
マリオストーリー/N64
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2000年8月に発売されたN64「マリオストーリー」のレビューをしていきます。
本作はペラペラなマリオが主人公のアクションRPGですが、2Dキャラクターを紙であると割り切った意欲作です!
時は遡ること2000年。
当時はゲーム機の性能に限界があったため、フィールド、キャラクター共に3Dで描くのは困難でした。
その打開策の1つとして背景を3Dポリゴンで描き、キャラクターを2Dのスプライトで描く手法を取り入れるゲームが増えていきます。
そして、多くのゲームでは2Dのスプライトが立体的に見えるよう、数パターンのアニメーションを用意。
ペラペラな紙であることはタブー視されていました。
一方、今回レビューするN64「マリオストーリー」は真逆のスタンスを取り、2Dのスプライトで作られたキャラクターをあえて紙であることを強調。
独特な温かみを醸し出すことに成功し、シリーズの新境地を確立しました!
紙であることを強調した関係で子供っぽくなってしまったのは否めませんが、ゲーム自体は丁寧に作られており、N64の名作として挙げても良い作品です。
ここからはそんなN64「マリオストーリー」について詳しく書いていきます。
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- ペラペラなマリオが主人公のアクションRPG。
- 様々な仲間と共に冒険していく。
- 戦闘システムはアクション性を盛り込んだターン制コマンド式を採用。
初リリース日 | 2000年8月11日 |
対応ハード | N64 |
ジャンル | アクションRPG |
売上 | 54万本 |
推定クリア時間 | 25~35時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
優しい世界観
2000年当時、3Dが正義のような風潮があり、何でもかんでも3D化していました。
そんな中、本作のキャラクターはあえて2Dであることを強調。
時折、ペラペラと回転するなど紙のような演出を取り入れています。
他のゲームでは例え2Dで描かれているキャラクターでも立体的に見えるよう努力しているのに、逆にペラペラであることを強調するとは恐れ入りましたw
フィールドにしても紙であることを強調されていて、別のエリアへ移動する時にパカパカと壁や床が組み立てられるような演出が挿入されます。
ペラペラなキャラクター、組み立てられていくフィールド。
これらの演出が組み合わさることで絵本の世界を冒険しているかのような感覚を味わえました。
マリオの目は点々になっていますし、プレイしているとなんだかホッコリします。
王道ながらも深みがあるストーリー
今作のストーリーは「スーパーマリオ」シリーズ全体から見ても王道の部類です。
クッパがピーチ姫をさらい、マリオが助けに向かう。
いつも通りの展開ですが、ゲームジャンルがRPGである関係上、過程を丁寧に描いています。
特筆したいのが、膨大なテキストによってキャラクターの個性を強調していることです。
マリオは様々な地を訪れて何十ものキャラクターと関わっていきます。
そこで出会うキャラクターの多くは従来のシリーズ作品で見られた敵キャラクターをモチーフにしていますが、それぞれ一人称、語尾、性格に個性を持たせているので感情移入してしまいました。
お馴染みの敵キャラクターでも日本語を喋るだけでこんなにも印象が変わるとは!?
言葉の力って凄いですね・・・。
ストーリーで印象的だったのが、さらわれたピーチ姫サイドも用意されていることです。
あくまでもサブ的な存在ではありますが、群像劇的な側面を持たせることでストーリーの深みがさらに増しています。
本作の前身となるSFC「スーパーマリオRPG」(以下、前作)のストーリーはイレギュラーなものでした。
普段は敵であるハズのクッパが味方してくれましたし、ピーチ姫も猛威を振るいましたからねw
今作のストーリーは逆に王道で、いつものようにさらわれたピーチ姫を救うのが目的となっていますが、過程に深みを持たせているので、前作とは差別化を図っています。
良いアクセントになっているアクション要素
本作はRPGなので、戦闘システムはターン制のコマンド式を採用しています。
といっても単なるターン制のコマンド式ではなく、アクション要素を取り入れているので、マリオらしさを感じました。
例えばタイミング良くボタンを押すことで攻撃時にはより大きなダメージを与えたり、防御時には受けるダメージを少なくすることができます。
この辺りは前作を継承していますが、今作の場合、アクション性がさらに強化。
ボタンだけではなく、スティックを使用する場合もあるので、アクションRPGと言えるレベルになってきました。
強敵を倒す場合、適切な行動を取るだけではなく、タイミング良くボタンを押すなどしてコマンドアクションを成功させる必要があります。
このように本作の戦闘システムはアクション要素が強くなっていますが、フィールドやダンジョンもマリオらしいアクション要素が多数盛り込まれています。
ジャンプして高いところに飛んで崖を飛び越えたり、宙に浮かぶブロックをジャンプで叩いたり。
落下してもゲームオーバーなどのペナルティは発生しませんが、スーパーマリオ本編のような感覚でキャラクターを動かせます。
探索が楽しい
今作がSFC「スーパーマリオRPG」よりも決定的に勝っている点。
それは、探索や収集の楽しさです。
フィールドでは草むらを調べたりブロックをハンマーで壊すことができます。
すると、アイテムが出てくる場合があるので、フィールドに生えている草むらをつい隅から隅まで調べたくなるんですよね。
また、収集要素も充実しており、
- 集めることでレアアイテムと交換ができる「星のかけら」
- 装備することで様々な追加能力をゲットできる「バッジ」
- 1個、または2個のアイテムを料理してリストを埋めていく「レシピ」
などが存在します。
いずれも数十種類以上存在し、「バッジ」や「レシピ」はリストからも確認できるので、収集好きにはたまりません!
当時は「ポケットモンスター」シリーズなどの育成RPGが人気になってきたので収集要素を盛り込んだのでしょうか?
徐々に広がる行動範囲
今作のゲームデザインで印象的なのが、徐々に行動範囲が広がっていく感覚を味わえることです。
フィールド内では特定の仲間を連れ歩くことができるうえ、専用アクションを使うことで今まで行けなかった場所にも行くことができます。
例えばピンクボムへいの女の子「ピンキー」を連れていると、ヒビがはえた壁を破壊して先に進めるなんてことも!?
イメージ的には「ゼルダの伝説」シリーズに登場するアイテムのような感じなので、同シリーズのように行動範囲が徐々に広がっていく楽しさを感じられました。
一度クリアしたフィールドも新しい仲間を連れて戻って来ると新たな発見があるかも!?
キノコタウンの寄り道が楽しい
ゲームの拠点として存在するキノコタウン。
シリーズではお馴染みの街ですが、今作ではかなり作り込まれています!
当初は行動範囲が限られている関係上、利用できる施設は少ないんですが、ゲームを進めていくと徐々に増えて行き、
- ミニゲーム
- ガチャガチャ
- お店
- サブイベント
などを楽しむことができるので、ダンジョン攻略などで疲れた時の息抜きとして重宝しました。
住人との会話時に決めるメッセージも充実していますし、本筋から逸れた部分も作り込んでいます。
惜しいところ
若年層向けの印象が強い
見た目から想像が付いていましたが、今作は前作よりも若年層にターゲットを絞って作られている印象です。
ぼくがそう感じてしまった理由としては数値の低さがあります。
序盤は与えられるダメージが1~2程度。
ゲームを進めてもせいぜい20で、体力も多くて100程度です。
おかげで小学校低学年でも計算しやすくはなっていますが、大きくなってくるともう少し桁を増やしてほしいと思ってしまいました。
前作がCG調のグラフィックで大人っぽかったうえにダメージの数値も2~3桁だっただけに尚更。
ちなみに難易度はそこまで低くはなく、標準レベルとなっていますので、完全な若年層向けという訳ではありません。
紙の設定をもっとゲームに活かしてほしい
キャラクターが紙である設定は面白いと思います。
しかし、ゲーム面ではあまり活かされていないのが勿体なく感じました。
紙芝居の雰囲気を出すためかどのフィールドも平面的であまり奥へは進めなくなっていますし、ゲーム的にはクォータービューだった前作から退化している部分も見受けられます。
エンドコンテンツが弱い
星のかけら、バッジ、レシピ。
今作にはこのような収集要素が存在しますが、エンドコンテンツが弱い関係で集めても恩恵を感じられにくいのが残念です。
超強い隠しボスが潜む高難易度ダンジョンに挑めたら良かったのですが・・・。
マリオストーリーのレビューまとめ
マリオのRPGシリーズ2作目にして新境地を開拓した作品。
前作よりもマイルドになっており、絵本のようなグラフィックはゲーム性の面ではさほど活かされていませんが、丁寧に作られています。
ですので、RPGの入門。もしくはアクセントを加えたRPGとしておすすめしたい作品です。
ぼくがSFC「スーパーマリオRPG」からRPGデビューしたように、今作でデビューした人も多いのではないでしょうか?
2Dキャラクターを紙であると割り切った意欲作!
こんな人には特におススメ。
・アクションRPG好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・思春期の子。
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このレビューを載せる前日にクリアしました。
今までプレイしてきたマリオRPGの中でもっとも本家マリオに近い感じでした、ただ本家マリオで登場する敵キャラが町の住人になっているのもいて、中には仲間になって一緒に戦ってくれるので、ペパマリシリーズは今のところペパスシしかプレイしたことないから新鮮に感じました。
HPや攻撃力の小ささは開発を担当した所から見るとFEを彷彿させますね、受けたり与えたりするダメージもムラが無く計算しやすいので戦略を立てやすいです、HPが普通に3桁以上あるマリオRPGやマリルイシリーズとはまた違った感覚で楽しめました。
今思えばマリオストーリーではなくスーパーマリオRPG2で出ないで良かったと思いました、マリオRPGの正当な続編としてみるとキャラデザといいシステムといいコレジャナイって感じですけど別系統として見たらこれもありって思いました