どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。
このゲーム、良くも悪くも盛り上がっています!
発売直後は店頭で品切れが相次ぐなど、予想以上に売れていることは確かなんですが、
- グラフィックがそこまで作り込まれていない
- 過去作では標準搭載されていた要素が追加コンテンツになっている
- ここ最近のスクエニが芳しい評価ではない
ことなどによって悪い話も色々と飛び交っています。
そんな「ドラクエモンスターズ3」ですが、実際にプレイした率直な感想としては、80点以上は付けても良いくらい楽しめました!
とにかく育成とか探索が楽しくって、ぶっ通しで遊んでしまう魅力があります。
ただ、惜しいと言うか残念に感じたこともありますので、本記事ではそういった点も含めて正直に語っていきます。
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- 育成RPG「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズのナンバリング3作目。
- 「ドラクエIV」のアナザーストーリーが展開される。
- 育成のシステムが一新された。
初リリース日 | 2023年12月1日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅とは?
まずはゲームの内容を簡単に紹介します。
本作は育成RPG「ドラクエモンスターズ」シリーズの最新作です。
「ドラクエモンスターズ」と言えば1998年にゲームボーイで1作目が発売されて以来、人気のシリーズで、本編とはまた違った面白さが好評を博しています。
モンスターをスカウトしたり、モンスター同士を配合したり。
ストーリーよりも育成に重点が置かれたバランスになっていまして、1作目は200万本を超える大ヒットを記録しました。
今作で特徴的なのが、「ドラクエIV」で敵として登場した「ピサロ」が主人公であることです。
彼は魔族と人間の間に生まれた青年で、父である魔王を倒すため、モンスターマスターとなって復讐の旅に出かけていきます。
そのため「ドラクエIV」のアナザーストーリー的なものが展開されていきまして、モンスターズファンだけではなく、ドラクエ本編が好きな方にも注目を集めています。
そんな「ドラクエモンスターズ3」ですが、実際のところどうなのでしょうか?
ここからは本作の良い点や惜しい点を語っていきます。
良いところ
魅力的なモンスター達
今作でまず良いと思ったのが、魅力的なモンスターたちです。
モンスターは500種類以上存在しまして、スライムやドラキーなどお馴染みの奴らはもちろん、
「ドラクエXI」に登場した魔軍司令ホメロスやリーズレットなどが登場。
さらに今回初登場のスライムコロネやはなまきドラゴなど、魅力的で可愛いモンスターが登場します。
前作の「ジョーカー3 プロフェッショナル」と比べたら少なくなっていますが、HD画質によるクリアな映像になったほか、新規モンスターも増えていますので、かなり頑張っているんじゃないですかね。
本作ではそんなモンスターを戦闘中にスカウトしたり、二体のモンスターを配合して生み出したり、タマゴを見つけて孵化させていきます。
また、モンスターにはランクの概念があり、高ランクのモンスターにはシリーズのラスボスを務めた魔王も登場。
配合を繰りかえして高ランクのモンスターを作ったり、お気に入りのモンスターを集めてパーティを組んだりもできますので、楽しみ方は豊富にあります。
ぼくの場合、スライム系のモンスターが可愛いので、つい優先して仲間にしちゃいました。
こういう真ん丸なモンスターって見ているとホンワカするんですよね。
ドラクエIVの裏側がわかるストーリー
先程も触れたように、今作の主人公はピサロです。
彼は「ドラクエIV」の敵として登場したキャラクターということで、ストーリーは同作の裏側を描いています。
ピサロの幼少期をしれたり、両親や兄弟が登場したり。
中盤からは「IV」と同じ時間軸になりますので、「あの時ピサロの視点ではああなっていたのか!?」と感じることがありました。
特に面白いと思ったのが、「ドラクエIV」に出てきたボスの背景が描かれていることです。
最初に戦ったピサロの手先とか、どこか見覚えのある緑色のさまようよろいとか。
奴らがどのようにしてピサロの部下になったのか知ることができますので、「ドラクエIV」の世界がより深まったような感じがしました。
ストーリークリアまでのプレイタイムは30時間から40時間。
「モンスターズ」シリーズとしてはかなり長く、ボイスも付いていますので、ドラクエ本編に匹敵するほどの気合を感じました。
ただこのストーリー、手放して褒められるものではありませんので、その辺りの話は後半で触れていきます。
奥深い育成
「ドラクエモンスターズ」の醍醐味である奥深い育成は今作でも健在です。
もうね、気が付いたら夜10時から朝の5時になってしまうくらいハマりました。
今作で特徴的なのが、サイズのシステムが変更されていることです。
モンスターにはサイズが存在するんですが、今作ではSとLの2種類に変更されていまして、それぞれハッキリするようになりました。
また、今作からはそれぞれのサイズにも特に小さい個体や大きい個体など細かな個体差が追加されています。
例えばSサイズは小さいほど素早さが高く、大きいほど守備力が高いという概念が存在します。
一方のLサイズのモンスターは枠を2つ使いますが、時には1ターンに3回も行動したり、通常攻撃が全体攻撃になったりと強化されていますので、めっちゃ頼りになるんですよね。
あと「ジョーカー」で初登場した「スキルシステム」は今作でも続投しています。
これはモンスターがもともと持っているスキルにポイントを振ることで能力が上がったり技を覚えていくシステムですね。
スキルは配合で両親から子供へ3つまで継承できまして、ものによっては最大まで極めたスキルの上位版を子供が覚えたり、特別な組み合わせで更に強いスキルを覚えたりします。
ですので突き詰めていくとスカウトや育成、配合をローテーションしていくことになりますので、最強のパーティを作ろうと思ったら時間が溶けるんですよねw
他のゲームで例えますと、ポケモンで個体値の厳選や努力値、技の構成を考えるような感じでしょうか。
あんな感じの遊びが好きな人は今作もハマる可能性があります。
快適なシステム
このように本作は育成の楽しさに重点が置かれています。
しかし、強いモンスターを育てるうえでは戦闘を何百回、何千回も繰り返さないといけませんので、反復性が強いんですよね。
そのためか快適に遊べる配慮がなされていまして、戦闘中にゲームスピードが2倍になる機能と、コマンドを選ばなくても決めた作戦で勝手に戦ってくれるおまかせ戦闘システムが実装されています。
これらの機能を活用することで道中の面倒な戦いをストレスを抑えることができたり、スマホを弄るなど、他のことをしながらレベル上げができるんですよね。
今の時代、マルチタスクが当たり前になっていまして、タイムパフォーマンスが重視されていますので、この機能はありがたく感じました。
本記事を作成するうえで1日10時間ペースで遊んでいましたが、本作に搭載された便利機能を活用することで疲労感はほとんどありませんでした。
むしろ「もう10時間も遊んだの!?」といった感じで、濃厚な時間を過ごすことができましたね。
中毒性抜群の対戦機能
今作もオンライン対戦機能が実装されています。
これがまあ中毒性抜群で、夢中で遊んでしまう魅力があるんですよね。
特にマスターランクマッチはランクが昇格することでレアなアクセサリーや育成アイテムを報酬として受け取れますので、最強のパーティを組んでランク上位を目指したくなりました。
というのも対戦相手のパーティが見れるので、「あのモンスターいいな」とか「ぼこぼこにされて悔しい!もっと強いモンスターを作ってあいつより強くなってやる」とか。
そういう感情が渦巻いてきますので、負けず嫌いですとハマりやすいんですよ。
他にも
- フレンド登録している人と対戦する「ともだちと対戦」
- 最大8人で参加する「みんなでトーナメント」
- 30人の相手とオートバトルする「連戦クイックバトル」
といった感じで色んな形で対戦を楽しむことができますので、クリア後もずっと遊べそうです。
まあオンライン対戦に関してはSwitch ONLINEに加入しないとプレイできませんが、ハマったら数百時間は遊べるくらいの中毒性を誇りますので、120%楽しみたい方はぜひ挑戦してみてください。
惜しいところ
あまり活かせてない季節の概念
今作のフィールドには季節の概念が追加されています。
春になったり、夏になったり。
フィールドを歩いていると季節が変わっていきまして、今まで行けなかったところにも行けるようになります。
例えば夏には植物が伸びてツタを登れますし、冬には池が凍って氷の上を歩くことができますので、一見すると面白そうですよね?
が、新しく行けるようになった場所の先には宝箱があるくらいで、ストーリーの進行には影響しないのでガッカリしました。
それと、季節によって出現するモンスターが変化しますが、季節の切り替わりには時間がかかるので、お目当てのモンスターを見つけるのが大変になってしまいました。
一応レアアイテムで季節を変えれたり、とある条件を満たすと消費せず季節を変えられるアイテムが手に入りますが、それまでがキツかったですねぇ。
中だるみする中盤のダンジョン
中盤のダンジョンは中だるみしました。
この辺りになるとダンジョンの階層が増えて広くなっていくんですが、ギミックは特に存在せず、ただ敵が多いだけの迷路になっているんですよ。
ということは迷路の中をグルグル回って無駄な戦闘を繰り返すことになりますので、なんか「ドラクエII」のロンダルキアへの洞窟を思い出しました。
後にギミックが存在するダンジョンも登場しますが、人によっては詰みかねないほど複雑な迷路になっていますので、合わない人も出てくるんじゃないかと思います。
やや気になる処理落ち
フィールドを移動していると、画面がカクカクになることがあります。
例えば遠くのモンスターがコマ送りになるとか、絵の切り替わりが遅くなるとか。
ちょっと処理が追いついていないんじゃないかと思いました。
この点に関してはもう少し頑張ってほしかったですね。
「モンスターハンターライズ」みたいに映像の書き込みが凄かったらまだわかるんですが、そこまで書き込まれている訳ではありませんので、Switchのマシンパワーを上手く引き出せていないんじゃないかと思いました。
前作の「ジョーカー3」と比べたら進化しているとは思うんですけどねぇ。
2023年末に発売された据え置き型ゲーム機の新作ということを考えますと、厳しいところがあります。
注意点
追加コンテンツについて
今作には有料追加コンテンツが存在します。
例えば一度仲間にしたモンスターをスカウトできるダンジョン(追憶のモグダンジョン)とか。
過去作では無料で利用できた要素が有料(1,320円)で販売されていますので、発売前から物議を醸していました。
そんな有料追加コンテンツですが、ぶっちゃけ必要なのでしょうか?
マスターズ版を購入した者から言わせていただきますと、ストーリー攻略中はほぼ使いませんでした。
唯一使ったのが「時の無限ボックス」です。
これは1時間ごとに開けられる宝箱で、手に入るアイテムはどれも嬉しいものだったりします。
が、そこまで冒険が楽になるわけでもなく、1時間ごとに開けるのも大変で忘れることが多くあったので、無理に買う必要は無いと思いました。
あとは「エビ師範の修練迷宮」。
これは入るたびにマップのつながりが変わる自動生成型のダンジョンですが、
- Sランクなど特定のランクしか編成できない
- スライム系やドラゴン系みたいに1つの種族しか編成できない
といった感じで挑むための条件が厳しいので、そこまでやりこめないって人は買わなくてよさそうです。
残りの「追憶のモグダンジョン」。
これは一度仲間にしたモンスターをスカウトできるダンジョンですね。
ランクの高いモンスターをスカウトするのに使えますが、再スカウトするのにもスカウトアタックの%が上がり辛く仲間にするのも大変なので、劇的に楽になるわけではなかったりします。
ですので、必要に感じてから買うでも遅くないと感じました。
という訳でまとめさせていただきますと、ストーリークリアで満足する人には必要ないもので、オンライン対戦をやり込むとか。そういう人向けの内容に感じました。
ポケモンとかにも言えることですが、この手の育成RPGは
- ストーリーを楽しみたい人
- 育成や配合を楽しみたい人
の大きく分けて2つのニーズがありますので、それもあって分割したんじゃないかと思いました。
それにしては追加コンテンツの値段が高いので、そこは足元を見ているなぁと思いましたけどね。
ドラクエIV好きの間で賛否が分かれるストーリー
ストーリーは「ドラクエIV」が好きな方にとっては微妙な印象を持ってしまう可能性があります。
同作に登場したピサロの視点からストーリーが展開されるのは面白いと思いましたけどね。
今までになかった設定が追加されていたり、歴史的な改変が行われていますので、人によっては強引に感じてしまうかもしれません。
まあ本作は「ドラクエIV」のアナザーストーリーであって正史ではありませんので、「こういう展開もあるんだなぁ」といった感じでプレイすると良いかもしれませんね。
ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅のレビューまとめ
ここまで「ドラゴンクエストモンスターズ3」の良い点や惜しい点を語っていきました。
簡単にまとめると
- モンスターズシリーズの意欲作!
- 荒削りな部分もあるが、育成の面白さは健在!
といった感じです。
Switchという据え置き型ゲーム機で発売されたこと、同ハードでドラクエ本編が発売されていること。
追加コンテンツが高いことなど何かと風当たりが強い作品ではありますが、本質的な面白さはしっかりしていますので、育成重視のRPGが好きな方は手にとっても良いんじゃないかと思います。
逆に進化した次世代のドラクエを楽しみたいとか。
そういったニーズは満たせていないところがありますので、「モンスターズ」シリーズに馴染みのない方は様子見でも良いと思います。
こんな人には特におススメ。
・モンスターの育成をするのが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・処理落ちなどが気になる人。
・作業ゲーが苦手な人。
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