【レビュー】ゼノブレイド3 新たなる未来 [評価・感想] ファンサービスに全力を尽くした良質な追加ストーリー!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回はSwitch「ゼノブレイド3 新たなる未来」のレビューをしていきますが、いやぁもう凄かった!

歴代シリーズのネタを「これでもか!」というほど詰め込んでいるので、ファンであればあるほど感動できる仕上がりになっています。

特に終盤の展開は衝撃的で、最後まで見逃せませんでした!

ゼノブレイド3」で消化不良だった部分にも触れているので、同作に物足りなさを感じている人も必見です!

追加コンテンツという位置付けである関係上、ファン以外にはおすすめしにくいですが、シリーズが好きでしたら買って損はありません。

ここからはそんなSwitch「ゼノブレイド3 新たなる未来」の良いと思った点から語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 「ゼノブレイド3」の過去を描いた追加コンテンツ。
  • 新キャラクターのマシューとエイを中心とする6人の旅を描いている。
  • 「キズナポイント」を使った新システムも搭載。
初リリース日 2023年4月26日
対応ハード Switch
ジャンル RPG
価格 3,000円(税込)
推定クリア時間 15~25時間
発売元 任天堂

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良いところ

過去2作の主人公と一緒に冒険できる

「新たなる未来」で最も良いと思ったのが、怒涛のファンサービスです。

過去作をプレイされた方ですと興奮してしまうような要素が満載ですので、本編以上に集大成的な印象を持ちました。

代表的なのが、過去2作の主人公と一緒に冒険できることです。

ゲーム中盤になるとシュルクとレックスがパーティメンバーとして加入します。

シュルクは1作目の。レックスは2作目の主人公を務めたキャラクターなんですが、今作では貫禄のある姿で登場しまして、圧倒的な成長を感じることができました。

特にレックスはビックリするくらいイケおじに成長されていて、少年時代とのギャップが凄いことになっていますw

ですが、全くの別人になってしまったのかと言われるとそんなことはなく、渋い言動の中には子供っぽい一面が垣間見えたりして、旅を続けていくうちに「あぁレックスだなぁ」と実感することができました。

一方のシュルクは穏やかな一面が強調されている印象で、頼りある優しいお兄さん(おじさん?)に成長を遂げています。

お馴染みの「穏やかじゃないですね」も形を変えて登場するので、見かけた時はニヤリとしましたw

地味に凄いのが、シュルク・レックスともに中の人(声優)が続投していることです。

少年と中年は声質が違うので別の人を起用しても良さそうなのに、シュルク役の浅沼晋太郎さん、レックス役の下野紘さん共に役を演じ分けられていて、「さすがプロは違うな」と思いました。

このようにシュルクとレックスばかりに注目が集まってしまいがちですが、今作で初登場したパーティメンバーも見どころ満載です。

格闘家のマシュー、冷静な性格のエイ、機械を弄るのが大好きなニコル、気丈な性格のカギロイ。

どのキャラクターも個性豊かで、旅を続けていくことで好きになってきました。

特にマシューは主人公らしい熱さや優しさを併せ持っていて好感が持てます。

また、作中で明言されている訳ではありませんが、今作で初登場したパーティメンバーは歴代シリーズの主人公・ヒロインと血が繋がっていたりします。

機械を弄るのが好きなシュルクとニコルとか、赤髪のホムラとカギロイとか。

共通点を突き詰めていくと意外な発見があったりするので、この点もファンサービスの一環なのかと思いました。

同じシーンでも各キャラクターの相関図を理解した状態で確認するとまた違った印象を持つことがあるので、一度見たムービーを見返せるモードが搭載されているのは有り難かったです。

懐かしのエリアが続々と登場

今作のフィールドは序盤から終盤まで画面切り替えなしで冒険することができるので、世界の繋がりを実感できました。

特に冒頭ではドローンカメラによる大迫力の空撮ムービーが挿入されるので、シームレス化による恩恵を受けています。

そんな「新たなる未来」のフィールドですが、中盤以降は懐かしのエリアが続々と登場します。

コロニー9とか、ラグエル湖とか。

1作目の序盤に冒険したエリアが形を変えて登場するので、新作なのに懐かしい気持ちになってきます。

ぼくの場合、「コロニー9」のBGMが流れてきた時に当時の記憶が一気に蘇ってきました。

3年前にリマスター版の「ゼノブレイド ディフィニティブエディション」をプレイしたばかりであるにも関わらずこんな気持ちを味わえたのですから、13年前にWii版をプレイしたキリの方でしたら涙腺崩壊するんじゃないでしょうか?

肝心のマップデザインは幅広い一本道(ワイドリニア)といった印象です。

スタートからゴールまでの道のりは固定化されていますが、開けたエリアが多く、隠し部屋のようなものも満載なので、窮屈には感じませんでした。

今作ならではなのが、素材を集めて道を切り開く「フィールドクラフト」が追加されていることです。

各エリアには特定の装置を設置できるポイントが用意されていまして、素材を集めることで建設できます。

すると、高い場所に行けたり、隠し要素がマップ内に表示されたりするので、探索の楽しさを強めているように感じました。

各地を探索していると行けそうで行けないエリアが見つかったりもしますが、どこかで「フィールドクラフト」することであっさり行けるようになるかも!?

他にも

  • モンスターの縄張り
  • 霧の狭間
  • 遺物
  • シティーの生存者

など、本編にはなかった遊びがフィールドに散りばめられているので、新作としての目新しさも少しだけ感じました。

歴代シリーズの伏線を回収

今作のストーリーは「ゼノブレイド3」の過去を描いているので、同作で不鮮明だった部分が見えてきました。

「ゼノブレイド3」は感動的な展開が待ち受けていますが、一方では消化不良な部分が多く、きちんと考察をしなければモヤモヤしてしまう恐れがあります。

ですが、今作を最後までプレイすることである程度は解消することができました。

ノポン族であるリクの正体とか、本編には登場しなかったシュルクとレックスの活躍とか。

本編では謎に包まれていた要素に触れていることに加え、歴代シリーズとの繋がりも持たせているので、過去作を深く楽しまれている方ですと、色んな発見があります。

王道のファンタジーRPGに見える「ゼノブレイド」シリーズですが、その裏にはとんでもない量の設定が隠されていまして、事実を知る度にビックリします。

今作はそんな「ゼノブレイド ワールド」の壮大さを再確認することができました。

過去作で良かった点を強化させたシステム

今作は「ゼノブレイド3」の追加コンテンツになるので、ゲームシステムの大部分は同作を踏襲しています。

技を繰り出すタイミングや位置取りが重視された戦闘システム。

アタッカー、ディフェンダー、ヒーラーの役割が重要となるゲームバランス。

サブクエストや素材集めなどのやり込み要素。

どの要素も本編と大差ありませんが、少しだけ違った印象を持つことがありました。

1つめは、コンボを繋げる楽しさです。

今作では2人の力を合わせた必殺技を繰り広げることができます。

この必殺技なんですが、相手がライジング状態の時に発動するとユニオンコンボが発生しまして、より多くのダメージを与えることができます。

ということはですね、従来の作品で見られたブレイク → ダウン → ライジングのコンボにもう1つの段階が追加されたことになるので、よりコンボを繋げる楽しさが強化されているように感じました。

2つめは、経験の楽しさです。

今作ではキズナビリティというシステムが存在しまして、さまざまな経験をすることで「キズナポイント」が溜まっていきます。

戦闘で色んな敵を倒したり、色んな人と出会ったり、フィールドを探索したり。

何かする度に溜まっていき、ポイントを消費することでパーティメンバーを強化できるので、従来の作品よりも見返りが強く感じました。

3つめは、探索の楽しさです。

各エリアに色んな秘密が隠されているのは過去作と共通していますが、今作では成長要素を解禁するアイテムが隠されてます。

キズナポイントで解放できる項目を増やしたり、使えるアーツを登録できるスロットを増やしたり。

アイテムを集めることで色んなキャラクターの成長要素を解禁できるようになるので、探索と成長がより密接な関係になっています。

全体的には過去作で良かった点を強化させている印象で、「ゼノブレイド」シリーズはまだ進化の余地があることを実感しました。

耳に残るBGM

「ゼノブレイド」シリーズはBGMの良さにも定評あります。

思わず口ずさみたくなると言いますか、メロディラインが強調された曲が充実しているので、クリアする頃にはサントラを買いたくなってきます。

今作もその点は現在で、戦闘BGMの「New Battle!!!」とか、フィールドで流れる「アマネセル高原」とか。

耳に残る新曲が多く感じます。

特に戦闘曲の「New Battle!!!」は何回も聴くことになるので、クリアする頃には頭の中でグルグル回っていましたw

この曲はメロディラインがキャッチーであることに加えて刹那さや疾走感が含まれているのでぼくの趣向にぴったりハマっているんですよね。

既存曲も「チェインアタック」「コロニー9」「命を背負って」など名曲が多く使用されているので、「ゼノブレイド」シリーズのベストアルバムを聴いているかのようです。

本編である「3」のBGMも悪くはないと思いましたが、作中の重い雰囲気を重視しているのかメロディが地味な曲が目立っていたので、今作で盛り返してくれました。

「命を背負って」は名曲なのに相変わらず使用頻度が少ないけどな

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惜しいところ

読み込みに時間がかかる時がある

特定の地点にワープすると読み込みに時間がかかることがあります。

普段は5秒程度と短いんですけどね。

処理が追いついていないのか、たまに20秒以上も真っ暗になることがあるので気になりました。

ちなみに、プレイしている時に使った本体は買ったばかりの「Nintendo Switch 有機ELモデル ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムエディション」です。

古い本体でしたらガタが来ているんだなと納得できますが、新しい本体で動作が安定しないのは気になります。

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注意点

あくまでも「3」の追加コンテンツ

これは当たり前のことではありますが、本作は「3」の追加コンテンツなので、基本的なテイストは継承しています。

ハイクオリティなキャラクターのモデリング、親切なガイド機能といった良い点はもちろん、

  • 長いムービー
  • 混戦になりがちなリアルタイムの大規模バトル
  • 長引きがちなチェインアタック

など、人を選びそうな点も変わっていないので、「3」が苦手な人は合わない可能性があります。

個人的には大人数でのバトルは派手である反面、1人1人の活躍が希薄になりがちなので、次回作はもう少し規模を小さくしてほしいと思いました。

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ゼノブレイド3 新たなる未来のレビューまとめ

シリーズファンへのサービスに全力を尽くした良質な追加コンテンツ。

「3」で消化不良だった伏線もある程度は回収しているので、ファンであればあるほど楽しむことができます。

ゲームとしても本編で良かった点を強調したような仕上がりなので、「2」の追加コンテンツである「黄金の国イーラ」と並んでおすすめです!

今作で1つの区切りを迎えた「ゼノブレイド」シリーズ。

次回作はどのような形で進化を遂げるのか楽しみです。

こんな人には特におススメ。
・ゼノブレイドシリーズファン。

こんな人にはおススメできない。
・複雑なゲームが苦手な人。

お気に入り度【85/100%】

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