

ポケットモンスター Let’s Go!/Switch ピカチュウ / イーブイ
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年11月に発売されたSwitch「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ/イーブイ」のレビューをしていきます。
本作は1998年に発売されたGB「ポケットモンスター ピカチュウ」のリメイク作ですが、ぼくのような初期の作品しかプレイしていないユーザーには最適な作品に感じました!
ぼくがプレイしたポケモン本編は1世代目の「赤・緑・ピカチュウ」と2世代目の「銀」のみ。
それ以降も2代目リメイクの「ソウルシルバー」に手を出したくらいでずーっとポケモン本編はご無沙汰だったんです。
何故かと言うと入りにくい雰囲気になってきたから。
作品を重ねる毎にポケモンやシステムが増えて行ってついていけなくなりました。
2代目リメイクの「ソウルシルバー」にしても細かい要素が色々増えて面倒に感じてしまいましたから・・・。
そんな中で発売されたのが今回レビューするSwitch「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ/イーブイ」。
本作は1世代目の「ピカチュウ」をベースにしたリメイク作なんですが、カジュアルなアレンジを加えていたんです!
これが今のぼくにとっては丁度良い塩梅で昔のような感覚でポケモンを楽しめるようになりました。
「あぁ・・・ポケモンって良いなぁ」
心からそう思えたのは本当に久しぶりです。
ここからはそんなSwitch「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ/イーブイ」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- GB「ポケットモンスター ピカチュウ」のリメイク作。。
- 野生のポケモンをモーション操作やジャイロ操作で捕まえられる。
- トレーナーとのバトルはオーソドックスなターン制コマンドバトル。
初リリース日 | 2019年11月16日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | RPG |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
売上 | 初週66.1万本/累計193万本 |
発売元 | ポケモン |
目次
良いところ
初代ポケモンが大幅にグレードアップ!
「うわぁ~!懐かしい!」
本作を初めてプレイした時、懐かしさがこみ上がってきました。
というのも20年以上前にプレイした初代ポケモン(以下、オリジナル版)の世界がフルカラーの3Dで描かれていたからです。
当時のぼくはオリジナル版を何十周、何百時間もプレイするほどハマっていました。
それだけにあの世界が具体的に描かれているだけでも感動してしまいます。
地味に凄いのが、ドット絵が3Dポリゴン化した時に生まれる違和感が全くと言って良いほどないこと。
本来、ドット絵が3Dポリゴン化したら多かれ少なかれ違和感が生まれてくるものなのに。
おそらく、素人目では分からないような細かい調整をしているのでしょう。
現代風に再構築されたストーリー
本作の目的はポケモンマスターになること!
その辺はオリジナル版から変わっていませんが、随所で現代風のアレンジを感じられました。
特に印象的だったのが、ライバルとの友情表現。
オリジナル版のライバルは主人公に挑発してばかりの嫌なヤツでした。
そういう奴だからこそ対抗心が芽生えて主人公に感情移入できるんですが、一方では友情表現が欠けていると思っていたんですよ。
主人公とライバルは幼馴染みで友達のハズなのに・・・。
ところが本作のライバルはめっちゃ良い奴なんです!
序盤は良いアイテムを譲ってくれるし、ポケモン関連の事件にも手を貸してくれます。
それでいて主人公とのポケモンバトルも頻繁に行うので、ライバルの理想像を見ているかのよう。
「ライバル・・・一体、20年の間にどうしちまったんだ!?」
そう思っていましたが、どうやらオリジナル版のライバル(グリーン)とは別人物みたい。
オリジナル版のライバルは別人物としてしっかりと登場しますが、相変わらずの俺様キャラでしたw
同一人物だと思ってライバルの名前をシゲル(※)にしてしまったよw
※シゲル・・・TVアニメ版のライバル(グルーン)に付けられた名前。
それはともかく、本作のストーリーはオリジナル版から上手く再構築されているように感じます。
簡略化された捕獲システム
いくらリメイク作とは言え、オリジナル版は20年以上前の作品なので改めてプレイすると厳しいところがありそうですよね?
ところが本作の場合、現代の価値観でも楽しめるよう大幅なアレンジが加えられていたんです!
特に大きいのが野生ポケモン周りの仕様。
これまでの作品では草むらや洞窟内に入ったらランダムエンカウントで野生のポケモンが出現しました。
ところが本作の場合、フィールド画面にもポケモンが表示されるんです!
いわゆるシンボルエンカウント式に切り替わったということになりますが、おかげで珍しいポケモンを捕まえるまでの手間が大幅に省かれています。
ポケモンの捕獲システムは「ポケモンGO」の仕様に変更。
戦闘要素が省かれているので、正直なところ当初は拒否反応がありましたよ。
「え?こんなにカジュアル化して良いものなの?」って。
しかし、プレイしているうちに「こっちの方が快適で良いじゃん!」と思うようになったんです。
確かに従来の作品に見られた駆け引き(ポケモンに攻撃を与えて弱らせてから捕まえる)も素晴らしいものでした。
でも、何十、何百回もやっていると億劫になってくるんですよ。
本作の場合はその辺が簡略化されているので助かりました!
ラクな姿勢で楽しめる
なんと本作、TVモードの場合は片方のJoy-Conだけで楽しめるんです!
しかも縦持ちになるので片方の手で何かをしながら楽しめます。
スマホを見ながら楽しむのも良し!何かを食べながら楽しむのも良し!
こんな感じでマルチタスク化が進んだ現代社会に合わせた設計になっています。
試しにスマホを見ながらプレイしてみたところ、意外なくらい上手く行きます!w
さすがにポケモンの捕獲時は画面を見ないといけませんが、弱いトレーナーとの連戦時は画面を見ずにボタン連打でもいけました。
従来の作品と同じく携帯モードでもプレイできるので、ユーザーのプレイスタイルに合ったラクな姿勢で楽しめます。
他にも以下のようにオリジナル版の面倒なところが色々と改善されていました。
- ボックスに入ったポケモンをいつでも手持ちに入れられるようになった。
- 道具がカテゴリーごとに分けられて探しやすくなった。
- お使いイベント終了時は自動で元の場所まで戻るようになった。
- ひでんマシンを使用しなくても木の枝を切ったり海の上を移動できるようになった。
- 体力が0の手持ちポケモンにも経験値が入るようになった。
- ポケモン捕獲時には手持ちポケモン全員に経験値が入るようになった。
もうね、本作のシステムに慣れるとオリジナル版はプレイ出来ませんw
程良い難易度調整
「今回のポケモンはヌルゲーなの?」
捕獲システムの簡略化や片手持ちの文面を見たらそう思われそうですが、とんでもない!
油断していたら火傷するくらい本作のトレーナーはオリジナル版よりも強化されています。
特に中盤のトレーナーは繰り出すポケモンのレベルが高く、それでいて的確に技を使ってくるので驚きました。
油断してゴリ押し戦法を取っていると全滅してしまうレベルで、ある程度の育成や編成が必要になるバランスとなっています。
でも、サクサク進みたい人によっては難易度の上昇は困りますよね?
そんな人にとって有り難いのがサポートトレーナー!
サポートトレーナーはJoy-Conを振ることでいつでも呼び出すことが可能で、戦闘時は2対1で戦うことができるようになります。
また、今作には相棒技が存在し、最初に仲間となるピカチュウ/イーブイ専用の技が用意されているんです!
その技が非常に強力で、例えばピカチュウが覚える「ばちばちアクセル」は威力50&必ず先制攻撃&急所命中というチート技でしたw
ハッキリ言って反則レベルですが、このような救済措置を入れているからこそオリジナル版よりも難易度を高く調整しているように感じます。
初心者と上級者を住み分けるバランス調整はWiiの「New スーパーマリオブラザーズ Wii」や「ドンキーコング リターンズ」辺りを彷彿としました。
ポケモンGOとの連動を楽しめる
「ポケットモンスター Let’s Go!」というタイトルからも分かるように本作は「ポケモンGO」の関連作でもあります。
そのため同作品との連動を楽しむことも出来ました!
ある程度ゲームを進めると「ポケモンGO」で捕まえたポケモンを持ってくることが出来ます。
と言っても単純に持っていける訳ではありません。
「ポケモンGO」から持ってきたポケモンは本作の中で改めて捕獲しないといけませんし、捕獲時は大幅にレベルダウンしますから。
ポケモン図鑑をコンプリートさせるお供にはなりますが、即戦力になることはないので上手くバランスを取っているように感じます。
本作で育てたポケモンを「ポケモンGO」に持っていけないのも憎いw
惜しいところ
TVモードでもジャイロ操作で楽しみたい
ポケモン捕獲時の操作形式はTVモード/携帯モードで変化するようになっています。
TVモードではモーション操作で捕獲。
携帯モードではジャイロ操作で捕獲するようになっていますが、もう少し融通がきくようにしてほしいです。
具体的に言うとTVモードでもジャイロ操作ができるようになれば良いかなと。
モーション操作での捕獲はボーリングのように簡単のようで難しく、妙なリアリティがあって個人的には気に入っています。
しかし、癖が強くて好みが分かれるので比較的やりやすいジャイロ操作に対応したらもっと良いんじゃないかと思うんですよ。
アレンジしないでほしかったところがアレンジされている
これはリメイク作でよくある話なんですが、
「そこは変えなくても良かったのに~!」
と言いたくなるところが変わって残念に感じることがありました。
特に残念だったのが、スロットマシンコーナーが廃止されていたこと。
豪華になったスロットマシンでコインを稼いで景品と交換したかったのに・・・
他にも
- 海パン野郎のパンツがブーメランパンツからショートパンツになっている←
- サファリパークが廃止されている
など、「そこを変えるのか!?」と言いたくなる部分はいくつかありました。
もちろん、ライバルとの友情表現など良いアレンジもいっぱいありますが・・・。
全体のまとめ
いくつか改善の余地はあるものの現代向けに上手くアレンジされたリメイク作。
あくまでも初代のリメイクなので最新作と比べたらボリューム不足だと思いますが、久しぶりにシリーズ復帰を果たした者からすると逆に助かりました。
もうね、従来のまま肥大化されてもポケモン多過ぎシステム複雑過ぎでついて行けないんですよ・・・。
その点、今作はあらゆる面が綺麗にまとまっているのでグラフィックの美しさと相まって今ではオリジナル版よりも気に入っています♪
そして、今作を機に再びポケモンシリーズ本編に手を出そうかなと思うようになったんです!
ポケモンシリーズ本編はどこか手を出しにくいイメージがありました。
なので、一旦リセットして新規層や回帰層を呼び戻すような作品を出すべきだと思っていたんですよ。
今作はそんなユーザーのニーズに上手く応えた作品に感じます。
それでいてSwitch向けの次回作に向けたテンプレートも新たに構築しているので、宮本茂さんの「アイデアとは複数の問題を一気に解決するもの」という言葉がピッタリハマるような作品。
全体的にアニメ版の影響を色濃く受けた作風なので、ポケモン本編は未プレイだけどポケモン自体は好きな人にもおすすめしたい作品です(意外とそういう人は多いんじゃないかな?)。
新規層や回帰層が現役ポケモントレーナーになるための美しき架け橋!
こんな人には特におススメ。
・初期のポケモン以来ご無沙汰の人。
・「ポケモンGO」からシリーズデビューした人。
こんな人にはおススメできない。
・従来作のような進化を望んでいる人。
ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ/イーブイ/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約20時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
アレンジされたBGMが気に入っています。
ジョイコン片手での捕獲より、携帯モードの捕獲の方が操作しやすいので、携帯モードでプレイしています。
自転車がなさそうなので、高速で移動できるポケモンをパーティーに入れる必要があるのが気になります。