
1993年7月に発売されたSFC「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ園児」を今回はレビューします。
SFC「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ園児」は人気漫画・アニメ、
「クレヨンしんちゃん」の2作目となるゲームソフトです。1994年3月にはメガドライブ版も発売。

しんのすけの街を冒険できる!
このゲームは少し奥へ移動できる2.5Dアクションゲームとなっています。
ゲームの目的は単にゴールを目指すのではなく、ステージごとに異なる探し物を見つける事。
道中には敵が無数に出現して、家に入って住人から情報を聞き出す事も出来ますので、
内容としては「がんばれゴエモン」シリーズ近い印象です。
それでこのゲームの大きなウリと言えるのは、しんのすけの街を冒険できる事!
ワールド1、ワールド4の舞台は作中の舞台である埼玉県春日部市となっており、
隣のおばさんの家からふたば幼稚園、公園、裏通りなど、様々な場所へ行くことができます!
電柱に登ったり、門の上に乗ったりと子供らしく無茶な場所に行く事も出来て、
キャラゲーなのにここまで作り込んでいるとは驚きです。グラフィックのクオリティも高め。


バッチリ再現された原作の雰囲気
なんとこのゲーム、スーパーファミコンソフトなのに少しだけボイスが入っています!
それも原作の名台詞ばかりで、ファンには溜まりません。
登場キャラも野原みさえ、野原ひろし、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃん、シロなど、
1993年当時に出演していたキャラクターは一通り抑えており、
しんのすけの独特な言い回しもしっかりと再現していて、雰囲気の面は文句無しです。
風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんが敵として出て来るのは違和感ありますがw

ミニゲームが盛り沢山
本作には9種類ものミニゲームが用意されています。
それもジャンケンすごろく、カード探し、水泳大会、
旗揚げゲーム、パズル、スロットなどバラエティに富んでいて、
本編の息抜きになる。と言いたいところですが・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)。

印象に残るBGM
BGMの多くは原作にあるものをスーパーファミコンサウンドにアレンジしたものですが、
中には新曲もあります。BGMのクオリティはその新曲を含めて高く、どの曲も耳から離れません!
1993年という相当前に発売されたゲームですが、BGMはまだ口ずさむことができます。
異常なくらいの難しさ
とにかく難しい!子供向けと舐めてかかったら大やけどします。
特に難しいのが、各ワールドの最後にプレイする事になるミニゲーム。
ワールド2のラストにプレイする「旗揚げゲーム」と、
ワールド4のラストでプレイする「スライドパズルゲーム」は狂ったような難しさです。
とにかく判定がシビア過ぎたり、制限時間が厳しかったりしますからね。
ミスをすると残機が1つ減り、残機がない状態でミスをすると
ゲームオーバーになってステージの最終エリアからやり直しになるので、
もう何度苦しめられた事か。本来ミニゲームって息抜きのハズなんですが、
このゲームではラスボスと言っても過言ではありません。
ミニゲームをプレイする場合は目をバッチリ開けて、
連打系のゲームでは手が擦り切れるくらいの連打を。
反射神経が要求されるゲームではスキル「スローモー」を活用しないとクリアは困難です。

メッセージ速度が遅い
ステージ開始時、家の中に入った時などには会話画面になりますが、
そのメッセージ速度が遅く、イライラします。メッセージの量こそはそこまでありませんが、
何度もゲームオーバーになってやり直す事になる難易度の高さなので、
この遅さはボディーブローのように効いてきます。

セーブ機能が無い
1993年のゲームなのに、セーブ機能がありません!
それどころかパスワード機能も無し!
超難しいゲームなだけに、これは厳しいです。
何度難関の「旗上げゲーム」をクリアした事か。
スーパーファミコンのゲームでは、ジャンプはBボタンが常識です。
しかし、本作でのジャンプは何故かXボタンで行います。
当然、オプションでの変更は不可能。街が居なく最初は戸惑います。
ボリュームはそこそこで、原作の雰囲気はバッチリ!
ミニゲームも多く、フィールドの遊び要素も色々あってキャラゲーにしては作り込まれているんですが、
昔のゲームにありがちな狂った難易度などが印象を悪くしています。
マゾゲー好きとしてはこの難易度によって逆に印象深いタイトルとなりましたが。
こんな人には特におススメ。
・マゾゲー好き。
・原作ファン。
こんな人にはおススメできない。
・難しいゲームが苦手な人。
クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ園児/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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