
スーパーマリオメーカー2/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年6月に発売されたSwitch「スーパーマリオメーカー2」のレビューをしていきます。
本作は「スーパーマリオブラザーズ」シリーズのコースを作成できるクリエイトゲームですが、「これさえあれば本編2Dマリオ不要」と言い切れるほど進化した決定版でした!
前作のWii U「スーパーマリオメーカー」をプレイした時はそんな風には思えなかったんですよ。
でも、今作は違いました!
前作にあったあらゆる不満点を解消しているので、「3」以降の原作再現もしやすくなっています。
それでいてオフライン・1人用モードも大幅にパワーアップしているので、「作る」よりも「遊ぶ」方が好きな人にもおすすめしたい作品。
そんなSwitch「スーパーマリオメーカー2」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 「スーパーマリオブラザーズ」シリーズのコースをクリエイトできる。
- ストーリーに沿ってサンプルのコースをクリアしていくモードも収録。
- 最大4人でのオンラインマルチプレイにも対応。
初リリース日 | 2019年6月28日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 2Dアクション/クリエイト |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週19.6万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
大幅に向上した自由度
時は遡ること2014年6月。
E3 2014に合わせてWii U向けのクリエイトゲーム「スーパーマリオメーカー」が初公開されたので大興奮しました。
だって、あの「スーパーマリオブラザーズ」シリーズのコースを作成できるんですよ?
マリオのコースを作成するのは子供の頃からの夢だったので大興奮しない訳がありません。
それから1年3ヵ月後の2015年9月には待ち望んでいたWii U「スーパーマリオメーカー」が発売。
もちろん購入して楽しみましたが、当初思い描いていた夢の半分程度しか叶えてくれなかったんです。
一言で表すと、もっと自由にコースを作りたかった!
坂道は設置できない、縦長のコースは作れない、敵キャラクターの種類が少ない。
「もっとここがこうだったら良かった」という点を挙げようと思ったらキリがありません。
もちろん、触っているだけで楽しい心地良さやソーシャル的な要素など褒める点も多数あるので満足度は高いんですが、どこか満たされないところがあったんですよ。
前置きが長くなってしまいましたが、今回レビューする続編のSwitch「スーパーマリオメーカー2」は前作で感じていた物足りなさをある程度は満たしてくれたんです!
数字で表すと、前作が50%である一方、今作は80%くらい。
前作で「やりたいのにできない!」ともがいていたことの30%はできるようになりました。
ここからは今作からできるようになったことで特筆したい点を挙げていきます。
坂道や縦長モードの追加によって原作再現が容易になった
「やりたいのにできない!」
ぼくが前作でそうもがいてしまったのは、原作再現すらも出来なかったからです。
一方、今作の場合はFC「スーパーマリオブラザーズ3」以降に発売されたシリーズ作品のコースも再現しやすくなりました!
代表的なのが、先程も触れた坂道の設置や縦長コースが作れるようになったこと。
例えば坂道を滑って大量の敵を一掃することもできるようになりましたし、高いところから何十秒もかけて最下層へ落下するようなコースも作ることもできるようになりましたから。
それ以外にも以下のようなパーツ・機能が追加されました。
- 一部のスキンでは水や溶岩の水位を調整できるようになった。
- ブンブンなど中ボスクラスの敵を設置できるようになった。
- スネークブロックを設置して線を描くことで動きを指定できるようになった。
- スイッチを叩くたびに赤と青のブロックが切り換わるON/OFFスイッチが加わった。
- ド迫力のマグナムキラーを設置できるようになった。
- 巨大なコインが追加。
いずれも「そう言えば原作にはこんなギミックがあったあった!」と言いたくなるものではないでしょうか?
これらの機能が加わったおかげで「3」はもちろん「ワールド」「U」のコースも再現しやすくなりました。
クリア条件が設定できるようになったことで広がった表現方法
さらに嬉しかったのが、コースのクリア条件を設定できるようになったこと。
特定の敵を○体倒す。コインを○枚集める。地面に着地せずクリア。
このように様々なクリア条件を設定できるようになったので、本編とは異なるテイストのコースを作成できるようになったんです!
例えば「特定の敵を○体倒す」「コインを○枚集める」というクリア条件を設定したコースの場合、応用すればミニゲーム色が強いコースを作成出来ます。
限られたノコノコ甲羅を使って動き回る敵を狙って倒すシューティングゲーム風のコース。
限られた時間の中でキラー大砲から飛び出すコインを指定された枚数だけ集めていく「マリオパーティ」風のコース。
コースのクリア条件を設定できることでこのような別ジャンルのコースも簡単に作れます。
あんまりガチガチな条件を設定すると窮屈になりますが、このような設定ができるようになったことで原作とは異なるテイストのコースを作りやすくなりました。
個人的に探索やミニゲーム要素が好きなので、自作コースではついついクリア条件を設定したくなってしまいますw
ぼくのコースをプレイしたい場合、こちらの記事をご覧ください。
新鮮味を生み出している「3Dワールド」のスキン
今作ではエクストラとして「3Dワールド」のスキンが追加されました。
こちらは他のスキンとは切り離して作られているだけあって新鮮味があります。
例えば画面奥からキラー大砲を飛んできたりカートで爆走することもできるんですよ。
さらにはアクション周りも一新され、ネコマリオで壁を登ったり、ビルダーマリオでレンガブロックの破壊・ブロックの設置ができるようになったんです!
全体的には2013年に発売されたWii U「スーパーマリオ3Dワールド」を良い感じに2D化した印象で、2Dマリオの新作をプレイしているかのような感覚を味わえます。
大幅にパワーアップした1人用モード
大幅にパーツが追加され、新スキンやルールの設定もできるようになったSwitch「スーパーマリオメーカー2」。
でも、これだけ機能が多いと初心者は混乱しそうですよね?
そこでおすすめしたいのが、新たに加わったストーリーモード。
本モードは前作の「10人マリオ」モードに相当するオフライン&1人プレイ専用モードになるんですが、作り込みが全然違います!
例えば1コースの全長が「New スーパーマリオブラザーズ」シリーズ並みに長くなったんですよ。
中にはFC「スーパーマリオブラザーズ3」もビックリするほど短いコースもありますが、基本的には凝ったコースが多くなっています。
さらにコースの数も前作の60種類から倍近く増えているので、これだけで本編マリオが1本作れてしまう勢いですw
え?100種類以上も長いコースが用意されているとマンネリ化しないかって?
そこはギミックゲームを作ることに定評のある任天堂のゲームだけあって心配無用でした!
ストーリーモードには100種類以上のコースが用意されていますが、そのほとんどが異なるアイデアで作られているんです!
そのためストーリーモードをプレイしていると創作意欲が刺激されました!
「コースを作るのは面倒くさい」
そんな人は試しにストーリーモードをプレイしてみてください。
きっと、自身の中に潜む創作意欲が刺激されますよ。
久しぶりに感じたコインの有り難み
ストーリーモードでもう1つ触れたいのが、コインの有り難みを感じられるゲームデザインになっていること。
大きな目標としてお城を完成させるというものがあるんですが、各コースをクリアしてコインを集めないといけないんですよ。
おかげでコインの用途がマリオの残り人数を増やす以外にも加わったので有り難みが増しました!
最近のマリオシリーズは1UPキノコが多く設置されているからコインを100枚集めて残り人数を増やせても全然嬉しくなかったんですよ。
それがお城の建築料金にも使用できるとなったら俄然集めたくなります。もう、隠し部屋にあるコインを片っ端から集めたくなりましたからw
ちなみにお城の周辺は制限時間なしで自由に探索することが出来ます。
お城周りに居るキャラクターには話をかけることもできるので、マリオのちょっとしたアドベンチャーゲームをプレイしているかのよう。
相変わらず快適で心地良いユーザーインターフェース
「ストーリーモードを一通りプレイしたら自分でコースをクリエイトしよう!」
そう思いながらクリエイトを始めようとしたんですが、当初は前作からユーザーインターフェースが劣化していないか懸念していました。
というのも前作は感圧式タッチパネルを搭載したWii Uゲームパッドのタッチスクリーンを使ってのクリエイトが快適過ぎたからです。
感圧式タッチパネルの場合、グッと押し込まないと画面が反応しないようになっています。
そのためタッチペンの使用が前提になっているんですが、グッと押し込まないと反応しないのはボタンに近いデジタル感があるので好きなんですよ。
一方、今作は対応ハードがSwitchになったことで静電式タッチパネルになりました。
静電式タッチパネルの場合、優しくタッチしても画面が反応するようになっています。
そのため指でも操作できるんですが、指ってタッチペンよりも太いじゃないですか?
しかも必要以上に画面が反応したら誤動作が起きやすくなってしまいますから、前作ほど正確に操作できないと思っていたんですよ。
ところが意外なくらい快適なので驚きました!
何故快適に操作できるのかというと、マス目が大きいからです。
携帯モードから見たマス目は人差し指くらいの大きさなので、指で画面をなぞるには丁度良いんですよ。
とは言え指の大きさには個人差があります。
そこで便利なのが、初回特典のタッチペン!
このタッチペンは静電式タッチパネル向けに作られていて人差し指よりもさらに細いので、より正確な操作が出来ます。
特に指が太い人は画面をタッチすると指が画面を遮ってしまうので、タッチペンを使った方が良いかも知れません。
代替としては良かったカーソル操作
「SwitchはWii Uとは違って2画面にはできないから、TVモードにしたらタッチパネルが使えないじゃん!?」
そんな方に向けて今作はTVモード&テーブルモード向けにスティックを使ってのカーソル操作が可能になりました!
さすがにタッチ操作には劣りますが、思ったよりは悪くありません。
前述の通りマス目が大きいのもありますが、カーソルと重なったオブジェクト周りに青い枠線が表示されるなど視認性にも気を使っているからです。
とは言えタッチ操作と比べたら直感性に欠けるので、カーソル操作でのクリエイトはSwitchの電池残量が少ない時の代替えに感じました。
承認欲求を満たせるオンライン要素
コースを作ったら「世界のコース」に投稿することが出来ます。
コースの投稿機能は前作にも存在しましたが、承認欲求をより満たせるような仕組みになっていました!
特筆したいのが、自身のアバター(Mii)に様々なコスチュームを付けられる機能。
新しいコスチュームはコースを投稿して職人ポイントを上げることで増えていくので、前作よりも承認欲求を満たしやすくなっているんですよ。
加えて前作に存在した承認欲求を満たせる仕組みもしっかり残されています。
まず触れたいのが、「足あと」機能。
誰かのコースをプレイすると「足あと」が残り、数字として蓄積されていきます。
ブログ記事のPV数みたいなもんですが、本作の場合、誰がプレイしたのか確認することができるんですよ。
さらに任意で「いいね」をすることも可能で、これが増えれば増えるほど職人ポイントが上がるようになっています。
最後に触れたいのが「コメント」機能。
前作ではMiiverseを通じて行えた「コメント」機能ですが、今作ではゲーム内のペイント機能を使って行えるようになったんです!
しかもこのペイント機能、フルカラーであるうえ様々なスタンプが使えるので単純にお絵かきをするだけでも楽しかったりします。
良いコースを投稿すると沢山の方からイラストやスタンプ付きのコメントが送られるので、また新しいコースを作りたくなってきました!
意外なくらい燃える「みんなでバトル」
今作はオンラインマルチプレイにも対応していますが、これが意外なくらい面白い!
特に1位を競う「みんなでバトル」はレート機能が搭載されていることもあって燃えますw
え?素人が作ったコースでレースをするのはしんどくないかだって?
これがですね、意外としんどくなかったんですよ。
というのも「みんなでバトル」でミスをしても画面が切り替わらず、チェックポイントからすぐに再開できるからです。
しかも1位が決まったら強制終了するのでサクサク楽しめます。
そんなマルチプレイですが、実はローカルプレイにも対応しています。
やっていることはWii U「New スーパーマリオブラザーズ U」と大差ありませんが、自分で作ったコースを同じ空間の人たちと楽しめることに有り難みを感じました。
自分で作ったコースをかわりばんこでプレイするのも面白いですし、Switch「スーパーマリオメーカー2」はパーティゲームとしても優秀です♪
惜しいところ
相変わらず当たり外れが激しい世界のコース
「世界のコース」でプレイできるコースは所詮は素人が作ったものになります。
一部の人気コースを除けばサンプルコースよりも遥かに完成度が低く、適当にプレイしていたらロクなコースに当たりません。
幸いにも前作よりも検索機能が優れているので工夫をすれば楽しいコースを見つけられるようになりましたが、ランダムでユーザーのコースをプレイする「どこまでマリオチャレンジ」はしんどいですw
「これ無理だ!」と思ったコースは遠慮なくスキップボタンで飛ばしましょう。
新たに「ダメ」機能も追加されたので、あまりにも酷いと思ったら押してみるのも良いと思います(相手には分からないようになっているので安心です)。
このように今作の「世界のコース」でもイマイチなコースは見受けられますが、一方では良いコースも多数見られました!
きっと、前作よりもできることが増えたのに加え、前作でノウハウを掴めた職人さんが増えているのも大きいのでしょう。
マルチプレイでラグが目立つ
マルチプレイは非常に面白いんですが、ラグがちょくちょく発生して画面がガクガクします。
テクニックが物を言う2Dマリオでラグはキツイので何とかしてほしいです。
全体のまとめ
前作の問題点を徹底的に潰して限りなく完全体に近い作品にパワーアップした最高の続編。
前作の場合、「3」以降の原作再現がなかなか出来ず、サンプルコースもイマイチだったので、「このゲームがあれば本編マリオは要らない」なんてことにはなりませんでした。
ところが今作の場合、「このゲームがあれば本編2Dマリオは要らない」と言えるレベルにまで達していたんです!
「任天堂さん、こんなゲームを出したら2Dマリオの次回作が売れなくなっちゃうよ?」
思わずそんな風に心配してしまうほど大幅にパワーアップしていたので驚きました。
ストーリーモードだけで本編マリオ並みに楽しめてしまうし、原作再現どころか大幅にパワーアップしたコースが簡単に作れてしまいますから。
コースが作れなくてもストーリーモードをやり込んだり世界のコースで良質な職人さんを見つけたら十分に楽しめるので、2Dマリオ好きだったら買って損はありません。
「これさえあれば本編2Dマリオ不要」と言い切れるほど進化した決定版!
こんな人には特におススメ。
・クリエイトゲーム好き。
・2Dマリオ好き。
こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションが苦手な人。
スーパーマリオメーカー2/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
僕もマリメ2、遊びましたよ〜!
「どこまでマリオチャレンジ」が面白すぎて危うく深夜1時過ぎまで遊ぶところでしたwww
今作は3DS版含めて、3作目のマリメなのでそれを配慮してか謎のアンロックモードがなかったのはまず嬉しいです。
WiiU版の頃は世間的に評判の良くない措置でしたからね😅
今回はいろいろギミックが追加されていると思うので、ケントさんの思い描いていたステージをもし作っていただけたら挑戦しますよ〜o(^▽^)o
確かにマスが大きくなってました!
だから静電気式のタッチペンがなくても指で直に作れそうで何よりですよ。スマホ以降、僕はタッチペンをわざわざ使うというのが嫌いなんですよ💦 油断すると失くしてしまうし。
1人で遊ぶモードは「ストーリーモード」や「どこまでマリオチャレンジ」と充実しててびっくり!特にストーリーモードはWiiU版の頃の「10人マリオチャレンジ」よりもコースの出来がひとつひとつ良くて驚きました。
「どこまでマリオチャレンジ」も「100人〜」と違って、ぶつ切り感がなくなったのはいいですね。いいところでアーケードスタイルを取り入れてきました。
3Dワールドスキンも結構、力入れてるなと感じました!新鮮味を感じる☆
確かにニューマリよりも1世代先の2Dマリオって感じで、もし3DワールドのDX版を出すときは今回の素材を活かした新作ステージ追加してもいいんじゃない?と思いましたね。
ケントさんはどの難易度をやったかわかりませんが、僕は「ふつう」でマリオチャレンジをやったときなかなか良いステージが多かったですよ!今回はおもしろいと思ったステージに気軽に「いいね!」を押せるのはありがたいです♡ 以前はコメントか☆ぐらいでやや使い勝手が良くなかったので。
みんなでオンラインモードは僕は性格上、真っ先に体験はしませんでしたが、ラグがやはりキツイんですね😅
2Dマリオは結構、スピードがありますからね〜。かつては多人数同時プレイも構想はスーファミからあったのに実際に実現したのはWii時代だったのもあったりするしでいろいろ大変なのかな〜。今後のアプデで改善に期待していきたいですね。