
ASTRO BOT:RESCUE MISSION/PSVR
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年10月に発売されたPSVR「ASTRO BOT:RESCUE MISSION(アストロ ボット レスキューミッション)」のレビューをしていきます。
本作はVR世界で楽しむ3Dアクションゲームですが、3DマリオをベースにVRゲームの正解を作り上げた傑作でした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
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- ステージクリア型の3Dアクションゲーム。
- VRの360度映像を活かした仕掛けが満載。
- ミニBOTを収集するなど探索要素も満載。
初リリース日 | 2018年10月4日 |
対応ハード | PS4(PSVR) |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 5~8時間 |
売上 | 初週0.4万本/累計0.6万本 |
発売元 | SIE |
目次
良いところ
良い意味でスーパーマリオっぽい!
本作を語るうえで外せないのがスーパーマリオ!
何故なら本作と「スーパーマリオ」の共通点があまりにも多いからです。
例えばゲームデザインは以下のような共通点があります。
- スタートからゴールまで進んでいくゲーム進行。
- ジャンプを駆使してアスレチックをこなしていくアクション性。
- 行く手を阻む敵キャラクター。
- コインやアイテムを集めて行く探索要素。
どうでしょうか?
ここまで共通していて「スーパーマリオ」のワードを使わないほうが不自然なくらいですw
カラフルポップな世界観や敵キャラクターのデザインもそっくりですし、何から何まで「スーパーマリオ」だと思います。
パクリとは言わせないほどクオリティが高い
な~んだ、よくあるパクリゲーか。
そんな意見が出てきそうですが、本作はパクリと片付けたら勿体無いほど基本がよく出来ているんです!
まず、手触り感が非常に良い!
キャラクターは軽快に動いてくれますし、オブジェクトに干渉するとしっかりとリアクションを取ってくれます。
そんな言葉が自然と出てくるくらい手触り感が素晴らしいゲームです。
そして徹底されたバランス調整!
難易度は簡単すぎず難しすぎず、絶妙な落とし所なんですよ!
以下、本作で「上手い!」と思ったポイントです。
- 1回ダメージを受けただけでアウト。
- しかし、チェックポイントが1ステージにつき10以上存在する。
- 崖に向かって歩いてもヨロヨロするだけで落ちない。
- 操作ガイドがモニターに表示されるのでスームズに進められる。
- ローディング画面が存在せず、演出で待ち時間を誤魔化している。
- 収集アイテムは取った瞬間に反映されるので途中離脱も可能。
色んなゲームをプレイしているとなんとなくの”正解”が見えてきます。
そんな正解を本作では見事なくらい選択しているので感心してしまいました!
ゲーム好きであればあるほど直感でそう感じると思います。
三人称視点のゲームに含まれた一人称視点ゲーム風の遊び要素
三人称視点ゲームの大前提ってなんだと思いますか?
ぼくは操作キャラクターを中心としたカメラワークだと思います。
三人称視点のゲームでは余程カメラが離れていない限り操作キャラクターを隠すことは出来ません。
だって、カメラの中心軸が操作キャラクターにセットされているんですからね。
が、本作の場合は操作キャラクターから視線を外すことができるんです!
何故なら本作ではカメラの中心軸が自分自身の視線だから!
VRゲーム全般に言えることなんですが、VRゲームは自分自身の視点からゲームをプレイすることになります。
それは本作でも例外ではなく、自分自身の視点からASTROを操作することになるんですね。
なので、その気になれば操作キャラクターのASTROを放って真後ろを向くなんてこともできるんです!
凄いのが、この仕様を逆手に取ったギミックが満載であること。
例えばステージ上の死角。
エリアによっては自らの身体を傾けなければ操作キャラクターのASTROが死角で見えない場合があります。
キョロ
キョロ
↑なので、こんな感じで身体を動かして見やすいカメラアングルにする状況に出くわすんですね。
イメージ的には一人称視点で三人称視点のゲームをやっているような感じ。
意味が分からないと思いますが、実際にプレイすれば納得できると思いますw
ふんだんに活かしているDUALSHOCK 4の機能
PS4用のコントローラとして親しまれているDUALSHOCK 4。
本作ではDUALSHOCK 4の機能もふんだんに活かしていました!
プレイヤーが持っているDUALSHOCK 4はゲーム内で実体化しており、条件を満たすことで様々なガジェット機器として使用することが出来ます。
例えばタッチパッドを押し込むことでワイヤーフックが飛び出てフックに取り付けることができるんです!
すると、綱渡りができるようになって遠くへ行くことができるんですね。
それ以外にもステージによっては水鉄砲、ガトリングガン、手裏剣、衝撃波を使用することも可能で、ゲームプレイに多様性を生み出しています。
余談ですが、手裏剣を使ったアクションは無料配信されているPS4「プレイルーム」内のミニゲーム「ニンジャボット」と一緒なんですよね。
まさか、こんな形で取り入れてくるとは!?
本作自体がPSVR「THE PLAYROOM VR」に収録されている「ロボットレスキュー」の拡大版ですし、「プレイルーム」シリーズ2作の集大成的な側面もあります。
VRの立体映像をふんだんに活かした仕掛け
うわぁぁぁ~!!!!!
思わずこんなリアクションを取ってしまうような演出が本作には沢山用意されています。
例えばステージの奥に進んでいくといきなり巨大な敵が出現するんですよ。
それも間近にこちらまで迫ってくるような感じで、本当に襲われるんじゃないかと思ってしまいます。
それ以外にも水中ショー的な演出や絶叫マシン的な仕掛けも存在し、VR映像による影響で各ステージはテーマパークの印象が強く残りました。
この感覚。既視感あるなぁと思っていたけど、3D映像と一緒じゃないですか!?
考えてみたらVRゲームって3D映像に近い感覚を味わえるんですね。
その恩恵はゲームプレイでも感じられるようになっていて、例えばジャンプして飛び移っていくシーンでは手前から奥の距離感が分かりました!
おかげでジャンプアクションの難易度が大幅に低下しています。
かつて任天堂は3DS「スーパーマリオ3Dランド」発売時に3D映像で距離感持たせて3Dアクションのハードルを下げようとしていました。
本作ではそんな課題を見事に達成しているから凄い!
複数の問題点を解決している探索要素
1ステージの全長は短く、普通に進めたら5分程度で終わります。
しかし、探索を意識したらさあ大変。
収集アイテムのコンプリートするまでに1ステージ20分は掛かってしまう勢いです!
それだけ各ステージに隠された収集アイテムは探しにくく、ぼくの場合は最低でも3周はしないとコンプリート出来ませんでしたw
何故これだけ探索難易度を高くしているのでしょうか?
考えてみたところ、複数の要因が思い浮かびました。
一番大きいと思われるのが、周囲を観察する必然性。
VRゲームは通常のゲームとは違って360度映像を作り込まなくてはいけません。
今は見えていない部分も正直に作らなければ違和感が生まれてしまい、ゲームの世界に没入出来ませんからね。
しかし、プレイヤーにとっては見なくても良いので見落としが生まれてしまいがちです。
だからこそ探索要素を強化して周囲を観察する必然性を生み出しているのではないでしょうか?
加えて探索要素によってゲームプレイのボリューム感が生まれるので、複数の問題点を一度に解決していると思いました。
任天堂の宮本さんは「アイデアとは複数の問題を一気に解決するもの」という持論を持っていますが、そんなところまでリスペクトしちゃっていますよ!?
やり込み要素も満載!
VRゲームってボリューム感がないんだよねぇ・・・
ぼくはこんな先入観を持っていますが、本作は違いました!
前述の探索要素に加えて高難易度のチャレンジステージが存在するので、これらのコンプリートを意識すれば価格以上のボリューム感を味わえます。
通常ステージとチャレンジステージ。
合計するとかなりのステージ数になるのでボリューム不足には感じませんでした。
チャレンジステージで気に入っているのがDUALSHOCK 4の機能を活かしたタイプ。
DUALSHOCK 4のモーション機能を活用したシューティングゲームが楽しめたりして良い息抜きになります。
UFOキャッチャーによるコレクション要素
本作はステージクリア型のアクションゲームですが、残機制は採用していません。
じゃあ、何故コインを集めるんでしょうか?
残機制を採用していないのであれば100個集めても1UPしないじゃないですか!?
答えは宇宙船内で楽しめるUFOキャッチャーで使用するからです。
UFOキャッチャーで入手できる景品はジオラマ。
様々なセットの中に設置することが可能で、その中をASTROが走り回って楽しめます。
このような要素は無料配信されているPSVR「THE PLAYROOM VR」でもありましたが、ASTROを操作できるようになってパワーアップしていました!
というか本作のユーザーインターフェースはPSVR「THE PLAYROOM VR」にそっくり!w
元々本作のゲームデザインはPSVR「THE PLAYROOM VR」内の「ROBOT RESCUE(ロボットレスキュー)」をベースにしているので当然といえば当然ですけどね。
惜しいところ
一方通行で取りこぼしが起きやすい
あぁ~収集アイテム取り逃しちゃったぁ!
本作では操作キャラのASTROを後退させることは出来てもプレイヤー自身は出来ません。
そのため一方通行に近く、収集アイテムを取り逃したらやり直しをする必要があります。
幸いにも各ステージの全長は短く、入手したうえでゴールせず退出しても反映させれるのでそこまでストレスにはなりませんでしたが。
全体のまとめ
VRゲームならではの体験が詰まった作品。
ベースは3Dアクションゲームですが、VRならではのギミックが満載で集大成的な側面も感じられました。
それでいてプレイヤーに与えるフラストレーションや緊張感が絶妙で落とし所がめちゃくちゃ上手いです。
おそらく、相当なテストプレイを重ねたのではないでしょうか?
VRゲームでありがちなボリュームの少なさもやりこみ要素によって補っていますし、極めて高い水準を維持しています。
プレイステーションVR発売から2年。
なかなか「これだ!」と言えるようなタイトルが現れませんでしたが、ついに生まれました!
プレイステーションVRを持っていたら絶対にプレイする価値があります。
パッと見は3Dマリオっぽいけど、パクリでは片付けられないほど完成度が高いです。
元任天堂信者のぼくがいうのですから間違いありません(←謎の自信)。
3DマリオをベースにVRゲームの正解を作り上げた傑作!
こんな人には特におススメ。
・VRゲーム好き。
・3Dアクションゲーム好き。
・テーマパーク好き。
こんな人にはおススメできない。
・VRが苦手な人。
ASTRO BOT:RESCUE MISSION/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
なんか評判が良かったのでPSVRと一緒に注文しちゃいました
PS5で新型PSVRが出ると予想しているのでこの世代のはスルーするつもりだったのですが3Dマリオに匹敵すると聞いて我慢できずに買ってしまいました~
Firewallとシューティングコントローラーも買ったので結構な出費です…
他にオススメありませんかね?
バイオ7は持ってます