虫けら戦車
2013年3月に配信された3DS向けダウンロードタイトルです。
ロックマンシリーズの育て親であるコンセプターの稲船敬二さんが関わった作品として話題になり、
また、レベルファイブのプロジェクトである
「GUILD」シリーズ第2弾タイトルの1作品でもあったりします。
本記事では意外なヒットとなった本作のレビューをしていきます。
本作は戦車に乗って巨大な虫を倒していくミッションクリア型のアクションゲームです。
最大の特徴は、リアルな虫の描写と自然がいっぱいのフィールド。
主人公たちはアリのように小さくなったという設定だけあって、
虫はもちろん、森などのフィールドが巨大化したように感じられます。
グラフィックは3DSのダウンロードタイトルなりに頑張っていると思いました。
虫はそれらしく描かれており、動きも違和感はありません。
欲を言えばもっとリアルにしてほしいですが、及第点はあげられます。
逆に、人間キャラクターはスプライトで描かれていて手抜きですね。処理的に厳しかったのかな?
背景は「ピクミン」シリーズを彷彿とさせてくれますね。
小さくなったという設定だけあって見慣れている物が大きく描かれていて、
例えば木の枝とか、クモの巣とか、まるで子供の視点から物を見ているようでワクワクします。
虫と戦うゲームだけあって、登場する虫はなかなかのバリエーション。
図鑑機能もついていますので、倒した虫を眺めてみるのも面白いですし、
ちょっとした虫図鑑としても楽しめると思います。
この手のミリタリーと虫を組み合わせたゲームといえば「地球防衛軍」が有名ですが、
本作はあそこまでバカゲーにはなっておらず、グロ要素もありませんでした。
良くも悪くもはっちゃけておらず、そういう意味での物足りなさはありますが、
グロ要素がないのは入り口を広げていると思います。
虫がグチャグチャになるなんて事はないので、そこは気にしなくて大丈夫です。
戦車は細かくカスタマイズすることができます。
能力が変化する30種類以上の車体、砲塔の他、80種類以上もの塗装が可能。
塗装はぶっ飛んだものが色々用意されているので、
組み合わせによってはシュールな戦闘を楽しめます。
そして、カスタマイズの個性を味わえるのがマルチプレイです!
本作にはマルチプレイ専用のミッションが用意されており、
「モンスターハンター」シリーズのように他のプレイヤーと協力して敵を倒すことができるんですよ。
共闘感を楽しめるのはもちろん、個性的なカスタマイズを見せびらかす楽しさもあると思いました。
これは多くの協力プレイゲームに言える事ですけどね。
ちなみにマルチプレイ専用ミッションを一人でプレイする事も出来ますが、
マルチプレイに合わせたゲームバランスなので、1人ではクリア困難です。
ですので、下調べ感覚でプレイするような感じですね。
肝心のゲーム性についてなんですが、ライトユーザー向けに感じられました。
実は自分の好きなように攻撃するのは不可能で、攻撃はオートなんですよ。
プレイヤーができるのは移動と戦車の向き変更のみで、
攻撃は敵と向きがあった時に自動でしてくれる仕様となっています(弾は一定時間で補充)。
おかげで遊びやすくはなっていますが、やはり、物足りないですね。
ミッションにしてもバリエーションは少なくて、
どんどん奥へ進むものから防衛ミッション、救出ミッションなど指で数えられる程度。
ロケーションのバリエーションも少なくて、用意されているミッションは40種類以上あるのに、
ある程度プレイしていると単調に感じてしまいます。ミッションクリア型のお手軽感といい、
B級な見た目といい良くも悪くも「地球防衛軍」シリーズそっくりだ!
難易度はカスタマイズによって変化します。
良いカスタマイズが出来なければ難しくてクリア困難になりますが、出来たら簡単になりました。
車体は各ミッションに隠されているので、
クリアするのが難しい場合、クリア済みのミッションを探索すると良いです。
世界観や設定が面白いB級ゲーム。
ゲームとしては凡作ですが、小さくなって虫と戦う夢を描いている人はプレイしても良いと思います。
カジュアルなミッションクリア型B級ゲーム。
こんな人には特におススメ。
・虫×ミリタリー好き。
こんな人にはおススメできない。
・虫が苦手な人。
・単調なのが苦手な人。
虫けら戦車/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約3時間
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