【レビュー】ニンテンドースイッチ2を100時間遊んだ正直な感想

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回はニンテンドースイッチ2を100時間じっくり遊んだ感想を語っていきます!

結論から言うと、Switchを正統進化させた非常に理想的なゲーム機です!

革新性という意味では薄いので、スーパーファミコンからN64。ゲームキューブからWiiになった時みたいなインパクトはありませんが、Switchを遊んでいる時に「こうなったら良いな~」と思っていたことが実現しています。

そのうえ任天堂ゲームの魅力をさらに引き立てている印象で、Switch2のおかげでゲーム熱が高まりました!

一方では惜しい点もいくつか見つかったので、記事の後半で正直に語っていきます。

本記事を閲覧することでSwitch2の長所と短所がわかると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

良いところ

次世代の任天堂ゲームを体験できる

Switch2で特に良いと思ったのが、次世代の任天堂ゲームを体験できることです!

任天堂はこの10数年間、性能面では大きな発展はなく、PS3やXbox 360といった第7世代の据え置き型ゲーム機の範疇に留まっていました。

それでも魅力的なゲームデザインや絵作りで十分に戦えてはいたんですが、やっぱり限界を感じるところはあったんですよね。

それが今回、2世代ぶりに大幅なスペックアップをしているので、専用ソフトでは今までにないゲームデザインを実現しています。

分かりやすい例でいうと「マリオカート ワールド」のコースですね。

今までの「マリオカート」は広い公園くらいのコースしか走行できませんでしたが、今作では京都市に相当するくらい広いコースをロード時間なしで走行できるようになりました。

そのうえフレームレートは60fpsなので滑らかに動きますし、同時に走行するレーサーも24台なので、画面に乱れるアイテムやコインの数が凄いことになっていますw

まあ最先端のゲーミングPCで遊べるタイトルではこのくらい当たり前のことだとは思いますが、やはり任天堂のゲームが一世代進んだことはめちゃくちゃ魅力的です。

任天堂って他の会社にはない魅力を持っていて、独創性のある遊びや居心地の良い世界観など、最先端のゲームとは別のベクトルで魅力を打ち出していたんですよね。

Switch2ではそのうえで今まで手薄だったマシンパワーを活かした遊びにも力を入れ始めたので、鬼に金棒なんじゃないかと思いますw

今後も地形を破壊できる「ドンキーコング バナンザ」など、マシンパワーを活かしたタイトルが発売予定なので、どうなるのか楽しみです。

旧作をまた遊ぶきっかけが生まれる

Switch2ではSwitchソフトも遊ぶことができます。

いわゆる互換機能になるんですが、いままでの任天堂ハードにはない魅力を感じました!

Switch2の互換機能はちょっと特殊で、Switch用ソフトのデータを、Switch2で動くように変換する処理をデータの読み込みと同時にリアルタイムで実行しています。

これによってSwitchで遊んだ時よりもロード時間が早くなっていたり、画面のカクツキが抑えられるようになりました。

どれだけ変わるのかはタイトルにもよりますが、「ゼルダ無双 厄災の黙示録」は処理落ちしなくなりましたし、「あつまれ どうぶつの森」の起動時間も3割くらい短縮されています。

さらにSwitch2向けにアップデートされたタイトルはフレームレートが倍増していたり、HDRにも対応していたりするので、実質リマスター版ではないでしょうか?

以下のタイトルはSwitch2向けにアップデートされたSwitchソフトです。

・ARMS
・進め!キノピオ隊長
・スプラトゥーン3
・スーパーマリオ オデッセイ
・スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド
・世界のアソビ大全51
・ゼルダの伝説 夢をみる島
・ゼルダの伝説 知恵のかりもの
・ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング
・New スーパーマリオブラザーズ U デラックス
・ポケットモンスター・スカーレットバイオレット
・やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ

強化された点はタイトルによって微妙に異なりますが、概ねグラフィックの高精度化やフレームレートの強化、ロード時間短縮などが確認されています。

これらのアップグレードによって2つのメリットを感じました!

1つめは、旧作を遊び直すきっかけができたことです。

最近のゲームってボリュームが増加傾向で、クリアしてもエンドコンテンツみたいなものがあったりするので、完全クリアせずに終えることが多くあります。

かくいうぼくも「ポケモン スカーレットバイオレット」のポケモン図鑑をコンプできていませんし、「スプラトゥーン3」もブキを全然マスターできていません。

「でもSwitchで遊ぶと処理落ちするし、なんかやる気になれないんだよなぁ」

と思っていたんですが、Switch2だとアップデートで快適になっていたりするので、気持ちをリセットして遊べるんですよね。

セーブデータも本体機能やSwitch ONLINEのお預かり機能を使えば簡単に持ってこれますし、これを機にSwitch2でSwitchソフトをいろいろ遊んでいます。

その時に思ったんですが、最近の任天堂ゲームってボリュームやリプレイ性が半端ないですね!

クリアしたと思ったゲームでも細かい小ネタが見つかったり、また別の遊び方があったりして、時間を置いてから遊ぶと新鮮に楽しめたりします。

Switch2のアップグレードはそんな任天堂ゲームのポテンシャルを引き出してくれるので、ホント凄いですよ。

2つめのメリットは、HDRと任天堂ゲームの相性が良いことです。

HDRとは、映像の明るさの幅を広げ、よりリアルで鮮やかな映像を表現する技術のことです。

ONにすることで「白飛び」や「黒つぶれ」がなくなり、より細かな質感を表現できるんですが、任天堂ゲームへの恩恵が予想以上に凄いと思いました!

任天堂ゲームの多くは色鮮やかなので、HDRをONにすると、マリオやリンクたちがさらに美しくなります。

4kと比べたら馴染みが薄い技術ですけど、見栄えがさらに良くなるので、今後も対応タイトルがどんどん増えてほしいです!

より快適になったゲーム体験

Switch2はゲーム体験をより快適にする工夫が随所で施されています。

まず良いと思ったのが、Joy-Con周りの改善です。

マグネット式になったことで取り外しがしやすくなりましたし、ボタンも押しやすくなりました。

これによってProコンなしでも操作が快適になったので、よほど複雑な操作のゲームでない限りはJoy-Conで遊んでいます。

続いて快適だと思ったのが、ニンテンドーeショップのアクセスもしやすくなったことです。

Switchのeショップはめちゃくちゃ重くて、途中で止まったり、遅延が発生したものですが、Switch2はほぼ解消されています。

これによってタイトルがズラーッと並んだセールコーナーの下へスクロールするのが快適になりましたし、タブを切り替えた時の画像表示も一瞬になりました!

eショップには魅力的なタイトルがたくさんありますけど、動作が重いせいで必要なときしか開かなかったりしたので、Switch2では起動する機会も増えそうです。

そんなSwitch2のeショップですが、ほかにもいろいろ強化されていて、なんとタイトルにカーソルを合わせると紹介動画が自動再生されるようになりました!

Switchの場合、画像が自動再生される程度に留まっていたんですが、Switch2では動画になったんですね。

再生時の音もなりますし、これで商品ページへ行かなくてもある程度の内容が分かるようになりました。

ただ良いことばかりじゃなくて、動画によっては前置きが長すぎたり、そもそも音が鳴るので、人によっては画像の方が良かったかも知れません。

この辺りはアップデートで設定できるようにしてくれると嬉しいですね!

それ以外に快適になった点としては、

  • Nintendo Switch Appとの連携によってスクショや動画のシェアが簡単になった
  • スタンドがコの字型になったことで向きの調整がしやすくなった(耐久性もバッチリ)
  • マウス機能によってカーソル移動がしやすくなった(対応ソフトのみ)
  • TVモード中にスリープ解除すると音が鳴って起動がわかりやすくなった

などがあります。

全体的にSwitchでちょっと気になっていたところが改善されている印象で、ストレスを軽減してくれます。

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居心地が良すぎるゲームチャット機能

Switch2ではゲームチャット機能が搭載されています。

これはフレンドとボイスチャットや画面共有などができる機能なんですが、予想以上に使い勝手が良いです!

それぞれが別のゲームを始めても続けられますし、画面共有ができるので、まるで同じ空間にいるような感覚を味わえます。

これまでの任天堂ハードにもボイスチャットできる機能が搭載されていたことはありましたが、プレイ画面をリアルタイムで映すことはできなかったので、相手がどんな状況なのか?正確に把握することはできませんでした。

それがゲームチャットでは画面共有によって相手の状況がわかるので、例えば「マリオカートワールド」で回線落ちになってしまい、みんなと合流するまでの間も確認できたりします。

この時、ボイスチャットだけだと状況を完全には把握できず、不安なところもあったりしますから、画面共有の恩恵は予想以上にデカいと思いました。

ほかにも隠しアイテムの場所を共有したり、今の順位をリアルタイムで確認できたり。

相手の画面が見えるからこそコミュニケーションの幅が広がっている印象で、ボイスチャットとの化学反応が生まれています。

そのボイスチャットに使うマイクも高性能で、人間の声を正確に拾ってくれます。

ノイズキャンセリングによって周辺の雑音を取り除いてくれますし、少し離れたところから喋っても適切な音量にしてくれるので感動しました!

まあ音質に関しては高性能マイクにはさすがに劣りますけど、普通に使う分には問題ない範囲で、これが標準搭載されているのは凄いです!

そんなゲームチャットをさらに楽しくするのが、カメラ機能。

別売りのUSBカメラを使うと、自分の顔をゲームチャットに映すことができます。

ぼくはビジュアルに自信がないので顔を出すのは抵抗あったんですが、いざやってみると面白くって、気心知れた相手だったらむしろどんどん使いたくなりましたw

カメラ機能の何が面白いのかと言うと、変顔ですw

ゲーム内で何かあった時、大袈裟に表情を変えたりすると、相手に感情をより伝えることができるので、特にパーティ系のゲームで使うと盛り上がるんですよね。

「マリオカートワールド」の場合、操作キャラの上に自分の顔を表示することもできるので、レース中に前へ出た時は変顔をして煽るとか。

気心知れた相手だからこそのやり取りが楽しいです!

これを機にワイプ芸人を目指しましょうかねw

自分の顔を映すって、セキュリティ対策は大丈夫なのか?

その辺はめちゃくちゃ考えられて作られています。

カメラを使っている間はキャプチャーボタンでの撮影ができませんし、フレンドごとにゲームチャットを使えるかの設定もできます。

もし問題があったら通報する機能もありますし、そもそもゲームチャットをやるには携帯電話番号によるSMS認証が必要になるので、大丈夫だと思いたいですね。

このようにゲームチャットはこれまで以上に細かいコミュニケーションができます。

今まではフレンドと任天堂のゲーム機でオンライン対戦をする場合、Discordなどを通じてボイスチャットをしていましたけど、今度はゲームチャットが標準になりそうです。

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惜しいところ

バッテリーの持ちが悪い

バッテリーの持ちは良いとは言えません。

試しに「マリオカートワールド」を明るさ100%でプレイしたところ、2.5時間ほどでバッテリーがなくなりました。

公式によると、Switch2のバッテリーは約2時間から約6.5時間。

Switchの現行モデル・有機ELモデルが約4.5~9.0時間だったので、あのバッテリーの持ちに慣れていると、短いのは否めません。

感覚的にはSwitchの旧モデル(約2.5時間~6.5時間)よりも若干短い感じかな。

バッテリーの容量は1.2倍大きくなっているので、それだけ消費電力が多くなっているのでしょうね。

これに関しては、室内で持ち運べる据置型ゲーム機を意識しているのかと思いました。

Switch2は携帯型ゲーム機としては大きいので、カバンに入れて外に持ち運ぶのは不向きだったりします。

それよりは室内で楽な姿勢で遊ぶ時に重宝する印象で、携帯モードで遊んでいるときも、いつでも充電できることを想定したバッテリー駆動時間に感じました。

とはいえ気が付いたらバッテリーが無くなっているくらいの短さなので、せめてもう1時間は持つようにしてくれると良かったですね。

夏場は熱対策が必要

負荷が重いゲームをプレイしていると、Switch2が熱くなってきます。

本体の上部には排気口があるのですが、そこに手を当ててみると、熱い空気が流れてきますし、ファンの音も聞こえます。

クーラーが効いた部屋でもこうなるのであれば、夏場の暑い部屋でプレイすると、ちょっと心配です。

「Switch2のひみつ展」によると、熱対策はしっかりされていて、Switchの約2倍も空気を流せる設計になっていたり、本体やドックにファンを付けていたりするんですけどね。

マシンパワーが凄い分、本体が熱くなりやすいみたいで、完全には解消できないみたいです。

ハイスペックなマシン全般に言えることですが、負荷が重いゲームを長時間プレイする場合、熱対策が必要になってきます。

一応、スリープ中の有線インターネット接続の維持をOFFにすれば、スリープ中は改善される話があるので、まだの人は試してみてください。

HOME画面の進化が少ない

Switch2のHOME画面はSwitchからほとんど変わっていません。

よく見るとアイコンが少し丸くなっていたり、効果音が変わっていたりしますが、それ以外はほとんど一緒です。

SwitchのHOME画面が完璧だったら問題ないんですが、いくつかの課題があるので、もう少し手を加えてほしいと思いました。

具体的にはフォルダ機能とテーマ機能の追加ですね。

トップページにフォルダを作れたり、マリオたちが出てくるテーマ機能があっても良いと思うんですけどねぇ。

Switch2はメインメモリの容量が増えていて、12GBもあります。

これはSwitchの3倍なので、簡単に言うと、コンピューターが作業できるスペースが3倍広くなりました。

これだけ広いとHOME画面を作り込むこともできるハズですから、アップデートでフォルダ機能やテーマ機能が追加されることを期待しています。

あとeショップでは相変わらず怪しいタイトルが並んでいるので、特定メーカーのタイトルの表示をOFFにする機能も欲しいです。

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容量問題について

Switch2の内蔵メモリは256GBもあります。

Switchの場合は32GB。有機ELモデルでも64GBだったので、実に4~8倍も増えています。

一見するとSwitchの頃よりも余裕が生まれましたが、使い方次第ではすぐに足りなくなるかも知れません。

というのもSwitch2ソフトは容量を消費しやすいからです。

任天堂のダウンロード版は10GBクラスが当たり前になりましたし、何よりもソフトメーカーのタイトルはダウンロードがほぼ必須になってしまいました。

ソフトメーカーのタイトルは多くがキーカードを採用しています。

これはゲームデータが入っていないパッケージソフトのことで、カードを本体に差し込んでもダウンロードすることになります。

大作になると50GB前後も必要になるので、5本も入れたらパンパンになってしまいます。

今までだったらパッケージ版を買えば本体の空き容量をほとんど消費せずに済みましたが、Switch2の場合、ソフトメーカーのタイトルに関しては大半がキーカードなので、容量の節約が難しくなってしまいました。

なんでキーカードなんか採用するんだろうな?

おそらくコストの削減でしょうね。

ゲームカードって大容量のものだとコストがかさみますから、キーカードにして削減しているものだと思われます。

ただ今のところソフトメーカーしか採用しておらず、任天堂タイトルでは見当たりません。

そのことから任天堂のパッケージタイトルを中心に買っていたら容量不足になる可能性は低いでしょうね。

そうではなく、

  • ソフトメーカーの大作ゲームを中心に買っている人
  • Switchで既に沢山のゲームを買っていて、大半をSwitch2に移行しようとしている人

は近い将来、容量不足に悩まされるかも知れません。

これでMicro SD Expressカードが安くなってくれたら良いんですけどね。

Switch2ではMicro SD Expressカードを使って増設できるんですが、現状は256GBでも7,000円以上するので、Switchの頃よりも容量を増やすのが難しくなっています。

ただ普及が進めば普通のMicro SDカードみたいに相場が安くなるので、今後の値下がりに期待したいところです。

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全体のまとめ

以上!Switch2について色々と語っていきました!

良い点は

  • 次世代の任天堂ゲームを体験できる
  • 旧作をまた遊ぶきっかけが生まれる
  • より快適になったゲーム体験
  • 居心地が良すぎるゲームチャット機能

惜しい点は

  • バッテリーの持ちが悪い
  • 夏場は熱対策が必要
  • HOME画面の進化が少ない

といった感じです。

基本的にはSwitchの短所を徹底的に潰した強化版で、そのうえでマイクやカメラといった仕組みを追加しています。

Switch有機ELモデルが発表された時、もっと強化してほしいと思っていましたが、あの時の願いが4年越しで叶いました!

まあコンピューターって日進月歩で進化しているので、Switch2もいずれは高性能とは言えなくなるとは思いますけどね。

任天堂のゲーム機としては十数年ぶりに性能面で一世代進んだことになるので、かなりの恩恵を感じています。

性能の良し悪しばかりがゲーム機の全てとは言いませんが、そうはいっても低すぎると開発に制限が生まれてしまいます。

今まではそれでやりたくてもやれなかったことが沢山あったようなので、Switch2で少しでも多く実現して、新しい遊びを提供してほしい。いまはそう思っています。

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