2016年10月に配信されたPS4「Rez Infinite(レズ インフィニット)」。
「シナスタジア」(共感覚)をコンセプトとした音楽シューティングゲームですが、楽しさよりも心地良さを重視したVR体験を味わえる素敵な作品でした!
本記事では本作のレビューをしていきます。
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▼このゲームを3行で説明すると?
・敵に攻撃を当てると楽器のような音が鳴る。
・新モード「Area X」では360度自由に移動できる。
目次
良いところ
プレイしていて心地良い
本作は電脳世界を舞台にした奥スクロールのシューティングゲームになります。
本作ならではだなと思ったのが、敵に攻撃が当たった時の効果音!
大抵は「バーンッ!」「ドカーンッ!」と爆発音が聞こえるものなんですが、本作の場合は楽器のような音が鳴ってまるで演奏しているかのような感覚を味わえるんです。
しかもBGMのタイミングに合わせず適当に攻撃を当ててもそれらしい音が鳴るので、プレイしていると心地良い気分になってきます。
VR対応によって360度広がる電脳世界
PS4になって生まれ変わった「ReZ」。
基本はPS2版をベースにしているんですが、解像度が大幅に増して新ステージが追加され、プレイステーションVRにも対応しています。
特に大きいのがプレイステーションVRモード。
このモードでプレイすると辺り一面が電脳世界に変わり、まさにバーチャルリアリティな世界の中でシューティングを楽しめるんです!
ゲーム的な表現はほとんどなく、高解像度な光の表現やワイヤーフレームの描写によって本当にその世界に入っているかのような没入感を味わえます。
新たに追加されたステージ「Area X」はプレイステーションVRの使用を前提にして作られていて、360度自由に移動することを前提としたデザインとなっていました。
難易度自体はそこまで高くはないので、このステージでプレイステーションVRの可能性を存分に感じてみましょう!
解像度はPS4 Proを使用するとさらにアップ!VRモードでプレイしても解像度の低さは気にならず、高画質なVR体験が出来ます。
楽器を演奏するかのような心地良さと相まって、現実逃避には最適な作品に感じました。
シューティングゲームらしい駆け引き
シューティングゲームとしての面白さも一応、あります。
基本はカーソルを敵に合わせてロックオンをして撃って行くの繰り返しなんですが、敵が放つミサイルを破壊しないとダメージを受けてしまいますし、上手いプレイをする事でレベルが上がるシステムを採用しており、スコアアタックの要素もあるのでゲームとしての楽しさも兼ね揃えていると思いました。
多彩なゲームモード
バージョンアップ版だけあってモードの数は多彩に感じました。
PS2のリマスター版が収録されているのはもちろん、スコアアタックモード、VRモードも追加されていて、ゲームオーバーが存在しない初心者向けのモードもあって痒い所に手が届いています。
本編自体は1周1時間程度で終わってしまい、短いですが、様々なモードを楽しんだら5時間くらいは楽しめる内容です。
惜しいところ
シューティングなのに爽快感がない
敵に攻撃が当たった時の効果音が楽器の音みたいな「ReZ」。
確かに心地良さを生み出してくれますが、逆に言えばシューティングゲームならではの爽快感はありません。
これはこれで別の良さを生み出しているけど、個人的にはバンバン音が鳴っている方が好きかな。
プレイして気持ち良さのベクトルが他のシューティングゲームとは違います。
敵との駆け引きが弱い
敵との駆け引きもシューティングゲームにしては弱く感じました。
本作は敵の弾を回避するアクションが存在せず、ダメージを受けないようにするには飛んでくるミサイルを撃ち落とすか一定時間、実質無敵になるアイテムを使用するしか方法がありません。
そもそも敵の攻撃頻度もやや少なく、基本は頭を空っぽにして敵にカーソルを合わせてロックオンをするの繰り返しだからたまに攻撃されるとビックリします。
全体のまとめ
とにかくプレイしていて心地良さを味わえる作品。
VRモードでプレイしたら今までにない体験を味わえると思います。
一方、シューティングゲームとしては爽快感や駆け引きが弱く、面白さの本質は残っているものの”楽しい“という印象は薄く感じました。
シューティングゲームなんだけど、爽快感や攻略要素以上にインタラクティブを重視した作りで、雰囲気ゲーに近い作り。個人的にはもう少しゲームとしての楽しさが欲しく感じられ、その部分であまり加点が出来ませんでした。
楽しさよりも心地良さを重視したVR体験を味わえる演奏シューティング!
こんな人には特におススメ。
・感受性豊かな人。
こんな人にはおススメできない。
・爽快感を求める人。
Rez Infinite/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約5時間
Rezは地味に気になってる作品なんですよね。ただ、本当に人を選ぶゲームだと思いますね。シューティングゲームとしては爽快感はなく、音ゲーっぽさが強いですけど音ゲーとも違う独特の魅力がありますね。最低でも体験版をやって合わないに人はたぶんお勧めできない作品ですね。
自分はXbox360版の体験版しかやってませんけど、あの世界観に魅了されました。
なんというか、これは本当にVRでやってこそですね。
VRに向いている題材の一つだと思っています。
当時DCやPS2で出した時は時代が追いついていなかった感じがありましたね。Xbox360辺りでやっと少し追いついてきて、VRになってある種の一つの到達点についた感じがします。プロデューサーの水口哲也氏がどう思っているか、気になりますね。