
ピクミン/GC / Wii
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2001年10月に発売されたGC「ピクミン」のレビューをしていきます。
本作はCMソングが社会現象を起こしたAIアクションゲームですが、見た目とは対象的に超ストイックな作品でした!
あまりにもストイックなのでCMソングに惹かれて手を出すと大火傷しますが、個人的には数あるゲームキューブソフトの中でも特に好きな作品です。
そんなGC「ピクミン」の良いと思った点からまずは書いていきます。
※2008年12月にはWii向けにアレンジした「Wiiであそぶピクミン」が発売されました。
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- ピクミンを連れ歩いてロケットのパーツを集めていくゲーム。
- 30日以内に30個のパーツを集めるのが目的。
- ピクミンは最大100匹まで連れ歩ける。
初リリース日 | 2001年10月26日 |
対応ハード | GC/Wii |
ジャンル | リアルタイムストラテジー |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
売上 | 累計50.2万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
段取りよく作業を進める気持ち良さ
「ピクミン」というタイトルだからプレイアブルキャラクターはピクミンだろう。
当初はそんな先入観を持っていましたが、実際にプレイしてビックリ!
なんと、操作できるのはピクミンではなくオリマーだったんです!
なんだよ・・・ノーテンキなおっさん(?)がプレイアブルキャラクターなのかよ。
ぼくは少しだけガッカリしてしまいましたが、ピクミンを直接操作できないからこその楽しさが本作には詰まっていました!
オリマーはピクミンに「物を拠点まで運んでもらう」「敵を倒してもらう」「壁を壊してもらう」などの命令することが可能となっています。
ポイントなのが、ピクミンはオートで動き、その間にもプレイヤーは行動できること。
なので、複数の作業を並行してこなすことができるんですね。
本作を初めてプレイした時、ぼくは”段取り”という言葉を覚えました。
そして、段取りの楽しさを実感したんです!
複数の作業を並行してこなすことで作業時間を短縮できるので、そこに楽しさを見出せたんですね。
タイムアタックが楽しい!
本作の目的はバラバラになったロケットのパーツを集めること!
ロケットのパーツは全部で30個存在し、30日以内にすべてを集めなければゲームオーバーになってしまいます。
制限時間が存在するのはストイックに感じますが、だからこそ時短することの重要性を感じられました。
前述の通りピクミンを沢山連れて行けば複数の作業を並行して進めることが出来ます。
それこそロケットのパーツを手分けして運ぶこともできるでしょう。
上手く行けばクリア日数を大幅に短縮できるので、どこまで行けるのかチャレンジしてみるのも面白いですよ♪
ピクミンを増やすのが楽しい!
ピクミンには生死の概念が存在し、増殖もしていきます。
なので、ピクミンを増殖させていくことも楽しく感じられました!
ピクミンを増やす方法は簡単。
敵の死骸やペレットを拠点(オニヨン号)に運ぶことです。
ピクミンが多いほど作業時や戦闘時は便利なので、増やして損をすることはありません。
なので、ピクミンを増やすのはまるでお金を溜めていくかのような気持ち良さを味わえました。
時間に余裕があるなら危害を加えない敵もどんどん倒してオニヨン号まで運んでいきましょう!
ピクミンを使い分ける楽しさ
ピクミンは赤・青・黄の3種類が存在します。
単なる色違いではなく、それぞれに以下のような特徴があるんです!
名前 | 特徴 |
赤 | 炎に強く、攻撃力が高い |
青 | 水の中に入っても溺れないうえに溺れているピクミンを助けてくれる |
黄 | 爆弾岩を扱えるうえに高くに飛ばせる |
各ステージの仕掛けを解くにはそれぞれの特性を活かさなければならず、パズル的な楽しさもあるんですね。
チャレンジモードが楽しい
そして本作で最もハマったのがチャレンジモード!
チャレンジモードは本編とは独立したサブモードで制限時間以内にピクミンを何匹増やせるのかを目指していきます。
言ってしまえばスコアアタックゲームなんですが、本編とは違って短時間で楽しめるうえにルールが分かりやすいので大ハマリしました!
あまりのハマりようにプレイタイムは本編を遥かに上回る勢いです。
比率で表すと本編が2割なのに対しチャレンジモードが8割になりましたw
できる限り効率良く作業を進め、1秒たりとも無駄にせず、1匹でも多くのピクミンを増やす。
これを追求していくのがとにかく面白く、当時は自分の限界に挑戦していました。
↑こちらはぼくが叩き出した自慢のスコアです。
もし、これを上回るスコアを叩き出していた場合、貴方は上級者と言っても過言ではないでしょう。
現実味のある世界観
本作の風景はデフォルメされたキャラクターとは対象的に現実的なタッチとなっています。
透明感のある水、水草、ゴツゴツした岩、コケ、草。
まるで庭園の一部を切り取ったかのような風景で、現実味を感じられました。
そんなフィールドをよりリアルにしてくれるのが敵キャラクターの生態。
敵キャラクターは単に突っ立っているだけではなく、生態も描かれているので本当に生きているかのようでした。
細かい設定も色々と用意されており、ネーミングが昆虫っぽいので実在する生き物なのかと錯覚してしまいます。
惜しいところ
ステージ数が少ない
非常に完成度が高いピクミンですが、用意されているステージは非常に少ないです。
なんと、たったの5つしか用意されていません。
しかもそのうち2つはとても狭いので、力を入れたステージはたったの3つしかないんです。
確かに力が入っている3ステージの密度は濃いけど、それでもボリュームは少なく感じました。
やり込みの見返りが少ない
本作をやり込んでも報酬はほとんどありません。
返ってくるのは自分が叩き出したスコアのみ。
ストーリーが追加されるなんてことはありません。
2001年に発売されたハイエンドゲームとしてはあまりにも割り切っています。
ぼくは限られた時間の中でピクミンを増やす遊びにハマったのでハイスコアを更新し続けましたが、一方では古臭くも感じました。
スコアアタックやタイムアタックに魅力を見出だせない場合、メインモードを1周プレイするだけで終わってしまう恐れがあります。
全体のまとめ
引っこ抜かれて~あなただけに~ついて行く~♪
本作が発売された当時、このような歌詞のCMソング(ストロベリー・フラワー/愛のうた)が流行りました。
そのため普段はゲームをプレイしないようなカジュアル層にも注目を集めた作品ですが、肝心のゲーム内容はかなりストイックだったりします。
直感的ではない操作感。
油断しているとあっという間に全滅するシビアなゲームバランス。
常に絡んでくる制限時間。
土台となるのがリアルタイムストラテジーというパソコンで人気のゲームジャンルなのもありますが、ストイックな要素が多く、油断していると大火傷します。
かくいうぼくもあまりのストイックさに驚きましたが、コツを掴んでからは大ハマリしたんです!
とにかく限られた時間の中でピクミンを集めていくのが楽しすぎる!
その影響で気が付いたらチャレンジモードをプレイしてしまうような生活を半年くらい送ってしまいました。
メインモードをクリアしたから次のゲームに移りたかったのにw
上手く行けば7時間程度でクリア出来てしまうほど小規模な作品ですが、一度ツボにはまればとてつもなく高いリプレイ性を感じられる作品です。
さすが世界の宮本茂!21世紀に入っても職人気質なゲームを生み出してくれました!
非常に人を選ぶ作品ですが、個人的には数あるゲームキューブソフトの中でも特に気に入っています♪
癒されるCMソングとは対象的に人を選びすぎた良作!
こんな人には特におススメ。
・効率化を求めるのが好きな人。
・自然好き。
こんな人にはおススメできない。
・同時に物事を考えるのが苦手な人。
・ボリュームを重視する人。
ピクミン/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約100時間
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ピクミンを何匹殺しても気にせずひたすらクリアだけを目指せばそれほど難しい訳ではありませんが
可愛らしいピクミンが無惨に食い散らかされるのを黙ってみているに忍びなく死んではリセット、死んではリセット、を繰り返したら初回クリアするまでに300時間ほどかかりました
なので個人的にお腹一杯のゲームです