【レビュー】MOMIBOSU(モミボス) [評価・感想] 死にゲーとメトロイドヴァニアの融合が熱い良作!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「MOMIBOSU(モミボス)」のレビューをしていきます。

このゲームを一言で表すと、死にゲーにメトロイドヴァニアの要素を加えた2Dアクションです!

トライ&エラーが熱い死にゲーと、入り組んだマップを探索していくメトロイドヴァニア。

「モミボス」はこれらのゲームで見られるエッセンスを見事に融合しているので、両ジャンルが好きなぼくのツボにハマりました!

道中ではミスを繰り返しながらも続けてプレイしましたし、クリアしたエリアも隠し通路を求めて探索を続けました。

一部で死にゲーと探索ゲーの要素が喧嘩しているように感じる部分も見受けられましたが、2Dアクションとしての面白さはかなりのものです。

ここからはそんな「モミボス」をプレイして感じたことを語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 入り組んだマップを探索していく2Dアクションゲーム。
  • 謎の兵器ドローンを手にした少年と少女が主人公。
  • ミスをしてもすぐ近くのチェックポイントから何度でも再開できる。
初リリース日 2025年1月15日
対応ハード Steam
ジャンル 2Dアクション
価格 1,500円
推定クリア時間 8~12時間
発売元 GCM

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良いところ

シンプルだけど手応え抜群のアクション性

「え?こんなにシンプルなの?」

本作は2025年のゲームとは思えないくらいアクションがシンプルにまとまっています。

初期に使えるアクションは

  • 移動
  • ジャンプ
  • 近接攻撃
  • ダッシュ
  • ジャンプダッシュ

くらいで、ゲームを進めてもそこまで増える訳ではありません。

ですが、難易度はかなりのもので、油断していたらすぐに倒れてしまいます。

何が難しいのかと言うと、体力が少ないことです。

主人公の体力は1に等しいほど低いので、敵に2回続けて当たったら倒れてしまいますし、トゲに当たったら即ミスになります。

一応、ダメージを受けてから少し待つと体力が全回復するようになっていますが、最大値が低いので、油断はできません。

これだけでも難しく感じますが、各エリアはジャンプダッシュを駆使して進むことを前提に作られているので、難易度をさらに高めています。

ジャンプダッシュの何が難しいのかと言うと、微調整をしての移動です

ジャンプ中にダッシュアクションをすると360度好きな方向へサッと移動できます。

このアクションを駆使することで高い足場へ飛び移ったり、当たると即ミスのレーザーを回避できるんですが、慣れないうちは倒す角度を間違えて自滅するんですよねw

スティックを倒した角度によっては足場まで届かなかったり、奈落の底へ直行することになったり。

ちょっとしたミスが命取りになるので、プレイヤーの正確性が求められます。

そのためかチェックポイントが大量に設置されていて、ミスをしても少し前からすぐに再開できます。

難しいけど、操作がシンプルですぐに再開できる。

この点が中毒性を高めている印象で、ミスをしても「今度は行ける!」と思って再プレイしたくなります。

この手の死にゲーは一時期流行りましたが、本作はそのうえでメトロイドヴァニア的な要素が追加。

マップが迷路のように複雑化して、各地に隠されたアイテムを獲得することで行動範囲が広がるゲームデザインを採用しています。

他のメトロイドヴァニアと違うのが、行動範囲を広げる要素が鍵やジャンプダッシュに凝縮されていることです。

各地に隠されている鍵を入手すると、それまでは行けなかったエリアへ足を踏み入れることができます。

また、収集アイテムを集めることでジャンプダッシュの回数を増やせるようになるので、遠くの足場まで飛んでいけることがあります。

メトロイドヴァニア系のゲームって先に進むことで新アクションが増えて行動範囲が広がっていくイメージなので、アイテム収集やジャンプに集約させているのは珍しく感じました。

この手法で良いと思ったのは、シンプルながらも奥深い操作性を最後まで貫いていることです。

ゲームを進めると多少のアクションは追加されますが、基本的にはダッシュジャンプと攻撃中心なので、覚えることはほとんどありません。

そのため直感的に楽しめるので、良い意味で昔のゲームっぽくなっています。

多彩なギミック

とは言え、アクションがシンプルだと飽きてしまいそうですよね?

本作はユニークなギミックによって最後まで夢中で楽しむことができました!

ぼくが印象に残っているのは、敵同士をぶつけることで発動する仕掛けです。

白いキノコみたいな敵をふっ飛ばしてモグラに当てると背中がジャンプ台になるとか。

あまり見られないタイプの仕掛けが序盤から存在します。

それ以外にも死の森で見られたパックマン的な仕掛けとか、次元港で見られた雷に被弾して電撃を発射するテクニックとか。

趣向を凝らした仕掛けが満載なので、いろんな2Dアクションゲームをプレイしていても刺激的な体験を味わえました!

一癖も二癖もあるボス戦

各エリアの奥にはボスが潜んでいることもあります。

基本的には近接攻撃でダメージを与えていきますが、中にはパリィを使うこと前提のボスもいるので、タイミングよく攻撃をしていかないといけません。

例えば序盤のボスとして登場する鬼は武器を振っている最中に近接攻撃を当てる必要があります。

これを繰り返していくとボスが点滅。

その間にダッシュ攻撃をするとスタンするので大ダメージを与えることができるといった感じです。

慣れるまでが大変ですが、覚えてくるとスポーツをしているような感覚で戦えるので、単なる殴り合いよりも楽しく感じました!

そんなボス戦の駆け引きを高めているのが、体力の自然回復です。

ボス戦では攻撃を食らっても1回は耐えてくれます。

この時、ダメージを受けずに粘っていると自然回復するので、攻撃を食らったら逃げに徹する駆け引きを生み出しています。

イメージ的には「コールオブデューティ」などのFPSに近いかな?

2Dアクションで低体力&自動回復制を取り入れているゲームって意外とないので、本作のボス戦は新鮮です。

シュールで毒気のあるストーリー

ある意味、本作最大のポイントがストーリーです。

あらすじとしては

地底の村で生まれ育った少年と少女が、村の外の世界を旅することを夢見て冒険を始める

という一見するとキラキラした感じなんですが、キャラクターの倫理観がおかしなことになっていますw

それまでは仲良くしていたキャラクターをヒロインが食べてしまうとか。

可愛い見た目に反して狂っているので、配信者に突っ込みながらプレイしてもらいたいのかと思いましたw

ただ適当に作られているのかと言うとそうではなくて、ストーリーを進めていくうちに意外な事実が判明します。

特に最後の展開はメタフィクション的な側面が見られるので、考えさせられるストーリーでした。

↑ヒロインのインガーちゃん

サラッと酷いことを口にする毒舌キャラですw

ユニークな救済措置

本作は高難易度なゲームですが、ユニークな救済措置があります。

それは、ゲームスピードの調整機能です。

オプションではゲームのスピードを細かく調整することができます。

“ゆっくり”にした場合、ダッシュジャンプの方向を微調整する猶予が増えたりするので、反射神経が鈍い人でも遊びやすくなります。

ただゲームスピードが遅いとテンポが悪くなるので、快適にプレイするには状況に応じて調整しないといけません。

このバランス感覚が絶妙で、まるでゲームシステムの1つに組み込んでいるかのようです。

アクションゲーマーは使わないのも手だと思いますが、昔と比べて腕が衰えてしまったぼくは難関ポイントでは”ゆっくり”にするなど調整して遊んでいました。

耳に残るBGM

BGMはメロディアスな物が中心なので、プレイを終えたあとも耳に残ります。

冒頭の地底は壮大で切なさを感じる良メロですし、その次の中央駅はノスタルジーに浸れるアレンジが気に入りました!

レトロチックなグラフィック&アクションといい、本作は昔のゲームに見られた味を現代に上手く持ってきている印象です。

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惜しいところ

2大ジャンルを融合したことでの噛み合わせの悪さ

トライ&エラーが熱い死にゲーと、入り組んだマップを探索していくメトロイドヴァニア。

本作はこれらのジャンルを組み合わせた作りになっているので、相性の悪さを感じることもありました。

特にそれを感じたのが、苦労してたどり着いた先が行き止まりだった時です。

普通のメトロイドヴァニアだったらそのまま引き返せるんですが、本作の場合、多くのエリアが危険に満ち溢れています。

酷い時にはトゲだらけの道を2~3部屋分くらい進まないといけないので、引き返すことになった時は面倒な印象を持ってしまいました。

ワープポイントはどのくらいあるんだ?

広さの割にはそこまで多くないですね。

ワープポイントが増える終盤になってもある程度は移動することになるので、快適とまでは感じませんでした。

一部で視認性が悪いエリアがある

一部のエリアでは背景と足場が同化して分かりにくいところがありました。

その結果、行き止まりと思って進めないものだと勘違いしたことがあったので、視認性は改善の余地があります。

個人的にわかりにくかったのが龍城の入口付近です。

このエリアの足場や壁は色が薄いので、背景との区別が難しくなっています。

背景を描きこんでいる2Dアクションゲームあるあるだとは思いますが、もう少し見やすいと良かったです。

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MOMIBOSU(モミボス)のレビューまとめ

2大ジャンルを融合しているだけではなく、強烈なストーリーや仕掛けなど見どころが多い作品。

難易度は高めですが、続けてプレイしたくなる魅力があるので、中毒性はかなりのものです。

手応えのある2Dアクションゲームを求めていたら高確率でハマるでしょうから、特に「Celeste (セレステ)」が好きな人におすすめします!

こんな人には特におススメ。
・トライ&エラーが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・高難易度なアクションゲームが苦手な人。

お気に入り度【85/100%】

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