
大乱闘スマッシュブラザーズX/Wii
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2008年1月に発売されたWii「大乱闘スマッシュブラザーズX」のレビューをしていきます。
本作は任天堂の人気キャラが集結する対戦アクションゲームの3作目ですが、ぼくにとってはオンライン対戦機能で運命を変えられた思い出の作品です!
まずは良いと思った点から書いていきます。
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- 場外に相手をリングアウトさせるのが目的の対戦アクションゲーム。
- 攻撃を当てることで吹っ飛び率が蓄積されてふっ飛ばしやすくなる。
- 今回は任天堂キャラ以外にもセガ、コナミのキャラがゲスト参戦!
初リリース日 | 2008年1月31日 |
対応ハード | Wii |
ジャンル | 対戦アクション |
推定クリア時間 | 8~12時間(亜空の使者) |
売上 | 初週81.6万本/累計242.0万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
やり過ぎなくらい肥大化したボリューム感
2001年に発売されたシリーズ2作目のGC「大乱闘スマッシュブラザーズDX」。
本作はタイトル通りDXな内容で、1作目の2倍どころか5倍以上のボリューム感がありました。
そのパワーアップぶりはナンバリング「2」レベルのものではなく、「3」や「4」と名乗っても良いくらい。
そんなGC「大乱闘スマッシュブラザーズDX」から約7年経って発売されたのが今回レビューするWii「大乱闘スマッシュブラザーズX」。
前作が前作なのでハードルは相当高く感じられましたが、さらに上回るボリューム感だったので驚きました!
以下、本作の物量を箇条書きで簡単に表してみます。
- プレイアブルキャラクターは前作比1.5倍。
- 4種類の必殺技に加えて「最後の切り札」が全キャラに追加。
- ステージ数は前作比1.5倍。
- ステージのクリエイト機能が追加。
え?前作と比べて増加率が低いって?
確かに増加率は低いのでインパクトに欠けますが、物量的には1作目→2作目と同じくらい増しているんですよ!
ここでポイントなのが、既存の素材も含めてすべてが刷新されていること。
この手の対戦ゲームって前作から引き継いだ要素はプログラムを流用するもんなんですが、今回もイチから作り直しているとは!?
開発会社変更の問題があるとは言え、素材を刷新したうえで物量もアップしているのだから頭が下がります。
まさかの他社キャラクターがゲスト参戦!
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの大前提として任天堂オールスターというものがありました。
マリオとピカチュウが同じ世界で戦っているからこそスマブラ!
そんな固定観念が生まれていたんですが、本作ではそれを打ち破ってきました!


なんと、他社からソニックやスネークがゲスト参戦を果たしたんです!
ソニックはセガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」から。
スネークはコナミの「メタルギアソリッド」からの参戦で、ゲーム会社の枠を越えた戦いが実現しました。
しかも単にゲスト参戦を果たしただけではありません。
参戦に合わせて専用ステージ、BGM、フィギュアも作られているので、かなり手が込んだ形のゲスト参戦となっています。
まさかマリオとスネークが一緒に並ぶ日が来るとは!?
ゲスト参戦のニュースはリアルタイムで目にしたので、インパクトは相当なものでした。
よりニンテンドーコンピレーションアルバム的な内容に
他社キャラクター参戦の前にやるべきことがあるのでは?
そんなツッコミが出てきそうですが、もちろん任天堂ファン向けの要素もバッチリ強化されています!
特筆したいのが、大幅にボリュームアップした資料機能。
フィギュアやBGMの種類が倍増したほか、以下のような強化が行われたんです!
- 特定のフィギュアをいくつか並べて写真撮影する機能が追加。
- 700種類ものシールが追加。ノートにペタペタ貼ることが可能に。
- 参戦キャラクターの出典作品をちょっとだけプレイできるようになった(全14作品)。
- アイテムにアシストフィギュアが追加。各作品の脇役が手助けしてくれる。
- 歴代任天堂作品の年表が追加。
ここまで来るとニンテンドーコンピレーションアルバムといっても過言ではないですね。
本作をプレイすれば任天堂がゲーム事業に参入してからの30年間をたっぷり堪能できると思います。
待望のオンライン対戦を実装!
そして今作で最も嬉しかったのがオンライン対戦機能!
前作まではローカルプレイ専用だったんですが、今作ではインターネット通信サービス「ニンテンドーWi-Fiコネクション」によってオンライン対戦機能が搭載されたんです!
なので、全く知らない人と対戦ができるのはもちろん、Wiiフレンドと最大4人で対戦することだって出来てしまいます!
あくまでもおまけ要素なのかレートシステム未実装、少ないコミュニケーション手段、全体のラグなど問題点は多いんですが、それでも搭載されたこと自体が嬉しかったです!
何故なら本作のオンライン対戦がきっかけで仲良くなった人が沢山いるから。
当時もブログをやっていたんですが、プレイ日記でオンライン対戦した人の名前をあれこれ挙げてコメント欄でやり取りをしていたんですね。
このような経験を経て当ブログはコメント欄ありきの運営スタイルを取るようになったので、本作が存在したからこそ今のブログスタイルが確立されたと言っても過言ではありません。
そういう意味ではとてもありがたい機能です。
※WiiのWi-Fiサービス終了により現在は利用できません。
1人でもさらに長く遊べる内容に
スマブラは1人プレイには向かない。
どうしてもそんなイメージがあると思いますが、今作ではさらに強化されました!
その代表例が「亜空の使者」と呼ばれるストーリーモード!
本モードは前作の「アドベンチャーモード」をさらに強化したような内容で、ボリューム感はもちろん、ストーリー性まで強化されました!
さらに驚いたのが、ワールド選択式を採用し、終盤はメトロイドヴァニアと化すこと。
まさか、スマブラで探索アクションゲームをやってしまうとは!?
各作品で見られたギミックも満載で、このモードだけでゲームソフト一本分に相当するほどのボリューム感があります。
しかも今作でプレイできる1人用モードはこれだけではありません。
以下のようなシリーズではお馴染みのモードもバッチリ収録されているんです!
- 連続して戦闘ステージをクリアしていく「シンプル」
- 60以上のシチュエーションが用意された「イベント戦」
- ターゲットをできるだけ早く破壊する「ターゲットを壊せ」
- どれだけ飛ばせるのかを競う「ホームランコンテスト」
- 様々なルールで雑魚を大量に倒して行く「組み手」
もちろん、まんま移植しているのではなく、リニューアルされていますよ。
1人用の隠しモードも存在しますし、対戦相手が居なくても長く楽しめます。
桜井テイストが満載!
スマブラシリーズと言えば桜井政博さん!
彼は「星のカービィ」シリーズの生み親として知られるイケメンゲームクリエイターで、スマブラシリーズの代表としても知られます。
今作ではそんな桜井さんの色がさらに強く出てきました!
以下、個人的に桜井テイストを感じた点をまとめていきます。
- 各ステージで流れるBGMの確率を調整できる「オレ曲セレクト」
- 用意されたシールを使ってキャラクターを強化するカスタマイズシステム(※)。
- 条件をクリアしていくとマスが埋めていく「クリアチェッカー」
- 手に入れたコインを使ってシューティングゲームをプレイしてフィギュアをゲットして行く「コインシューター」
※ストーリーモード限定の要素。
どうでしょうか?
彼が携わった作品をプレイしていれば思わずニヤリとしてしまうようなネーミング&システムではないでしょうか?
桜井テイストの何が素晴らしいのかって、初心者から熟練者までを意識していることです。
ネーミングは任天堂譲りの分かりやすさを持たせつつ、システムは熟練者が喜ぶようなものが多く、様々なところまで配慮が行き届いています。
また、桜井カービィのオマージュが満載なのも注目だと思いました。
例えば「クリアチェッカー」はGC「カービィのエアライド」の「クリアゲッター」。
「亜空の使者」のアクションステージはSFC「星のカービィ スーパーデラックス」の「洞窟大作戦」からヒントを得て作られているので、それぞれプレイしていたらニヤリとします。
スマブラシリーズって規模が大きいけど、桜井さんが個性的であるためか作家性を感じられるから凄いですね。
惜しいところ
メニュー画面のテンポが悪い
とにかくボリューム満点のスマブラX!
しかし、これだけ内容が詰め込まれているということで弊害もあったりします。
それはロード時間です。
今作は待ち時間がかなり長く、前作と比べてテンポが悪くなってしまいました。
例えばタイトル画面に行くまでに約35秒。名作トライアルをプレイしてから通常メニューへ行くまでに約30秒も掛かってしまいますからね。
さらにステージ選択後には数秒間画面が止まるので、フリーズしたのかと心配になってしまうレベルです。
何故、これだけ待ち時間が長くなったのでしょうか?
どうやらWiiの2層ディスクを採用したのが原因のようで、明らかに詰め込みすぎた弊害が出てしまっています。
任天堂ゲーはもちろん桜井ゲーはテンポを重視する傾向があっただけに本人も申し訳なさそうにしていました。
前作よりも操作していてストレスが溜まる
スマブラと言えば手触り感!
と言いたいところですが、今作の手触り感は決して良いものではありませんでした。
まず残念だったのが、前作にあった着地キャンセルが廃止されていること。
おかげで空中攻撃をしながら着地をするとモタついてしまい、地味にストレスが溜まります。
それ以外にも地面すれすれの超低空で空中攻撃を出せなくなったり、地面をスーッと滑るようなテクニックも廃止されてしまいました。
極めつけは謎のスリップ仕様!
なんと、本作では64分の1の確率で操作キャラクターが滑るんですw
これはテクニックを重視したタイマン戦との相性が悪く、ガチ勢ほど邪魔に感じてしまいます。
ゲームスピードも前作よりも落ちていますし、第一印象は最悪でした。
しかし、人間というものは適応力がある生き物です。
ぼくも最初は気になっていましたが、ある程度プレイしてからは気にならなくなり、友達と対戦をしまくりました。
各キャラクターのバランスが極端
プレイアブルキャラクターが増えて、アイテムも増量。
とにかく沢山の要素が詰め込まれているせいか全体的にバランス調整が大雑把になっています。
そう感じてしまったのがオンライン対戦で使用するキャラクターの偏りです。
ぼくがプレイしていた時はスネークやメタナイトばかりが目立っていました。
個人的にはドンキーコング使いを貫いていましたが、オンライン対戦機能を搭載しているが故にゲームバランスが気になってしまいましたね。
ターゲットをこわせ!のステージ数が大幅減少
10個のターゲットを素早く壊して行く競技場の「ターゲットをこわせ!」。
今までは使用キャラクターごとにステージが異なっていましたが、今作では統一されて5ステージのみとなりました。
各キャラクターのチュートリアルにもなっただけにちょっと残念です。
これだけ大ボリュームになったので、こんなことを書いたら怒られそうですけどねw
全体のまとめ
任天堂史上最大のゲーム規模といっても過言ではないほど大ボリュームな作品。
前作でも相当凄かったのにそこからさらに上回ってくるとは驚きました。
しかし、前作とは違ってテンポや手触り感が悪化してしまい、若干人を選ぶ作りになっています。
そこは残念ですが、今作から搭載されたオンライン対戦機能には大ハマリしました!
そのハマりようは尋常ではなく、プレイタイムの7割はオンライン対戦だったんじゃないかと思うほどですw
オンライン対戦がきっかけで仲良くなった人も多く、ブログ運営でも大きな影響を与えてくれたので、今作にも思い出がたくさん詰まっています。
Wiiでは60タイトル以上をプレイしましたが、最もプレイしたのは本作でしたね。
若干人を選ぶが、オンライン対戦機能で運命を変えられた思い出の作品!
こんな人には特におススメ。
・対戦アクション好き。
・任天堂の資料集が欲しい人。
こんな人にはおススメできない。
・テンポを重視する人。
大乱闘スマッシュブラザーズX/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約200時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
スネークとソニック参戦はビックリしました。
ロードが長いのはほぼ亜空使者が悪いですね。ムービーで2層ディスクになったんでしょうし。
でもストーリーは良かったですよ。
私は悪いところは転倒システムですね、あれはいらないシステムでした。
初心者を助けるシステムだったようですが、初心者にもなるのであまり意味ないですし、なら最初から入れないか、オンオフ機能は欲しかったところですね。
スマッシュボールを取ると必殺技が出せるシステムはいいとは思いました。
ただフォックス達が一緒だったり、一部キャラは使えない必殺技だったりとありましたけど。
オンラインはねぇ…おきらくが酷かったですよ。
やっぱりある程度勝ち数などステータスもないとダメなんだなぁと思った例ですね。
ステージ作りやサウンドが豪華などいいところもありますけど、対戦バランスはDX、64以下でしたね。
それでもカービィ達は可愛いですが。