ゼルダコレクション
2004年3月にクラブニンテンドー限定の景品として登場したゲームキューブソフトです。
500ポイントで交換可能でしたが、GC「ゼルダの伝説 4つの剣+」のシリアルナンバーを利用すると2004年4月30日までは150ポイントで交換が可能でした。本記事では本作のレビューをしていきます。
目次
ゼルダシリーズ4作を収録!
本作には「ゼルダの伝説」シリーズ4作が収録されていました。
シリーズ1作目にして圧倒的な自由度を実現したFCD「ゼルダの伝説」。2DのアクションRPGに変貌してシリーズの中では異色作となったFCD「リンクの冒険」。
歴史的な名作として名高いN64「ゼルダの伝説 時のオカリナ」。3日間システムや癖のある世界観がたまらないN64「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」。
ゲームキューブコントローラの振動機能に対応していたり、ボタン表記がゲームキューブ向けに合わせられていたり、「ムジュラの仮面」にはセーブ機能が追加されていたりといくつかの変更点はありますが、基本的にはベタ移植となっています。
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一部の作品ではゲーム選択後、ロード時間が挿入。ゲームキューブは8cmの光ディスクを採用しているため大して長くはありませんが、当時は起動が億劫に感じたなぁ。
ファンには嬉しいおまけ
シリーズ4作品の収録以外にも嬉しいおまけがあります。特に注目なのが「ゼルダの伝説 名場面集」。
2003年までに発売されたシリーズ8作品の名場面をまとめた映像で、各作品をダイジェストで追うことができます。
2004年当時はゼルダのお祝い企画がほとんど存在しなかっただけに、この映像は貴重に感じました。
「風のタクト」のスペシャルムービーも収録。「ゼルダの伝説 名場面集」もそうなんですが、海外仕様のためロゴや文字が英語になっているのが残念です。
いくらゼルダが海外で人気が高く、クラブニンテンドー限定の景品とは言えおまけ要素でもローカライズはしっかりとしてほしかった。日本のファンが軽視されているようで悲しいです。
「風のタクト」の体験版も収録。20分しかプレイ出来ませんが、ダンジョンの「竜のほこら」、「魔獣の島」、サブイベント満載な「タウラ島」の3ヵ所から始められるようになっているので、未プレイの方はこの体験版でたっぷりと楽しむことができます。
まあ、「ゼルダコレクション」を持っているような人が「風のタクト」をプレイしていないというケースはあまりないような気もしますが・・・
非売品とはいえパッケージの作りもしっかり!
非売品とは言え、パッケージの作りはしっかりしていました。こちらは正面から見たパッケージ。収録作品のロゴをバックに「ゼルダコレクション」のタイトルロゴを中心に置いたコレクションパッケージらしいデザインですね。
こちらはパッケージ裏。店頭に置いても違和感がないよう、ゲームのセールスポイントが記載されています。本作は発売から数年間は中古ショップなどで6,000円程度で販売されていました。
封入されている説明書。大体70ページほどで、1作品ごとの解説はそこまで詳しくはありませんが、しっかりと読めばある程度のゲーム内容を把握出来ます。
ディスクケースはこんな感じ。ディスク1枚組ですが、何故か2枚組のケースになっていました。
これは「風のタクト」の予約特典だったGC「ゼルダの伝説 時のオカリナGC」のディスクを入れるための配慮だったと思われます。GC「ゼルダの伝説 時のオカリナGC」は紙のケースで配布されるというお粗末さだったんですよ。
ちなみにGC「ゼルダの伝説 時のオカリナGC」のメニュー画面はこんな感じ。ゲームキューブ版「時のオカリナ」を楽しめるだけではなく、発売中止になった64DD「ゼルダの伝説 時のオカリナDD」の裏ゼルダも収録されていたので当時は大興奮しました。
販促用でもあったので、ゲームキューブソフトの新作ムービーも収録。特に「F-ZERO GX」のムービーはスピード感抜群で映像も綺麗だったので発売まで何度もチェックしました。
話が逸れてしまいましたが、「ゼルダコレクション」の攻略本もあったりします。単品で発売されたのではなく、ニンテンドードリームのVol.111号(2004年5月発売)の付録としてですけどね。
過去に掲載されていた攻略情報を再編集したものとは言え、ゲーム雑誌に攻略本を付けるとは凄い!
ファンにはたまらないが、収録作品は中途半端
全体的にはファンアイテムとしてはたまりませんでした。ただ、収録作品は中途半端に感じます。
何故、ファミコンソフトから飛んでN64ソフトになるのでしょうか?ゼルダの歴史を語るうえでスーパーファミコンの「神々のトライフォース」は外せないものだと思うんですが・・・
出来ればゲームボーイのゼルダ3作品(夢をみる島、ふしぎの木の実 大地の章/時空の章)も収録してほしかったところですが、こちらは外伝なので目を瞑るとします。
移植度に関しては微妙。解像度が上がっているのは良いんだけど、「ムジュラの仮面」はフリーズの頻度がやや多く、安定していません。
新規ユーザーにはややハードルが高い
ファン向けアイテムですが、一応、新規ユーザーの視点からも書いていきます。
収録作品は全体的に難易度が高いので、新規ユーザーにとってはややハードルが高く感じました。
比較的とっつきが良い「時のオカリナ」にしても中盤以降の謎解きは難しく、ある程度のゲーム熱がないと重く感じるかも。
初代「ゼルダの伝説」、「リンクの冒険」に関してはアクション面で難しすぎる。「ムジュラの仮面」はシステムが独特過ぎて慣れるまでが大変です。
しかし、どの作品も慣れた後には最高の体験が待っているので、何とか乗り越えて楽しさを味わってほしいところ。
20分しか楽しめませんが、収録されている「風のタクト」の体験版だったら比較的簡単なので、まずはこちらをプレイして慣れてから「時のオカリナ」辺りに挑戦するのをおススメします。
全体のまとめ
移植度や収録作品はやや不満ですが、たったの150ポイントで交換出来たので大満足でした!
今となっては入手困難ですが、ゼルダファンだったら持っておいて損はない1作です。持っていたら自慢できるでしょうね!
こんな人には特におススメ。
・ゼルダシリーズファン。
こんな人にはおススメできない。
・謎解きや難しいゲームが苦手な人。
ゼルダコレクション/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約30時間
見たことないと思ったら、非売品だったのですね。
ポイントで引き換えられるのは、良いと思います。
神々のトライフォースと、夢を見る島は、入れてほしかったかな。