ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル/GC
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2003年8月に発売されたGC「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」のレビューをしていきます。
本作は協力プレイ型のアクションRPGですが、世に出るのが早すぎたダイヤの原石でした!
今の時代、協力プレイ型のゲームが人気ですよね?
モンスターハンター、エーペックスレジェンズ、マインクラフト etc…
流行っているゲームを見てみると高確率で協力プレイを前提にして作られているように感じます。
今回レビューするGC「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」も協力プレイを前提にして作られているんですが、楽しむまでのハードルが高く、ほとんどできませんでした。
というのも本作で協力プレイを行う場合、
ゲームボーイアドバンス(GBA)本体 + GBAケーブル + 友達
が必要だからです。
沢山のお金だけではなく、友達も居ないと成立しないって・・・
貧乏で友達が少ないぼくにとっては無理ゲーですw
オンライン協力プレイに対応していたら良かったんですが、当時の家庭用ゲーム市場では一般化していなかった関係でオフラインでしか楽しむことができません。
累計売上は「ファイナルファンタジー」のブランド力を借りて30万本以上を売り上げましたが、発売するのが早すぎたような?
ここからはそんなGC「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」について詳しく語っていきます。
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- ステージクリア型のアクションRPG。
- ゲームボーイアドバンスと連動することで最大4人での協力プレイを楽しめる。
- 他のプレイヤーと息を合わせることで合体魔法を発動できる。
初リリース日 | 2003年8月8日 |
対応ハード | GC |
ジャンル | アクションRPG |
売上 | 初週19.2万本/累計36万本 |
推定クリア時間 | 16~20時間 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
協力プレイに特化したゲームデザイン
本作は協力プレイに特化したゲームデザインとなっています。
各ステージの目的は最奥に潜むボスを倒すことなんですが、システムや操作形式に癖があるので、ソロプレイでは簡単には進めません。
まず、壁となるのが瘴気と呼ばれる毒の空気がフィールドに漂っていることです。
瘴気に入るとジワジワとダメージを受けてしまうので、できれば避けたいですよね?
そこで重要になってくるのが「クリスタルケージ」。
このアイテムを持つことで瘴気を退けられますが、持っている間は攻撃ができなくなってしまいます。
どうでしょう?この時点で2人のプレイヤーが必須であることがわかりますよね?
協力プレイならではの要素としては、合体魔法というものもあります。
合体魔法は複数のプレイヤーがタイミングを合わせることで発動する強力な魔法です。
例えば3人が同時に「ファイア」を発動することで「ファイガ」になるとか。
ポイントなのが、タイミングを合わせないと発動しないことです。
そのため「いっせーのーで!」と言った感じで友達と息を合わせなければいけません。
同じようなことをオンラインゲームで行う場合、ボイスチャットをしないといけないので、オフラインでの協力プレイならではの要素に感じました。
GBAとのユニークな連動機能
本作をマルチプレイで楽しむ場合、人数分のゲームボーイアドバンス本体が必要です。
何故、必要になるのかと言うと、コントローラとして使用するからなんですが、もう1つ理由があります。
それは、ゲームボーイアドバンスの画面にランダムで情報が映し出されることです。
表示されるのは「マップの情報」「宝箱レーダー」「コマンド画面」など。
なんですが、なんと、プレイヤーによってどの情報が表示されるのかランダムで決まるんです!
そのため複数人でプレイすると自分だけしか知らない情報を得ることになり、プレイヤー同士の意思疎通が盛り上がるように作られています。
これは画面が小さい携帯機の特性をよく活かした仕様に感じました。
リプレイ性が高い
本作はステージクリア型のアクションRPGで、10以上のステージが用意されています。
でも、1回クリアしたら終わりではなく、繰り返し楽しめるようになっているんですよ。
大きな要因となっているのが3段階存在する難易度です。
一度クリアしたステージでも時間が経過してから挑むと難易度が上昇し、敵が強くなり、数も増えます。
クリア後の報酬も難易度によって変化するので、同じステージでも繰り返し楽しみたくなりました。
また、ゲームクリアまでに挑むステージは固定化されておらず、ある程度は好きなように挑むことができます。
リプレイ性を高める要素としてはそれ以外にも
- マップ移動時にランダムイベントが発生する
- 選択肢によって日記の内容が変化する(全390種類)
などが存在します。
1周クリアまでのプレイタイムは短めですが、繰り返し楽しみたくなる工夫が満載なので、ボリューム的な不満はありません。
牧歌的な世界観
本作の世界は素朴でのんびりした感じがします。
ストーリーは「猛毒の瘴気に包まれた世界を救うために旅立つ」という決してほのぼのとしたものではないんですが、
- 4等身の可愛らしいキャラクター
- のびのびとした民族音楽風のBGM
- 中世ヨーロッパ風の街並み
の影響で殺伐とした感じがせず、どこか素朴な感じがしました。
そんな世界観を強調させるのがナレーションと冒険記。
各ステージに入るとナレーションが挿入され、どんな場所なのかをお姉さんが優しい口調で語ってくれます。
また、年数が進むとお祭りイベントが挿入され、それに合わせてこれまでの冒険記が綴られていくので、のんびりと旅をしている感覚を味わえました。
ステージクリア型のゲームってチープで古臭い印象を持っていましたが、本作は味付けが上手く、フルプライスらしい価値観を持たせている印象です。
惜しいところ
ソロプレイではあまり楽しめない
本作は協力プレイ前提で作られているので、ソロプレイではあまり楽しめません。
一応、ソロプレイだとモーグリが「ショートクリスタル」を持ち運んでくれますが、それでも厳しく感じました。
というのもプレイヤーキャラの戦闘力が低く、後半になればなるほど苦戦するバランスになっているからです。
例えば攻撃時には硬直時間が発生するので連続で攻撃を与えられませんし、何よりも動かしていて気持ち良くありません。
後半のステージでは敵の出現数が増加して1人では太刀打ちできなくなりますし、プレイすればするほど「あ、これは協力プレイ前提のゲームなんだな」と思いました。
協力プレイのハードルが高すぎる
冒頭でも触れたように、協力プレイをするには
ゲームボーイアドバンス(GBA)本体 + GBAケーブル + 友達
が必要になってきます。
ゲームソフトには「GBAケーブル」が同梱されているとは言え、ハードルが高すぎませんかね?
しかも2人プレイの場合、敵が強くなるので、下手をしたらソロプレイよりも難しくなるんですよw
なので、本作の真価を発揮する場合、3~4人でプレイしなくてはなりません。
オンライン協力プレイに対応していないうえにこの仕様はさすがに不親切じゃないですかね?
不親切と言えば、「モーグリスタンプ」を集めたことでの報酬がマルチプレイ前提なのも残念に感じました。
各ステージにはモーグリの穴が隠されており、入ると「モーグリスタンプ」が押されます。
このスタンプを一定数集めるとミニゲームを楽しめるようになるんですが・・・
ソロプレイでは楽しめないんです(泣)
探索をしてモーグリの穴を見つけても恩恵を味わえないなんて・・・ソロプレイメインの俺氏、涙目。
一応、モーグリの穴ではスタンプの他に相棒となるモーグリの毛をスプレーでペイントするサービスを利用できますが・・・。
FFCC (GC)のレビューまとめ
協力プレイが浸透していなかった時代に発売された意欲作。
環境が整っていたら楽しい作品で、牧歌的な世界観といい、光る部分が多く見受けられます。
ですが、何度も言うように協力プレイをするまでのハードルが非常に高いのが残念に感じました。
当時は「モンスターハンター」すらも発売されていなかったので、世に出るのが早すぎましたね。
「ファイナルファンタジー」シリーズの本編とは全く異なるシステム・作風なので、そちらに期待すると痛い目に遭います。
ソロプレイの場合、アクションRPGとして楽しむのではなく、雰囲気ゲーとして楽しむのがおすすめです。
世に出るのが早すぎたダイヤの原石!
こんな人には特におススメ。
・協力プレイ好き。
・のんびりした世界が好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・ぼっちプレイヤー(泣)
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友達の家でやりましたが、あのFFがなぜかARPGでシナリオも薄すぎて敵がやたら強く変なゲームだなと思いました。当然その日以来そのゲームを遊んだのはそれで最後です。