2010年10月に発売されたPS3「街スベリ」を今回はレビューします。
PS3「街スベリ」は中国の街をイスなどで滑って行く、
PS Move専用のアクションゲームです。
![131008-1616-15](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/c/a/ca07e430.jpg)
街を滑るのが楽しい!
このゲームの目的は、マフィアから逃れるためイスなどを使って街を滑り、ゴールを目指す事です!
言ってしまえばプールなどにあるウォータースライダーをゲーム化したようなもので、
ただ単に街を滑るだけでも楽しい作りになっています。
意外とフィールドを滑る事を重点に置いた作品は少ないので、
N64「スーパーマリオ64」のスライダーステージが好きな僕としては、
「こういうのを待っていました!」と思いました。
![131008-1617-03](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/f/7/f7971d66.jpg)
↑単に街を滑るだけではありません。各コースには様々なルートがあり、
ルートによってはショートカットが出来たり、アイテムが沢山あったりするから、
攻略の自由度が高いし、敵もいるので、そこそこ奥は深いです。
![131008-1617-45](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/7/e/7eb845d0.jpg)
タイムを縮めるのが楽しい!
本作はステージクリア型のゲームと言う事で、リプレイ性が問われます。
そのリプレイ性を高めてくれるのがスコアアタックです!
高いスコアを獲得するにはミスなく、素早く、沢山のアイテムを入手して敵を倒す事なんですが、
その中でも素早くクリアする事は重要となっていて、タイムアタックをする楽しさがあると思いました。
素早くゴールするにはいくつもの分岐があるコースの構造を知り尽くす必要があり、結構燃えます。
![131008-1525-18](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/0/f/0fa24733.jpg)
SCEらしいバカゲー
このゲームは、言ってしまえばバカゲーです。
主人公がいい歳こいたおっさんなのにイスで街を滑るなんて、普通あり得ないじゃないですかw
しかもミスをした時はスローモーションになって変な顔を見せてくるしw
![131008-1522-02](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/a/0/a0735ffe.jpg)
もう一人のヒロインにしても露出の高い格好をしてサービスショット満載で、ユーモアたっぷりです。
こういうくだらないノリは昔SCEが出していたゲームに近いものなので、
バカゲー好きとしては懐かしさを感じられました。
![131008-1539-29](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/a/5/a50f7c8e.jpg)
探索要素
ハイスコアを目指すコースの他にも、隠されたアイテムを探すフリーミッションも用意されています。
こちらは探索要素が強い内容で、今まで走ったコースを自由に周ることができるんですが、
通常コースでは絶対に行かない様な場所にアイテムが隠されていて探すのが面白いです。
例えば道から外れた屋内駐車場の中にアイテムが隠されていた時は驚きましたよ。
![131008-1618-04](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/6/9/6981275f.jpg)
細かい機能が嬉しい!
・スクリーンショット機能に対応。画像も保存できる。
・BGMをカスタマイズ可能で、PS3に入っている曲を再生しながら遊べる。
・コースクリア後には自分の顔写真が写し出される。
プレイしていると、いくつか嬉しい機能を発見しました。
特に嬉しいのがBGMのカスタマイズ機能!
これを利用すれば歌手の曲をBGMにすることができるので、
新鮮に楽しむことができます。一見すると合わなそうな曲でも、意外と合うかも!?
コースクリア後に自分の写真が撮られるのは恥ずかしいw
「いつの間にこんな写真撮ったの!?」って感じですから。
友達にやらせる時の一発ネタとしては良いですが。
![131008-1615-48](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/e/6/e6f12987.jpg)
煩雑な操作
本作はモーションコントローラのPS Move一本のみで操作して行きます。
しかし、その割には使えるアクションが多くて、煩雑な印象が強いです。
モーション操作だけでもダッシュ、ハッスルダッシュ、旋回、ジャンプ、ブレーキと、
5つものアクションがあるから、すべてを使い分けるのは慣れが要るのですよ。
僕はダッシュしたいのに勝手にジャンプしてしまう事が良くありました。
操作に慣れるには、2時間はかかると思います。
![131008-1526-11](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/9/9/991df0db.jpg)
コースが分かりにくい
コースが非常に入り組んでいるのは良いと思います。
そのおかげでリプレイ性が高まっていますから。
しかし、ナビゲーションが不足しているせいでコースを走行していると、
逆走していたりする事も多いから困った。もう少しプレイヤーの誘導をした方が良いかも。
![131008-1523-27](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/5/a/5ab47b5f.jpg)
似たようなコースが多い
本作にはフリーミッション含めて20以上のコースが存在します。
でも、どれも似たようなコースばかりで、数字通りのバリエーションは感じられません。
それもそのハズ、本作のコースはどれも箱庭部分の一部を切り取ってコースにしているからです。
これでは違うコースでも内容が重複してしまうのも無理はありません。
しかし、箱庭マップ自体が狭い癖に20コース以上も用意しているから、
その重複具合が半端ないのです!全く同じようなコースに
ほんの少しルートを追加して、敵やアイテムの配置を変えただけですから。
おまけにギミックのバリエーションも少ないしね。
体感的には実質4種類くらいしか無かったような気がします。
これだけコースを水増ししているのに、ボリュームは全くありません。
全コースをクリアするのに2時間程度。やり込みを入れても10時間未満で終わってしまいます。
3,800円のパッケージゲームでこのボリュームは厳しいです。
ダウンロード専売の1,000円ゲームでようやく納得できるボリューム。
あと、ストーリーがほぼ無いのも気になりました。
コース選択後には毎回スキップ可能なデモシーンが挿入されるんですが、
どのコースでも内容は全く同じで、手抜き感が酷いです。
ストーリーらしい要素と言えば、タイトル画面での会話シーンくらい。
それ以外は全くと言って良いほどないので、淡々とコースをクリアして行くだけになります。
コンセプトは面白いんですが、圧倒的に作り込みが足りておらず、
一発ネタのゲームになっています。1,000円くらいのダウンロードタイトルならまだ分かるんですが、
3,800円のパッケージタイトルでこの内容は厳しい。
何度も言うようにコンセプトは素晴らしいので、練り込んだ続編を希望します。
こんな人には特におススメ。
・スライダー好き。
・スコアアタック好き。
こんな人にはおススメできない。
・短気な人。
街スベリ/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約5時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
【人気ブログ】( ´艸`)( ´艸`)( ´艸`)( ´艸`)【ランキングへ】
今更ながらレビューを読みました。二時間経って操作にやっと慣れる頃には、やる事がなくなっちゃっているんですね。確かにそれで3800円はきつい。
たぶんこのゲームを作った人は、やたらごちゃごちゃしたディティールが多い最近のゲームの風潮が嫌いなんでしょうね。YoutubeでPVを見てもそれを感じます。コースの設定やPVがカンフーネタなのも「Don’t think, Feel It!」ということなんでしょう。でもそれなら、もっと遊び手がゲームに没頭できるような造り込みをしないといけないという。
でもやっぱりソニーにはこういうゲームを作り続けてほしいな~、と思います。
懐かしい記事にコメントありがとうございます!読み返していて恥ずかしくなってきましたw
昔のSIEみたいなゲームで個人的にもそこに惹かれています。内容の方はPS Move発売に合わせて短期間で作ったようなゲームでした。シンプルで楽しいけど、価格が問題でしたね。