【レビュー】任天堂の新作「ファミコン世界大会」が予想以上の中毒性だった…!!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「Nintendo World Championships ファミコン世界大会」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。

いやぁ正直舐めていましたw

このゲーム、ファミコンソフトを題材にしているんですけど、所詮は40年前のゲームです。

これまでに散々移植されてきたゲームをパッケージ化しているタイトルですので、今更感がありました。

ところが実際にプレイしてみたところ、印象が一変。

予想以上の中毒性で、ちょっと遊ぼうと思ったら30分、1時間と過ぎ去ってしまいますw

パッと見はファミコンゲームなのに、何が違うのでしょうか?

本記事で詳しく語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ファミコンの世界大会を題材にしたタイムアタックゲーム。
  • 13タイトル150以上の競技を収録。
  • オンライン・オフラインの対戦モードも収録。
初リリース日 2024年7月18日
対応ハード Switch
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 6~8時間(全競技解禁)
発売元 任天堂

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Nintendo World Championships ファミコン世界大会とは?

まずはゲームの概要を簡単に紹介します。

本作はファミコンの世界大会を題材にしたタイムアタックゲーム。

「スーパーマリオブラザーズ」や「ゼルダの伝説」など、ファミコンの13タイトルから切り取った150以上の競技を収録しています。

スーパーキノコを急いで取る、画面内にいるオクタロックをすべて倒す。

といった感じでゲームの一部分を何秒でクリアできるのかを競っていきます。

同じようなゲームはWii Uや3DSでも発売されましたが、今作は競技性に特化。

指定されたタイムでクリアするのではなく、自己ベストを極めるように作られています。

過去のプレイ映像を同時に映しながら挑戦したり、世界中のプレイヤーと自己ベストのタイムを競ったり。

同じ競技に繰り返し挑んでタイムアタックをしていきます。

ここまでの話を聞いて

タイムアタック?マニア向けなんじゃないの?

と感じられたかもしれませんね。

確かにタイムアタックって好きな人がやる印象ですが、本作は万人が楽しめるように作られています。

一体、どういうことなのか?

ここからは「ファミコン世界大会」をプレイして感じたことを語っていきます。

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良いところ

圧倒的な中毒性

本作最大のポイントは、圧倒的な中毒性です。

元々、ファミコンゲームは止め時を失うほどの中毒性を持っていました。

ラスボスを目指して進もうにも難しくてゲームオーバーになってしまい、めげずに再挑戦する。

そんなことを繰り返していたら2〜3時間が過ぎ去ってしまい、お母さんに「ファミコンやりすぎ!」と怒られてしまう。

ファミコン世代でしたら一度は経験あると思いますが、本作はそのうえでとんでもない調味料を盛り込んできました!

それは、体力がなくなった時に発生する巻き戻し機能です。

チビマリオの状態でクリボーにぶつかったり、穴に落ちると本来ならミスになってしまい、コースの最初からやり直さないといけません。

ところが本作の場合、体力がなくなったら1秒前のところから何度でも再開することができます。

おかげでミスのリスクを最小限に抑えているので、気軽に楽しむことができるようになりました。

ファミコンゲームから洗礼を受けた世代ですと、

なんじゃそのゆとり仕様は!けしからん!

と思われるかもしれませんが、タイムアタックを主体にした本作では大きな魅力を生み出しています。

タイムアタックの何が辛いのかって、1つのミスが命取りになることだと思うんですよ。

ジャンプの距離が足りなかったせいで穴に落ちてしまい、30秒以上も前のところからやり直しになるとか。

針の穴に糸を通すかのようなプレイが求められるので、失敗した時は萎えるんですよね。

ところが本作ではどんなにミスをしてもたったの2秒くらいしかタイムロスにならないので、タイムアタックのハードルを大幅に下げています。

加えてすぐに再開できるテンポの良さによって中毒性を生み出している印象で、止め時を失ってしまいましたw

この点は近年のプラットフォームゲームに寄せている印象です。

プラットフォームゲームとは、ジャンプアクションで足場から足場へ飛び移ったり、障害物を飛び越えて進むことに重点が置かれているジャンルです。

近年はこの手のゲームが再評価されていて、「SANABI」「Celeste」などが絶賛されています。

その多くはストーリーが良いことに加え、ミスをしてもすぐに再開できるお手軽性が評価されていたりするので、上手く寄せてきたなぁと思いました。

タイムアタックゲームってことで敬遠される方もいるかもしれませんが、騙されたと思って触ってみてください。

きっと、あまりのテンポの良さにハマると思います。

ガチすぎるタイムアタックへの導線

ここまで本作の巻き戻し機能について語ってきました。

めちゃくちゃ有能なので、どんなに下手な人でもクリアすることができます。

とはいえ1回クリアしただけで満足する恐れもありますよね?

開発者もその点はわかっているようで、初心者にタイムアタックの楽しさを教えようとする気概を随所で感じました!

代表的なのが、プレイ中に表示される自己ベストのリプレイ映像です。

デフォルト状態ですと、画面右に自己ベストのリプレイ映像が挿入されます(オプションでOFFにすることも可能)。

2回目以降はこれを見ながらプレイすることになるので、自分の上達を嫌でも実感することができるんですよね。

また、クリア時には成績に応じたランクが表示。

B、A、A+、A++、Sといった感じでタイムにランクが付けられ、成績に応じてコインが貰えます。

このコインは新しい競技を開放する時などに使うので、ゲームクリアには必要不可欠です。

そのためタイムを縮める楽しさを感じながらゲームを進めることができるので、よく考えて作られているなぁと思いました。

他にも競技を始める前にお手本プレイを倍速で視聴できたり、どこに行けば良いのか矢印が挿入されたり。

初心者にタイムアタックの楽しさを理解させるための導線が徹底されています。

収録されている競技は150種類。

難易度ノーマルの競技は5秒以内にクリアできる簡単なものばかりですが、「ハード」「マスター」になってくると一変。

1分くらいかかるステージをクリアするなど全長が長くなっていきます。

さらに最高難易度の「レジェンド」に関しては数分間に渡る競技が存在して、例えば「スーパーマリオブラザース」の場合、1-1から8-4までのクリアタイムを競います。

こうして聞くと大変そうですが、ミスした時の巻き戻し機能によって誰でもクリアだけはできるので、重苦しさは全く感じませんでした。

対戦モードが熱い

本作には様々な対戦モードが収録されていますが、どれもめちゃくちゃ面白いです!

まずはオンラインモードについて。

こちらは2種類のモードが用意されていて、

  • 世界中のプレイヤーと期間内の自己ベストを競う「世界ランキング大会」
  • ランダムで選ばれたプレイヤーのゴーストと対戦する「サバイバル大会」

があります。

前者は結果発表までのタイムラグがあるのでピンと来ないところがありますが、後者の「サバイバル大会」はリアルタイムで競えるので燃えました!

ルールとしてはランダムで選ばれた3つの競技を競う形になっていて、全国のプレイヤーゴーストと対戦する勝ち抜き戦になっています。

ということはですね、参加者が8人 → 4人 → 2人と減っていくので、特に3回戦目は燃えるんですよね。

用意されている大会は「一般部門」「エリート部門」の2種類。

「エリート部門」に至ってはSランク、もしくはA++ランクでクリアしないと勝てないくらいの猛者が揃っているので、優勝するまで何度も挑戦しました。

あくまでも相手はゴーストデータなので気軽に対戦できますし、これは面白いモードだと思いましたね。

そしてオフライン向けには最大8人で遊べるパーティモードが収録されています。

こちらは好きな競技を選んで対戦できるほか、テーマに沿った競技で連戦できるモードも搭載されています。

いずれもミスした時の巻き戻し機能によって初心者と上級者の差を縮めてくれるので、パーティゲーム的な感覚で楽しむことができました!

1台の本体で最大8人同時プレイができるので、同じ部屋に人を集めてミニ大会を開いたら盛り上がりそうですね。

ファミコンファンにはたまらない拘り

本作はファミコンを題材にしたゲームですので、ファンにはたまらない拘りを随所で感じられました。

まず良いと思ったのが、最初の画面で「当時好きだったゲーム」を設定できることです。

この手の要素はオンライン対応ゲームでは有り触れていますが、本作の場合、項目の数が凄いことになっています。

メジャータイトルはもちろん、マイナータイトルもしっかりと揃えていて、データベースのようになっています。

試しに「カケフくんのジャンプ天国」を探してみたところ、しっかりとあったので驚きましたw

他にも海外版の名称にできたり、「ルイージ推しガチ勢」みたいな変わったキャッチフレーズを付けることができたり。

設定できる項目に趣向を凝らしています。

オンラインプレイ時は相手の設定を確認できるので、みんなと比較してみると面白いです!

あとは攻略記事。

難易度レジェンドの競技には攻略記事が用意されていて、挑戦する前に閲覧することができます。

この攻略記事なんですが、文体が少年雑誌っぽかったり、当時の公式イラストが随所に掲載されていたり。

レトロチックな感じに仕上がっているので、ファミコン世代の方にはたまらないのではないでしょうか?

拘りと言う意味では、当時の裏技を残してあるのも良いですね。

例えば「ドンキーコング」では一番下のハシゴから最上階へ一気にかけ登る裏技が存在します。

まあ「この競技では禁止プレイです」と警告されて巻き戻しを食らってしまうんですが、それでも残してあることに拘りを感じました。

こういうのって移植をするにあたって裏技自体をできなくすることも多いですからね。

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注意点

収録タイトルの一部しかプレイできない

本作には13タイトルのファミコンソフトが収録されています。

しかし、多くのタイトルは一部分しか遊ぶことができません。

間違っても本作をプレイすることで収録タイトルの全貌が理解できるわけではないので、そこは注意が必要です。

まあ「ドンキーコング」「スーパーマリオブラザーズ」に関しては例外的に最初から最後まで挑戦できる競技があるんですけどね。

「ドンキーコング」は2周目をプレイできませんし、「スーパーマリオブラザース」は寄り道が禁止されているので、100%楽しむことはできません。

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惜しいところ

もう少し味付けがほしい

これは贅沢な意見かもしれませんが、本作独自の味付けがもう少し欲しかったです。

確かに巻き戻し機能のおかげでテンポがめちゃくちゃ良くなっていますし、プレイヤーゴーストとの対戦にもハマりました。

ですが、タイムアタックとか、対戦以外の楽しさはほとんどないので、「ファミコンリミックス」と比べたら劣るところがあります。

同作もファミコンソフトの一部分を切り取ったゲームですが、各タイトルの要素を融合したリミックスステージが存在しました。

カービィになってマリオのコインを吸い込むとか。

原作ではあり得なかったシチュエーションのステージを遊ぶことができたので、夢のコラボを実現していました。

本作に関しては原作のステージを忠実に切り取った競技しかないので、そういった楽しさは感じませんでした。

まあ競技に特化しているので無理もありませんが、もう一味欲しいと思ったのも事実なんですよね。

例えば本作ではプレイしているとコインが貯まっていきます。

このコインなんですが、新しい競技やプロフィールアイコンを解放するくらいしか使い道がないんですよね。

そうではなく昔のスマブラにあった解説付きのフィギュアと交換するのに使えるとか。

もっと色んなことに使えたらコインを貯める動機が生まれたんじゃないかなぁと思いました。

あとは収録タイトル。

スーパーマリオブラザーズ
スーパーマリオブラザーズ2
スーパーマリオブラザーズ3
スーパーマリオUSA
ゼルダの伝説
リンクの冒険
星のカービィ 夢の泉の物語
メトロイド
ドンキーコング
アイスクライマー
バルーンファイト
光神話パルテナの鏡
エキサイトバイク

厳選したラインナップだとは思いますが、欲を言えばソフトメーカーのタイトルも入れてくれると嬉しかったですね。

「ロックマン」とか「魔界村」とか。

権利関係に問題がなければ「スパルタンX」や「ドラえもん」「ゲゲゲの鬼太郎」「テトリス」が収録されていても面白そうです。

「ファミコンリミックス」は「1」が配信された数ヶ月後に「2」が配信されました。

同じような感じで本作も「2」が出てくれますと嬉しいですね!

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Nintendo World Championships ファミコン世界大会のレビューまとめ

ここまで「Nintendo World Championships ファミコン世界大会」について語っていきました。

簡単にまとめると

  • ファミコンゲームの楽しさを分かりやすく凝縮!
  • 味付けが足りないところはあるが、誰でもタイムアタックの楽しさを実感できる

といった感じです。

ファミコンゲームってことで世代じゃない方はピンと来ないかもしれません。

ですが、初心者向けの配慮が凄いことになっているので、ファミコンゲームの楽しさを知るきっかけにもなる作品に感じました。

短時間で楽しむことができますし、本作で原点を知るのも良いと思いますね。

こんな人には特におススメ。
・ファミコン好き。
・タイムアタック初心者。

こんな人にはおススメできない。
・長時間遊べるゲームを求める人。

お気に入り度【75/100%】

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おまけ:スペシャルエディションの同梱物紹介

こちらはスペシャルエディションの同梱物です。

ゲーム内に登場するピンバッジとアートカード。

それにSwitchで使えるファミコンのコントローラ。

これとソフトをセットにしたパッケージですね。

個人的にはSwitchのファミコンコントローラは持っていましたけど、ピンバッジとアートカード目当てで買いました。

見てください!キラキラ光っていて高級感がありますよね!

アートカードも表面はパッケージ、裏面はタイトル画面と趣向を凝らしているので、大切に保管しようと思います。

あとすいません、せっかくなんでもう1つ。

ジャ~ン!ファミコンのペーパークラフト!

よくできていますよね!

ファミコン40年生の付録についていたんですが、不器用なんで完成させるのに3時間もかかってしまいましたw

でもコントローラからマリオの音が鳴ったりしてリアルなんで、完成した時は嬉しかったですね〜!

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本記事の動画版

 

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