
2000年8月に発売されたN64「マリオストーリー」を今回はレビューします。
N64「マリオストーリー」はペーパーマリオが主人公のアクションRPGです。
開発は「ファイアーエムブレム」シリーズで知られるインテリジェントシステムズが担当。
良いアクセントになっているアクション要素
「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」シリーズを代表するRPG。
このゲームの土台はこれらのRPGと大差ありませんが、アクセントとしてアクション要素が存在します。
例えば戦闘時にタイミング良くボタンを押す事で
より大きなダメージを与えたり、受けるダメージを少なくする事が可能で、
コマンドバトルなんだけどアクションゲームっぽくなっているんですよね。
フィールド、ダンジョンもマリオらしいギミックが満載。
例えばジャンプをして高いところに登って崖を飛び越えなければ奥に進めなかったりします。
全体的なゲームシステムはスーパーファミコンで発売された「スーパーマリオRPG」と類似。
というか仮名称が「スーパーマリオRPG2」だったので実質、続編だったりします。

探索が楽しい
前作から大きくパワーアップしたのが探索要素です。
本作ではフィールドで草むらを調べたり、ハンマーでブロックを壊す事が出来るようになりました!
おかげでアイテム集めの楽しさが前作から増していて、
設置されている草むらを隅から隅まで調べたくなってしまう。
収集要素も色々増えました。
集める事でレアアイテムと交換が出来る「星のかけら」。
装備する事で様々な追加能力をゲットできる「バッジ」。
1個、または2個のアイテムを料理してリストを埋めていく「レシピ」など、
探索性が増した分だけコレクション要素も色々追加されています。

徐々に行動範囲が広がる楽しさ
探索要素とセットで特筆したいのが、徐々に行動範囲が広がる楽しさです。
前作とは違って今作では仲間とフィールドを歩く事が可能で、
専用のアクションを使えるようになりました。
例えばピンクボムへいの女の子のピンキーを連れていると、
ヒビがはえた壁を破壊して先に進む事が出来るんです!
こんな感じで仲間にはそれぞれ専用の能力があって
仲間にすると今まで行けなかったところに行けるので、
徐々に行動範囲が広がる楽しさを味わえます。
一度クリアしたフィールドも、新しい仲間を連れて戻って来ると新たな発見があるかも!?

キノコタウンの寄り道が楽しい
キノピオたちが暮らしているキノコタウン。ここでの寄り道が凄い楽しいです!
当初は行動範囲が限られていて利用出来る施設が少ないんですが、
ゲームを進めていくと徐々に増えて行って
ミニゲームやガチャガチャ、お店、サブイベントなどを楽しむ事が出来て良い息抜きになります。
ダンジョン攻略などに疲れた時は戻ってミニゲームなどで遊びましょう!
寄り道要素は前作ほどではないものの充実しています。
キノコタウンの施設、フィールドやダンジョンの探索。いくつかの収集要素以外にも
サブキャラクターを掘り下げる手紙。前作から大幅にテキスト量が増した住人との会話などを用意。
さらに隠し要素として緑の人気者好きにはたまらないネタが用意されています。

優しい世界観
どのキャラクターも2Dグラフィックである事を強調しており、
点目になっているので優しい印象が強いです。
具体的にどう2Dを強調しているのかというと、キャラクターがペラペラと回転するんですよ。
3Dポリゴンのゲーム全盛だった2000年はスプライトで描かれた2Dって時代遅れの印象があったけど、
ペラペラの演出を加えることで独特な味を付け加えていてそこはさすがだと思いました。
フィールドのグラフィックはN64ソフトらしく3Dポリゴンを採用。
3Dポリゴンならではの立体感ある演出は健在ですし、
折り紙のようにめくれて建物内部を表示するなんて凝った演出も用意されています。
ストーリーは王道。いつも通りクッパがピーチ姫をさらってマリオが助けに向かいます。
しかし、ゲームジャンルがRPGだけあってそれまでの作品と比べて過程を丁寧に描いていて、
ストーリーもそれなりに楽しめました。さらわれたピーチ姫サイドが用意されているのも当時としては新鮮。
BGMは新曲が目立っていますが、マリオのゲームとして違和感なく収まっていると思うし、
中にはロック調など挑戦的な曲もあって新鮮さも感じられます。
低年齢向けの印象が強い
全体的に低年齢向けの印象が強く、中学生以上になるとちょっとプレイしにくいです。
そう感じてしまうのは点目のキャラクター以外にも数値の低さがあります。
序盤は与えられるダメージが1~2程度。
ゲームを進めてもせいぜい20で、体力も多くて100程度です。
おかげで計算しやすくはなっていますが、子供っぽい印象は否めません。
前作の「スーパーマリオRPG」がCG調のグラフィックでダメージ数値も2~3桁だっただけに尚更。
後のシリーズは多少インフレ化したので、余計強く印象に残っています。
ちなみに難易度はそこまで低くはなく、標準レベルとなっているので大人でも退屈しません。

紙の設定をもっとゲームに活かしてほしい
キャラクターが紙である設定はゲーム面ではあまり活かされていません。
そのため見た目だけ変わった印象が強く、前作のCG調が好きだとマイナスに感じてしまいます。
紙芝居の雰囲気を出すためかフィールドも奥行き感が薄れていて、
そう言う意味では退化してしまいました。
マリオのRPGシリーズとしては2作目になる作品。
開発会社がスクウェアからインテリジェントシステムズに変わった関係で
前作から大きく作風が変わってしまいましたが、
丁寧な作りは変わっておらず、RPGの入門。もしくはアクセントを加えたRPGとしておススメです。
こんな人には特におススメ。
・アクションゲームとRPG好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・思春期の子。
マリオストーリー/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約40時間
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