
鉄道にっぽん!路線たび 叡山電車編/Switch / 3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
ぼくは秋になると紅葉観光に行くほど紅葉やイチョウが好きです。
そんなぼくのハートを掴んだのが今回レビューするSwitch「鉄道にっぽん!路線たび 叡山電車編」。
本作は京都のローカル線「叡山電車」を題材にしたシミュレーターゲームになります。
電車に関しては詳しくありませんが、秋色に染まる京都を堪能出来そうなので購入しました。
プレイした率直な感想としては・・・
観光に行けたという程ではないものの、雰囲気は味わえた!
といった感じです。
ここからはSwitch「鉄道にっぽん!路線たび 叡山電車編」について詳しく語っていきます。
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- 鉄道運転を題材にしたシミュレーターゲーム。
- 収録されている路線は「鞍馬線」と「叡山本線」。
- 映像は3DS版から新規録りおろし。
初リリース日 | 2019年11月28日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | シミュレーター |
推定クリア時間 | 1~2時間(全路線の走行時間) |
売上 | 初週0.1万本 |
発売元 | ソニックパワード |
目次
良いところ
携帯モードでプレイする分には十分な映像
元々、「鉄道にっぽん!路線たび」は3DS向けに多数展開されたシリーズになります。
そんなシリーズがSwitchに初登場ということで気になるのが解像度。
3DSは400×240ピクセル(立体視を使用時は800×240ピクセル)ですが、Switchは最大1920×1080ピクセルに対応しています。
これだけ解像度が向上しているのだったら映像も美しくなっていそうですよね?
プレイした印象としては、携帯モードでプレイする分には美しく感じます。
というのも本シリーズは実写映像で作られているからです。
電車を走らせた場合、実写の動画が再生され、本当に進んでいるかのような錯覚を感じられるようになっています。
そのため映っている映像は全て本物なので、3Dポリゴンで作られたゲームにありがちな嘘っぽさは全く感じません。
電車を走らせていて印象的だったのが、周囲の環境が写り込んでいること。
ランニングをしているおじさん、登下校時の学生、工事作業中のおじさん etc…
1つ1つはちょっとしたことでも積み重なることで本物の京都を走っている感じがします。
民家の洗濯物が目に入った場合、パンツが干されていないか眺めてしまいました←
秋色100%のもみじトンネル
ぼくが本作を購入した最大の理由。
それは、京都の観光名所「もみじトンネル」の気分を味わいたいからです!
その辺りの期待は見事に応えてくれました!
「もみじトンネル」は最初にプレイすることになる「鞍馬線/下り」の終盤に登場するので、クライマックスを盛り上げてくれます。
「もみじトンネル」の全長は約250m。その間、右も左も紅葉で覆われるので、心も体も秋色に染まりました。
そんな秋色をさらに色濃くしてくれるのが、主観視点モード。
電車内の映像を消して背景のみでプレイすることもできるので、より景色を集中して眺めることが出来ます。
どうやら本作、背景は動画で作られている反面、電車内の映像は3Dポリゴンで作られているみたい。
ゲームを進めると夜の「鞍馬線/下り」をプレイすることも出来ます。
基本的には暗くて背景を眺める楽しさは薄く感じますが、クライマックスの「もみじトンネル」はライトアップされていて素晴らしかった!
昼に眺める「もみじトンネル」も良いもんですが、ライトアップされた夜に眺めるのもまた良いもんです。
電車運転士の気分を味わえる
ここまで映像ばかりを語ってしまいましたが、本作は電車シミュレーターゲームになります。
という訳で電車運転士の気分も味わえました!
「電車でGO!」をプレイした時も思いましたが、電車運転士って大変ですw
決められた時刻に決められた位置に停車しなくてはなりませんから。
しかも制限速度が厳しく決められており、少しでも異常な運転をすると減点されてしまいます。
また、操作も煩雑で、加速が遅く、ブレーキとアクセルのダイヤルを細かく回さなければ思ったように動きません。
ぼくの場合、この手のゲームは初心者なので、最初は苦戦しましたw
でも、1時間もプレイしたら高ランクでクリアできるようになったので、電車シミュレーターにしてはカジュアルに感じます。
というのも本作で走ることになる線路はローカル線であまり早く走れないんですよ。
平均すると時速30~40kmになるので、一般的な線路ほど速度の管理が難しくないんです。
加えてSwitch版はガイド機能が追加されたので、間違った操作をしたら指摘されるようになっています。
ただ、坂道での速度管理は難しく感じました。
坂道はスピードが出るので、ブレーキを踏まないとあっという間に制限速度をオーバーしてしまいますから。
その手のシチュエーションはゲーム後半にプレイすることになる「鞍馬線/上り」に登場するので、難易度の階段はよく作られています。
実在する線路を切り取った作品ではありますが、ゲームらしい山場を定期的に盛り込む辺りはさすがですw
随所で感じられる雰囲気作り
それ以外にも電車運転士の気分を味わえる要素はいくつも用意されています。
例えば警笛の看板が見かけた時に鳴らすと加点されるんですよ。
また、ゲーム開始時は各電車の駅メロが流れるなど、音周りのコダワリも感じられます。
Switchならではだと思ったのが、HD振動。
なんと、電車を走らせているとガタンゴトンとJoy-Conが振動するんです!
振動にも大小があるので、地味にHD振動の特性を活かしていますw
ゲームらしいやり込み要素
本作はシミュレーターになりますが、ゲームらしいやり込み要素も見られます。
代表的なのが駅間の評価システム。
停止位置と到着時刻の差異によって4段階のランクが付けられるようになっています。
最高ランクのSはなかなか付けられないので、すべての区間で狙う楽しさも感じられました。
しかも自己満足に終わっておらず、入手したランクの数に応じて叡山ガイドブックの各項目がアンロックされるんですよ。
叡山ガイドブックは計3種類。
それぞれ10項目以上が用意されていて、施設や電車の情報を2~3ページに渡って複数の写真付きで解説しています。
中には最新情報(2019~2020年)が掲載されている場合もあるので、2014年に発売された3DSの同名タイトルから色々変えてきていることを実感しました。
やりこみ要素としてはそれ以外にも実績が存在。
ゲーム内で条件を満たすことで解禁されていく自己満足の要素になります。
惜しいところ
TVモードでは厳しい画質
先程、ぼくは携帯モードでプレイする分には美しく感じると書きました。
では、TVモードでプレイするとどうなのでしょうか?
テレビのサイズにも寄りますが、40インチでプレイした場合、画面が滲んでいるように見えます。
この辺りは動画再生による映像の弱点が露呈しているように感じました。
また、ゲーム内で推奨される速度を大きく下回った場合、画面がカクカクします。
例えば制限速度が40kmのエリアを4kmで走行するじゃないですか?
すると、写真をスライド再生したかのような映像になるんですw
おそらく、時速を落とした時のコマが用意されていないのでしょう。
これらの要因によって大きなテレビでプレイするのはおすすめしません。
元々、「鉄道にっぽん!路線たび」シリーズは3DS向けに展開されていました。
今作も解像度が向上しているとは言え、基本的には携帯モードでプレイすることを推奨しているように感じます。
見解が分かれる価格設定
本作の定価は7,678円(税込)になりますが、高いのか安いのかは見方次第で変わってきます。
まず、「モノ」として見た場合はめちゃくちゃ割高です。
いくらリプレイ性があるとは言え、全ての路線を走っても1~2時間程度で終わってしまいますから。
一方、「体験」として見たらどうでしょうか?
現実の「鞍馬線」に乗ろうとした場合、特に地方住まいの方は相当な交通費が必要になります。
名古屋駅から二ノ瀬駅まで行こうとしたら何円になるのか調べてみました。
すると、片道だけで7,000円!
鈍行だったらもう少し安く出来ますが、いずれにせよゲームソフト1本分を遥かに上回る予算が必要ですし、時間も取られてしまいます。
しかも「もみじトンネル」が見頃の京都はめちゃくちゃ混んでいますから、そう考えると本作の7,678円(税込)は高く感じません。
まあ、もう少し映像の画質を上げてほしいところですがw
全体のまとめ
秋の気分を味わえる電車シミュレーターの皮を被った紅葉観光ゲーム。
紅葉が美しいのは市原駅から二ノ瀬駅の区間のみなので、何度もそこを走行しました。
2019年は多忙で紅葉観光をする余裕がないので、本作で少しだけ満たせて良かった!
でも、画質には満足行ってないので、いずれは4k解像度対応版を出してほしい。
「電車でGO!」がご無沙汰な関係で電車シミュレーターは家庭用向けには出ていないので需要はあると思います。
電車シミュレーターの皮を被った携帯モード用の紅葉観光ゲーム!
こんな人には特におススメ。
・紅葉観光好き。
・電車好き。
こんな人にはおススメできない。
・滲んだ映像が許せない人。
・ボリュームを重視する人。
・紅葉や電車に興味がない人。
鉄道にっぽん!路線たび 叡山電車編/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約3時間
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GCCXの「電車でGO!」だと有野さんが電車の操作に四苦八苦してたのでこういうタイプのゲームって難しいでしょう?と思ってたのですが、近年は割とカジュアル化されているようですね。
ケントさんのモノとしてみるか、実際に電車に乗車したときにかかる費用と比べてどうかという値段のお得さ考察がなかなかおもしろかったです( ^ω^ )