが現代向けではありません。

ランダムエンカウントとは、ダンジョンを歩いていたら一定の確率で強制的に戦闘へ移行する仕様です。

この仕様によって戦いたくない時も強制的に戦闘の画面に切り換わるので、テンポが悪くなっています。

まあ開発スタッフもそれを見越してかエンカウント率は低めに調整されていて、20秒くらい移動しないと戦闘が発生しないんですけどね。

ダンジョンの中には謎解きやパズルによってムダに歩かされるところがあるので、ランダムエンカウントが足かせになっていると思いました(謎解きエリアだけエンカウントしない仕様だったら良かったんですが)。

また、戦いたい時はその分だけダンジョンを移動しないといけませんから、そういう意味でも敵キャラクターが見えるシンボルエンカウントと比べてテンポが悪いです。

幸いにもゲームを進めるとエンカウント率を調整できるアイテムを入手できまして、それを付けると快適性がグッと増します。

ただ入手できるのは中盤以降。それも寄り道をしないと見逃す可能性があるので、人によっては最後まで恩恵を受けない恐れがあります。

他に気になったのが、戦闘のテンポが悪いことです。

システム自体はオーソドックスなターン制なんですが、昨今のRPGによくある倍速機能が搭載されておらず、攻撃アクションを眺めないといけません。

見せ場のあるボス戦であるならまだしも、ザコ戦は何度も見ていると飽きてしまうので、集中力がなくなってきます。

そういう時に倍速モードがあったら良かったんですけどねぇ。

それ以外にも

  • オート中はパーティの体力が見えない
  • 中断セーブ機能が付いていない
  • 回復できる手段が少ない(レベルアップしても上がらないしセーブポイントでも回復できない)
  • 序盤は持てるアイテムの数が少ない
  • 引き受けたサブクエストの一覧メニューが存在しない
  • キャラクターの特性を変更できるルーンの切り替えが街の一部でしかできない

など微妙に不便な点が散見されます。

どれも致命的ってほどではないんですが、昔のRPGを知らない人。

スマホのソーシャルRPGから始めた人にとってはストレスに繋がると思いました。

おそらくアップデートである程度は改善されると思うので、上記の点で許容できない点があったら時間を置いてプレイしたほうが良いかもしれません。

ちなみにダッシュの移動が遅いことは「ダッシュブーツ」というアイテムを入手することで。

街から街への移動への移動が大変であることはとあるキャラクターを仲間にすると改善されますし、この後に触れる街の発展によって快適なところは快適になります。

ですので最終的には許容できることも多くありますが、それでも不便なところはあるので、現代のゲームを基準にすると磨ききれていないのは確かです。

序盤の掴みがイマイチ

本作は最終的にはかなり面白くなっていきます。

しかし、序盤に関しては掴みがイマイチで損をしていると思いました。

先ほども触れた快適性の面はもちろん、冒頭のストーリーが地味なので、すぐに面白さを感じにくいところがあります。

具体的に言うと、本作の序盤は帝国と諸国連合の友好関係を描いていて、プレイヤーは警備隊となって各地を訪れるという動きの少ないものだったりします。

悪く言えばお使いみたいな感じなので、イマイチ惹き込まれません。

ただある程度進めると明確な悪がハッキリと見えてきまして、最終的には目標に向かって全員が一丸となって戦いに挑むことになるので、その段階になったら夢中で遊んでしまいました。

加えて中盤以降は便利なシステムが追加されたり、面白い要素が開放されるので、尻上がりに面白くなっていきます。

大作RPGあるあるではありますが、昨今は冒頭の掴みが重要になってくるので、もう少し序盤にも力を入れてほしかったですね。

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良いところ

古き良きJRPGの香り

ここまで長々と「百英雄伝」の惜しいところを語っていきました。

長々と語ってしまいましたので駄作と思われてしまいそうですが、そんなことはありません!

JRPGとしては良作。厳しく見ても佳作には達するくらい魅力が詰まっています。

ぼくがそう感じた最大の理由が、古き良きJRPGの香りが随所で漂っていることです。

今やJRPGも多様化していて、

  • モンスターを育成するタイプ
  • ガチャを引いてキャラを育てるタイプ
  • 戦闘にアクション要素を加えたタイプ
  • マップがオープンワールドになったタイプ

など一括りにはできないくらい枝分かれしています。

ですが、かつては「ドラゴンクエスト」のような形式が大多数を占めていまして、戦闘はターン制コマンド式。

ゲーム進行は街やダンジョンをハシゴする形式でした。

本作ではそういった古き良きJRPGの文法に沿って作られているので、当時を知っている者としてはたまりません。

世界の壮大さが伝わるワールドマップ、ダンジョンの行き止まりに置かれた宝箱、ボス戦の前に設置されたセーブポイント、息抜きに最適なミニゲーム etc…

JRPGのお作法をしっかりと取り入れていますが、その中でも特に惹かれたのが、街やダンジョンをハシゴしながら進めることです。

田園風景が印象的な村や豊かな水の都、中世ヨーロッパ風の街など。

世界各地の風景をもじった街をハシゴしながら洞窟や森、遺跡、魔城などのダンジョンを攻略することになります。

この点は「オクトパストラベラー」などにも言えることですが、本作でポイントなのが、ストーリーが一本道であることです。

主人公こそは3人いますが、攻略する順番は基本的には決まっていて、1つのルートに沿って進んでいきます。

こういうのってかつては批判的に見られていましたが、いま思うとこれはこれで良いと思うようになりました。

ストーリーが一本道だと山場を作りやすく、随所で感情を揺さぶられるような衝撃を受けるところがありましたからね。

フリーシナリオも良いけど、一本道のシナリオも強みはあると思いました。

特に印象的だったのが、特殊なシチュエーションの戦闘シーンです。

普段の戦闘はターン制コマンド式ですが、ここぞという時は「戦争モード」「一騎打ち」といった別のシステムで戦うことになります。

前者はシミュレーションゲーム。後者はコマンド選択式で、普段の戦闘とはまた違った駆け引きがあります。

この時に挿入される演出がキャラクターの心境を細かく描いていて、あまりの迫力に感情移入しちゃいました。

まあゲーム性に関してはおまけみたいなもので、特に戦争モードは適当にやっていても勝ててしまうようなバランスなんですけどね。

大人数での戦争を描くという意味では必要不可欠に感じました。

戦略性が高いボス戦

このように本作は「通常の戦闘」「戦争モード」「一騎打ち」といった3タイプの戦闘が存在します。

どれも作りとしてはカジュアルで、そこまで頭を使うことはありません。

ただ「ボス戦」に関しては頭を使わないと勝てないので、RPGらしい手応えを感じました。

「ボス戦」は「通常の戦闘」と同じくターン制のコマンド式で、RPGでよくあるシステムを採用しています。

用意されているコマンドは

  • 武器を使って相手を殴る「通常攻撃」
  • MPを使用して発動する「魔法」
  • 受けるダメージを減らす「防御」
  • 手持ちの道具を消費する「アイテム」

といった一般的なものはもちろん、

  • SPというポイントを使って繰り出す「技」
  • 特定の仲間と一緒にSPを消費することで発動できる「英雄コンボ」

という本作ならではのコマンドも用意されています。

注目したいのが、SPはターンの経過によって回復することです。

この仕様によって「防御」して耐えることが重要になっているので、一気に放出できた時はスカッとします♪

特にボスだと体力が高いので、如何に効率よくSPを使った技や英雄コンボを繰り出すのか考えるのが楽しいです!

そんなボス戦ですが、ステージ毎に専用のギミックが設置されていたりします。

落石で大ダメージを与えるクレーン、選択することで物陰に隠れることができる瓦礫 etc…

上手く利用することでボスに大ダメージを与えたり、強力な攻撃を回避できたりするので、戦略性をさらに高めている印象です。

パーティ編成の自由度も高く、何十人もの仲間を前衛後衛に配置するのはもちろん、装備やルーンの組み合わせで特性を変えるとか。

先に進めば進むほど選択肢が増えているので、相手の弱点を突いた編成ができた時はニヤリとしました!

ハードモードも用意されているので、手応えを求めている人はそちらを選択してみると良いかも!?

名作RPGの風格が漂うグラフィックやBGM

グラフィックやBGMは名作RPGの風格が漂っています。

まずグラフィックは2Dと3Dを融合した感じになっていて、キャラクターは2Dのドット絵に。背景は3Dで描かれています。

このような形式は「オクトパストラベラー」を彷彿とするものですが、本作でポイントなのが、ドット絵の細かさです。

キャラクターは4等身のドット絵で描かれていますが、そこまでギザギザしておらず、デフォルメされたイラストのように見えます。

この絵柄とフォトリアル調の背景が絶妙に調和していて、独特な雰囲気を醸し出しています。

また、カメラアングルは移動する毎に大きく変化。

回り込むように移動するのはもちろん、位置に合わせて引いたり寄ったりするので、2Dのゲームにはない迫力があります。

ここまでの話を聞いて、

背景を3Dにするんだったら、キャラクターも3Dにしたら良いんじゃないか?

と感じた人もいるかもしれません。

確かにキャラクターも3Dにした方が躍動感は生まれますが、一方では2Dでしかできない表現もあるんですよ。

それは、コミカルな描写です。

2Dにすると現実ではあり得ないことも違和感なく表現できるところがあります。

例えばとあるダンジョンでは冷気に触れるとカチンコチンに凍ってしまい、傾斜に凍るとツルツルとしたの方へ進んでしまいます。

このような表現を3Dのキャラクターでしたら嘘っぽくなってしまうので、そこは2Dの強みを活かしていると思いました。

他にもイベントシーンで棒立ちでも違和感がなかったり、表現が抽象的だからこそ想像する楽しさがあったり。

利点が沢山あるので、2Dドットを採用したのは正解だと思いました。

そしてBGMは「テイルズオブ」シリーズの桜庭統さんと「ワイルドアームズ」のなるけみちこさん等が担当。

疾走感のある曲やアジアンテイストな曲など、聴いていて心地の良い曲が満載で、温かみのあるグラフィックと相まって名作の風格が漂っています。

個人的に好きな曲は「森」ですね。

この曲は森のダンジョンで流れるんですが、メロディアスなサウンドや涼しげなアレンジが最高で、ずっと聴いていたくなります。

ある条件を満たすとゲーム内のBGMを好きなだけ聴けるので、サウンドプレイヤー代わりにしていました!

個性豊かな100人以上の英雄

本作最大の特徴となる100人以上の英雄。

これだけ多いと数合わせみたいなキャラも出てきますが、本作は1人1人の作り込みが凄いです。

リャンやガオウといった強制的に加入するキャラはもちろん、寄り道をしないと出会えないキャラにも細かい設定が用意されています。

どんな過去を歩んで何を持って活動しているのかとか。

専用のボイスやイラスト付きで描いているので「ファイアーエムブレム」の仲間キャラみたいな印象を受けました。

個人的に好きなキャラクターはフランチェスカです。

彼女は回復の魔法が使えるヒーラー的なポジションのキャラクターですが、実は二重人格で怒ると言葉遣いが悪くなります。

そのうえ攻撃力も高いので、実は武闘派でもあるんですよねw

このギャップが個人的にはツボで、最後まで主力メンバーとして活躍させていました。

あとCJとガルー、イーシャも好きです。

この3人は「百英雄伝Rising」という前日談に登場したキャラクターで、今作では少し成長した姿で登場します。

本作をプレイする前に「Rising」を触っていたので、彼らと出会えた時は感慨深く感じました。

CJとガルーの掛け合いとか、イメチェンしたイーシャとか。

「Rising」をプレイしたからこそ感じられるものがあるので、事前にプレイしておいてよかったです。

このように本作は仲間キャラクター1人1人が作り込まれていますが、そうはいっても多すぎるので、全員を集める気にはなりませんよね?

本作の場合、とある要素と絡めることで積極的に集めたくなりました!

それは、街の復興です。

ゲームを進めると本拠街を持つことになりまして、プレイヤーは時間をかけて復興していくことになります。

復興させる条件は

  • 特定の素材を一定数集める
  • 特定の仲間が加入する
  • 一定の資金を集める

の大きく分けて3種類。

復興が進むと便利な施設がオープンするほか、ミニゲームなどのお楽しみ施設も利用できるようになるんですが、これがとんでもない作り込みなんですよ。

代表的なのが劇場です。

劇場では配役を自由に決めて鑑賞することができます。

本来こういった配役の設定はある程度の成約がありますが、本作では100人以上存在するキャラクターを自由に設定できるので、組み合わせ次第でカオスなことになるんですよね。

普段はクールなセイにといったジュリエット役をやらせるとかw

フルボイスだからこそのお茶目な一面を垣間見ることができるので、キャラゲー的な魅力があります。

他にもレースやカードゲーム、ベーゴマ、釣りなど長時間遊べる本格的なミニゲームを遊べる施設がオープンするので、それもあって街を復興させたくなりました。

ぼく、RPGの中で遊べるミニゲームが大好きなんですよ。

クリア必須だと邪魔に感じることもあるけど、寄り道をした時に遊べると息抜きになって楽しいんですよね。

このように街作りは仲間キャラクターを集める動機付けになっているので、本編と上手く絡めています。

ストーリークリアまでのプレイタイムは40時間前後。

昨今のRPGとしては平均的なボリュームですが、仲間集めや街の発展、ミニゲームにハマると倍以上は遊べるので大満足です!

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百英雄伝のレビューまとめ

ここまで「百英雄伝」について語っていきました。

簡単にまとめると

  • 作り込みが半端ないクラシックなJRPG!
  • 古臭さが足かせになっているところもあるが、当時のゲームが好きな人にはたまらない!

といった感じです。

全体的に「幻想水滸伝」の踏襲した作りになっているので、同シリーズが好きな人。

1990年代のJRPGが好きな人はプレイする価値があります。

ただ現代のゲームを基準にすると不便なところが多く、テンポを崩しているところがあるので、せっかちだったりタイムパフォーマンスを重視するとそこが足を引っ張ってしまうかもしれません。

加えてSwitch版は他機種と比べてロード時間が長く、画面がカクつくので、さらにテンポが悪くなっています。

という訳で手放しでおすすめできないのがもどかしいところですが、アップデートによって改善される可能性はあるので、その時にプレイするのも良いかもしれませんね。

個人的には本作をプレイしてJRPGには普遍的な良さがあると改めて思いました。

レベル上げとかちょっと単調なところもありますけど、エンディングを迎える頃にはグッとこみ上げてくるものがあるので、いつしか辛い体験も浄化されていきます。

多分数年後には思い出として心に残るでしょうから、その時が楽しみです!

お気に入り度は快適な環境で遊べるPS5版を基準にしたものにしました。

Switch版の場合、快適性の面が足を引っ張っているので、そちらを基準にしたら1~2ランク落ちることをご留意いただけたら幸いです。

こんな人には特におススメ。
・クラシックなJRPG好き。

こんな人にはおススメできない。
・せっかちな人。
・快適性を重視する人。

お気に入り度【70/100%】

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