
逆転裁判2/GBA / DS /3DS / PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2002年10月に発売されたGBA「逆転裁判2」のレビューをしていきます。
本作は裁判を題材にしたアドベンチャーゲームですが、前作よりも尖った作りで好みが分かれる印象です。
全体的に難易度が上昇しており、新キャラクターも癖が強いですからね。
例えで言うなら「スーパーマリオブラザーズ」の「1」に対する「2」みたいな感じ。
そんなGBA「逆転裁判2」の良いと思った点からまずは書いていきます。
※2006年10月にはDS版が発売。
※2014年4月には本作を収録した3DS版が発売。
※2019年2月には本作を収録したPS4/Xbox One/Switch版が発売。
※本記事では3DS版のレビューをしていきます。
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- 弁護士となって被告人の無罪を証明していくアドベンチャーゲーム。
- 捜索パートと裁判パートを交互に進めて事件を解決していく。
- 今作では新システムとして「サイコ・ロック」が追加。
初リリース日 | 2002年10月18日 |
対応ハード | GBA/DS/3DS/PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
売上 | 初週5.2万本/累計11.6万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
変化に富んだストーリーによって生まれた前作との差別化
シリーズ2作目となる「逆転裁判2」。
今作は前作の素材やシステムをそのまま流用している印象で、基本的には変わりません。
以下、前作との共通点を箇条書きで挙げていきます。
- 個性的なキャラクター
- 爽快な効果音
- 派手な演出
- 読みやすい文章
- 「捜索」「法廷」と2つに分かれたゲームパート
こうして書くとマンネリ化していそうですが、とんでもない!
変化に富んだストーリーによって前作との差別化を図っていました!
以下、本作に収録されている4本のシナリオについての簡単な感想を書いていきます。
第1話
⇒主人公のナルホド君が記憶喪失の状態から始まる物語。
記憶喪失になることで今作からシリーズを始める人に対して登場人物の説明が自然に伝えられるので感心してしまいましたw
1話ということで「捜索パート」は用意されておらず、「裁判パート」のみ。
前作に続いて実質チュートリアル的な位置付けの物語となっています。
肝心の物語に関しては証人のメガネネタが印象的でした。
第2話
⇒心霊、オカルトネタが満載の物語。
霊媒師であるマヨイちゃんが登場する関係で心霊ネタが多い「逆転裁判」ですが、この物語はそれを事件に絡めていました。
個人的には推理モノで非・現実的なネタは好きではないんですが、トリックの答えはそんな僕でも納得できるものだったから良かったです。
ただ、この物語から登場する「サイコ・ロック」は・・・
最後にはちょっと謎なシーンが出て来ますが、3作目をプレイすることで解決しました。
第3話
⇒サーカスを舞台にした物語。
この物語ではとにかく変なキャラクターが多かった!w
いや、「逆転裁判」シリーズの登場キャラの多くは個性的なんですが、この物語ではそのさらに上を行くレベルで、会話すらも成立しない人が多かったんですw
そのため前半の印象は良くありませんでした。
トリック自体はサーカスらしく捻っていたのでそれが明らかになって来る後半は楽しめましたけどね。
第4話
⇒被告人を裁判で無罪にするという逆転裁判の根本を覆す物語。
後半からそれまでにはなかった手法を使って来るので、それに驚かされました。
ただ、弁護士としては不本意なことをしなければならないので、そこはちょっとモヤモヤしてしまった。
登場キャラでは前作プレイヤーには嬉しいあの人たちが出て来たのが感慨深いものがありました。
推理モノとしての面白さ
「逆転裁判」のゲームとしての本質って何なんでしょうか?
ぼくは推理して突き詰めることだと思います。
特に犯人の証拠品を集めて裁判でここぞという時に突き詰められた時の痛快さは格別です!
本作ではそんな推理する楽しさが前作以上に増していました!
まず触れたいのが、裁判パートで突きつけられる対象が証拠品に加えて人物も追加されたこと。
おかげで裁判パートの自由度が増しており、推理する楽しさが増しています。
「サイコ・ロック」のおかげで捜索パートの緊張感が増した
前作の捜索パートは退屈なところがありました。
裁判パートが熱すぎる影響もあるんですが、捜索パートは古臭いコマンド式アドベンチャーをほとんどそのまま持ってきているんですよ。
そのため地味な印象が否めないんです。
一方、今作の場合は新システムの「サイコ・ロック」によって緊張感が増していました!
「サイコ・ロック」とは関係者の嘘を暴きだす新システムで、捜索パートで「ここぞ!」という時に挿入されます。
何をやるのかと言うと、連続して出題される謎に対してその時点で持っている証拠品や関係者の情報を突き付けていくんです!
もし間違えるとゲージが減ってしまい、ゼロになると1問目からやり直しになってしまいます。
そのため裁判パートのようにゲームオーバーのリスクが生まれており、それが緊張感に繋がっていました!
裁判パートでの緊張感を捜索パートでも求めていた場合、「サイコ・ロック」は良い追加要素に感じます。
ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
酸っぱすぎる新キャラクターのカルマメイ
今作から登場した新キャラクターで特筆したいのが狩魔冥(カルマメイ)です。
彼女はミツルギ検事に代わる新たなライバルとして主人公のナルホドくんに立ちはだかってきます。
彼女を一言で表すと「怖い!」ですw
何故かと言うと裁判所で掟破りのムチ攻撃を連発して来るから。
ナルホドくんはムチ攻撃を受ける度に激しいリアクションを取るのでそれがちょっと面白かったw
言動も攻撃的なので、敵に相応しい性質を持ったキャラクターだと思いました。
そんな彼女ですが、実は女性らしい一面を持っていたりします。
そういうものが垣間見れた時は「これがツンデレ系か・・・」と思ったものです。
素直じゃないけど可愛い一面を持っているキャラクターって良いですよね♪
この手のキャラクターは酸っぱい部分ばかりを見てしまって昔は苦手でしたが、歳をとってからは魅力を感じるようになってきました。
惜しいところ
高難易度化によってテンポが悪化した
今作は全体的に前作よりも難易度が上昇しています。
良く言えば歯ごたえが増しているんですが、ストーリーを重視するとテンポが悪く感じました。
裁判パートでは選択肢が増えたのでゲームオーバーになりやすくなっていますし、捜索パートも新システムの「サイコ・ロック」によってテンポが悪くなっています。
さらに難易度が上昇している要因だと思ったのが以下の仕様です。
証拠品が揃っていない中で「サイコ・ロック」に挑戦出来てしまう
「サイコ・ロック」はある程度好きなタイミングで挑戦することが出来ます。
なんと、解答となる証拠品が揃っていない状態でも挑戦出来てしまうんです!
そのため総当たりで挑んで体力ゲージをゼロにしてしまったことがありました。
この辺りは不親切と取るかリアリティと取るかで印象が分かれてきそうです。
共有されている体力ゲージ
「サイコ・ロック」中に表示される体力ゲージ。
実はこの体力ゲージ、裁判パートでも引き継がれるんです!
そのためゲージが半分の状態で裁判パートに挑まないといけない場合もあり、不利な状況を強いられることがありました。
裁判パートで体力ゲージがなくなるとセーブしたポイントからやり直しになります。
幸いにもいつでもセーブできる(※)のでこまめにすればそこまで前には戻されませんが、テンポは悪くなっています。
※選択肢を選んでいる時や証拠品をつきつける時は除く。
良くも悪くも癖が強すぎる初登場キャラクター
今作には大量の新キャラクターが登場しますが、前作以上に個性的な人が多い印象です。
個性的と言えば聞こえは良いんですが、個人的にはあまり好きなキャラクターはいませんでした。
特に第3話のキャラクターは変過ぎて会話が成立しないレベルで癖が強すぎます。
それが良い時もあるんですが、今回は合いませんでした。
カルマメイも含めて今作から登場したキャラクターはアクが強く感じます。
第3話に登場するアクロは良かったんですけどね。
全体のまとめ
前作をベースにしつつ変化に富んだストーリーやキャラクターで差別化をもたせた作品。
全体的に前作よりも尖っている印象で、良くも悪くも人を選びます。
歯ごたえのある推理モノを求めていたら楽しめると思いますが、ストーリーのテンポを求めると少々厳しく感じます。
個人的には後者を求めていたので、前作のほうが好きです。
でも、当時はストーリーの展開見たさに進めていたところがあったので推理する楽しさを求めていたらまた印象が変わっていたかも?
歯ごたえのある推理を求めるかテンポを求めるかでガラッと印象が変わる作品。
こんな人には特におススメ。
・歯ごたえのある推理が好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・テンポを重視する人。
逆転裁判2/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
結構厳しい評価をされますね(笑)
アドベンチャーゲームにハマったきっかけなので、もう少し評価されるかと思いましたが…
ただ、さきにダンガンロンパをプレイしてしまったから、あまり衝撃が無かったのかなと。
逆転裁判をキャラクター、設定、ストーリー、グラフィックなどを大幅に味付けしたのがダンガンロンパになるので。
僕は大山のぶ代にひかれて発売日に初代ダンガンロンパを買ったのですが、逆転裁判とシステムは似てるけどアプローチが違うのが面白いなと。
僕もそのあと出た逆転裁判5はスーパーダンガンロンパ2と比べてしまいましたしね。
ちなみにうちの母は52才でiPadで逆転裁判123クリアしました(笑)万人受けするのは逆転裁判だとは思います。
任天堂ハードとソニーハードと綺麗に別れているので、ぜひこの二つのシリーズは競いあって欲しいですね