

アサシン クリード オリジンズ/PS4 / Xbox One (Z指定)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年10月に発売されたPS4/Xbox One「アサシン クリード オリジンズ」のレビューをしていきます。
本作はエジプトを舞台にしたオープンワールド型ステルスアクションゲームですが、RPG要素の強化でマンネリ打破に成功した新生アサクリでした!
長年ファンで居続けている者からしたら今作の変更点は合わない部分もありますが、客観的に見ると万人向けになっています。
Z指定の暗殺ゲームということで敬遠している方も多いと思いますが、試しに触ってみたらハマるかも!?
そんなPS4/Xbox One「アサシン クリード オリジンズ」の良いと思った点からまずは書いていきます。
プレイ日記はこちら。
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- エジプトを舞台にしたオープンワールド型のアクションRPG。
- メインクエストの他にサブクエストなどの膨大な寄り道要素が存在する。
- 成長要素が大幅に強化されたことでRPG寄りのバランス調整になった。
初リリース日 | 2017年10月27日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | ステルスアクション |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
売上 | 初週4.9万本/累計8.3万本(PS4) |
発売元 | ユービーアイソフト |
目次
良いところ
過去最高規模で描かれたエジプトの世界観
毎回、世界各国の雰囲気を忠実に再現している「アサシン クリード」シリーズ。
今作ではプトレマイオス朝の古代エジプトを舞台にしていますが、今までプレイしたどんなゲームよりも忠実にエジプトを再現しています!
いや、ぼくはエジプトに行ったことがないんですが、それほどの説得力があったんですよ。
まず、スケール感が凄い!
砂漠の面積は非常に広く、歩いていると足跡が残り、砂煙の描写もしっかり描かれています。
それでいてロード時間無しでオアシスや遺跡、市街地など他のエリアにも行けるので、本当にエジプトを旅しているかのよう。
マップの広さはシリーズ最高レベル。
それまでの最高記録だった「アサシン クリードIV ブラックフラッグ」をさらに上回っています。
え?砂漠ばかりだったら広くても意味がないって?
本作の場合、砂漠以外にも様々なロケーションが存在するので十分に意味がありました!
湿気地帯、渓谷、湖、森、遺跡、ピラミッド、市街地、宮殿、洞窟、水中。
軽くロケーションを挙げてみましたが、パッと思いつくだけでこんなにもあるんですよ。
エジプトってこんな風だったんだ!?
本作をプレイしたらこんな感じで驚くこと間違いなし!
もちろん、エジプトが舞台ということでピラミッドの探索も出来ます。
ピラミッドの内部は迷路のように入り組んでいますが、ゲームを有利にするレアなアイテムが眠っているのでついつい探索してしまう。
中には謎解き・パズル要素が存在するピラミッドも存在するのでプレイヤーの探究心をさらに高めてくれます。
フォトモードがシリーズ初登場!
このようにエジプトを魅力的に描いているPS4/Xbox One「アサシン クリード オリジンズ」。
なんと、今作から新たにフォトモードも追加されました!
SIE製のPS4ソフトではおなじみの機能ですが、魅力的なロケーションが満載な本作にも搭載されているのは嬉しいです!
ビューポイントに到着した時は毎回、フォトモードを起動して高台からの眺めを激写してました。
様々なアングルから撮影が可能で、特殊機能も用意されているのでたまにはゲームを止めて写真撮影を楽しむのも良いと思います。
快適にプレイできる配慮が半端ない!
オープンワールドゲームって面倒な印象が強いんだよね。
そう感じている人も多いと思いますが、本作は過去最大級のスケール感を持ちながらも快適にプレイできる配慮が満載でした!
以下、本作で感じられた配慮になります。
- スティックを深く倒すだけで走ってくれる(以前まではダッシュボタンを押す必要があった)。
- 屈みながら移動してもサクサク動いてくれる。
- ダメージを一定時間、受けないでいると自動回復する。
- 鷹を使って上空を見渡し、敵や宝、秘密の入り口などの位置をマーキングできる。
- 敵の視線を視覚的に確認できる。
- 馬やラクダに乗っている時は指定した場所まで自動で進んでくれる。
- 昼夜を自由に変更できる。
- アップグレードに必要な素材アイテムをピン止めできる。
- 大量のファストトラベルポイントが存在する。
全体的にこれまでの作品よりも主人公のスペックが高く、高いところには簡単に登れ、素早くステルス攻撃ができるようになっています。
そのため低レベルでもフラストレーションを溜めることなく快適にアクションを楽しむことが可能で、面倒に感じることはほとんどありません。
移動の面でも広さの割に不満を感じることはありませんでした。
これまで通り沢山のファストトラベル(ワープ)ポイントが用意されていますし、馬やラクダに乗っている時は目的地に設定したところまで自動で進んでくれる機能も用意されていますから。
昼夜も自由に変更が可能なので夜限定イベントもすぐに挑戦出来ますし、面倒さは全然感じられません。
ストレスを溜めないゲーム作りを!
まるでそんな信条を持って作ったのかと思うほどストレスに感じる要素を徹底的に潰している印象です。
経験値稼ぎが超楽しい!
本作で最大の醍醐味。
それは、経験値を稼ぐことです!
経験値の概念は過去作にもありましたが、本作の場合はこれまで以上にRPG要素が強く、ゲームバランスはレベルに依存しているんですよ。
レベルは大作RPG並に細分化されていて、敵のレベルが主人公よりも3程度高いだけで歯が立たないほど苦戦するように作られています。
そのためレベル上げせざるを得ない状況に持って行かれるんですが、敵を倒してもレベルアップに必要な経験値はちょっとしか貰えません。
では、どうすれば効率良く経験値を稼げるのかと言うと以下のようになります。
- サブクエストをクリアする。
- 新しいロケーションを探索する。
- 収集アイテムを集める。
- ビューポイントを発見する。
そう、各地の探索をすれば良いんです!
これはオープンワールドゲームとしては理にかなった作りに感じます。
従来の「アサシン クリード」はプレイヤースキルに依存していたので、上手いプレイヤーは寄り道せずにサクサクとメインクエストをクリア出来たんですよ。
それ故に寄り道をする必然性が薄く感じました。
一方、今作はRPG要素を強化することでレベルに依存したバランス調整になっているので、プレイヤースキルだけではクリアできないようになっています。
クリアするには寄り道をしてキャラクターを強化しなければならず、能動的なプレイをしたくなるように作られているんです。
嬉しいのが、今作からメイン/サブクエストを並行プレイできるようになったこと。
好きなタイミングで好きなクエストを途中から始められるので何かに縛られることはなく、自由に楽しむことが出来ます。
おかげで中毒性が大幅に高まりました!
そのため・・・
メインクエストの推奨レベルに到着するためサブ要素をこなしていたら、いつの間にかそっちがメインになってレベルが大幅に上っていた!?
なんてことは日常茶飯事ですw
しかもプレイ時間がいつの間にか物凄いことになっていたなんてことも・・・w
このように寄り道必須のバランスになったことで従来の作品よりもクリアまでのプレイタイムが長くなりやすく、大幅にボリュームアップしたような印象を受けました。
大幅に強化された戦闘システム
あれ?アサシン クリードの戦闘ってこんなに本格的だったっけ?
思わずそう呟きたくなってしまうほど戦闘システムは大幅に強化されています。
今までは戦闘モードに入ると自動で敵の方向に操作キャラが向き、ボタンを押すとアシスト攻撃してくれました。
そのためスティックを動かす必要はほとんどなく、ボタン操作だけで戦闘が成立していたんですよ。
ところが今作では戦闘時のカメラが近くなり、攻撃ボタンを押してもアシストが入らなくなっています。
つまり、攻撃を当てるのが大変になっていて、自分で敵まで近付いて適切なタイミングで攻撃ボタンを押さないといけなくなったんです!
敵の攻撃も大幅に強化。
特にメインクエストでは終盤になると鉄球をブンブン振り回してくる強敵などが登場するようになり、攻撃だけではなく回避も駆使する必要が出てきました。
しかし、主人公も攻撃の手段が増えているので、戦略の幅が広がっています。
特にレベルが近い敵との戦闘はこれまでの作品では見られない駆け引きを味わえました!
武器の種類も大幅に増えていますし、戦闘周りは着実にパワーアップしています。
幅広い層が楽しめる気配り
アクションゲーム苦手だからアサシン クリードは無理そう・・・
今作はそんな人でも楽しめるよう、徹底的な気配りを感じられました。
まず、シリーズ初となる難易度設定機能が追加され、イージー、ノーマル、ハードの中から選べるようになっています。
オプションでいつでも切り替えられるので、難しいと感じたら難易度を下げてみると良いかも!?
レベル依存のゲームバランスもアクションゲームが苦手な人に優しいと思います。
こちらのレベルが高い場合、戦闘はボタン連打で何とかなるので回避をする必要もステルスアクションをする必要もありませんから。
それ以外にもスティックとボタン1つで行えるフリーラン、落下時のダメージ数低下、アシスト機能、流血表現OFF機能など、Z指定タイトルながらも幅広い層が楽しめるよう作られています。
惜しいところ
快適過ぎて1つ1つが味気ない
快適過ぎるのは良いことばかりではありません。
敵の位置や視線が視覚的に表示され、主人公のスペックが上昇したことで確かに快適性は上がりました。
ですが、ステルスアクションとしての難易度は大幅に低下して大雑把になっていますし、隠れているアイテムを透視できることで探索する楽しさがスポイルされています。
それ故に見た目からは想像も付かないほどゲームプレイが淡白になってしまいました。
また、コンテンツの量が多過ぎるため、数多くのクエストに挑戦していくとゲームプレイに既視感が生まれて作業的になっていきます。
クエスト自体は戦闘、収集、捜索、レース、パズル、狩り、海戦などバラエティに富んでいますが、30時間以上のプレイに耐えられるほど多くはありません。
ステルスアクションとしては物足りない
前述の通りステルスアクションとしては大雑把な作りです。
敵のレベルが高い場合は攻撃をしてもほとんどダメージを与えられず、少し攻撃を受けただけでやられてしまいますが、推奨レベルに達していたら本当に簡単ですから。
もはやアサシンではなくあらくれ者と言えるほど強引に拠点の制圧が出来ますw
また、ターゲットの配置も適当に行っているような印象で、ステルスアクションゲームならではの醍醐味が薄れていました。
相変わらず敵のAIもイマイチですし、ステルスアクション部分だけを見てしまうと歴代シリーズの中で最も大雑把な作りなのは否めません。
全体のまとめ
良くも悪くも「アサシン クリード」の常識をぶち破った作品。
ステルスアクションとしては物足りない作りになってしまいましたが、RPG要素の強化によって幅広い層が楽しめるようになり、中毒性も増しました。
シリーズのファンとしては不満もありますが、寄り道はこれまで以上に楽しくなっていてこれはこれでハマります。
RPG要素の強化でマンネリ打破に成功した新生アサクリ!
こんな人には特におススメ。
・アクションRPG好き。
・エジプト好き。
こんな人にはおススメできない。
・ステルスアクションの楽しさを求める人。
アサシン クリード オリジンズ/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約35時
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
レベル2で神殿の奥の敵に挑んだら即やられました(笑)
戦闘も楽しいし、移動も楽しいし、鳥も楽しいですな。なんかゼルダっぽさを感じつつ楽しんでます。
敵はややアフォですが、難易度はいつでも変更できるようなんで、物足りないならハードにしてみようかとも思います。(難易度で敵の頭までよくなるのかわからんですが)